RISE on ABEMA 一夜明け会見、伊藤隆代表「寺山日葵は“うさぎと亀”で言うなら亀」。YA-MAN「OFGマッチで中村寛選手、萩原京平選手とやってみたい」
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5月16日のRISEの無観客大会「Cygames presents RISE on ABEMA」から一夜明けた17日、勝利選手を中心とした記者会見が東京で行われた。
伊藤代表「寺山日葵は“うさぎと亀”で言うなら亀。ライオン、虎に育って欲しい」
メインイベントではRISE QUEENミニフライ級王者の寺山日葵が、7戦全勝の高校3年生のAKARIに5R判定勝ちし王座初防衛。自身の連勝を10の大台に乗せ、盤石の強さを印象付けた。AKARIの圧力をかわし、自身の右ロー、右ストレート等を的確に当て続けポイントを稼いだものの、淡泊な内容で、ジャッジ3者とも49-48の1ポイント差の接戦だった。
RISEの伊藤隆代表も「寺山には圧倒的な試合をしてほしい。彼女は“うさぎと亀”で言うなら亀。亀からライオン、虎に育って欲しい」と、獰猛なファイトを期待する。寺山自身も「課題ばかりが残る試合で、課題を克服できるよう練習したい」「フィジカルつけたいです。懸垂がしっかりできるようになりたい。今年は腹筋を割ること目指したい」とコメント。同門の那須川天心も通う永末ニック貴之氏のフィジカルトレーニングを取り入れてから1年を過ぎており、そういった成果も“亀”タイプの寺山の試合で徐々に現れることだろう。
女子OFGマッチは女子MMA選手の呼び水にも?
今大会では「RISE on ABEMA特別ルール」と題し、オープンフィンガーグローブ(OFG)着用・判定無しの試合が初めて行われた。伊藤代表は「女子の試合のグローブを6オンスから4オンスに下げることも検討したい。OFGの試合をやりたいと言う選手は男子よりも女子が多い。寺山にもOFGの試合をやって欲しい」と話すと、寺山は「4オンスならやりますけど、OFGは怖いですね」とOFGに対しては拒否反応を示したが、将来的なOFGルール王座創設の可能性を伊藤氏が示唆すると、寺山は一転して「タイトルができるなら欲しい」と前向きな姿勢を示した。
コロナ禍の影響で外国人選手の招へいができな現状、多くの日本人を破った寺山の相手選びは難しくなりつつあるが、OFGマッチならRIZIN効果で選手が増えつつある女子MMA選手の呼び水になる。秋には女子部門「RISE GIRLS POWER」単独の後楽園ホール初進出も計画されており、女子のOFGマッチはその中のトピックスの一つとなる可能性もありそうだ。
OFGマッチで脚光、YA-MAN「中村寛選手、萩原京平選手とやってみたい」
その「RISE on ABEMA特別ルール」の2試合では、YA-MANが山口侑馬に1Rに左フックでダウンを奪われるも、2Rにパンチの連打で逆転KO勝ち。山口裕人 vs. 松本芳道は最後激しくパンチを打ち合うも時間切れドローに終わった。
伊藤代表は「侑馬×YA-MANは大会のベストバウト。YA-MANはMVP」とYA-MANを絶賛。YA-MANは「普通のグローブより楽しかったですね。打ち合いがとにかく楽しかったです。またやらせていただきたいです」もすっかり気に入った様子。試合後のマイクでは次の試合の裕人×松本の勝者と戦いたいと話したが、ドローになったため、YA-MANは「2人で決着をつけてからになるのかなと思いますね」と話し、OFGで戦いたい選手については「中村寛選手とか、RIZINの萩原(京平)選手もこのルールでやってみたいと言っているみたいなので、やってみたいです」と話した。
山口兄弟の兄・裕人は「ドローなのにここに呼ばれてすみません。泥仕合でした。OFGを盛り上げたい気持ちは滅茶苦茶あったんですけどね。もう1回チャンスください」とコメント。1年前にKO負けした相手・裕人へのリベンジ目指し、試合前から乱闘やにらみ合いを繰り返した松本は「試合後(裕人と)抱き合ったので、『友情が芽生えたのでは?』と伊藤代表に言われましたけど、またやろうぜと伝えただけです」といい、まだ怒りは収まらない様子だ。
OFGマッチで戦術の変化、ダメージ面の課題は?伊藤代表「安全面を考慮しながら進化させたい」
OFGマッチと通常ルールの試合との違いも実戦で明らかになった。戦術面について松本は「OFGだと相手の上体が低くなるので、カーフキックが有効になるなと思いましたね」と話し、YA-MANは試合後のインタビューで「相手がOFGだとミドルにパンチを合わせやすいのが練習でわかっていたので、ミドルは蹴らず、ローとハイだけにしようと思っていました」と話していた。ダメージの面で松本は「効いたパンチは無かったんですけど、目が腫れたり、表面的な痛さがありますね」、YA-MANは「当たった時は痛いけど、その時だけで、普通のグローブのように痛みが続かなかったです」と話した。
また、YA-MANにKO負けした山口侑馬は試合翌日の夜、Twitterで「試合後、ドクターに 親指折れてる多分手術言われて 今日レントゲン撮りに行って 明日手のCT撮って、これで手術やったらめちゃめちゃ金かかる。あんなけ殴られてんやから ほんまは頭のMRIとか撮りたいし オープンフィンガーで 殴り合い求めてるなら別にするけど 正直そこまでの面倒は見て貰いたい。」と記し、主催者側に“ベストバウト”の代償への配慮を求めた。
伊藤代表も一夜明け会見で「安全面を考慮しながら進化させたい」と話しており、ルールの改善や選手へのアフターフォローも今後のOFGマッチ継続・発展の上での課題となりそうだ。
門口佳佑「7月の大阪大会に出たい」、秀樹「64kgのDoAトーナメントをやってもらえれば」
第6試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○門口佳佑(EX ARES/RISE 2位)
×平野凌我(MTS/RISE 9位)
判定3-0 (長瀬30-29/佐藤30-28/大沢30-28)
◆門口
勝てただけで、成長した姿を見せられなかったです。修正しないといけない部分が見えました。去年4月の大阪大会は中止になって出られなかったので、7月の大阪大会に出たいです。
第5試合 64kg契約 3分3R(延長1R)
○秀樹(新宿レフティージム/RISEライト級(63kg)1位、K-1 REVOLUTION FINAL- 65kg級世界王者)
×畠山隼人(E.S.G/NJKFスーパーライト級王者)
判定3-0 (佐藤30-29/大沢30-28/秋谷30-27)
◆秀樹
RISE 1位として、他団体の王者を下すことで最低限の任務を果たせたと思います。今回、64kgで試合をしましたけど、64kgでスーパーライト級(65kg)、ライト級(63kg)の選手を絡めてDoAトーナメントをやってもらえればと思います。
(戦いたい選手は?)白鳥(大珠)選手とまたやりたいですね。RIZINのトーナメントで優勝してもらってやりたいです。直樹選手にも勝って、最後は原口(健飛)選手にリベンジしたいです。
第4試合 ライト級(63kg) 3分3R(延長1R)
○麻原将平(パウンドフォーパウンド/RISE 4位、元HOOST CUPスーパーライト級王者)
×KENTA(HAYATO GYM/RISE 7位)
4R 判定3-0 (小川10-9/秋谷10-9/大沢10-9)
3R 判定1-0 (小川30-30/秋谷30-28/大沢29-29)
◆麻原
勝ったこと以外、全然良くなくて、伊藤代表に言われた通り、詰めの甘さを痛感しています。もっと成長し、いい部分を出せるようにします。
第3試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○SEIDO(LARA TOKYO/RISE 5位)
×森下祐樹(SUNNY GYM)※TASUKU 改め。リアルディールより所属変更
判定2-0 (小川29-28/秋谷29-29/豊永29-28)
◆SEIDO
中村寛には3月の試合を(計量失格で)流されて、さんざん煽られたのに何やってんだと思いましたけど、今回、リングに戻ってきたって感じがします。36歳ですけど、まだ成長できます。僕個人がお客さんを呼べる選手になります。若い子に負けないです。
第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×津田鉄平(新宿レフティージム/RISE 10位)
○都筑海杜[つづき かいと](キックボクシングジム3K/and lab/極真会館関西総本部 グランドチャンピオン決定戦2016高校1年生男子軽量級優勝)
判定0-3 (29-30/28-30/28-30)
◆都築
昨日の試合内容は全く納得行っていなくて、スタミナと気迫で負けてしまいました。津田選手強かったです。もっと練習して、応援してくれる方の期待に応えられる選手になりたいです。
第1試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
×鷹介[ようすけ](魁塾/RISE 6位)
○大森隆之介(EX ARES)
判定0-3 (29-30/28-30/28-30)
◆大森
今までずっとKOで勝ったので、期待が大きかった分、KOできず悔しいです。自分のペースで試合を組み立てられたので、伊藤代表にも言われた通り、もっと詰められるようにしたいです。6月20日の修斗の(大阪大会での新空手主催-54kg 1DAY)トーナメントに乗り込んでやろうと思います。有井渚海選手と決勝でやれたらと思います。