KNOCK OUT 9.25 後楽園ホール:白幡裕星「今、2つ目標があります。そのためにも完封します」、サンチャイ「判定で勝ちきりたい」
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KNOCK OUT 2021 vol.4(9月25日(土) 後楽園ホール)でREDルール53kg契約で対戦する白幡裕星(橋本道場/KNOCK OUT-REDスーパーフライ級(52kg)王者)とサンチャイ・TEPPEN GYM(タイ/TEPPEN GYM)のインタビューが主催者から届いた。
白幡は今年1月に黒星を喫したものの、3月にREBELSのリングで王座を獲得(その後、KNOCK OUT王者に認定)、6月には悠斗に勝利して連勝中。この先を見据え、今は2つの目標を掲げているという。その目標とは、そしてそのために、今回の試合にはどう臨んでいるのか?
サンチャイは元ラジャダムナン・スタジアム・ミニマム級王者という実績を持ち、これまで日本では老沼隆斗、大崎孔希、石井一成と対戦している。ムエタイの技術を武器に、現役王者の白幡とどう戦おうとしているのか?
白幡裕星「今、2つ目標があります。そのためにも完封します」
――6月の悠斗戦以来、3ヵ月ぶりの試合となります。3月にREBELS-MUAY THAIチャンピオンになって(その後、KNOCK OUT王者に認定)からは半年が経ちましたが、チャンピオンとして気持ちや生活に変化はありますか?
白幡 チャンピオンになった後に新居に引っ越したんですけど、その家が新築で、本当に勝っていかないと生活できないので、1日1日を以前よりも大切にするようになりました。道場も近いので、練習もいい感じでできています。
――6月にお話を伺った時には車を購入されたということでした。新チャンピオンで車に新居にと、まるっきりリア充じゃないですか!
白幡 そうかもしれません(笑)。毎日充実してます。
――いいですね(笑)。その充実した日々の中で、新たに見えてきた目標はありますか?
白幡 今、目標が2つあるんです。一つは5連勝することで、もう一つは53kgでヒジありの代表選手になるということです。
――では一つずつ伺いましょう。まず5連勝ですが、「5」には何か意味が?
白幡 次の試合で勝ったら3連勝なんですけど、とりあえず今年中には5連勝したいと思っているので。試合のスケジュールによっては4になってしまうかもしれないんですけど、できればあと2試合して、5連勝したいです。
――なるほど、今年は次の試合も含めて、以後全部勝つということですね。「負けない」というよりは「勝ち続ける」ということだと思いますが、そのために強化したいと思っていることは?
白幡 もちろんパワーをつけないとKOもできないですし、テクニックももっとつけないと次の相手も危ないですし、とりあえず練習を継続することですね。そのためのメニューとかは特に考えているわけではないんですけど、勝ち続けるためのコンディションをより意識して作っていきたいと思ってます。
――そしてもう一つ、「53kgでヒジありの代表選手」。今年に入ってキックの53kgは各団体で盛り上がっていますが、ヒジなしが中心の感があります。
白幡 そうなんですよね。ただその中でも、ヒジありでは石井一成選手が活躍しているので、そこにたどり着くという意味でも5連勝したいというのがあります。どれだけいい試合をしても負けたら意味がないし、勝ち続けたらたどり着けると思うので。
――2つの目標は連動しているわけですね。そうすると、今回対戦するサンチャイ・TEPPEN GYM選手は石井選手とも対戦しているので、間接的に比べられることにもなりますね。
白幡 そう思っています。石井選手はサンチャイ選手に勝ってますけど完封できていたわけではないと思うんですよね。試合中、石井選手のイライラが溜まっていた試合だったと思うので、僕はそういうことなく完封したいと思っています。
――あの試合を内容で超えると。
白幡 あれを見させていただいているので、超えなきゃダメだと思ってます。サンチャイ選手にとって石井戦は急きょ決まった試合だったので、今回はあの時より強いと思うんです。タイ人得意のヒジもあるし、でもパンチもけっこう出してくるので、僕の中では今までで一番強い相手だなと思ってます。
――サンチャイ選手は他にも国内の強豪選手と戦っていて、勝ち星こそないものの、どれも接戦ですよね。
白幡 いいところで落としている試合が多いという印象ですね。ただ、ここで僕も接戦で勝っても何も残らないので、自分自身にプレッシャーをかけています。そういう意味でも「完封」したいです。
――最終的にはKO勝ち?
白幡 隙があればもちろんKOを狙っていきたいです。判定になっても、3R通して全部ポイント取って勝てば「すごい」と思われるとは思うんですけど、そこは甘えず、KOを狙っていきたいと思います。
――どういう技で、というのはありますか?
白幡 特に決めてはいないですけど、橋本師範が指示してくれると思うので、それに従う感じですね。
――普段、師範をはじめセコンドの声はよく聞こえていますか?
白幡 聞こえてます。というより、セコンドの声しか聞いてない気がします。応援してくれる人たちの声とかも聞こえないですし。
――それだけ集中できている?
白幡 それか、周りが見えてないか(笑)。
――周りが見えてない選手は、セコンドの声も聞こえないと思いますよ(笑)。やはり師範の指示には全面的に信頼を置いてるんですね。
白幡 はい、的確なので。僕は今年1月、岡山での試合で負けて相当病んだんですけど、師範もかなり気にしてくださっていて。それで3月、老沼隆斗選手とのタイトルマッチでは首相撲でいこうと思ってたんです。老沼選手は遠い距離で強いと思ったので、接近戦でいこうと。その試合当日に、師範が首相撲の入り方を指示してくれて、その通りにやってみたら本当に腹が効いて流れを掴めたんですね。だから言われた通りやってみるもんだなと思いました。
――直前のアドバイスが生きたんですね。
白幡 あの試合ではそうでしたね。アレがなかったら勝てていなかったかもしれません。今は次の試合に向けて、いろいろ指導してもらっています。
――今回、同じ大会には花岡竜選手がバンタム級王座決定トーナメントに出場します。ともに気合いが入っているのでは?
白幡 そうですね。しかも安本晴翔先輩は19日にWBCムエタイの王座決定戦がありますし、20日には宮元啓介先輩も試合があるので、今は道場一丸となって追い込み期間という感じです(笑)。みんなで勝ちたいので、気合いが入っていますね。
――強豪選手の多い橋本道場では、常に刺激を受け続けている状態ですよね。
白幡 本当にそうですね。(花岡)竜も1歳下ですけど強いので「負けられない」と思いますし、いつもみんなから刺激をもらっています。その分、師範は大変そうですけど(笑)。
――今回はチャンピオンとしてのスーパーファイトですが、同じ大会ではワンデー・トーナメントと王座決定戦もあったり、チャンピオンが他団体に乗り込んだりと、『KNOCK OUT』全体がより活発になってきています。その中でチャンピオンの一人として、どう闘っていきたいですか?
白幡 トーナメントで1日2試合あるのもいいと思いますし、RIZINに『KNOCK OUT』から鈴木千裕選手やぱんちゃん璃奈選手が出るのも、団体のためにもいいことだと思いますね。その中で、僕もチャンピオンとして自分の色を出していきたいと思っています。今回の試合もお世話になっているスポンサーさんの冠がついた賞金マッチなので、より一層気合いが入っています。勝たないとこの充実した日々も続かないと思うので。
――では最後に、今回の試合で特に注目してほしい部分は?
白幡 相手を完封するところですね。どういう風に完封するか、見ていてほしいと思います。
サンチャイ・TEPPEN GYM「白幡が自分を完封? フッ、ニホンゴワカンナイネ(笑)」
――日本にはいつ来られたんでしょうか?
サンチャイ 2018年9月から日本に来ていて、ちょうど3年になります。
――では日本にもだいぶ慣れた?
サンチャイ ニホンゴワカンナイ(笑)。
――そうですか(笑)。日本ではトップ選手との対戦で接戦ばかりですが、なかなか勝ち星を残せていません。自分では日本での試合でどう感じていますか?
サンチャイ みんな上手ですね。特に石井一成選手はタイでも有名で、戦えて光栄でした。
――TEPPEN GYMではトレーナーとして活動されていますが、自分の練習はどれぐらいされていますか?
サンチャイ 今はTEPPEN GYMのみんなと一緒にしています。良い練習ができていますよ。
――次回の相手、白幡裕星選手の印象は? どういうところが強いと思いますか?
サンチャイ 強い選手だと思います。パンチも蹴りも、左の攻撃が強いと思います。
――その白幡選手を相手に、どう戦いたいと思っていますか?
サンチャイ 相手の攻撃をしっかりカットして、右ミドルを中心に組み立てます。あとは秘密(笑)。
――最終的にはどう勝ちたいですか?
サンチャイ 白幡選手は上手い相手だと思いますが、判定で勝ちきりたいですね。
――白幡選手はカード発表会見の際に、「完封したい」と言っていました。それを聞いてどう思いますか?
サンチャイ フッ……ニホンゴワカンナイ(笑)。
――タイ語で通訳してもらってるはずですが……(笑)。この先、日本で選手としてやりたいこと、目標などはありますか?
サンチャイ 老沼隆斗選手にはリベンジしたいです。
――2019年4月の試合は、僅差の判定でしたからね。では今回の試合で、特に注目してほしいところはどこでしょう?
サンチャイ 首相撲の技術と、ファイティングスピリットですね。カモン白幡! ゴーマーシッカップ!(かかってこい)
対戦カード
RED 53kg契約 3分3R(延長1R)
白幡裕星(橋本道場/KNOCK OUT-REDスーパーフライ級(52kg)王者、ムエタイオープン同級王者)
サンチャイ・TEPPEN GYM(タイ/TEPPEN GYM/元ラジャダムナン認定ミニフライ級王者)
初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級(52kg)王座決定トーナメント 決勝 3分3R(延長1R)
準決勝(2)の勝者
準決勝(1)の勝者
初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級(52kg)王座決定トーナメント 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
花岡 竜(橋本道場/INNOVATIONフライ級王者)
空龍[くうりゅう](空修会館)
初代KNOCK OUT-BLACKスーパーフライ級(52kg)王座決定トーナメント 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
濱田 巧(team AKATSUKI)
心直[しんた](REON Fighting Sports Gym)
初代KNOCK OUT-REDバンタム級(53.5kg)王座決定戦 3分5R(延長1R)
安達浩平(team AKATSUKI/元J-NETWORKバンタム級王者)
響波[きょうは](Y’s glow)
RED 54kg契約 3分3R(延長1R)
石川直樹(team Lit/元新日本&ジャパンキック・フライ級王者、元スックワンキントーン・スーパーフライ級王者)※治政館から所属変更
ユット・ZERO(タイ/元S1スーパーフライ級王者)
BLACK ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
大谷翔司(スクランブル渋谷)
麻火佑太郎(PHOENIX)
BLACK 63.5kg契約 3分3R(延長1R)
Apollo中山(GOD SIDE GYM)
般若HASHIMOTO(クロスポイント吉祥寺)
※REDルールは肘有りキックルール、BLACKルールは肘無しキックルール
概要
大会名 KNOCK OUT 2021 vol.4
日時 2021年9月25日(土) 開場・17:00 開始・18:00
会場 後楽園ホール
チケット料金 SRS席¥20,000 RS席¥15,000 S席¥10,000 A席¥7,000 ※当日500円増し ※小学生から有料、6歳未満でも座席を必要とする場合は有料
チケット販売 KNOCK OUT OFFICIAL SHOP チケットぴあ 出場選手・所属ジム
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