K-1 9.22 大阪 一夜明け会見:山崎秀晃「K-1を率先して証明する存在になりたい」、椿原龍矢「チャンピオン、早く怪我を治して再戦お願いします」、高梨knuckle美穂、MIOに「フィジカルから鍛え直して来い」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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9月23日(水)「K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K-1秋の大阪決戦~」の一夜明け会見が行われた。(記事提供:K-1 JAPAN GROUP 写真:(C)K-1)
K-1 9.22 エディオンアリーナ大阪:再始動K-1は波乱の連続。山崎秀晃、安保瑠輝也を1R KO。椿原龍矢、江川優生のパンチ封じ判定勝ち。高梨knuckle美穂、MIOを手数で圧倒し勝利
新スーパー・ライト級王者・山崎秀晃、悲願のベルト奪取でK-1を牽引する存在へ!「ゴールデン・フィストという強打・KOで、K-1を率先して証明する存在になりたい」
メインイベントで安保瑠輝也のK-1スーパー・ライト級王座に挑戦した山崎秀晃は、1Rに王者から右フックでダウンを奪うとすぐさま勝負に出てパンチで突進。1R1分19秒、左フックで豪快にKOして、悲願のK-1のベルトを手に入れた。
試合前からこの試合を「集大成」と語っていた山崎だが「自分としては集大成という結果でしっかり試合できたんじゃないかなと思いますし、プロフェッショナルとしてはこれがK-1、これがゴールデン・フィスト(山崎のキャッチコピー)だっていう試合をお届けできたと思っている」と、最高の結果を出せたことで満足げな様子。
しかし、これで燃え尽きることなく、「これからは胸を張ってチャンピオンとして、しっかりK-1を見せていきたいと思っています」と、ますますファイターとしてのモチベーションを高めているようだった。
山崎が王者になったK-1のスーパー・ライト級は激戦区。試合後に前王者の安保からも「階級アップする予定やったけど留める」という連絡をもらい、元王者のゲーオ・ウィラサクレックや、今大会でも不可思を破った平山迅、そしてKRESTの後輩でもあるKrushスーパー・ライト級王者の佐々木大蔵など、強豪がひしめいている。ベテラン王者のモチベーションを高める材料はいくらでもあり、山崎自身も「ゴールデン・フィストという強打・KOでこのK-1を証明していく、率先して証明していけるような存在になりたい」と、激戦区の王者としてK-1を牽引していくことを宣言していた。
これまでK-1では若い選手が王者になるケースが多かったが、現在のK-1旗揚げ戦からリングに上がってきたベテランの王座奪取に、中村拓己K-1プロデューサーも、「キャリアを積んできた山崎選手がチャンピオンになったことで、新しい景色を見せられる」とコメント。様々な修羅場をくぐってきたゴールデン・フィストが、王者としてK-1に新たな景色をもたらす。
◆山崎秀晃
「昨日は本当たくさんの応援ありがとうございました。自分としては集大成という結果でしっかり試合できたんじゃないかなと思いますし、プロフェッショナルとしてはこれがK-1、これがゴールデン・フィストだっていう試合をお届けできたと思っているんで、今手元にベルトがあることで非常に満足しています。(昨日の試合の映像は見た?)見ました。作戦というよりは長年やっててきた組み立ての中で、臨機応変に出せればいいかなと思ったものが出てたなというのが率直な感想です。いいタイミングでいい角度でパンチが当たってくれて、やっぱり日々の練習の何パターンかある中のワンパターンがハマったんじゃないかなと思っています。
(膝にテーピングもあったが、早期決着を狙っていた?)ちょっと膝の調子が試合前あんまり思わしくはなかった期間があって、それに関してはテーピングで保護はしていましたけど、早期決着で済ましたほうがいいかなとかは一切なかったです。(試合自体はどういう想定をしていた?)判定でも勝とうと思っていましたし、チャンスがあれば行こうと思ってましたし、実際1つめのダウンを奪ったところでチャンスやと思ったんで畳み掛けに行きました。
(お子さんをリングに上げて、周りからの反響も大きかった?)いつか子供をリングに上げたいと思っていたんですけど、変なワンマッチで勝ってリング上げたってカッコつかないんで。やっぱりK-1のリングでベルト獲った時に息子を上げたいなと思っていましたし、ここまで長かったんで、周りのファンや仲間が支えてくれてここまで来れたと思っている自負がありました。それをベルトという一つの形で証明できたことに関しては、周りの仲間も喜んでくれましたし、たくさん連絡もいただきました。
(チャンピオンとして迎える相手として昨日の会見ではゲーオ選手の名前も上がっていたが、今後の展望は?)安保選手からも実は連絡もいただいたんですけど、『階級アップする予定やったけど留める』ということで、昨日は平山選手も出てきましたし、後輩の佐々木大蔵もいますし、本当にこれからのスーパー・ライト級は激戦区でおもしろい階級になっていくんじゃないかなと思いますし、僕の中でゴールデン・フィストという強打・KOでこのK-1を証明していく、率先して証明していけるような存在になりたいと、今は素直に思っています。
(昨日の試合後インタビューでは卜部功也選手の階級転向の話を聞いて一瞬絶句していたが?)功也は優しい子なんで、『いや、秀さんとはやりたくないです』と言っていて。いや僕もやりたくないですっていう(笑)。僕は昨日も言いましたけど、ホンマに功也のことが天才やと思っているし、攻撃力も凄いんで、優しいんでああ言ってますけど、もしかしたらスーパー・ライト級に来るかもわかんないですよ(笑)。(油断はしていない?)本当にソワソワしています(笑)。
(試合前は集大成と言っていたが、今のモチベーションの燃え具合は?)念願のベルトが来て、一つこのK-1で生きた証を証明できたという想いもありますし、今までKrushとかの時代ではメインイベントとかやらせてもらってた中で、若い選手が僕よりも後ろのほうでやって、僕も中盤になってきて、二流三流なのかなって思う時もありました。それでも我慢強くがんばって努力してきたことが、ベルトで証明することができたので、これからは胸張ってチャンピオンとしてしっかりK-1を見せていきたいと思っています。
(京都にベルトを持って帰る時間はある?)そうですね。来週、再来週ぐらいにはまたみんなとベルトで分かち合いたいと思います。(来年またK-1大阪大会があったらメインで見たいというファンも多いと思うが?)それはもう喜んで。ファイターとしては呼んでいただけるのは本望ですし、山崎しかいないだろうというふうな形にするのが一番ベストやと思います。
(ファンの皆さんへのメッセージは?)このベルトを獲ったということでますます強くなる山崎秀晃と、またこの激戦のスーパー・ライト級に注目していただければうれしいです。また、最高の、僕が好きなK-1をファンの皆さんに楽しんでいただければと思います。ありがとうございました」
椿原龍矢、江川優生との再戦&タイトルマッチに燃える!「チャンピオン、早く怪我を治して僕と再戦お願いします」
スーパーファイトでフェザー級王者・江川優生と対戦した椿原龍矢は、江川の強打を空転させ2-0で判定勝利する番狂わせを起こした。一夜明け会見の冒頭では中村拓己K-1プロデューサーが江川について「試合後にPOWER OF DREAMさんと話をし、実は江川選手が3週間前に左足人差し指を骨折して、走ることもできない状態だったことを聞きました。江川選手は3月の『K’FESTA.3』も怪我で欠場しており、今回興行に穴をあけられないということで、チャンピオンの責任感から怪我を隠して試合に出たということです」とコメント。
江川陣営からは「今回の負けを受けて次はベルトをかけて椿原選手と再戦したい」という申し出があり、中村Pは「これから江川選手の怪我の状況を確認し、万全の状態でタイトルマッチを組みたい」と時期は未定ながらベルトをかけたリマッチを組む方向性を示した。
これを受けて椿原も今回の勝利に浮かれることなく「目の前の相手を全部倒してチャンピオンになる」と気を引き締めていた。
◆椿原龍矢
「昨日は月心会が3連勝できて本当によかったです。前半、TETSUと和島さんも僕に繋いでくれたので、いい感じで試合に臨めたと思います。試合に関しては最初の1分ぐらいしか覚えていないんですけど、とにかく勝ててよかったと思いました。
(試合映像は見た?)一応見たんですけど、覚えている間の記憶で言えば、パンチとか食らって“うわ、軽トラに引かれてるぐらい、事故のダメージになるな”と思いました(苦笑)。(江川と戦った感想は?)目の前に立たれてにらまれているのが嫌でした。圧もすごく感じましたし、何が出てくるのかも分からないし。ただ1発がすごくあると分かっていたので集中しながら戦えて、いい緊張感は持てていたんじゃないかと思います。(試合中は何を思っていた?)ほんまに全く覚えていないんですけど、敬意を持って戦えたんじゃないかなと思います。
(試合後の喜びは)すごいプレッシャーもありましたし、やっぱり江川選手っていう同階級の選手の中でも憧れも持っている選手と対戦ができたので、そういうものが爆発したのっていう感じがします。(試合後の反響は?)みんなめっちゃ褒めてくれるし、『よく生きて帰ってきたな』『よく頑張ってたで』とか、なんで上から目線なのかなと思うんですけど(笑)、みんな喜んでくれてよかったです。
(番狂わせをよく起こすことについて)やっぱり格上の選手とやる時は最初の下馬評とか低いのは当たり前ですし、“そこまで期待されていないんだったらお前ら見とけよ”っていう感じでいい試合ができました。
(再戦に関しては)江川選手からタイトルマッチ希望して頂くのはすごく光栄で嬉しいことですし、その間に違う人との対戦を1回挟んでも、目の前の相手を全部倒してチャンピオンになるだけなので、何でも受けようと思ってます。
(ファンのみなさんへのメッセージは?)昨日は応援ありがとうございました。もっと練習を頑張って強くなるので応援よろしくお願いします。チャンピオン、早く怪我を治して僕ともう一回再戦お願いします。10月のKrush、チームの真優にも繋いだし、11月の(野田)蒼や朝久道場の選手にも繋げたと思うので、みなさん頑張ってください」
高梨knuckle美穂、MIO撃破でK-1女子の中心へ「ミニマム級を女子のなかで一番目立つ階級にしたい」、MIOのライバル発言には「フィジカルから鍛え直して来い」
国内屈指の実力者MIOのK-1初試合とあって、注目された女子のミニマム級の試合だが、高梨knuckle美穂が終始攻め立てて判定勝利。KOこそできなかったものの、「今までの試合の中で一番楽しめたし、1Rから3Rまで考えて冷静に戦えました。今まで蹴りが苦手だったんですけど、今回はその蹴りも出せてたんで、いい感じの距離で戦えてたと思います」と、自身の成長も実感できる試合となったようだ。
対戦相手のMIOに関しては「もっとパワーがあるのかなと思ってたんですけど、全然それも感じなくて」と、物足りなかった様子。MIOが試合後に「ライバルとして絡んでいきたい」と言ったという話を聞くと、「MIO選手が私のことをライバルだと思っているんだったら、フィジカルから鍛え直して来いって思います」と手厳しい言葉で突き放した。
高梨の野望はこの女子のミニマム級を「女子の3階級の中で一番目立つ階級」にすることだ。そのためにも、「ミニマム級のトーナメントを開催してもらって、強い外国人も呼んでもらって、その中で私が倒してベルトを巻きたい」と、早くもベルト奪取に照準。K-1初参戦を勝利で飾り幸先良いスタートを切ったことで、K-1女子の中心に躍り出ようとしている。
◆高梨knuckle美穂
「昨日の試合を振り返って、今までの試合の中で一番楽しめたし、1Rから3Rまで考えて冷静に戦えました。(試合自体は大きなダメージがなく終わった印象があるが、どう感じている?)MIO選手は他団体でトップというかチャンピオンの選手だったじゃないですか? もっとパワーがあるのかなと思ってたんですけど、全然それも感じなかったです。(特別なダメージは受けてない?)ないです。(それは作戦通り?)試合の動画とかも全然見てなかったんですけど、自分のやろうとしている動きをしていただけなんで、それがちゃんと試合でできたから勝てたんだなと思います。
(終始攻めている印象だったが、それも考えていたことが忠実に再現できたから?)そうですね。今まで蹴りが苦手だったんですけど、今回はその蹴りも出せてたんで、いい感じの距離で戦えてたと思います。
(今後女子ミニマム級をどうしていきたい?)やっぱり女子の3階級の中で一番目立つ階級にしたいと思いますし、ミニマム級のトーナメントを開催してもらって、強い外国人とかも呼んでもらって、その中で私が倒してベルトを巻きたいと思っているんで、ぜひよろしくお願いします。(昨日の試合後の会見でMIO選手がライバルとして絡んでいきたいと言ってたがどう思う?)う~ん…、私は正直ライバルとは全く思わないです。もしMIO選手が私のことをライバルだと思っているんだったら、フィジカルから鍛え直して来いって思います。
(ファンの皆さんへのメッセージは?)これからミニマム級は私が引っ張っていくし、私がベルトを巻きたいと思っているので、これからも応援よろしくお願いします」
卜部功也、約1年2カ月ぶりの復帰戦を勝利で飾る!3階級制覇については…「目標設定としてはアリですが、同門の秀さんがチャンピオンになったので、今はやめておきます(笑)」
第8試合で1年2ヵ月ぶりの復帰戦に臨んだ卜部功也は篠原悠人とのテクニシャン対決を制して延長判定勝ち。試合後のマイクでは3階級制覇を打ち上げたが、同大会のメインイベントで同門の山崎秀晃がスーパー・ライト級王者となったことを受け「(3階級制覇は)タイミングですかね」と発言にも変化が見られた。
◆卜部功也
「昨日は1年2ヵ月ぶりですけど無事勝てて本当にホッとしています。(試合を振り返って)なんだかんだ思っていた通り動けなかったし、まだ反応の部分だったりスピードが遅れているところもありました。篠原選手の対策をすごくしっかりしていて、たまたま攻撃をもらわなかっただけで、今回の勝利は運の要素もあったなと思います。色んなことが関係して勝ったかなっていう感じがしました。(試合勘が鈍っていた?)そこは試合を重ねなきゃ戻ってこないなと思います。自分に足りなかった部分もあるので、その辺もトレーニングを取り入れてやっていく感じですかね。(試合後に苦笑いをしていたのは)最後倒しに行かなかったからです。お客さんとの勝負はできなかったですね。自分自身が満足しちゃっただけで、そこの勝負はプロとしてはダメでした。
(マイクで3階級制覇宣言もあったが)いえ、その階級(スーパー・ライト級)には行かないです(苦笑)。一番スパーリングで効かされてるのが秀さん(山崎秀晃)なので、それぐらい怖いのでちょっとやめておきます(苦笑)。(3階級制覇の夢は?)タイミングですかね。ライト級(62.5kg)でやり残した相手もいると言えばいるので、そこら辺も頭には入れています。3階級制覇は目標設定としてはアリかなと思っているし、やっぱりお客さんと勝負していかなきゃいけないと思っています。今回篠原選手には勝ちましたけど、ゴンナパー選手には負けているので、その辺とやったり…ですね。
(1年2カ月ぶりの試合で緊張感が心地よかったりは?)あんまりなかったです。試合が嫌でした(苦笑)。昔みたいな感覚には戻れないというか。どんどん考え方も変わっていますし、ジムのやりくりもしながらトレーニングをしていかなきゃいけないので、その辺は自分も頭を使ってやりました。試合は楽しむっていうより、仕事感がありました。楽しいといえば楽しいんですけど、もう“練習”っていう感じでやっていました。昔はブッ飛んだ感じで“オラァ!”っていう感じでリングに上がっていたんですけど、今はそういう感覚ではないです。冷静にやってる感じです。(試合では夢中になれる?)夢中になれていることは幸せだなと思います。その期間は嫌なことを忘れられるし、それが格闘技、運動のよさでもあると思います。いいですね。
(次の試合は)62.5㎏で調整します。秀さんには控え室で待っていて『おめでとうございます』と話をして、『65に上げるの?』ぐらいは言われましたけど『上げません』ってすぐに言いました(笑)。(ファンのみなさんへのメッセージは?)勝てて本当によかったと思います。またしっかり仕上げてリングに上がりたいと思います。応援よろしくお願いします」
和島大海、右アッパーでムエタイ戦士をKO!木村“フィリップ”ミノルとの再戦については…「もっと地力を上げて、リベンジしたい」
3.22「K’FESTA.3」で行われた第3代K-1スーパー・ウェルター級王者決定トーナメントで準優勝という実績を残した和島大海は、ムエタイ戦士のラーシーシン・ウィラサクレックとスーパー・ウェルター級スーパーファイトで対戦。試合前は「蹴り合いたい」と語っていた和島だったが、1Rに右アッパーでダウンを奪うと、2Rも同じく右アッパーを炸裂させ、0分59秒でのKO勝利を飾った。
半年ぶりの試合での勝利に和島は、「タイ人選手にはアッパー系が有効やと思っていたんで凄い練習してんたですけど、それで勝てて良かったなと思います」と、勝利の要因となったアッパーも練習の成果であったことを明かした。
会場では「K’FESTA.3」での第3代K-1スーパー・ウェルター級王者決定トーナメントの決勝戦で敗れた木村“フィリップ”ミノルも観戦。2回負けている木村へのリベンジを考えていると思いきや、「右手の武器がもう一個増えたと思っていますし、もっともっと自分の伸びしろはあると思うんで、今すぐ木村選手というよりは、Krushでもいいんでまずはベルトを獲って、もっと地力を上げて、万全な状態でもう一回リベンジしたいなと思っています」と、慎重な姿勢を見せていた。
◆和島大海
「昨日はタイ人選手と蹴り合うことをテーマにしていたんですけど、もう一つテーマがあって、タイ人選手にはアッパー系が有効やと思っていたんで凄い練習してんたですけど、それで勝てて良かったなと思います。(試合を終えて、相手の印象を踏まえての試合の感想は?)相手の印象は映像で見てた選手と、リングで向かい当たっ時に全然違うなというか。K-1ルールを意識して、ホンマに蹴り合いになると思っていたんですけど、相手の選手も凄いパンチが強くて、やっぱリングに立ってみないとちょっとわからないなと思いました。あと蹴りも凄い重くて、めちゃくちゃ痛かったです。逆に言ったら、今まで蹴りをほとんどもらったことがなくて、自分が蹴る側だったんで、ちょっと悪いことをしてきたなと思ってます(笑)。
(相手はパンチで前に出てくる場面もあったが想定してた?)あんまりパンチは来ないだろうなとは思ってたんですけど、僕あんまり相手の選手の動画とかを見るタイプではないので、蹴り合いをしようとは思っていました。(最後は右アッパーと左ローも当たっていたが?)僕は最後アッパーが当たったんかなと思ったんですけど、どっちなんですかね?(笑)。アッパーが当たってその後のローで倒れたんで、どっちかというと右アッパーかなという感じがします。でも、2R目は自分が狙ってたというか、思ってたところにローキックが当たり始めてたんで、別にアッパーが当たってなくても蹴りでも行けたんじゃないかと思います。
(会場には木村もいて見ていたと思うが、今後の目標や展望は?)木村選手に2回負けているんでね、リベンジもしたいんですけど、今回だったら、右手で倒したことはなかったんですけど、右手の武器がもう一個増えたと思っていますし、もっともっと自分の伸びしろはあると思うんで、今すぐ木村選手というよりは、Krushでもいいんで、まずはベルトを獲って、もっと地力を上げて、万全な状態でもう一回リベンジしたいなと思っています。(ファンの皆さんへのメッセージは?)ご報告なんですけど、ちょっとリカバリーの調子が良すぎて、計量から2日目にしても、腹筋さんが家出してしまいまして、すぐにまた試合を決めてもらえたらうれしいです(笑)。またがんばるんでよろしくお願いします」
平山迅、舞台裏でのアクシデント?を乗り越えて不可思に勝利!「この一戦は自分の覚悟を試す大事な試合だった。一つ一つ課題をこなして勝ちを重ねれば、必ずベルトに近づく」
第6試合で不可思と対戦した平山迅は、K-1参戦発表時に「K-1に喧嘩を売りに来た」という不可思に闘志を露わにし、3度のダウンを奪って判定勝ち。試合前のアップから試合後の控室まで「ドラマがあった」と秘話を明かし、「何か一つ乗り越えたかなと思います」「昨日の試合はかなり自信に繋がった」と今後への手応えを口にした。
◆平山迅
「こういう状況の中、会場まで足を運んでくれたお客さん、ファンのみなさん応援ありがとうございました。試合に関しては試合の直前から終わって控え室に戻った時まで、いろんなドラマがあったっていう感じです。
(そのドラマとは?)まず試合の直前なんですけど、バックステージで待機している時、大阪で試合をするときは幼なじみにセコンドに入ってもらっているんですね。そいつは格闘技経験がなくてサッカーの選手なんですけど、いつもリングに上がる前に太ももを軽く蹴ってもらって体に刺激を与えてもらうという“慣らし”をやってもらうんです。でも、そいつは素人なので太ももをスネで思いっきり蹴ってきて(苦笑)。試合中にローをめっちゃ蹴られて平山効いてるんじゃないかっていう声があったと思うんですけど、あれ実は不可思選手のローじゃなくて幼なじみのローでちょっとダメージがあったからだと思います(苦笑)。
次に2Rが終わった時のインターバルで、最終ラウンドへ行く時に大宮司代表に『お前マジで(ローを)カットしろよ』ってめっちゃ怒られたんです。試合前の追い込みでもカットの練習をめっちゃしていたので、『蹴りをカットしてお前の戦いをしろ』って喝を入れられたんですけど、全然カットしませんでした(苦笑)。
最後に、試合が終わって控え室に戻ってセコンドについてもらった左右田先輩に言われたのが『代表にあそこまで指示を受けて・喝を入れられて、めっちゃ『分かりました』って返事もしてたのに、その指示に従わないのはお前ぐらいだ。ある意味メンタルが強い、と(笑)。そういうドラマがあって、何か一つ乗り越えたかなと思います。
(次に目標は?)この一戦にほんと懸けていたというか、自分の覚悟を試すじゃないですけど、すごく大事な一戦だったので、まずものにしようっていう、その一心で戦いました。(メインイベント、スーパー・ライト級のタイトルマッチは)控え室で見ていてすごい試合だと思いました。逆に刺激をもらいました。
(ベルトへの道は)昨日の自分の試合の組み立て方もそうなんですけど、一つ一つ課題をこなして、勝ちを重ねていけば必ず近づいていけると思います。そういう意味でも昨日の試合はかなり自信に繋がったと思うので先はしっかり見ています。(ファンのみなさんへのメッセージは?)自分にしかできない戦い方でしっかり未来を作っていくので応援よろしくお願いします。SNS、TwitterやInstagramでもっと自分の名前で何でもいいのでつぶやいてください。そしてInstagramのフォロワー1万人行くよう頑張るのでよろしくお願いします」
杉本仁、1年8カ月ぶりの勝利でクルーザー級王座獲りにも意欲「チャンピオンとはやってみたいと思っている」
加藤久輝とK-1クルーザー級スーパーファイトを戦った杉本仁は、これが1年4カ月ぶりの復帰戦。加藤との延長にもつれ込む接戦を制し、2019年1.26「Krush.97」で俊雄に勝利して以来、約1年8カ月ぶりの勝利をK-1のリングでもぎ取った。
一夜明けて会見場に姿を現した杉本は、「復帰戦ということで、一応延長でダウンを奪って勝ててホッとしています」と改めて安堵の表情。今回杉本が勝った加藤は過去にK-1クルーザー級王者のシナ・カリミアンの王座にも挑戦している。その加藤に勝利したことで杉本にも王座挑戦のチャンスが巡ってきそうだが、「チャンピオンとはやってみたいなとは思っている」と意欲的。クルーザー級戦線の一角として、今後も注目が集まりそうだ。
◆杉本仁
「昨日の試合は久しぶりの試合で、復帰戦ということで、延長でダウンを奪って勝ててホッとしています。(自分の中でターニングポイントや勝ちにつながったポイントは?)1Rを凌いだのが結構大きいなと思っていて、それで後半は盛り返そうという気持ちになったので、そこですかね。(判定で決まらず延長を聞いた時の心境は?)自分の中では延長行くかなぐらいだったんですけど、行けばいけるっていう気持ちだったんで、ここは気を引き締めやろうと思いました。
(セコンドの声をも聞こえていたような印象があるが、落ち着いて戦えた?)1Rは焦っちゃったんですけど、2R、3Rは落ち着いて戦えたと思っています。(クルーザー級王者のカリミアンと試合している加藤選手に勝ったことでさらに上をと考えていると思われるが、今考えている目標や対戦したい相手は?)チャンピオンとはやってみたいなとは思っているので、そんな感じですかね。(ファンの皆さんへのメッセージは?)昨日は応援ありがとうございました。またこれからちょっとずつ勝っていくので、応援よろしくお願いします」
朝久泰央、最終目標は打倒シナ・カリミアン!?「デカいやつとやるのが格闘技のいいところ。とにかく強いやつと戦いたい」
スーパーファイトで弘輝と対戦した朝久泰央。1Rに弘輝の飛びヒザ蹴りで先制ダウンを奪われる苦しい立ち上がりだったが、2Rに入るとキックとパンチの連打でスタンディングダウンを奪取。最後は豪快な左ハイキックで弘輝から失神KO勝利を収めた。
戦慄の逆転勝ちとなった朝久は、ダウンを取られた瞬間について「飛びヒザが来る直前に『うわっ、やってしまった!』と思った。『あとは俺がやり返すだけだ』と思った」。11月に地元・福岡で開催されるK-1については「僕よりももっと強い兄貴(朝久裕貴)が試合をするし、僕はタローくんのコーナーをずっと昔から狙ってたんで、タローコーナーに出たい」と笑顔を見せた。
◆朝久泰央
「激しい打ち合いで、周りからの反応もとてもよかったのでうれしかったです。これからもがんばります、押忍。(1Rにダウンを取られて記憶が飛んだり、あせりはなかった?)その前に小さな攻防があって、飛びヒザが来る直前に『うわっ、やってしまった!』って思いながら、ズデーンってひっくり返った感じで。倒れる瞬間にちょっと走馬灯というか、いろんな情報がパッと入ってくる感じになったんですけど、それから立って『あとは俺がやり返すだけだ』と思いました。記憶が飛んだりとか、そういうのはなかったです。
(ダウンをもらって、逆に落ち着いて戦えた部分も?)とくに変化はなかったと思うんですけど。いつもの練習で培ってきた技術や、練習に近い動きができたかなと思います。(ゴング前には額を押し付け合っていたが、戦ってみて弘輝選手の印象は?)K-1 JAPAN GROUPでのキャリアが少なかったものの、とても背負ってる者の強さを感じました。やっぱり、人柄のよさっていうのも、向き合ったときにわかるし、強さも感じたし。そういうところから、ああいうバチバチな感じになったのかなって思います。
(11月の福岡大会について)やっぱり、地元はいいですよね。でも、地元は僕よりももっと強い兄貴が試合をするし、僕はタローくんのコーナーをずっと昔から狙ってたんで、そのコーナーに出たいな、と。それが一番強いですね(笑)。(タローくんのコーナーでやりたいことは?)何もないんですけど(苦笑)。ああいうユルキャラが好きで、タローくんと一緒にいたいなっていう……、すみません、なんもなかったです(笑)。
(今後もライト級を考えている?)そうですね。体重としてはスーパー・フェザー級で戦えないこともないですけど、ハッキリ言ってやる相手もいないです。昔の負けとか持ち出されても、ハッキリ言っていまさら相手にならないんで。これから62.5kg(ライト級)でやっていくのはもちろんなんですけど、試合直後に言ったように、シナ・カリミナンであったり、一番デカいヤツとやるのが格闘技の一番いいところだと思ってるので。とにかく、でかくて強いヤツとやりたいですね。それを聞いていたPOD古川会長には笑われたんですけど(笑)、でかくて強いヤツとやりたいです」
瓦田脩二、初のK-1スーパーファイトで勝利も反省の弁「まだ自分の実力を出し切れていない。これからもっと強い自分を出したい」
スーパーファイト初登場同士となった瓦田脩二とSEIYAによる一戦。試合は瓦田が2Rに右目尻をカットするも、手数・運動量でSEIYAを圧倒し、判定3-0で勝利をつかんだ。目尻を縫ったため、サングラス姿で現れた瓦田は「自分の一つ前の試合のTESTU選手や、自分の次の朝久選手が激しい打ち合いをしていたのに、自分はまだまだ盛り上げられてないと思って悔しかった」。11月には地元・福岡でK-1が開催されるが、「メチャクチャ出たい気持ち。あとは身体とちょっと相談して、どうするか話して決めていきたい」と語った。
◆瓦田修二
「昨日目尻を縫っちゃって、今サングラスをつけさせてもらってます。昨日の試合は、自分の中でけっこうボクシングを練習して自信があって、もっとできるかなっていうイメージだったんですけど、まだまだ課題が残るような試合内容だったと思います。あと、初めてカーフキック(ふくらはぎを蹴るローキック)をもらったんですけど、ちょっとカーフキックが嫌いになりました(苦笑)。
(足を引きずっているがダメージが残ってる?)試合中はアドレナリンも出て痛くなかったんですけど、終わったあとはアドレナリンが切れてきて、だんだん痛くなってきて腫れてきてという感じで。ちょっといまは痛いです。でも、全然大丈夫です。
(試合を観て反省点が多かった?)試合をやっていても思ってたんですけど、映像を見て改めて。自分の一つ前の試合のTESTU選手や、自分の次の朝久選手が激しい打ち合いをしていたのに、自分はまだまだ盛り上げられてないと思って悔しかったです。
(実際にSEIYA選手と戦ってみて、印象は違った?)いや、もともと気持ちの強い選手だと思ってたし、イメージどおり、スネも硬かったしっていう感じですね。
(11月の福岡大会への気持ちは?)地元で試合をやることには本当に思い入れも強いですし、メチャクチャ出たい気持ちです。あとは身体とちょっと相談して、どうするか話して決めていきたいなと思っています。
(ファンにメッセージを)昨日は応援ありがとうございました。無事、K-1で勝つことができてホッとしてます。全然、まだ自分の実力を出すことができてないので、これからもっと強い自分を出せると思うので、期待して応援してください。ありがとうございました」
TETSU、“倒せる”スピードスターに向けて手応えを掴んだ!「昨日はとにかく試合を楽しもうと思った。自分には成長できる部分しかない」
スーパー・フェザー級転向2戦目で西元也史と対戦したTETSU。2Rの終盤に右ストレートで西元をフラつかせるなど、持ち前のスピードだけでなくパワーがついたところも見せ、判定3-0で勝利を収めた。
これでスーパー・フェザー級で2連勝となったTETSUは、「とにかく自分の中で楽しむことを目標にしていて、楽しむことができた」と、笑顔で試合を振り返った。そのうえで「全然フィジカルが足らへんなと動画を見て思ったし、まだまだ成長できる部分しかない。これからも60kgでがんばっていきたい」と力強く言い放った。
◆TETSU
「昨日の試合はとにかく自分の中で楽しむことを目標にしていて、楽しむことができました。(自分の試合を映像で見た感想は?)自分で映像を見て、足りへん部分ばっかり見えてしまったというか。いいところもあったかなと思うんですけど、やっぱりまだまだ成長できる部分がいっぱい見つかったと思うので、これからが楽しみです。
(今回は月心会の三連勝の皮切りになる勝利だったが?)絶対に月心会で3連勝しようということを、みんなで有言実行できてうれしいです、僕もいいスタートダッシュが切れてよかったと思ってます。
(今後の目標は?)強い相手に勝つことができたんで、これからもっともっと強い相手をぶつけてきてほしいなって思ってます。(具体的に戦いたい相手は?)60kgはメチャメチャ強い選手ばっかりいるので……そんな感じです(笑)。(60kgでの手応えは?)やっぱり、まだ全然フィジカルが足らへんなっていうのは動画を見て思ったし、まだまだ成長できる部分しかないなってことで、これからも60kgでがんばっていきたいと思ってます。
(ファンにメッセージを)昨日は応援ありがとうございました。みんなと一緒に楽しい、入場とか試合とかできて、よかったです。これからもベルト目指してがんばっていくんで、応援よろしくお願いします。ありがとうございました」