KNOCK OUT 4.14 カルッツかわさき 一夜明け会見：小野寺力P、ヨードレックペット×梅野源治の再々戦実現に意欲

　KNOCK OUT 4月14日 カルッツかわさき大会の一夜明け会見が行われ、小野寺力プロデューサーがKING OF KNOCK OUTライト級（61.5kg）新王者となったヨードレックペット・オー・ピティサックについてコメントした。

　メインイベントでは森井洋介が同王座を賭け、ラジャダムナンスタジアム同級王者のヨードレックペットと対戦したが、強力な左の蹴りをもらい続けた後、左肘打ちで鼻骨を骨折し、2R TKO負けした。ヨードレックペットはムエタイのもう一つの殿堂・ルンピニースタジアムの王座も今年初頭まで保持。返上理由は防衛期限を過ぎたためで、タイの最高峰の選手の圧倒的な強さは、日本の多くの格闘技ファンにも一夜で認知されることになった。

　小野寺プロデューサーは「去年1年かけたトーナメントで優勝した森井選手が獲得したベルトを海外に持って行かれましたけど、さっそく色んな選手が『ヨードレックペットとぜひやらせて欲しい』と名乗り出てくれました。僕は怖いぐらいに思いましたが、やりたい選手が出てきてくれてうれしいです。町田（光）君が『新たな目標できました』と言っていました」と反響を語る。

　ヨードレックペットは15年12月にラジャダムナンスタジアムで梅野源治を左肘打ちでKOしたが、16年10月のREBELSディファ有明大会で梅野に判定負けし、当時持っていたラジャダムナン認定ライト級王座を一度手放している（上写真）。森井戦直後のコメントで、梅野との再戦に「問題無いです」と前向きだったが、小野寺氏も「梅野君にはずっと（KNOCK OUT出場の）オファーしていて、実現には至っていないですが、過去にヨードレックペットに勝っていますし、引き続きオファーしたいです」と話し、両者の3度目の対決のセッティングに意欲。森井とヨードレックペットの再戦についても「もちろんです。彼のリベンジの道を作りたいです」と話した。

　KNOCK OUTでは10月からライト級でアジア各国の強豪選手を集めたトーナメントをスタートする予定で、小野寺氏は「ヨードレックペットにも出て欲しい」「（8名のうち）2名は日本人を入れるつもりです」とコメント。トーナメントの枠内でヨードレックペット、梅野、森井が絡む可能性があるのか、今後の動向が楽しみだ。