KNOCK OUT 11.28 後楽園ホール:花岡竜「REDルールなので肘をブンブンで行きます。BLACK王者ですけど」×老沼隆斗「フライ級で王座に返り咲いて、対ムエタイに乗り出す」
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KNOCK OUT 2021 vol.6(11月28日(日) 後楽園ホール)でREDルール(肘有り)51kg契約で対戦する花岡 竜(橋本道場/KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王者)と老沼隆斗(STRUGGLE/元REBELS-REDスーパーフライ級王者)のインタビューが主催者から届いた。
9月にワンデー・トーナメントを制して初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王者となった花岡だが、戴冠初戦となる今回はREDルールを選択。「好きなルール」と言うだけに、勝ち方にもこだわりたいという。“本領”とも言えるREDルールで、どんな戦いを見せてくれるのか?
老沼は今年2月に王座を失い、6月の再起戦で勝利も、10月にはRIZINに初参戦して黒星。激動の2021年ラストは、王座を獲得したばかりの花岡と、REDルールでの対戦となった。今後はフライ級での活躍を期して臨む老沼の意気込みとは?
花岡竜「REDルールなので、ヒジをブンブンで行きます。BLACK王者ですけど(笑)」
――老沼選手との対戦になりましたが、最初に聞いた時はどう思いましたか?
花岡 「やっとか」というか、「いよいよだな」という感じがしました。以前からずっと興味はあったんですけど、なかなかやる機会がなくて、これはちょっとやらないのかなとも思ってたんですね。それが、まさかのベルトを獲って一発目でやれると思ってなかったので、うれしかったです。
――今回の試合はREDルールですが、ルールを選んだのは花岡選手と伺いました。
花岡 そうですね。体重が51kgということだったので、じゃあルールはREDでお願いしますと。レッドの方が好きなので。
――なるほど。体重を呑む代わりに、ルールは決めさせてくれと。やっぱりREDの方が好きですか。
花岡 ヒジが好きなので、REDの方が好きです。今はBLACKの王者だから、本当はこんなこと言ってちゃいけないんですけど(笑)。
――では、9月のBLACK王座決定トーナメントはどうだったんですか?
花岡 初めての挑戦だったので、1試合目の空龍戦はヒジも出しそうになったんですよ。でも、決勝戦の濱田巧戦ではもう慣れて、全然平気でした。
――やっぱり染み付いてるから出してしまいそうになりましたか。
花岡 「ここだ!」っていう時にヒジが出せないですし、距離感とかも首相撲があるのとないのとでは違いますから。慣れるのにはけっこう時間がかかりました。でも今回はREDルールなので、好きなように戦えるかなという感じです。
――改めて、老沼選手の印象は?
花岡 空手ベースなので、後ろ蹴りとか、鋭いミドルキックとかが厄介かなという印象はあります。
――いろんな技を使ってくるという点では、似てるところもあるかと思いますが。
花岡 そうですね。老沼選手の蹴りも多彩なんですけど、多彩というところで言ったら、やっぱりレベルは違うかな、自分の方が上かなとは思います。
――どんな試合をして、どう勝ちたいですか?
花岡 相手の出るとこ出るとこを全部押さえて、圧倒的な試合をして、ヒジで切ってもいいし、倒してもいいしっていう試合をしたいです。
――出せるだけに、ヒジは出していきたいと。
花岡 あ、もうヒジはブンブンで(笑)。前回の分も含めて、ブンブンでいきます。
――ただ、ヒジありの試合でもそんなにブンブン振り回しているというところまでは印象がないですよね。パンチや蹴りを交えながら出していくので。
花岡 そうですね。混ぜて混ぜて、パンチなのかヒジなのかよく分からないところで出してますから。今回も出せるところでは、どんどん打っていこうかなと思います。
――前回のトーナメントでも技の多彩さでは光っていましたが、技の練習というのは、何を心がけてやっているんでしょうか?
花岡 とにかく、まずは形を練習して、それができてきたら実戦でどう出せるかとか、タイミングとかの練習をするという感じですかね。
――以前に橋本師範に、やれるようになるまでものすごく回数をこなすという話をお聞きしたことがあるんですが。
花岡 確かにそんな感じです(笑)。もう数なんて分からないぐらい、本当にやれるまでやろうという練習なので、ずーっとやってますね。今でさえ、僕は「回転技とかをけっこう出す」みたいな印象になってるんですけど、後ろ蹴りなんか最初は蹴ったこともなくて、いまだにずっと練習してますからね。回転系はもうずっと練習します。タイミングとか形とか、いまだに納得いってないところがあるので。全然倒すには至ってないですし。全然まだまだです。
――そうなんですね! 技のつなぎだったりとか、コンビネーションも豊富ですよね。それを考えるのはどうやって?
花岡 基本的なコンビネーションは師範が教えてくださるんですけど、あとは自分でスパーリングの時に、教えてもらったコンビネーション全部含めて、自分の思いつきでやってます。その場その場で、これが来たらこれが入るかなと思って、やったら入るっていう感じです。それでうまくいったものは反復するみたいな感じですね。
――次の試合は『KNOCK OUT』のチャンピオンとして初戦になります。ベルトを獲ってから、気持ちの面で変化はありましたか?
花岡 やっぱり、これからは判定じゃダメだなというところのプレッシャーと、これからまた一層負けられないなというのは、気持ち的にあります。責任感はけっこう感じてますね。
――また今回は、安本晴翔選手も同じ大会でスーパーファイトに出場して、チャンピオン揃い踏みになりますね。
花岡 やっぱりいい形でつなげたいと思っているので、まず僕がKO勝ちして、2連続KOで終わりたいですね。
――インパクトで負けたくないという気持ちは……?
花岡 インパクトは……言っていいのか分かんないですけど、たぶん勝てないと思うので(笑)。すごいインパクトがあるじゃないですか、倒し方とか。なので僕は、地味でもいいからしっかり倒していきたいなと思います。
――目指しましょうよ(笑)。
花岡 いや、目指してはいるんですけど、無理ですね(笑)。練習していても、全然レベルが違うので。なのでKOというところは目指して、頑張ります。
――おそらく今年最後の試合になると思います。ちょっと早いですが、2021年はどういう年でしたか?
花岡 今年は2月の試合で負けから始まってるんですよね。その後はウィサンレック選手とか、強豪とやってきてベルトも獲れた年なので、2021年はいろんな面で成長できたかなと思います。
――一番手応えをつかんだところは?
花岡 前回のトーナメントで言うなら最終的な根性じゃないですけど、絶対勝ってやるっていう気持ちとか、メンタル面で成長できたかなと思います。
――今は高校3年生ですよね。進路は決まってるんですか?
花岡 AO推薦という、面接と小論文の形式で大学に無事受かったんですよ。倍率はけっこう高かったんですけど、合格することができたので、進学する予定です。
――それはおめでとうございます! では3月までは……。
花岡 はい、あとはキックに集中できます(笑)。大学でもキックは続けていきますけど。
――その先が見えていて、いいですね。この試合が終わったらチャンピオンとして年を越すこそわけですし、そのためにもいい勝ち方で終えたいですよね。
花岡 そうですね。最後、最高の勝ち方で終わって、今年を締めくくりたいです。
――安本越えをするぐらいの勝ち方で?
花岡 一応目指しはします。心の片隅ぐらいで(笑)。
――分かりました(笑)。では最後に、今度の試合で一番注目してほしいポイントは?
花岡 前回、ワンデー・トーナメントでベルトを獲ったんですけど、2試合とも判定だったので、『KNOCK OUT』王者として全力で倒しにいくような試合を、見ていただければと思ってます。
老沼隆斗「フライ級で王座に返り咲いて、対ムエタイに乗り出す!」
――今回、花岡選手との対戦ということになりました。発表された時には驚きの声も上がったカードでしたが、ご本人はどう思ったんですか?
老沼 花岡選手がベルトを獲って、いつかやるかなとは思っていたので、「このタイミングになったんだなあ」という感じでしたね。
――以前から興味はあったと。
老沼 すごく強い選手だと思っていたので、上に上がってきたら絶対やるだろうなと思ってました。
――彼がタイトルを獲った9月のワンデー・トーナメントはどう見ましたか?
老沼 僕がやったことのある濱田巧選手や心直選手が出ていて、その中で花岡選手には注目していて、僕とやった相手と当たってどうなるかなという、ちょっとファン目線と自分目線が混ざってというか。楽しみと、「どんな感じになるのかな」という両方で注目していた感じでした。花岡選手は2試合とも手数をバンバン出してくる相手との試合で、すごく噛み合っていたので、会場も盛り上がってましたよね。花岡選手が優勝すると思っていたので、そのイメージ通りに優勝したなという感じでした。
――その時点で、対戦したいという気持ちだったということですか?
老沼 でも彼はBLACKルールでベルトを獲って、僕としてはやっぱりヒジありでやりたいなと思っていたので、あの時点ではどうなるか分からなかったんですよ。でも、いずれやるだろうなとは思っていました。
――では、今回REDルールになったのは、老沼選手も望むところだったと。
老沼 そうですね。僕はREDルールでやりたかったので。最初は、向こうがBLACKルールのチャンピオンなので、僕はどちらでもやりますという感じだったんです。でも結局はREDルールに決まったので、よかったなと。
――では改めて、REDルールの試合の中で警戒するところはどこですか?
老沼 やっぱりテクニックとか、距離感とかすごくうまいので、そこで翻弄されないようにしたいです。全部反応していたら、向こうのペースに呑まれちゃうので。相手のペースにいかせないようにしたいです。
――逆に自分はどう戦ってどう勝ちたいですか?
老沼 まあいつも通り、蹴って蹴ってチャンスを掴んでいくという感じですかね。
――老沼選手の前戦はRIZINでした。結果は残念でしたが、今振り返るといかがですか?
老沼 相手がラジャダムナンのチャンピオンだったので、「ここで勝って名前を売るぞ」という気持ちだったんですけど、何か空回っちゃったというか。緊張もしていたので、もっといけたかなという後悔があります。
――それはRIZINという舞台や、大会場だったことも影響していますか?
老沼 そうですね。大会場は初めてだったので、すごく緊張して、上がっちゃった感じでした。
――ではその分も今回は取り戻したい?
老沼 まあでも、もう気持ちは切り替えて、次頑張ろうという感じなので。さすがに連敗したら、今後どうしていこうかと迷うことになるので、今回は絶対落とせないなと思ってます。
――今回、-51.0kg契約なのは老沼選手からの希望ですか?
老沼 はい。今後はフライ級でやっていきたいので、それにほぼ近い51kgでお願いしました。前回の試合が初めての51kgだったんですけど、ちゃんと気をつけて落とせたので調子もよかったし、当日もキレがあるように動けたので、51kgが自分には適正なのかなと思いましたね。
――ただフライ級となると、現状はちょっと相手が少ない気がするんですが……。
老沼 僕としては、今はちょっと難しいんですけど、タイ人の選手とどんどんやっていきたかったんですよ。タイ人だったらフライ級もすごく多いので。
――そろそろコロナによる入国規制も緩和されつつあって、いろいろと状況も変わりそうですよね。
老沼 そうですね。いい方向に行ってくれたら、僕の目標にも近づけるので。まだどうなるか、祈るしかないですけど(笑)。
――では、タイ人を呼んでもらえる立場に、もっとなっていかないといけないですよね。
老沼 そうなんですよ! 本当に、チャンピオンだった時にはずっと連勝し続けていて防衛もしてて、ここから世界の、タイの強豪選手を呼んでもらおうと思っていた時にコロナが流行り始めてしまって。自分の中では、自分が一番ノっている時に海外の選手が呼べなくなってしまったので、またその位置に行かないとなっと思ってます。
――コロナ禍に突入した後、今年に入って王座も失いました。そこからはいろいろと自分の中で変わりましたか?
老沼 2月の白幡裕星選手との試合でベルトを失って、「どうしようかなあ」「やめようかなあ」とか思ったりもしたんですけれど。でもやっぱりもうちょっと頑張らないと、もっと後悔するだろうなと思ったんですね。後悔しない終わり方というのは難しいとは思うんですけど、やっぱりもうちょっと頑張ろうというか、まだやれることもあるだろうし、頑張らないとなと。それで、スーパーフライ級ではもうタイトルを獲ったので、次はフライ級でベルトを獲って2階級制覇をやりたいなというのを次の目標に決めました。相手が少なかったとしても、そこで自分が連勝し続ければ、日本に相手はいなくなるじゃないですか。そしたらもう世界に行くしかないなというのが、自分の新しい目標になってます。
――同門のぱんちゃん璃奈選手が、どんどん躍進を続けているじゃないですか。そのへんも刺激になってますか?
老沼 頑張ってるなとは思うんですけど、刺激というよりは、応援してるという感じですね(笑)。僕はもう、本当にただの一般人なので(笑)。リングを降りたら普通のパパという感じなので、リングの上だけで輝ければいいなと思ってます。
――ではそのパパっぷりの方は、今はどんな感じなんですか?
老沼 娘がもうすぐ8ヵ月なんですけど、ホントに毎日癒されて、練習も頑張れてます(笑)。全てがかわいいですね。本当に娘中心の生活というか(笑)。
――パパとしても充実するためにも、リングも充実させないと。
老沼 そうですよね(笑)。またチャンピオンに返り咲いて、ファイトマネーも稼がないといけないので、また頑張らないとって感じです。
――ではここから、フライ級戦線での老沼隆斗は、何を見せていこうとしていますか?
老沼 今までと変わらないところもあるんですけど、やっぱり蹴り技でどんどん相手を倒していって、また去年みたいに派手に倒せたらいいなと思いますね。
――大会のオープニング映像でもバンバン使われるようなヤツですね。
老沼 はい、また頑張りたいと思います。
――では最後に、改めて今回の試合で、一番注目してほしいポイントは?
老沼 自分のテクニックと蹴り技で会場を沸かせようと思っているので、そこをしっかり見ていただければと思ってます。
対戦カード
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無しキックルール
KNOCK OUT-RED スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/KNOCK OUT-REDスーパーバンタム級(55kg)王者、WPMF世界同級王者、ISKA K-1ルール世界バンタム級王者)※初防衛戦
壱・センチャイジム(センチャイムエタイジム/元ルンピニージャパン・バンタム級王者)
BLACK 58kg契約 3分3R(延長1R)
安本晴翔(橋本道場/KNOCK OUT-RED・WPMF世界・WBCムエタイ日本フェザー級王者)
角田泰盛[かくだ たいせい](CRAZY WOLF/元CMA KAISERスーパーフェザー級王者)※角☆チョンボン 改め
RED 51kg契約 3分3R(延長1R)
花岡 竜(橋本道場/KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級王者、INNOVATIONフライ級王者)
老沼隆斗(STRUGGLE/元REBELS-REDスーパーフライ級王者)
BLACK ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
渡部太基(TEAM TEPPEN/元Krush&WPMF日本ウェルター級王者)
松山 翔(菅原道場/MA日本スーパーウェルター級4位)
RED ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
潘 隆成(クロスポイント吉祥寺/元WPMF日本スーパーライト級王者)
古村匡平(FURUMURA-GYM/大和ムエタイ・スーパーライト級王者)
BLACK スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
炎出丸(クロスポイント吉祥寺/元J-NETWORKスーパーバンタム級王者)
鈴木貫太(ONE’S GOAL)
RED スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
小磯哲史(TESSAI GYM/元J-NETWORKライト級王者、元蹴拳スーパーフェザー級王者)
庄司啓馬(TEAM TEPPEN)
概要
大会名 KNOCK OUT 2021 vol.6
日時 2021年11月28日(日) 開場・17:00 開始・18:00
会場 後楽園ホール
チケット料金 SRS席¥20,000 RS席¥15,000 S席¥10,000 A席¥7,000 ※当日500円増し ※小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料
チケット販売 KNOCK OUT OFFICIAL SHOP チケットぴあ 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 promotion@knockout.co.jp https://knockoutkb.com/