Krush 10.17 後楽園ホール:中野滉太の計量オーバーでノンタイトル戦に変更、佐々木大蔵「明日は明日のアートを見せたい」
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Krush.118(10月17日(土)後楽園ホール)のメインイベント、Krushスーパー・ライト級(65kg)タイトルマッチで王者・佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)に挑戦予定だった中野滉太(POWER OF DREAM)が16日の公式計量で1.5kgオーバーし、タイトルマッチからワンマッチに変更となった。佐々木は65.0kgジャストで計量をクリアし、他の出場選手もクリアしている。中野は1R目減点2、ファイトマネー30%減額となる。なお、ルールでは佐々木8オンス、中野10オンスのグローブハンデとなるが、佐々木が拒否したため、双方とも8オンスグローブを着用する。計量後の記者会見のレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。(写真: (C)K-1)
王者・佐々木大蔵、己の成長に自信!「今は伸びしろの真っ只中。明日は明日のアートを見せる」
メインイベントで中野滉太とKrushスーパー・ライト級タイトルマッチを戦う王者の佐々木大蔵は無事に計量もパス。しかし、挑戦者の中野が計量に間に合わず、一人で会見に臨んだ。
会見の冒頭でKrush Evangelistの石川直生さんより、「絶対王者と何回表現したかわからない。攻防のどちらもハイレベルな安定感があり、何よりも練習が楽しい、自分が強くなっているのが楽しい、格闘技が好きという純粋な想いが伝わってくるのが魅力になっている」と絶賛された佐々木は、「その言葉通りというか、格闘技漬けの毎日なんですけど、それが自分にとって凄く幸せ」と、充実した日々を過ごしているという。
それも自身の技術の向上を感じられているからこそ。「格闘技が好きで毎日練習していて、練習なんか苦しいと思わない。今は伸びしろの真っ只中っていう感じですね」と、王者になってからも進化し続けている手応えがある。
常日頃から、自身の試合に関して「アート」という言葉を使っている佐々木だが、明日のタイトルマッチも、ファンに伝えたいのは「やっぱりアートですね」とのこと。「一人ひとりにいろんなアートを感じてもらって、中野選手とリングで思いっきり表現し合いたい」と、意気込んでいた。
◆佐々木大蔵
「今、石川さんからうれしい言葉が聞けて、その言葉通りというか、僕は純粋に格闘技が好きで、毎日、格闘技に触れられる時間が凄く貴重で、幸せで、日々過ごしています。3日前に公開練習もあって、いよいよ試合が近づいてきたなというのもありますし、今こうして会見して、計量も終えて、いよいよ明日試合ということで、格闘技漬けの毎日なんですけど、それが自分にとって凄く幸せなんですね。今は凄くしみじみと格闘技への想いがさらに強まっていて、それを明日中野選手と共にリング上でいろんなもの、僕の想い、中野選手の想い、当日のお客さんだったり、関係者だったり、いろんな想いがある中での試合ということで、僕でも客観的に凄く楽しみだなって思いますね。
(いつもアートを見せたいと言っているが、どういうもの?)アートって、自分がしたいから見せられるものじゃなくて、その時、その瞬間がアートだと思っているんで、明日ですね。明日は明日のアートを見せたいと思いますね。答えになっているかわからないんですけど。(若い選手が自分のベルトを奪いに来ることについては?)中野選手はKrushのベルトへの想いが凄く強いファイターだと思いますし、僕もK-1ができる前はKrushのベルトを常に常に毎日思いながらライト級のベルトを獲ったので、素直にうれしいです。あとは中野選手は凄く好青年というか、会見でも凄く礼儀正しい言葉だったり、そういう選手とできるのは楽しみですね。
(技術の面でどのような進化を感じている?)僕が楽しいと思うのも、技術を高めるというよりは、格闘技が好きで毎日練習していて、練習なんか苦しいと思わないし、凄く楽しくて。まあ、向上しているから楽しいんでしょうね。それがいつ衰える時が来るのかっていうのも、自分の中でも疑問視する部分はあるんで、今は伸びしろの真っ只中っていう感じですね。(ファンにどのようなものを伝えたいですか?)やっぱりアートですね。
(常に平常心だが、試合前日になっても1週間前や2週間前と全然変わらない?)多分変わってはいると思うんですけど、明日会場に入ったらさらに違う緊張感というか。まあ、緊張しているわけではないんですけど、緊張しているのかなみたいな。わかんないですね。その瞬間その瞬間、自分が人としても成長している感じがあります。(ベルトへの想いは?)このベルトは二階級めで獲ったベルトなんですけど、明日セミファイナルで鈴木勇人選手も試合ということで、鈴木選手と一緒の日に試合するのは対戦したときも含めて4回目になるんですね。去年の横浜アリーナ、タイトルマッチ、僕の防衛戦、そしてまた僕の防衛戦。なんか運命的なものを感じます。
あと、ベルトへの想いに関しては、ベルトを巻いて、リングにまた子供を上げたいなと思っているので、前回は僕の肩の上に乗っかって、ちょっとムスッとしてた感じだったんですけど、息子も笑顔を見せたいと言っていたので、それをちょっと叶えたいですね。
(ファンの皆さんへのメッセージは?)いよいよ明日なんですけど、明日会場に来られる方、会場に来られない方でABEMAでご視聴いただける方は、テレビ越しでも伝わるような、一人ひとりが思い描くアートは違うと思うので、一人ひとりにいろんなアートを感じてもらって、最後はメインなのでしっかり締めくくれるように、中野選手とリングで思いっきり表現し合いたいと思うので、楽しみに会場に来てください。ありがとうございました」
鈴木勇人vs松本篤人は最後まで対照的?「この一戦を全力で勝ちたい」(鈴木)vs「いい勝ち方をすれば先があると思う」(松本)
今大会のセミファイナルで組まれているのは鈴木勇人vs松本篤人のKrushスーパー・ライト級ワンマッチだ。鈴木は元Krushスーパー・ライト級王者で、今大会のメインイベントで防衛戦を行なう佐々木大蔵に敗れて王座陥落。しかし、再起戦となった7.11「Krush.114」でのFUMIYA戦でKO勝利を飾り、再び王座獲りへの道を歩み出している。
一方の松本は、現役の国家公務員という経歴の持ち主。仕事の関係で試合をするのがこれが約1年ぶりとなるが、会見ではKrush Evangelistの石川直生さんから「試合の間隔があき、本人のセルフプロデュースが控えめなのでファンの印象は少ないかもしれないですけど(松本は)強いです。高い身長とロングリーチで相手にやりたいようにやらせないのは厄介」と評される実力者だ。
元暴走族の鈴木と現役の国家公務員の松本の対戦という、実に対照的な経歴の持ち主同士の試合だが、決戦を控えた会見でも、発する言葉は対照的だった。
仕事の関係上、練習時間も限られているという松本は、今回の試合に関して、「やっぱり相手選手に合わせてが一番。自分自身のレベルを上げるというよりは、vs鈴木選手のことだけを考えて準備してきました」と、vs鈴木用に特化した練習に時間を費やしてきた。
それに対して「この試合の対策というよりは、毎回自分が強くなるための練習をしている」という鈴木。自身の最大の武器である左ミドルに磨きをかけつつ、「次のステップに行ける練習をしている」と、攻撃のバリエーションを増やすことに着手。「左ミドルは試合を飲み込めるような武器だと思っているんで、その武器を活かしながら、他のバリエーションも見せたい」と、成長した姿を見せることに意欲的だった。
また、この試合の勝者が、次のKrushスーパー・ライト級王座への挑戦者に一歩近づくのも注目点の一つ。試合数も限られている松本は、「チャンピオンの佐々木選手がいて、挑戦者の中野選手がいて、前チャンピオンの鈴木選手がいて、正直自分より明らかに上にいるのはその3人。明日もしいい結果が出ればその先はあるんじゃないかなと思っています」と、ベルトに対して虎視眈々だ。
一方の鈴木は「いつも通りしっかり勝つ。そうしたら必然的に道が拓けるんじゃないかなと思っているんで、この一戦を全力で勝ちたいと思っています」と、ことさらにタイトルマッチを意識している様子はなかった。
「自分の中の精一杯を皆さんにお見せできればなと思っております」(松本)、「最後は圧倒して『鈴木は強かったな』と思われる試合をします」(鈴木)と、最後まで対照的な二人。果たしてどのような結末を迎えるのか、俄然注目度が高まってきた。
吉岡ビギン「優勝候補の実力を見せます」、平均年齢が約20歳!第6代Krushバンタム級王座決定トーナメントが開幕
今大会の目玉の一つは、第6代Krushバンタム級王座決定トーナメントの一回戦。このトーナメントに参加する選手は、平均年齢が約20歳と若手が勢揃いしているのが特徴だ。しかし、Krush Evangelistの石川直生さんが「若いだけではなく、個性も実力も備わっている」と評したように、いずれも王者になるに相応しいポテンシャルを持った若者たちが集まっている。
現在19歳で、「ハタチまでにKrushのベルトを獲るという目標があった」という黒田斗真は、今年の大晦日がハタチの誕生日。目標達成の絶好の機会到来に、「ベルトをしっかり獲るという強い気持ちで練習してきました。明日は試合で魅せたいと思います」と、ベルト獲りへの強い気持ちで一回戦突破を狙う。
その黒田と一回戦を戦う多久田和馬は、トーナメント参加選手の中で一番若い17歳の現役高校生。「とりあえず一回戦のことを考えて練習してきました。明日一番年下の自分が試合で魅せるんで、応援よろしくお願いします」と、最年少ながら試合で魅了することを誓っていた。
池田幸司の一回戦の相手は、優勝候補と呼ばれている吉岡ビギンだ。難敵との一回戦となったが、「100%自信があるんで、下馬評を覆します」と鼻息は荒い。計量で吉岡と向かい合い、「相手も調子が良さそうなので、やってやるぞという気持ちになりました」と、前日になってさらに闘志が燃え上がっている様子だった。
一方、周囲からの期待も大きい吉岡は、「優勝候補である僕が一回戦から、優勝候補の実力を見せます」と自信たっぷり。「自分はバンタム級の木村ミノルって言われているんですけど、明日の体調見てもらったらわかると思います」と、コンディションも整っているようだ。木村“フィリップ”ミノルのようなパワフルな戦いで、Krushの王座獲りなるか。
デビューから2連敗を喫しながら、その後は2連勝と徐々に実力を発揮し始めている橋本実生は、「デビューから2連敗して、それでも応援してくれる方やサポートしてくれる方とか、その人たちのためにも何がなんでも負けんへんので、とりあえず一回戦で躓いたら話にならんので、ぶっ倒します」と、感謝の気持ちを込めてのKO宣言だ。
対する藤田和希は今回のトーナメントでは身長161cmと一番小柄だが、「めちゃくちゃスパーリングしてきて、かなり仕上がっています」と、ここまで積んできた練習に手応えがあった様子。「明日打ち合って思いっきり倒します」と、橋本に負けじとKOによる勝利を宣言した。
「進化した姿を見せるんで、楽しみにしてください」と意気込むのは格闘家として育ち盛りでもある19歳の峯大樹。「僕がこの時点でベルト獲ると思っている人は少ないかもしれないですけど、明日の試合で『こいつベルト獲るんちゃうか?』というような試合するんで、応援よろしくお願いします」と、一回戦で一気に評価を覆す腹積もりだ。
この峯と一回戦で対戦する萩原秀斗は、参戦選手の中ではキャリアも27戦と豊富で、年齢も一番上の25歳。そのため、「死ぬほど悔しい想いをしてきた」と、苦労も重ねてきた。だが、「今までの敗戦、連敗、悔しい想いは、明日から勝つためのものだと思っています」と気持ちは前向き。「自分の敵は自分だと思っているんで、自分の殻を破る試合をします」と、力強く一回戦突破を宣言していた。
対戦カード
第10試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/王者、元ライト級王者)※2度目の防衛戦
中野滉太(POWER OF DREAM/挑戦者)
※中野が計量1.5kgオーバー。タイトルマッチからワンマッチに変更。中野は1R目減点2、ファイトマネー30%減額。佐々木が規定のグローブハンデを拒否し双方とも8オンスグローブを着用
第9試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
鈴木勇人(K-1ジム五反田チームキングス/元王者)
松本篤人(バンゲリングベイ・スピリット)
第8試合 クルーザー級(90kg) 3分3R(延長1R)
谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/真正会全日本ウェイト制空手道選手権2017重量級優勝)
サッタリ・ウィラサクレック[Sattari Weerasakreck](イラン/ウィラサクレック・フェアテックス・イラン)
第7試合 第6代Krushバンタム級(53kg)王座決定トーナメント一回戦(4) 3分3R(延長1R)
多久田和馬(K-1 GYM横浜infinity)
黒田斗真(K-1ジム心斎橋チームレパード)
第6試合 第6代Krushバンタム級(53kg)王座決定トーナメント一回戦(3) 3分3R(延長1R)
吉岡ビギン(team ALL-WIN)
池田幸司(ReBORN経堂)
第5試合 第6代Krushバンタム級(53kg)王座決定トーナメント一回戦(2) 3分3R(延長1R)
藤田和希(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
橋本実生(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
第4試合 第6代Krushバンタム級(53kg)王座決定トーナメント一回戦(1) 3分3R(延長1R)
萩原秀斗(K-1ジム総本部チームペガサス)
峯 大樹(若獅子会館)
第3試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
伊藤健人(K-1ジム蒲田チームアスラ)※K-1ジム目黒TEAM TIGERから所属変更
安達元貴(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
第2試合 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
真優(月心会チーム侍)
小澤聡子(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
第1試合 61kg契約 3分3R(延長1R)
齋藤祐斗(JK TRIBE)
利川和希(K-1ジム五反田チームキングス)
概要
大会名 Krush.118
日時 2020年10月17日(土) 開場・17:00 開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(全試合生中継)、GAORA(10月23日(金)18:30~22:30)
チケット料金 SRS席 20,000円(完売) RS席 15,000円(完売) S席 10,000円(完売) ※小学生からチケットが必要です
チケット販売 K-1.SHOP グッドルーザー
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/