Krush 5.21 後楽園ホール:神保克哉、75kgまで減量の植村真弥と対戦。稲垣澪×寺田匠、格闘代理戦争から3年経て再戦。一航の兄・大田拓真も初参戦し佑典と対戦
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
格闘技医学会
現場で役立つ格闘技医学を研究/公開/実践中!
Krush.137(5月21日(土)後楽園ホール)の第1弾カード発表記者会見が4月6日、東京で行われた。そのレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。(写真:(C)K-1)
激化する-75kg戦線!神保克哉と約60kgの減量に挑む植村真弥が激突「Krushは自分の原点、楽しんで勝つ」(神保)vs「過去最大で138kg。75kgの自分には可能性を感じる」(植村)
神保克哉vs植村真弥の-75kg契約での一戦が決定した。K-1を主戦場にしている神保は-75kgで新階級を作るべく試合を重ね、今年2月のK-1ではダニロ・ザノリニに判定勝ち。現在4連勝を収め、-75kgの階級を引っ張る存在になりつつある。
Krurhのリングには2019年6月にジョーダン・ピケオーに敗れて以来の参戦となり、「思い残すことがこのリングには凄くあります。原点に復帰できるのはチャンスなので楽しみにしてます」と試合が待ち遠しい様子。-75kg新階級設立を掲げるも、なかなか実現しないことで「モチベーションは上がっていなかった」というものの「ムカつくやつ(=松倉信太郎)も来たし、Krushは自分の原点なので楽しもうかなと思います」と意気込んだ。
対する植村はK-1 JAPAN GROUPでヘビー級・クルーザー級で試合を重ね、先日のK-1無差別級トーナメントに出場したK-Jeeや谷川聖哉とも対戦経験がある。最近は練習を重ねて体重を落とし、昨年一度70kg台の試合も経験しており、K-1 JAPAN GROUP復帰戦では激化する-75kg戦線に飛び込むことになる。
この日の会見の時点で90kgあったという植村だが「-75kgでの試合の方が自分を出せるかなと思って体重を落としました。過去最大で138kgあり、スポーツマンらしからぬ減量方法、食って吐いてを繰り返して体重を落としています」と驚きの減量方法を告白。この階級での目標を聞くと「一戦一戦が勝負だと思っています」と目の前の試合に集中したいとしている。
神保の階級新設アピールに始まり、松倉信太郎の参戦など、盛り上がりを見せてきた-75kg戦線。勝って大きくアピールするのはどちらか?
◆神保克哉
「まずKrushに出たかったです。ピケオーにタイトルマッチで負けて以来、久々のKrushなので思い残すことがこのリングには凄くあります。最近モチベ―ションがなかなか上がっていなかった中で、原点に復帰できるのはチャンスなので凄く楽しみにしてます。
(対戦相手の印象)植村選手のファイトスタイルは結構好きですよ。でも75kgに減量しちゃったら、あの体格が活きないんじゃないかなと俺は思っています。(2022年の目標は?)75kgのトーナメントをやってもらって、あのムカつく転校生(松倉)をぶっ飛ばしたいと思います。(4月3日のK-1での松倉の試合を見た感想)俺の引き立て役として、もうちょっと頑張ってほしかったという部分はあります。あと、中村拓己プロデューサーの気持ちを代弁すると『お前のせいで判定が続いたぞ』と。
(植村のかなりの覚悟と身体をもって75kgに臨むことについて)もうきつそうですが、大丈夫ですか? 当日はベストコンディションで来て下さい(苦笑)。(植村のテクニックなどはどう評価しているか)マーク・ハントみたいファイトスタイルが好きなんですが、あれはあの体格があってのこと。今凄くきつそうなのでどうなるのか、楽しみです。(75kg新設について)自分が新設をアピールして1年半ぐらい経ちますが、全然新しい階級ができないのでモチベーションも上がらないし、ムカつくやつも来たんで、格闘技を最近楽しめていません。でもKrushは自分の原点なので、楽しもうかなと思います。それでまた言いたいことを言います。(ファンにメッセージ)Krushで俺の気合いを見て下さい」
◆植村真弥
「体重も落ちてきたので75kgで頑張って戦いたいです。(対戦相手の印象)普通にいかついですよね。(神保の『減量したら植村選手のあの体格が活きないんじゃないか』の発言を受けて自分のどういう長所が75kgで活きるか)やってみないと分かりませんが、ベストを尽くします。前の試合よりは動けるようになったと思うので、あとは試合で見せます。(2022年の目標は?)今年、自分ジム(BANG BANG 千葉キックボクシングジム)を出したのでお客さんがいっぱい来てくれたら嬉しいです。なので試合をいっぱい組んでください。
(体重を下げる理由は)体重は軽い方がいいですし、その方が自分を出せるかなと思いました。ちなみに過去最大で138kgあって、スポーツマンらしからぬ減量方法…食って吐いてを繰り返して体重を落としてます。あと、この身長で100kgを超えると糖尿も心配なので(減量すると)そういうのも回避できます。神保選手が-75kgを盛り上げてくれて、自分もその階級で頑張ろうと思ったので感謝しています。(-75kgのベルトは狙う?)特にベルトのことは考えていなく、一戦一戦が勝負だと思っています。(ファンにメッセージ)70kg台になって自分の可能性を感じていて、自信はあるので応援よろしくお願いします」
格闘代理戦争のリマッチ!稲垣澪vs寺田匠の無敗対決が決定「ここで勝って次の挑戦者になる」(稲垣)vs「アマチュア含めて唯一負けた相手。気合いが入ってます」(寺田)
5戦5勝の稲垣澪vs4戦4勝の寺田匠の無敗同士のフェザー級の一戦が決定した。両者は2019年のABEMAの格闘リアリティ番組『格闘代理戦争 K-1 FINAL WAR』で対戦しており、その時は稲垣が勝利している。
その後、稲垣はKrushでキャリアを重ね、昨年11月のBigbangではBigbangフェザー級タイトルを獲得し王者としてKrush参戦を果たす。「ここでしっかり勝って、Krushの新美選手に自分は挑戦したいと思っているので、そこにしっかりつながるような勝ち方をしたい」とすでに王座挑戦を見据えていると話す。
対する寺田は前戦となった12月のKrushでは松山勇汰にKO勝利し、今後活躍が期待されている選手の1人となった。「これまでいい形で来ているので、ここでは負けられません。次の8月の福岡大会につなげられたら」と地元・宮崎に近い福岡で開催されるK-1参戦をアピール。注目の無敗対決の結果やいかに!?
◆稲垣澪
「(寺田とは)ABEMA の格闘代理戦争で一度戦っていて、プロになって無敗同士の戦いになります。どっちが勝つのか、見ている皆さんにとっては絶対に気になる一戦になるんじゃないのかなと思うので気合いを入れてやっています。
(相手の印象は)パンチ、蹴りと思いっきり打ってくる選手で、一発もらったら怖いと思います。(無敗対決は意識しているか)今まで負けなしで来ているし、Bigbangのベルトも獲らせてもらいました。ここでしっかり勝って、Krushの新美選手に自分は挑戦したいと思っているので、そこにしっかりつながるような勝ち方をしたいと思います。(2022年の目標は)次の新美選手の挑戦者としてやりたいとずっと思っているので、ここでしっかり勝って『新美選手の相手は稲垣しかいない』と思わせたい。
(プロになってから意識していた相手だった?)同じ代理戦争から出た選手ですし、いつかやるかなと思っていました。自分がKRESTに出稽古に行かせてもらった時に何度か一緒に練習をやらせてもらいました。練習と試合は違うと思うので、そこはあてになりませんが、しっかり準備して絶対に勝ちたいと思います。
(アマチュア時代と違うものはあるか?)倒せる技ももちろん増やせているし、スタミナも違います。プロで戦っているので、しっかり勝ち切れるようになったところが一番変わったところかなと思います。(ベルトを獲得して心境で変わったものは?)舞台は違いますが、Bigbangでタイトルマッチをやらせてもらって、そこに向けて練習する心境だったり、そこにかかるストレスは自分が思っているよりも大きかったものでした。そこを1回経験できたことは自分のプロ人生の中で得られたものですし、負けたら次がないとずっと思っています。
(どういう決着を臨むか)お互いに倒したいと思っているでしょうし、自分ももちろん倒すつもりでいます。KO決着を楽しみにして下さい。(ファンへのメッセージ)いつも応援してくださる皆様、ありがとうございます。しっかり準備して最高の状態でリングに上がりたいと思います。当日はよろしくお願いします」
◆寺田匠
「稲垣君とは格闘代理戦争を見ていた人は分かると思いますが、アマチュアを含めても僕が唯一負けた相手なので、今回は気合いが入っています。(相手の印象は)格闘代理戦争の時は、まだ自分の身体は仕上がっていなく、キックボクシングを真剣にやっている時ではなかったので今は(自分の)レベルが違うかなと思います。
(無敗対決は意識しているか)ここまでいい形で来ているので、ここでは負けられません。次の8月の福岡大会につなげられたらと思います。(2022年の目標は)今4戦やっていて、今年にタイトルマッチというのは全勝してもまだ早いと思うので、来年にタイトルマッチができるように負けないよう練習します。
(プロになってから意識していた相手だった?)格闘代理戦争が終わった後に少し喋った時に、『フェザー級でやっていく』と稲垣君は言っていたので、自分もフェザー級なのでいつか当たるだろうともちろん意識していました。
(アマチュア時代と違うものはあるか?)代理戦争の時は勝ち抜き戦だったので僕は2回連続で試合をしました。今はスタミナも違いますし、KRESTで練習して技術も上がっていると思うので、そこが違うと思います。(どういう決着を臨むか)稲垣君のスタイル的に逃げるスタイルではなく、絶対に打ち合うことになるので絶対にKO決着になると思います。(ファンへのメッセージ)試合まで残り1カ月と少しあるので、しっかり追い込んで最高の身体で挑みたいと思います。応援よろしくお願いします」
ムエタイの強豪・大田拓真が初参戦!佑典が迎え撃つ!「どちらかが倒れる勝負を教えてやる」(佑典)vs「弟・一航の試合を見て、この舞台で試合をしたいと思った」(大田)
佑典vs大田拓真のフェザー級の一戦が決定した。2月27日の第3代K-1スーパー・バンタム級王座決定トーナメントに出場した一航の兄、拓真は弟と共に、これまでにヒジ・ヒザありのムエタイルールで戦績を重ね、S1ジャパン55kg王者、WBCムエタイ日本統一フェザー級王者を保持。「弟が一度K-1に出させてもらって、自分もそれを見てあんな舞台で試合をしたいと思った」ことでKrush参戦に至った経緯を説明。これまでのK-1グループの試合映像を見て研究しており、「パンチでの戦い方が大事だと分かっているのでそれをしっかりやっていきます」とパンチの強化にも力を入れているという。
対する佑典は前戦となった2月20日のKrushでは林勇汰にKO勝ち。今回、Krush初参戦の大田を迎え撃つ形となり、「Krushのリングなのでどこか怪我をさせるか、失神させるかのどっちかでしっかり終わらせます」と完全に沈めると宣言している。新美貴士を頂点とするKrushフェザー級戦線でどちらがインパクトを残すか。
◆佑典
「去年から言っている通り、僕はKrushのタイトルに近づきたいことと、K-1大阪大会に出場したいです。どっちを目指すにしろ、ここで負けとったら話にならないのでしっかりまたKOで勝ってアピールしたいと思います。(相手の印象は?)最初に名前を聞いた時は誰かわからなかったのですが、調べたらベルトを二本持っていて強い選手とやっていて、実績のある選手。巧いと思いますが、試合内容的には地味なものが多いのでどちらかが倒れる勝負を僕が教えてあげようと思っています。
(Krush初参戦の大田を迎え撃つ立場としてどう戦うか)僕はK-1グループに参戦してちょうど1年ぐらいなので、迎え撃つと思われるほどのものはないのですが、(大田の)コメントを聞いていてもそれじゃあ僕には勝てへんぞと思うので、もっと気合いを入れてこいよという感じです。(ムエタイスタイルの選手との対戦経験は?)他団体で一回あります。得意かどうかに関しては、やることは一緒なので殴るだけ。ムエタイの選手の蹴りは重い印象がありますが、(大田の)動画を見た感じでは痛そうでも、それでは負けないですね。
(どういう試合を考えているか)どう勝つかの作戦は立てていないので分かりませんが、Krushのリングなのでどこか怪我をさせるかか、失神させるかのどっちかでしっかり終わらせます。(ファンにメッセージ)僕が目指しているのはここで勝つことじゃないので、その先を見て練習していて、今年1年で大きな結果を残すので注目をお願いします」
◆大田拓真
「弟が一度K-1に出させてもらって、自分もそれを見てあんな舞台で試合をしたいと思って初参戦させていただくことになりました。ずっとムエタイをやってきたので、ちょっとK-1・Krushには向かないかなと自分では思うのですが、しっかりK-1・Krushに適応できるように練習しているので次の試合が凄く楽しみです。
(相手の印象は?)動画を何度か見たところ、蹴りもうまく全体的にスピードがあるイメージです。パンチも凄く伸びているので、どれが来ても倒せそうな攻撃力なのでしっかり警戒していきたいと思います。(K-1に参戦した一航の試合をどう見ていたか)K-1はあんまり見たことがなかったのですが、みんなが倒しにいく気持ちがないと上には上がれないんだなと。ムエタイとは違う感じの戦い方だと思ったので、自分もそうしていかないとなと思いました。
(K-1 JAPAN GROUPでの目標は?)こういうルールにあまり慣れていないので、大きなこと言えませんが、しっかり戦えるようにしてK-1に出られたらと思います。(今回はどういう勝負をするか)蹴りはもちろん出していきますが、やはりパンチは必要になってくるのでパンチの技術をしっかり磨いている感じです。(試合に関して弟と話し合っている?)そうですね。今までの試合を見て、そういう戦い方が大事だと分かっているのでそれをしっかりやっていきます。(ファンにメッセージ)慣れないK-1・Krushルールですが、しっかり練習しているのでしっかり勝てるように頑張りたいと思います。よろしくお願いします」
対戦カード
75kg契約 3分3R(延長1R)
神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
植村真弥(ウィラサクレック・フェアテックス幕張/WMC日本ヘビー級王者、M-1 JAPANライトヘビー級王者)
フェザー級 3分3R(延長1R)
稲垣 澪(K-1ジム大宮チームレオン/Bigbangフェザー級王者)
寺田 匠(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
フェザー級 3分3R(延長1R)
佑典[ゆうすけ](月心会チーム侍)
大田拓真(新興ムエタイジム/WBCムエタイ日本統一フェザー級王者、元S1日本55kg級王者)
概要
大会名 Krush.137
日時 2022年5月21日(土) 開場・17:00 開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生中継)
チケット料金 SRS席 20,000円 RS席 15,000円 S席 10,000円 A席:7,000円 ※当日券500円アップ ※小学生からチケットが必要
チケット販売 K-1.SHOP グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/krush/