Krush 7.24 後楽園 一夜明け:新クルーザー級王者サッタリ「K-1のベルトを狙うため、皆さんに楽しんでもらえる試合を続けていく」
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Krush.127(7月24日(土)後楽園ホール)の一夜明け会見が25日に東京で行われた。(記事提供:K-1 JAPAN GROUP 会見写真:(C)K-1)
Krush 7.24 後楽園ホール:サッタリ・ウィラサクレック、RUIと谷川聖哉を1R KOしクルーザー級王者に。里見柚己、KO勝ちでライト級王座決定トーナメント初戦突破
新クルーザー級王者サッタリ・ウィラサクレック、イラン・日本のファンのために更なる飛躍を誓う!「みなさんの応援が自分にとって前向きなエネルギーになる」
本大会で開催された第2代Krushクルーザー級王座決定トーナメントを制したサッタリ・ウィラサクレック。準決勝でRUIを134秒、決勝で谷川聖哉を166秒の連続KOで葬る圧倒的な攻撃力を見せ、第2代Krushクルーザー級のベルトを腰に巻いた。
2戦連続1RKOの圧勝でKrush王座を手にしたサッタリは「応援に来てくれたファンのみんな、チームのみんなで一丸となって勝てた試合」と、関係者およびファンへ感謝の言葉を述べた。準決勝、決勝ともに2度ずつのダウンを奪った試合展開は「トーナメントに向けてしっかり相手を分析し、戦略をコーチと考えた」と狙い通りだった模様。「やりたいことができたいい試合だった」と、トーナメントの出来栄えには満足した様子を見せた。
サッタリは試合後、K-1のベルト奪取にも意欲を見せた。その真意を問うと「格闘技はエンターテイメント。観客に楽しんでもらえるように、自分を追い込んで練習していくことが大切。これは自分が何を目指そうと常に変わらない」とストイックな姿勢を見せ、その上で「結果としてK-1のベルトを狙っていきたい」と、ファンの喜びの先にK-1王座があるという考えを示した。
Krush王座奪取には、母国イランからも多くの祝福があったというサッタリ。「いい環境に恵まれている」という日本からの声援にも応えたいと、二国のファンのためにさらなる飛躍を誓う。王者の称号を得ても「まずはチャンピオンとしてふさわしい気持ちを持つ人間になりたい」と謙虚に、そして真摯な姿勢を崩さないサッタリは「世界中のトップファイターを日本に呼んで、レベルの高い試合をお見せしたい」と、ファンの喜びに向けた目標を語った。
◆サッタリ・ウィラサクレック
「(一夜明けて)昨日の試合は自分にとって、やるべきことができたいい試合だったと思います。そしてやはり応援にきてくれたファンのみんな、チームのみんなで一丸となって勝てた試合だと思います。(準決勝のRUI戦、右ストレートと右ミドルでダウンを奪取。想定していた?)今回のトーナメントに向けてしっかり相手を分析し、それに合った戦略をコーチと考えた上で、試合に臨みました。チームで分析し、トレーニングを積んだ結果がすべて出た試合だったと思います。(決勝の谷川戦、一回目は左フック、2回目は右フックでダウンを奪った。手応えはどうだった?)とても感触はよかったです。昨日の試合は自分がやりたいことが出来た試合だったと感じているし、相手も分析したので、いいタイミングで狙っていたパンチを打てました。
(母国・イランからの反応は?)イランの方からも多くのメッセージをいただきました。いつも応援してくれる皆さんには本当に感謝したいと思います。みんなの応援が自分にとって前向きなエネルギーになってくれます。(日本のファンへの感謝の言葉もあったが、改めて日本の好きなところは?)日本に来ると決めてから、いい練習環境に恵まれ、そしていいトレーニングを積んできました。その中でK-1で試合が出来ることはうれしいし、光栄なことだと思っています。そして日本人のファンの皆さんはとても親切ですし、そうしたファンのみなさんの応援に応えるためにも、より一層レベルの高い試合を見せられるよう精進していきたいと思います。
(試合後にはK-1のベルトにも言及したが、次の目標は?)みなさんご存じの通り、格闘技はエンターテイメントで、その中でベストを尽くして、観客のみなさんに楽しんでもらえるようなパフォーマンスができるように、自分を追い込んで厳しいトレーニングを積んでいくことが一番大事だと思います。これは自分が何を狙おうと、常に変わらない気持ちでいます。その結果としてK-1のベルトを狙っていきたいです。そのために皆さんに楽しんでもらえるような試合を続けていきたいと思います。
(ベルトを巻いたときに最初はどんな感情が沸いた?)やはりこのベルトを巻くためにコーチ、チームのみんなと厳しいトレーニングを積んできて、それがやっと実ったという感情で、とてもうれしく思いました。自分の中ではここからがスタートなので、これからも一層強い自分をお見せできるように練習を頑張っていきます。
(クルーザー級の中では体は大きくないが、有利だと思う部分は?)自分にとってサイズは特に関係ないです。大事なことは自分を厳しく追い込み、戦略を練るような分析をしながら練習を積み重ねることだと思いますし、そういった練習の成果が結果につながります。(どういうチャンピオンになりたい?)まずチャンピオンとしてふさわしい気持ちを持つ人間になりたいと思います。というのも自分を支えてくれるファンのみなさん、チームのみんなを抜きにして自分はチャンピオンでいることはできないので、そこに感謝を示すために、チャンピオンになるにふさわしい気持ちを持った人間になりたいと思います。
(K-1ファイターで好きな選手は?)ピーター・アーツ、バダ・ハリ、アーネスト・ホーストといい選手はたくさんいましたが、パーフェクトな選手はいないので、自分にとってすべての選手を見て、すべての選手の中のいいところを盗んで、いい形で自分のものにしようとは意識しています。
(ファンのみなさんへの一言)コロナの厳しい状況の中、選手のために素晴らしい会場、リングを用意をしてくださるK-1 JAPAN GROUPの皆さんに感謝を申し上げます。そしてここまで自分を支えてくれているマネージャー、チーム、コーチのみんなにも感謝を述べたいと思います。これから自分はもっともっと強い選手になっていきますので、もっともっと応援していただいて、世界中のトップファイターを日本に呼んで、レベルの高い試合をお見せしたいと思います」
寺島輝、難敵・松本篤人を下して連敗脱出!「負けている相手にリベンジすることが、格闘家としてよりも男としての目標」
第5試合で松本篤人からダウンを奪う判定勝利を収めた寺島輝。松葉杖をつきながら会見に出席し「大げさに松葉杖をついているだけですけど、まだ(ケガの状態は)わからないです。明日精密検査を受けます」と語り、見た目以上の激戦であったことをうかがわせた。
デビュー以来4連勝と向かうところ敵なしだった寺島は、昨年3月の『K’FESTA.3』に出場。のちのK-1スーパー・ライト級王者・山崎秀晃の相手に抜擢されるも、2RKO負けで初黒星を喫した。同年12月『Krush.120』にて再起戦に挑むが、伏兵・斉藤雄太に3度のダウンを奪われまさかの2連敗を喫した。
後がない状況で迎えたこの一戦の相手は曲者・松本篤人と、決して簡単な相手ではなかったが「3つ4つ聞かせる攻撃を狙っている中で、ひとつが効いてきた」という右カーフキック(膝から下・ふくらはぎを蹴るローキック)でダウンを奪取。完勝といえる判定勝利をもぎ取り「連敗抜け出せてほっとしています」と、重圧から解放された様子を見せた。
試合後のバックステージでは「ベルトよりもリベンジを果たしたい」という目標を口にした寺島。「ベルトを狙っていないわけではない」としつつも「負けている相手にリベンジするのが、格闘家としてよりも男として一番の目標」と、借りを返す姿勢を前面に押し出す。
2人のターゲットのうち、すでにひとりは世界王者に昇格。再戦への道のりは遠いが「結果を出して、自ずと行動で示していければ」と、ひとつひとつ積み重ねた上でのリベンジ実現に強い意欲を見せた。
◆寺島輝
「(一夜明けて)応援ありがとうございました。自分個人の問題なんですけど、4月に祖父が亡くなって、祖父がやっていた工場が9月になくなっちゃうんですけど、その工場の名前を自分のパンツとガウンに入れさせてもらいました。そういう面でも負けられない試合だったので、勝ててほっとして、連敗を抜け出せてほっとしているのが一番の気持ちですかね。
(勝利した瞬間の心境は?)ほっとした、ですかね。連敗してるからっていう怖さがすごくあって、ほっとしたのが一番です。(カーフキックは狙っていた?)3つ4つ効かせる攻撃を狙っていて、そのうちのひとつが効いてきたので狙った、という感じでしたね。
(試合後に『やりづらい』と感想を残していたが、この試合で学んだことは?)セコンドの指示が一番耳に入っていた試合でした。こういう難しい選手とやれたというひとつの自信になるし、勉強というかこういう選手と戦っても勝てるなという自信になりました。(ケガの状況は?)大げさに松葉杖をついているだけなので、まだわからないです。明日精密検査を受けます。
(バックステージでベルトよりもリベンジという言葉があったが、その真意を改めて)ベルトを狙っていないわけじゃないし、ベルトを目指して、一番を目指してはいますけど、戦績的に2回も負けています。プロでやっている時点で負けるつもりはないので、負けている人にリベンジをするのが、格闘家としてよりも男として一番なのかなというのは大事にしています。誰も見たくないといっても、俺個人の感情としてはやられた人にやり返さないと、という真意ですかね。男としてです。
(ターゲットは2人、どういう順か希望は?)それはないですけど、一人は世界チャンピオンなので、順番は決まってくるのかな。その世界チャンピオンに試合前から2連敗の俺が名前を出すのは。自分の立場もわかってるし、それは結果を出して自ずと行動で示していければなと思います」
真優、大接戦に勝利も試合内容を反省「倒さな倒さなという気持ちだけが前に出てしまった。ひとつひとつ用意された試合で結果を出していくしかない」
第4試合、スプリット判定までもつれ込む延長判定でRANを判定で下した真優は、目元を隠したサングラス姿で会見に出席。1Rのバッティングで右目を傷め「そこから右目が二重に見えた」というアクシデントに見舞われたという真優は、「倒さな倒さなという気持ちでやって、気持ちだけが前に出て、いつもと同じ試合をしちゃった」と、反省の弁を語った。
本心は「圧勝したかった」という真優。倒せるパンチを練習していたと明かし「自分は倒せるパンチを持っている」と自信を見せるが、今回はダウンシーンなく試合を終える結果となった。「試合で出せないのがまだまだあかん」と、力を出し切れなかった試合を振り返った真優は「成長しているとジムの師範やお兄ちゃんたちも言ってくれているので、自信をもって進んでいく」と、KOパンチを披露する日まで信じた道を突き進む構えを見せた。
とはいえ勝利をもぎ取り、今年4月の第5代Krush女子フライ級王座決定トーナメント・決勝戦の敗戦から再起を果たした真優。試合後のバックステージでは「チャンピオンの次にいるのは自分」と王者・壽美に一番近い存在であるとアピールした。目指すは王座挑戦と壽美へのリベンジ達成。そのためにも「ここでしっかり勝ててよかった」と勝利を糧とし、「ひとつひとつ用意された試合で結果を出していく」と、目の前の戦いに全力を尽くす構えだ。
◆真優
「(試合を振り返って)昨日の試合は1R目にバッティングがあって、そこから右目が二重に見えちゃって。そのアクシデントが初めてだったので、ちょっとパニックになりました(※会見にも腫れを隠すためにサングラス着用で出席)。そこから気持ちが焦ってしまって、倒さな倒さなという気持ちでやって、延長で気持ちだけが前に出ていた感じで、いつもと同じ試合をしちゃったので反省しかないです。
(大接戦を競り勝てた要因は?)延長は気持ちだと思うので、ちょっとの差で自分が勝てたと思います。(試合後はチャンピオンの次にいるのは自分とアピールしていたが?)チャンピオンの次の位置におるのは自分やとしっかりアピールしていきたいし、そこにいるのは自分だと思っています。しっかりタイトルに絡んでいけるようにひとつひとつ用意された試合で結果を出さないと認めてもらえないので、ここもしっかり勝ててよかったなと思います。
(チャンピオンにたどり着くまでにやっておきたいことは?)ひとつひとつ用意された試合で結果を出していくしかないので、ジムの兄貴たちと練習をがんばるだけですね。
(事前のコメントで挑発されていましたがどう思っていた?)正直言うと、めちゃめちゃイライラしてて、SNSで同じように言うたろかなと思ってたんですけど、自分も大人なので、結果出してから、勝ってから言おうと思って抑えていました。(本当はどんなところを見せたかった?)本当は圧勝したくて。倒すパンチをジムのお兄ちゃんたちと練習してきてて。自分は倒すパンチは絶対にもっているので、それを試合で出せないのがまだまだあかんなという感じ。少しずつ成長しているから大丈夫やとジムの師範のお兄ちゃんたちも言ってくれているので、自信を持って次にまた一歩進んでいこうかなと思います。
(ファンへのメッセージ)昨日はたくさんの応援ありがとうございました。やっぱりこのKのリングでああいう試合をしちゃうと、いっぱい言われるしダメなんですけど、自分はもっともっとできるし、信じてくれている人もたくさんいるので、もっと経験を積んでしっかり魅せられる試合をできる選手に成長したいので、これからも注目してもらえたらと思います」