Krush 7.24 後楽園ホール:ライト級王座決定T全選手公開練習(2/2) 里見柚己「SNSやYouTubeではなく、試合で一番目立つのは自分」×川﨑真一朗「本当にこれが最後のチャンス」、東本央貴「自分が生まれ育ったKrushのベルトを獲りたい」×弘輝「“壊し”のベルトは俺が一番似合う」
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Krush.127(7月24日(土)後楽園ホール)では「第6代Krushライト級王座決定トーナメント」の一回戦4試合が行われる。K-1 JAPAN GROUPからは、出場8選手の公開練習のレポートが届いた(写真:(C)K-1)。この記事では里見柚己 vs. 川﨑真一朗、東本央貴 vs. 弘輝のレポートをお届けする。
第6試合 第6代Krushライト級王座決定トーナメント・一回戦(1) 3分3R(延長1R)
堀井 翼(K-1ジム五反田チームキングス)
南雲大輝(八光流柔術総本部)
第7試合 第6代Krushライト級王座決定トーナメント・一回戦(2) 3分3R(延長1R)
瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)
昇也(士魂村上塾/Bigbangスーパーライト級王者)
第8試合 第6代Krushライト級王座決定トーナメント・一回戦(3) 3分3R(延長1R)
里見柚己(team NOVA)
川﨑真一朗(月心会ラスカルジム)
第9試合 第6代Krushライト級王座決定トーナメント・一回戦(4) 3分3R(延長1R)
東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
弘輝(team ALL-WIN)
里見柚己、トーナメント圧勝宣言!「10周年記念興行でもメインをやらせてもらったり、Krushで色んな経験を積んできた。全員KOして断トツでベルトを獲りたい」
神奈川・K-1空手鴨居スクールにて、7月24日(土)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.127」の[第6代Krushライト級王座決定トーナメント・一回戦(3)/3分3R・延長1R]で川﨑真一朗と対戦する里見柚己が公開練習を行った。
前戦となった今年4月の「Krush.124」では今回のトーナメントに出場する堀井翼と対戦し、フルマークの判定勝ちを収めた里見。約9カ月ぶりの試合、K-1ジム横浜を離れ、自らのチーム「Team NOVA」を結成しての初戦でもあったが「質のいい練習ができていたし、試合間隔が空いても問題なかった」と振り返る。
堀井戦が終わったあとも「納得いく試合ができず倒せなかったことが悔しかったので、すぐに練習を始めました」とすぐに試合モードの練習をスタート。チームでの練習はもちろん、今回から専門のトレーナーの指導も受けるようになり「フィジカル、食事の管理、身体のメンテナンスなど全部を見てもらっていて、さらに質のいい練習ができている」と技術面以外でのレベルアップにも手応えを感じている。
公開練習でも同門の龍斗相手に強烈な左ストレート・左ミドルを叩き込み「追い込みもいつもより早く始めて、今は疲労のピークで筋肉痛なんですが、今までで最高の試合を一回戦から見せられると思います」と万全な仕上がりをアピールした。
ゴンナパー・ウィラサクレックが返上したタイトルを8選手が争う王座決定トーナメントのメンバーに選ばれ「ゴンナパー選手がKrushのベルトを返上した時点でトーナメントをやるだろうと思っていたのでやっと来たかと。メンバーを聞いて絶対に自分がベルトを巻かないといけないなとすぐに思いました。全員KOして断トツで獲りたいと思います」と自分がベルトを獲ることが使命だと感じたという。
一回戦で対戦する川﨑については「凄く強いのは昔から知っていたので、一回戦でやれて嬉しい。あのメンバーの中でも一番噛み合って、一番面白い試合ができるのは自分と川﨑選手なんじゃないかなと思っている」と気持ちも昂ぶっている。
トーナメントの勝ち上がり予想を聞くと「全然興味がないので誰が勝ち上がって来てもいいです。自分がチャンピオンになるまで出てくる相手をただぶっ倒すだけです」としつつ「逆ブロックの選手とは4人中3人(瓦田脩二、堀井翼、金子大輝)と戦っていて、唯一負けているのが瓦田選手だけ。決勝戦でリベンジして自分がチャンピオンになるのがいいストーリーなのかなと思います」と瓦田へのリベンジを掲げる。
また「最近、SNSやYouTubeで知名度が上がっているのを実力がついていると勘違いしている選手が多い。今回のポスターを見ても自分がメンバーの中でも中央に位置していますし、SNSやYouTubeではなく、一番目立つのは自分だということを試合で見せたい」と試合でインパクトを残すと続けた。
里見は2018年11月21日のKrush10周年記念興行のメインイベントを務め、Krushを創世記から支えた“レジェンド”山本真弘からKO勝利を収めた。Krushのベルトへのこだわりも強く、Krushのベルトと共にK-1で活躍したいという想いを持っている。
「僕はKrushで何十戦も経験して、Krush旗揚げ10周年記念興行でもメインをやらせてもらいました。勝ったり負けたり…色んな試合をしてKrushで経験を積んできました。自分も23歳になって、形になるものが欲しいので、しっかりベルトを獲りたい気持ちが強いです。僕は小さい時にK-1を見て育ってきたので、自分がKrushのベルトを持ってK-1に出て、K-1を広めたい・盛り上げたいという気持ちがある。それは自分が一番強いと思っています」
最後に「7月24日は一回戦で最高の試合をして、大会が終わったら自分の試合が一番盛り上がっていたと思わせるので、ぜひ応援よろしくお願いします」とファンにメッセージを送った里見。念願のKrushベルト獲得に向けた戦いが始まる。
川﨑真一朗、剛拳炸裂で2年振りの勝利を掴む!「周囲がどうこういう余裕はない。何をしても勝つ」
大阪・月心会ラスカルジムにて、7月24日(土)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.127」の[第6代Krushライト級王座決定トーナメント・一回戦(3)/3分3R・延長1R]で里見柚己と対戦する川﨑真一朗が公開練習を行った。
公開練習に臨んだ川﨑は、重く鋭いパンチを繰り出すミット打ちを披露。鋭いコンパクトなワンツーから生み出される快音は、KO必至の威力を物語った。
川﨑の前戦は今年3月「Krush.123」で行われた大沢文也戦。ケガによる離脱から1年2か月ぶりの復帰をかけた一戦だったが、川﨑自身が「大沢選手の上手さに引き込まれた感じ」と語る通り、試合巧者の大沢に延長判定負けを喫した。この敗戦により、川﨑はKrushライト級の最前線から後退したかに見えたが、今回8選手参加の王座決定トーナメントにエントリー。「崖っぷちというか、首の皮一枚繋がった」という感想は、決して大げさな表現ではないだろう。
1回戦でぶつかる里見柚己の印象を「若くて勢いがある選手」と語る川﨑。「打ち終わりにガードが甘いところがありますが、もらっても前に出る気持ちの強さは脅威に感じています」と、弱点を補って余りあるファイトを高く評価する。お互いに攻撃力の高さを主体とするスタイルを持つ中、川﨑は「しっかりかみ合うんじゃないか」と、真っ向からの打ち合いを匂わせた。
2019年8月の篠原悠人戦以来、およそ2年の間勝ち星から離れている川﨑。「今回はとにかく勝ちが欲しい。気がついたら相手が倒れている、気がついたら勝っているという感じで1Rから行こうと思います」と、王座よりも”まず一勝”を優先する姿勢を見せる。
川﨑が思う理想の勝利は「パンチで打ち合って、お客さんが立ち上がってしまうような試合をしての勝利」と語るが、現状は「正直今は周囲がどうこうという余裕は全くありません。何をしても勝ちたい」と、勝利そのものに強い執着を見せた。
とはいえ、Krushライト級の王座を決める注目度の高いトーナメント。里見に勝利すれば、準決勝は弘輝と東本央貴の勝者と対戦が待っている。「弘輝選手とは戦ったことがないのでやってみたい」という希望もありつつも、本命は過去1勝1敗の東本との決着戦。2戦目となった2020年1月の試合でのケガが長期離脱のきっかけともなったこともあり、「白黒つけたいですね」と、完全決着への思いは強いという。
さらにその先の決勝には「9割9分瓦田選手」と瓦田脩二の勝ち上がりを予想。1回戦、準決勝と楽な道のりではないが、川﨑は2019年3月に瓦田からKO勝利を奪っているだけに、王座獲得のチャンスは決して小さくないだろう。
最後に「いつも勝つ勝つといって約束を破ってきました。本当にこれが最後のチャンス。僕の背中をしっかり見て欲しいです」とファンに呼びかけた川﨑。果たして2年間雌伏し続けた”西の剛拳”は、王座決定トーナメントの舞台で爆発を見せることができるか。
東本央貴、Krush王座奪取&リベンジに闘志!「Krushは自分が生まれ育った場所。とにかくそのベルトを獲りたい」
神奈川・K-1ジム相模大野KRESTにて、7月24日(土)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.127」の[第6代Krushライト級王座決定トーナメント・一回戦(4)/3分3R・延長1R]で弘輝と対戦する東本央貴が公開練習を行った。
公開練習では鋭いパンチとキックを披露し「コンディションは全然問題なしです。絶好調です」とアピールした東本。昨年は4戦して3勝1敗という戦績で、しかも全てKO決着という結果を残した。だが、直近の試合となった今年3月21日「K’FESTA.1 Day.1」で瓦田脩二にTKO負け。「これからどうやって組み立てていこうと徐々に考えていく前にやられたんで、全然試合したっていう感じがなくて、同時に思いっきりやられて悔しい、すぐにでもやり返したいという気持ちがありましたね」と、連勝もストップさせられ、悔しさの募った試合となってしまった。
そんな中での今回のトーナメントのオファーには「前の試合に負けてたんで、まさか貰えると思ってなかったんですよね。すぐやり返せるチャンスが来るし、しかもベルトも懸かったチャンスも貰えたんで、絶対受けようと思いました」と二重のチャンス到来に断る理由もなかったという。
「この前のような失敗を繰り返さないように、自分の悪いところをなくす練習を徹底的にしてきました。二度と同じ失敗を繰り返さないことをテーマにやってきてたんでもう大丈夫です」と、瓦田戦で見つかった課題の修正にも手応えを掴めているようだ。
一回戦の相手である弘輝については「地元が同じというのは聞いてて、YouTubeでも有名になってきている選手なんで、誰もが有名にはなれないし、そこは評価していて凄いなと思っていますね」と評した東本。アグレッシブなファイトスタイルの弘輝だが、記者会見ではファイトスタイルの変更も匂わせていた。それに関して、「どんなスタイルで来ようと、自分はどれでも対応できるようにしっかり練習するんで問題ないと思いますけどね」とあまり意に介していない様子。
もちろん、弘輝が本来のスタイルで来ても臨むところだが、変更してきたとしても「今までの自分の戦い方を見てもらったらわかるように全部面白い試合をやってるんで、自ずと面白い試合になるんじゃないかなと思っています」と、内容面にも自信を持っているようだ。「まあ、なんにしても絶対に勝ちます」と一回戦突破の自信は揺るぎない。
準決勝は里見柚己と川﨑真一朗の勝者と激突するが、「こっちも懸ける想いが相当強いので、どっちが上がってきても問題ないと思います」と語る東本。だが、決勝戦の相手はやはり3月に敗れている瓦田を指名だ。「絶対上がってくるやろうなと思っているんで。というか、上がってきてもらわってやり返さないとこっちも気が済まんので、それだけ考えています」と、瓦田へのリベンジの気持ちはことのほか強い。
その一方でKrushのベルトに対しても、「Krushのベルトは自分が生まれ育った場所でのベルトなんで、とにかく獲りたいという気持ちがあります」と思い入れを持っている東本。「ベルトはもちろん欲しいですけど、男としていっぺんやられたらやり返すしかないという想いも強いですね。とりあえず瓦田選手に勝って、自分がベルトを獲るというストーリーが一番いいんじゃないですかね」と、一挙両得を狙って7月24日のリングに立つ。
弘輝、ニュースタイルでベルトを巻く!「“壊し”のベルトは俺が一番似合う。チャンピオンにふさわしいことを一回戦から証明する」
大阪・天王寺のteam ALL-WINにて、7月24日(土)東京・後楽園ホールで開催される「Krush.127」の[第6代Krushライト級王座決定トーナメント・一回戦(4)/3分3R・延長1R]で東本 央貴と対戦する弘輝が公開練習を行った。
2020年6月の「Krush.113」においてK-1 JAPAN GROUPに初参戦した弘輝は、SEIYAをパンチで倒して大きく期待を集めた。しかし、その後にK-1本戦に出場を果たすも、2020年9月には朝久泰央に、2021年3月には龍華に敗れ、強打の不発が続いている。そんな中で降ってわいたKrushライト級王座決定トーナメントへの出場オファー。「2連敗直後だったので、すぐにでも試合をしたかった。トーナメントでもワンマッチでも」という弘輝は、即座に出場を決めたという。
Krushにおいては1戦1勝1KOだが、その後K-1では2連敗。「お客さんを喜ばせたいので、派手な試合をしたかった」と、ある意味狙い通りの試合だったものの、弘輝はその一方で「反省をしています」とも口にする。「ファンの方は負けてもいい試合だったとか、ファイトスタイルが好きとか褒めてくれます。でも自分の一番近くにいる仲間たちが悲しい顔をしている」と、自らの理解者たちへ報えなかった自分に後悔の念をもつ弘輝。この2連敗を踏まえて「一番近い人たちを喜ばせられないで何が(K-1ファイターだ)、と気持ちが変わりました」と、今横にいる仲間たちのために戦う姿勢に切り替わったという。
そうした思いもあってか、現在弘輝は自らのYouTubeチャンネルの企画として、各界の一流選手を相手にする武者修行を敢行。久保優太、山崎秀晃、城戸康裕、中澤純らK-1 JAPAN GROUPの新旧王者クラスらを相手に稽古を続ける。弘輝はその武者修行を経て「トップファイターに通じるものを感じている」と、実力だけではない存在感や姿勢といった多くを学び、トーナメントへの備えを見せた。
トーナメント1回戦で対戦する東本の印象については「左が強いくらい。左だけ」と辛辣に評価した弘輝。かみ合うのかという質問にも「かみ合うことはないと思います。かわします」と、真っ向からの打ち合いではない展開を予告する。その心を弘輝は「お客さんは見たいかもしれないけど、(倒し倒されは)しんどいでしょう」と漏らす。しかしその一方で「まあ、勝手に(倒し倒されに)なると思います」と、打ち合い勝負の可能性も匂わせた。
9月に行われる準決勝・決勝のワンデートーナメントにおいては、準決勝で里見柚己、決勝には瓦田脩二が勝ち上がってくると予想した。そうした強豪たちを”壊す”イメージをなぞらえるように、弘輝は公開練習においてはワンツーから重い左ミドル、前蹴りから左ミドルのコンビネーションなど、多彩で鋭い攻撃を次々とミットへたたき込んで見せた。
快調振りをうかがわせる弘輝は、改めてKrush王座に対し「“壊し”の王者を決めるベルトなんで、俺が一番似合う」と意欲を見せる。直近の2連敗の評価を払拭し、トップ戦線への君臨を目指し「出るからには俺がチャンピオンにふさわしいと1回戦で証明しますので、応援お願いします」と、”壊し”の王座に向けたスタートをファンに誓った。
対戦カード
第10試合 メインイベント 第2代Krushクルーザー級(90kg)王座決定トーナメント・決勝 3分3R(延長1R)
第9試合 第6代Krushライト級王座決定トーナメント・一回戦(4) 3分3R(延長1R)
東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
弘輝(team ALL-WIN)
第8試合 第6代Krushライト級王座決定トーナメント・一回戦(3) 3分3R(延長1R)
里見柚己(team NOVA)
川﨑真一朗(月心会ラスカルジム)
第7試合 第6代Krushライト級王座決定トーナメント・一回戦(2) 3分3R(延長1R)
瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)
昇也(士魂村上塾/Bigbangスーパーライト級王者)
第6試合 第6代Krushライト級王座決定トーナメント・一回戦(1) 3分3R(延長1R)
堀井 翼(K-1ジム五反田チームキングス)
南雲大輝(八光流柔術総本部)
第5試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
松本篤人(バンゲリングベイ・スピリット)
寺島 輝(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)
第4試合 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
真優(月心会チーム侍)
RAN(MONKEY☆MAGIC KICKBOXING STUDIO)
第3試合 第2代Krushクルーザー級(90kg)王座決定トーナメント・準決勝 3分3R(延長1R)
RUI(K-1ジム福岡チームbeginning)
サッタリ・ウィラサクレック(イラン/ウィラサクレック・フェアテックス・イラン/M-1世界ヘビー級王者)
第2試合 第2代Krushクルーザー級(90kg)王座決定トーナメント・準決勝 3分3R(延長1R)
杉本 仁(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
第1試合 第2代Krushクルーザー級(90kg)王座決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
工藤勇樹(エスジム/KROSS×OVERヘビー級王者、蹴拳ライトヘビー級王者)
中平卓見(北眞舘)
概要
大会名 Krush.127
日時 2021年7月24日(土) 開場・17:00 開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生中継)
チケット料金 SRS席 20,000円(完売) RS席 15,000円(完売) S席 10,000円(完売) ※小学生からチケットが必要です
チケット販売 K-1.SHOP グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/