ONE Championship 12.3 シンガポール:秋元皓貴、一夜明け談話「カピタンへの挑戦者として、もう誰も文句言えないと思う」
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ONE Championship 12月3日 シンガポール・インドアスタジアム大会で“中国最強”と評されるチュー・ジェンリャンを判定3-0で下し4連勝となった秋元皓貴の試合翌日インタビューがONEから届いた。(写真: (C)ONE Championship)
ONE Championship 12.3 シンガポール(レポ):秋元皓貴、中国強豪チュー・ジェンリャンを圧倒。若松佑弥、寝技成長見せ5連勝。スタンプ、女子アトム級GP優勝
第4試合 キックボクシング バンタム級 3分3R
×チュー・ジェンリャン(中国)
○秋元皓貴(イヴォルブMMA/3位)
判定0-3
― 前回の試合よりもさらにパワーのある打撃に見えました。そのパワーは、バンタム級に上がってきたからですか?それともこの試合に向けてパワー系の練習を積んできたのでしょうか。理由を教えてください。
「パワーがついてきている実感はありました。この試合に向けてというより、常にもっと強く、もっと重くという意識でトレーニングしていたので、それが出たのかなと思います。」
― 下馬評では、チュー・ジェンリャンの評価が大きく彼への勝利予想すらありました。そういったことは、正直なところさらにこの試合へのモチベーションに繋がりましたか。
「見返してやらなきゃいけないっていうのはすごい思いましたし、実際やってみないとどんだけ強いのかはわからないので、不安に思う分、トレーニングを頑張れたのかなと思います。」
― ラウンド間の表情がとても落ち着いていて、まるで公園を散歩しているかのような落ち着きでしたが、それはどうしてですか?また、コーチとはどんな会話がありましたか?
「コーチの言っていることを聞いて、どういう風に次は組み立てるかどうかというのを考えていました。普段の練習だったり、練習のインターバルと変わらないような感じでいたと思います。コーチには、いいぞいいぞ、このままでいけるぞって声をかけてもらったのと、トレーニングでずっと積み上げてきたコンビネーションを出していこうという話をしていました。」
― チュー・ジェンリャンはこれまでの対戦相手と比べて何が違いましたか。どんな選手でしたか。
「僕のレベルもかなり上がっているので何ともいえないですが、正直なところ、強い選手ではありましたが、特別に強いっていう感覚はなかったですね。僕のレベルの上がり方が急激に伸びているのもあるのですが、試合として一番ハードだったのはジャン・チェンロンとの1回目の試合がONEの中では一番だったかなと思います。」
― 試合は思い描いていた展開でしたか。
「できた部分もありますけど、練習してきたこと、トレーニングやってきたことの30%くらいしか出せなかったです。」
― 今後の課題については。
「課題は、攻撃が単発になってしまったりとか、コンビネーションの数が練習していたものよりもボリュームが少なくなってしまったというのがあるので、トレーニングでやっていることを、そのまま試合に活かせるようにしっかり調整しないといけないなと思いました。」
― チュー・ジェンリャンは何度も足払いをしてきました。それは何か影響がありましたか。
「2ラウンド目は特に足払いをされたんですけど、1ラウンド目は完全に取ったなという感じがして、2ラウンド目は自分の印象としては取られたなって(試合中は)思っていましたね。かなり印象が悪かったかなって自分の中では思っていましたが、(試合後に)映像を見返してみると、2ラウンド目も自分が取っていたんじゃないかなって思いました。実際よりもやられている気持ちはありました。1ラウンド目が結構良かったので、2ラウンド目で倒しに行ってやりたいっていうのがありました。だから、攻撃が大雑把になったところで足払いをされちゃったかなと思います。2ラウンド目は反省することが多かったかなと思います。」
― 1ラウンド目を終えて、チュー・ジェンリャンは秋元選手の動きのタイミングや癖を見つけたように見えましたが、自分でもそう思いましたか。何か心配なことはありましたか。
「蹴りのタイミングは結構バレちゃったかな、と思いましたね。結局、その蹴りに合わせてパンチだったりとか蹴りじゃなくて、全部足払いだったので逆に僕としてはラッキーだったのかなって思います。」
― 逆に、チュー・ジェンリャンの癖やパターンはどう見ていましたか。
「自分が思っていたよりも、パンチでガンガンくる感じじゃなかったですね。結構蹴りを出してきたなっていう印象がありました。蹴り終わりが雑というか、甘いな、とすぐに感じて、蹴りが来た後の返しをコンビネーションでまとめるというのは結構意識してやっていました。」
― 最初の2ラウンドを戦って、最後の3ラウンドに入る前に何か調整したことはありますか。最終ラウンドはこうしていくぞ、のような。
「蹴りへの繋ぎ方を工夫しないといけないなって思って、ちょっと早めにとか位置をずらしたりとかは意識していました。」
― リングアナウンサーのドミニク・ラウが勝利コールをする前から、この試合の勝利を確信していましたか。
「はい、そうですね。自分の中では2ラウンド目はちょっと微妙かなと思っていましたが、1、3ラウンドは自分が確実に取ったなという印象がありました。スプリットだったら分からないなと思っていましたが、3人とも(ユナニマス)って聞こえた瞬間に勝ったなと思いましたね。」
― この試合の勝利の鍵は何だったと思いますか。
「ローキックだったんじゃないかなと思いますね。特に奥足のローキックだったりは大きいのかなと思います。1ラウンド目はローキックで行きたいなと思っていたので、それが結果として出たのかなと思います。」
― 試合に向けての戦略はどのようなものでしたか。そして試合中に何か変更したことはありましたか。
「ローキックを効かせて、もうちょっと嫌がってくれるかなって思ったんですけど、意外と打たれ強かった。ローキックが決め手にはなったとは思いますが、崩しきれなかったですね。ローキックで足に意識を持ってって上とかボディとか中に散らす感じでやっていましたね。」
― 秋元選手は、現在3位コンテンダー。そしてこのデビュー戦に大きな期待のあったチュー・ジェンリャンを倒しました。ここで証明できたこと、そして自分は次のタイトル挑戦者に相応しいと思いますか。
「そうですね。(王者・カピタン・ペッティンディーアカデミーへの)挑戦者としては、もう誰も文句言えないと思います。」
― この試合に勝利して、ファンからの注目、リスペクト、期待がより高まったと思いますか。
「この試合は、世界でも評価されているっていう選手だったので、かなり大きく変わるんじゃないかなって思います。」
― 試合後、ご家族やご両親とはどんなお話をしましたか。
「奥さんはいつも祝福の言葉をかけてくれます。両親には毎回ダメ出しされるっていうのがあるのですが、自分も思いますけど、どんどん成長していて、試合ごとにどんどん成長しているっていう言葉を両親だけでなく、七州会の空手先生だったり、色々な人が評価してくれたなって思います。」
― ONEが世界で一番の舞台だと思っている、何度も口にしている秋元選手ですが、昨日の試合、日本の若い選手たちも注目していたと思います。世界を目指す年下の選手たちに送る言葉はありますか。
「自分がやってきたことは裏切らないなっていうのは感じるので、自分を信じて、そして家族やチームを信じて、突き詰めることが大切だと思います。」
― 最後に、日本から応援してくださったファンの方々にメッセージをお願いします。
「本当にたくさんの応援をありがとうございました。これからもまた毎日、毎日、同じことの繰り返しですが、しっかり頑張って積み上げていって、さらに成長した姿を見せられればと思うので、期待して見てもらえたらと思います。」