K-1 12.13 両国国技館:木村“フィリップ”ミノル出場。林健太、ゴンナパーと仕切り直しの防衛戦。朝久泰央×蓮實光、村越優汰×山本直樹、島野浩太朗×芦澤竜誠も決定
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K-1 WORLD GP 2020 JAPAN 12月13日(日)東京・両国国技館大会の第1弾カード発表記者会見が10月12日、東京・飯田橋のホテルメトロポリタンエドモントで行われ、4カードが発表された。
K-1 WORLD GPライト級王者の林健太はKrush同級王者のゴンナパー・ウィラサクレックを相手に初防衛戦。9月22日の大阪大会で組まれていたが、林が8月末に肋骨骨折・右足薬指骨折の怪我を負い、全治1カ月と診断され延期となっていた。同じライト級では、9月の大阪大会で弘輝に逆転KO勝ちしインパクトを残した朝久泰央が連続出場し、蓮實光と対戦する。
スーパー・フェザー級では、元K-1フェザー級王者の村越優汰が山本直樹と対戦。昨年6月に大岩龍矢に敗れた後引退表明した芦澤竜誠が1年4か月で復帰し、島野浩太朗と対戦する。山本と島野は9月26日のKrushで勝利している。
また、K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者・木村“フィリップ”ミノルの出場も決まっている。
記者会見のレポートがK-1 JAPAN GROUPから届いている。 (写真:(C)K-1)
木村“フィリップ”ミノルの参戦が決定!「70kg界隈のチャンピオンや自信がある選手はどんどん立候補してもらいたい」
第3代K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者の木村”フィリップ”ミノルのスーパーファイト出場が正式決定した。
木村は2018年3月の「K’FESTA.2」で和島大海をKOしたのを皮切りに、6月の両国、8月の大阪、11月の横浜、12月の名古屋とK-1年間全大会に出場し、全試合KO勝利という偉業を達成。今年3月22日の「K’FESTA.3」では階級を上げて第3代K-1スーパー・ウェルター級王者決定トーナメントに出場すると、3試合連続KO勝利で同王座に就いた。そして、木村は9月22日のK-1大阪大会のリング上で、12月大会の参戦をアピール。それを受けて、今回は王者として待望の初陣を果たす。
中村拓己K-1プロデューサーは今回の木村の参戦について「木村選手は昨年からコンスタントに試合が続いていたので、少し休養期間を取るかたちになりましたが、この12月の両国大会に出場することとなります。対戦相手は現在調整中なので、正式に決定次第、また発表させていただきます」とコメント。
木村はリングを離れていた半年間を「あらためてエンターテインメントとしてもスポーツとしても、K-1はすごい必要なものだなと再確認した」と振り返った。また、対戦相手については「いろんな団体がありますけど、70kg界隈のチャンピオンであったり、自信がある選手はどんどん、立候補してもらえたらうれしい」と、王者の風格を漂わせて語った。
◆木村”フィリップ”ミノル
「タイトルを獲ってからずっと試合をしてなくて、ずっと寂しい気持ちだったので、やっとリングの上で格闘家としての姿を見せられると思うと、すごいワクワクしてます。12月は、ここまで格闘技が盛り下がってしまった部分があるので、もう一度シンプルに格闘技というものの面白さを体現していきたいなと思ってます。
(久々の試合となるが、ここまでどのように過ごしてきた?)試合が終わってから2カ月ほど何もしないで休養を取ったかたちなんですけど、そのあとはフィジカルトレーニングや基本のトレーニングからもう一度、ゆっくりと練習し直した感じですね。
(休養期間のあいだに、格闘技について新たに考えたことは?)格闘技というものが本当に必要なのかなとか、そういう状態に一度は陥ったと思うんですけど、改めてエンターテインメントとしてもスポーツとしても、格闘技、K-1というのはすごい必要なものだなと再確認しましたね。
(自分が出ていないK-1を観て思ったことは?)盛り上がってるとは思います。(今年最後の試合になると思うが、来年に向けてどんな花火を打ち上げたい?)今年の目標としては、タイトルを獲ってから結局ラスト一試合になってしまったので、その一試合をすごく満足度の高い試合にできればなと思います。
(対戦相手の希望は?)候補は何人か出てるみたいなんですけど、とくに決まってない状態で。いまの時期だと、やるとしたら日本人選手だと思うので、いろんな団体があると思うんですけど、70kg界隈のチャンピオンであったり、自信がある選手はどんどん、立候補してもらえたらうれしいですね。
(今回、所属ジムがPURGE TOKYOとなっているが?)そうですね、かたち上、移籍にはなりますね。もともと、僕の練習拠点はけっこう、長いあいだ久保(優太)選手であったり、矢口(哲雄)トレーナーと一緒にやっていたので、そんなに僕の中で環境的に変わることはないです。
(これまで所属してたジムと比べて、何か大きな変化は?)練習相手がたくさん増えたことで、すごいレベルの高い練習ができてるかなと思いますね」
ついにライト級タイトルマッチで激突!王者・林健太「結果でみんなの想いに応えたい。ベルトと言うより、とにかく勝ちたい」vs挑戦者ゴンナパー・ウィラサクレック「タイ人としてK-1王者になり、K-1の歴史を作る」
当初、9.22K-1大阪大会で試合が組まれていた林健太vsゴンナパー・ウィラサクレックのK-1ライト級タイトルマッチだが、林の怪我に欠場により延期。今回の両国大会で、改めて行なわれることが発表された。
林とゴンナパーは、約3年前の2017年11月5日の「Krush.82」で対戦した過去があり、ゴンナパーがKO勝利を収めている。林にとってはリベンジ、ゴンナパーにとっては悲願のK-1のベルト奪取と、両者ともモチベーションが高かったタイトルマッチが、仕切り直しで実現することになった。
王者の林は会見の冒頭で、「自分の怪我で9月の試合が流れてしまい、すいませんでした」と、挑戦者のゴンナパーに謝罪。しかし、「モチベーションは変わらず、意地でもベルトは守るという気持ちも変わらずトレーニングできてるので、いい試合ができると思う」と意気込んだ。
心配された怪我も9月半ばには回復。順調にトレーニングも積めている。また、一度試合が流れ、期間が空いたことで、「トレーナーとの間でいい作戦を思いついたというか、教えてもらえたので、いい方向だと思っています」と、プラスに働いたことを強調。3.22「K’FESTA.3」では、ノンタイトル戦で朝久泰央に敗れたこともあり、応援してくれる人たちに悔しい思いをさせてしまった。
「俺と同じぐらいの気持ちで応援してくれてる人たちに、そういうふうな感情を持たせてしまったのは自分としても情けない。結果で答えたいと思うので、ベルトというよりはとにかく勝ちたい気持ちが強いです」と必勝を誓う。
一方、現Krushライト級王者でもあるゴンナパーは、試合が流れたことに関して、「怪我ばかりはどうしようもないので、それは仕方がないとして、また今回挑戦できるチャンスをもらえて、とてもうれしい」と至って前向き。
「自分がタイ人としてK-1の中で歴史を作るという意味でも、またさらに皆さんに知ってもらいたいという意味でも、是非ベルトは獲りたい」と、前と変わらずK-1のベルト奪取に意欲を見せていた。
◆ゴンナパー・ウィラサクレック
「こんにちは。ゴンナパー・ウィラサクレックです。また今回チャンピオンに挑戦できるチャンスを与えてもらえて、とてもうれしく思っています。(林選手の回復を待つ形になったが、どんな心境で過ごしていた?)前回はタイトルマッチに臨む気持ちで練習も始めていたから、残念な気持ちになった。でも怪我ばかりはどうしようもないので、それは仕方がないとして、また今回挑戦できるチャンスをもらえて、とてもうれしく思っている。
(ベルトへの想いは?)格闘家としては勝ちたいという気持ちを常に持って戦っている。今回自分がタイ人としてK-1の中で歴史を作るという意味でも、またさらに皆さんに知ってもらいたいという意味でも、是非ベルトは獲りたい。リングの上では自分の仕事をきっちり果たしたいと思う」
◆林健太
「前回、自分の怪我で9月の試合が流れてしまい、すいませんでした。でも、怪我をしてしまいましたが、モチベーショは変わらず、意地でもベルトは守るという気持ちは変わらずトレーニングできてます。いい試合ができると思うので、楽しみにしていてください。(怪我で大阪大会を欠場したが、怪我の回復状況と現在の練習状況は?)怪我の状況は8月の最初に骨折して、9月半ばには治っていました。だから9月半ばからはしっかりトレーニングできています。どういったトレーニングできているのかっていうのは、内緒で(笑)。
(時間が空いたことでより研究ができたとか、プラスの面は?)最近、またトレーナーとの間でいい作戦というか、しっかりハマれば倒せるんじゃないかなという作戦を教えてもらえました。9月の時にその作戦がひらめいていたかどうかはわからないので、いい方向だと思っています。
(いつも余裕の笑みを浮かべているが、今日は表情が固い。緊張している?)緊張しているっていうか、特にゴンナパー選手は結果を残している選手なので、ヘラヘラして楽しい記者会見を見ている人に見せてもしょうがない。戦いはみんなが興奮してくれるような楽しい試合になるのは間違いないので、気を引き締めて会見しています。
(ベルトへの想いは?)ベルトっていうか、前回3月に負けてしまって、たくさんの人に悔しい思いをさせてしまいました。たくさん『悔しいな、悔しいな』や『絶対やり返そうな』って言ってくれたり、『悔しすぎて泣いてしまった』って言ってくれる人もいて。
俺も悔しいけど、俺と同じぐらいの気持ちで応援してくれてる人たちに、そういうふうな感情を持たせてしまったのは自分としても情けないので、次は絶対負けんと、勝って結果を出して、結果で答えたい。ベルトというよりはとにかく勝ちたい気持ちが強いです」
KO必至のライト級戦!朝久泰央「たてつくヤツは全員ブチのめす」vs蓮實光「朝久空手は通用しない。僕のパンチは誰でも失神する」
朝久泰央と蓮實光によるライト級スーパーファイトが決定した。朝久は今年3月22日「K’FESTA.3」で出場選手の欠場を受けて、現K-1ライト級王者・林健太とスーパーファイトで対戦。二段蹴りで鮮やかなダウンを奪って勝利を収めると、9月22日のK-1大阪大会からライト級に転向。弘輝の飛びヒザで先制のダウンを喫するも、最後はハイキックで豪快にマットに沈めた。
総合格闘技のバックボーンを持つ蓮實は、2018年からK-1 JAPAN GROUPに参戦。「K’FESTA.3」ではプレミナリーファイトで東本央貴を激しいダウンの応酬の末にKO。続いて7月11日の「Krush.114」では大沢文也にKO勝利を収め、今回はスーパーファイトに初出場を果たす。
中村拓己K-1プロデューサーはこの試合の見どころについて「同じ大会でライト級タイトルマッチが行われる中、衝撃的な勝ちかたをするファイター同士、どんなインパクトを残すのか、注目してほしい」。
蓮實が「朝久空手は自分には通用しない。僕のパンチが当たれば誰でも失神する」とKO勝利を宣言すると、朝久も「試合のときはたてつくヤツは全員、ブチのめしていってる。ブチのめすヤツが一人増えただけ」と真っ向から応戦。早くも両者は火花を散らした。
◆蓮實光
「自分は最強の団体であるK-1の王者の称号がほしいので、この試合、キッチリKOで勝ちます。試合がとても楽しみです。(お互い前戦はでいい勝ち方をしているが、その試合の感想は?)大阪大会で朝久選手がKO勝ちしたところを観てたんですけど、自分もKOで倒してるんで、キッチリ噛み合うな、と。自分がKOで勝ちます。
(お互いに殺傷能力の高い武器を持つが、相手の攻撃力については?)朝久空手はキックでリズムを作ったり、攻撃も多彩なんですけど、まあ、自分には通用しないなって。僕のパンチが当たれば誰でも失神するんで、KOで倒します。(ブチのめすヤツが一人増えただけと言われているが?)楽しみです。
(同じ大会で同じ階級のタイトルマッチが行われることについては?)自分は目標としているK-1王者という称号を獲りたいだけなので、林選手とゴンナパー選手の試合は興味があります。今回、キッチリKO勝ちして、タイトルマッチにつなげられるような試合をします」
◆朝久泰央
「押忍、朝久道場の朝久泰央です。9月に試合をして、年内にもう一試合できると思っていなかったので、もう一試合できることにとてもウズウズしてます。俺が必ずKOで勝ちます。(お互い前戦はでいい勝ち方をしているが、その試合の感想は?)大沢選手との試合、ABEMAさんの方で観させていただいたんですけど、テクニックを努力と根性でたたきつぶす蓮實選手の試合、とてもすごかったと思います。
(お互いに殺傷能力の高い武器を持つが、相手の攻撃力については?)やっぱりパンチで倒す、その一撃はあるんだろうなと思ってるんですけど。まあ、前回の試合を見てわかったと思うんですけど、僕はパンチで倒せないっていままで言われてたんですけど、こないだみたいにパンチでも倒せるし。近くで戦えばいいんじゃないかっていう考えもあると思うんですけど、近くになっても一撃で眠らせることができるんで。僕のほうが殺傷能力は高いと思ってますね。
(パンチで失神させると言われたが?)まあ、いいんじゃないですか。試合のときは僕、たてつくヤツは全員、ブチのめしていってるんで。ブチのめすヤツが一人増えただけだと思ってます。
(同じ大会で同じ階級のタイトルマッチが行われることについては?)もちろん、意識はしてます。でも、僕はやっぱり、こないだの試合が終わってから誰々と見たいっていうコメントをたくさんいただいたんですけど、他団体の選手でいうならいつでも僕は戦えるし、この階級の林チャンピオンとゴンナパー選手、どちらも強い選手なので戦ってみたいし。僕はやっぱり、ずっと言ってるようにデカいヤツとやりたいので、この階級のチャンピオンだけじゃなく、上の階級のチャンピオン全員、やっつけにいこうと思ってます」
スーパー・フェザー級で生き残るはどちらだ!?村越優汰「もう自分は負けられない。しっかり目の前の敵を倒したい」vs山本直樹「村越選手を倒して自分が上へ上がる」
村越優汰vs山本直樹のK-1スーパー・フェザー級スーパーファイトが決まった。K-1やKrushでも激戦区のスーパー・フェザー級で実現した一戦、会見に同席した中村拓己K-1プロデューサーは「スーパー・フェザー級の生き残りを懸けたシビアな試合になる」と語った通り、両者にとって負けられない一戦となる。
2018年6月に王座決定トーナメントを制し、第2代K-1フェザー級王者となった村越だが、昨年タイトルを返上して階級をスーパー・フェザー級に変更。しかし、武尊、レオナ・ペタスに連敗し、まだ結果が出ていない状況だ。今回の試合は、3.22「K’FESTA.3」でレオナに敗れて以来、およそ9カ月ぶりの試合となる。久々の試合を、前に「とりあえず試合ができることがうれしいです」と語った村越だが「階級上げてまだ勝ててなくて、どうしても勝ちが欲しいと思っている。なんとしてもここは勝ちたいと思います」と、勝ちに飢えている様子。
対戦相手の山本については、「持っているものも凄くバランスもいいですし、いい選手だなという印象があります」と評価していたが、下剋上を許す気持ちはない。「純粋にもう負けられないと思っているので、気合いも入っている」と闘志を燃やすと、山本が自身の三日月蹴りを警戒しているというコメントを聞いて、「相手が警戒してくれてるんで、三日月蹴りで倒してもいいかなと。警戒しているところで倒したいと思います」と、下からの突き上げを圧倒的な技術で弾き返す腹づもりだ。
この村越に挑む山本は、かつてK-1やKrushのリングで活躍した山本優弥の弟。昨年はレオナのKrushスーパー・フェザー級王座に挑戦するなど順調にキャリアを重ね、ここ2試合で連勝を飾り、満を持してのK-1スーパーファイトに初登場だ。「村越選手はフェザー級の元チャンピオンですし、武尊選手、レオナ選手と戦っている凄い上のクラスの選手」と、村越を評した山本。しかし、今回の試合は自身をステップアップさせるビッグチャンスと捉え「そういう選手を倒していかないと自分はベルトに近づけないと思うので、しっかり倒したいと思う」と続けた。
村越の技術に関しては「特に三日月蹴りが威力があるんで、打ってきたら自分も打ち返して、指を折らないように気をつけようと思います」と警戒。「村越選手は技術が凄く高い選手だと思っていて、自分は最近技術より根性でなんとかしているんですけど、今回の試合は技術で圧倒して勝ちたいと思います」と、村越と技術で張り合うことを宣言していた。
◆山本直樹
「優弥道場の山本直樹です。9月に試合してなんとか勝って、すぐに12月K-1でオファーをいただき感謝しています。対戦相手はフェザー級の元チャンピオンで、今はスーパー・フェザー級でチャンピオンクラスの選手です。相手が凄く強い村越選手と聞いて、今はワクワクしています。(オファーを受けた時、最初に相手の名前を聞いた時の心境は?)さっきも言ったんですけど、村越選手はフェザー級の元チャンピオンですし、武尊選手、レオナ選手と戦っている凄い上のクラスの選手だと思います。でもそういう選手を倒していかないと自分はベルトに近づけないと思うので、しっかり倒したいと思います。(お互いのファイターとしての印象は?)村越選手は自分がもらわずに当てて、技術が凄く高い選手だと思っています。自分もそういう選手になりたいんですけど、最近は技術より根性でなんとかしているんで、今回の試合は技術で圧倒して勝ちたいと思います。(村越選手の蹴り技については?)多彩だなと思います。特に三日月蹴りが威力があるんで、打ってきたら自分も打ち返して、指を折らないように気をつけようと思います。(相手は元王者でビッグチャンスだが?)自分はK-1でスーパーファイトは初めてですし、対戦相手がフェザー級の元チャンピオン、トップ選手なんで、そういう相手を倒せばだいぶ上に上がれると思います」
◆村越優汰
「今回試合が決まって、3月ぶりの試合で久々なんで、とりあえず試合ができることがうれしいです。階級を上げてまだ勝ててなくて、どうしても勝ちが欲しいなと思っているんで、なんとしてもここは勝ちたいと思います。(オファーを受けた時、最初に相手の名前を聞いた時の心境は?)僕は今負けてるんで、相手を選ぶ権利はないんで、しっかり目の前の敵を倒したいと思います。(お互いのファイターとしての印象は?)この間の試合も会場で見てたんですけど、凄く盛り上がる試合で、持っているものも凄くバランスもいいですし、いい選手だなという印象があります。(負けが続いている状況で、しかも自分のポジションを奪いに来る相手。追い詰められているような心境?)純粋にもう負けられないと思っているので、気持ちとしては凄い気合いも入ってますし、相手が警戒してくれてるんで、三日月蹴りで倒してもいいかなと。警戒しているところで倒したいと思います」
芦澤竜誠が電撃復帰!島野浩太朗と危険な一騎打ち!「芦澤選手の復帰戦の相手を務めることに覚悟を持っている」(島野)vs「これが芦澤竜誠だって試合をするんで、楽しみにしててください」(芦澤)
あの芦澤竜誠が約1年4カ月ぶりに復活!スーパーファイトで島野浩太朗と対戦する。島野は2018年6月に郷州征宜を下してKrushスーパー・フェザー級王座を獲得すると、同年12月に大岩龍矢の挑戦を退けて王座防衛に成功。2019年3月に西京佑馬に敗れて王座から陥落するも、Krushのリングで2連勝を収め、激戦区スーパー・フェザー級で存在感を示している。
芦澤はスーパー・フェザー級に階級を上げて臨んだ昨年6月の両国大会でも大岩に敗れると、K-1からの引退を表明。しかし、2020年9月のK-1 DX「芦澤竜誠を殴りたいやつ、大募集」で表舞台に戻ってくると、正式に現役復帰を宣言し、今大会に参戦することに。
中村拓己K-1プロデューサーはこの一戦について「芦澤選手は両国でリングから去って、また両国に戻ってくるのがおもしろい。島野選手はK-1に約3年ぶりの参戦。共に危ない雰囲気を持った選手同士、どんな結末になるかまったく予想ができない」と期待を寄せる。
今回の復帰について芦澤は「アンチの企画のときに俺を注目させてくれたんで、K-1に恩返ししなきゃいけないなと思った。引退試合のときに負けた大岩選手に、島野選手は勝ってる。その島野選手をKOすればもう言うことないでしょって感じ」。
練習嫌いだった自分を踏まえて「いまは練習が楽しい。確実に変わった芦澤竜誠を見せる」と意気込みを見せると、対する島野は「芦澤竜誠の名前はいまや特別な価値になってると思う。彼の言葉の奥にあるものが、きっとリングに注ぎ込まれると思う」と独特な表現で分析した。
◆芦澤竜誠
「俺って青コーナー? 俺、入場曲を歌って出てくるから、赤のほうがよかったと思うけど、まあ、いいっす。がんばります。(復帰を決めた一番の理由は?)格闘技に対する復帰は、べつに引退したのはあんなのフェイクだしって感じなんですけど。自分も色んな団体に出ようとか思ってましたけど、K-1に復帰しようと思ったり、『やっぱK-1だな』って思ったのは、K-1 DXのアンチの企画のときに、俺をK-1の大会ぐらい注目させてくれたんで、K-1に恩返ししなきゃいけないなと思いました。
俺は両国で去っていったんで、両国でもう一回戻ってくればいいかなって。あと(一回)引退するって言ったとき、俺が負けた大岩選手に島野選手は勝ってるんで。島野選手をKOすればもう言うことないでしょって感じですかね。だから、復帰を考えました。
(休んでる期間はどんな活動を?)一年くらいは遊んでて。ここ半年くらいでしっかり練習しはじめて。半年っていうか、ここ3カ月前くらい。PURGE TOKYOに所属が変わって、練習が楽しいんですよ。前までは練習くだらないとか、『俺、練習しなくても強えんだよ』って言い訳して、やりたくない練習から逃げてきたけど、いまは練習が楽しいんですよ。確実に変わった芦澤竜誠を見せるんで、楽しみにしてください。
(音楽活動をしてたようだが?)まあ、音楽活動に関しては、こんなこと、ラッパーのヘイターのヤツらとかにまたディスられちゃうんですけど、俺がラップをやったのはヒマつぶしですから。毎日、俺たちが練習や試合が終わってクラブに行って『あっちに立ったら、俺、もっと楽しいのにな』って思う、その気持ちだけで、ただ遊びの延長でラッパーやってるだけなんで。
俺は格闘技でここまで這い上がって、芦澤竜誠っていう名前は格闘技があってのもの。だから格闘技をおろそかにしちゃいけない。でも俺は格闘家じゃないんですよ、ラッパーじゃないんですよ、俺は芦澤竜誠なんですよ。だから俺が何をやっても、誰の真似事もしていない。だから、ワケわかんないこと言ってるヤツ、俺のことをバカとかおもしろいとか言ってるヤツらに、これが芦澤竜誠だっていう感じの試合をするんで、楽しみにしててください。
(今後のK-1の目標は?)とくにないですね。とくにないっていうか、前までは色々あったんですけど、練習してるとそんなところ目指してないっていうか。まあ、自分自身が強くなればいいんで。いまのK-1にどうこうっていうよりかも、強くなることだけ考えてやってるんで。そんなことは考えてないです」
◆島野浩太朗
「菅原道場、島野浩太朗です。対戦相手、芦澤選手、芦澤竜誠という名前は、いまや特別な価値になってると思います。そんな彼の復帰戦、対戦相手を務めるということ、そしてK-1という舞台、伝統ある両国国技館ということで、重んじた覚悟を持ってここに座っております。どうか注目を一つ、よろしくお願いします。
(芦澤選手のことはどのような目で見てきた?)そうですね。唯一無二の、自分の本音、生き方を持って体現することによって、考えるきっかけというものを見ている側に与える、そんなファイタ-であり、アーティストであると思います。そういう目で自分は見ておりました。選手としては、戦いにおいての殺傷能力、嗅覚というものを持ってる選手だと思います。今回の試合に関しましては、彼の言葉の奥にあるものが、きっとリングに注ぎ込まれると思うので。それがどういうかたちで結果になるのかというものに、すごく対戦相手として自分も興味があります。
(3年ぶりのK-1だが、どういう姿を見せたい?)前回はK-1のさいたまの大会に敗れて。その敗れた一戦だったり、試合に負けたっていうことよりも、それから過ごした三年間の方が、余程悔しい思いだったりとか、そういうものをたくさん感じてきたので。その点においては、そういう気持ちで過ごす三年間は、自分という人間を大きく変えてくれたと思っています」
対戦カード
K-1 WORLD GPライト級(62.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
林 健太(FLY SKY GYM/王者)※初防衛戦
ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/挑戦者、Krush同級王者、元WPMF世界スーパーライト級王者)
ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
朝久泰央(朝久道場)
蓮實 光(パラエストラ栃木)
スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
村越優汰(湘南格闘クラブ/元K-1 WORLD GPフェザー級王者、元RISEバンタム級王者)
山本直樹(優弥道場)
スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
島野浩太朗(菅原道場/元Krushスーパー・フェザー級王者)
芦澤竜誠(PURGE TOKYO/元INNOVATIONフェザー級王者)※K-1ジム総本部チームペガサスから所属変更
出場予定選手
木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/PURGE TOKYO/K-1 WORLD GPスーパー・ウェルター級王者)※K-1ジム五反田チームキングスから所属変更
概要
大会名 K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~サブタイトル未定~
日時 2020年12月13日(日) 開場・13:00 開始・15:00
会場 両国国技館
チケット料金 ロイヤルシート 100,000円 アリーナSRS席 60,000円 アリーナRS席 35,000円 アリーナS席 18,000円(完売) スタンドS席 18,000円 スタンドA席 10,000円 ※枡席の詳細は後日発表 ※当日500円アップ ※小学生からチケットが必要
チケット販売 チケットぴあ イープラス ローソンチケット K-1.SHOP グッドルーザー(03-6450-5470) K-1ジム各店舗
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/contact/