RISE 2.23 後楽園ホール:ベイノア「ラウンドが進むごとに、自然と差は出てくるんじゃないですか」、Hideki「最終的に右のパンチで倒すことは変わりません」
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RISE 137(2月23日(日)後楽園ホール)のメインイベント、RISEウェルター級(67.5kg)タイトルマッチで対戦する“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館/王者)とHideki(RISE/team gloria/RISE 1位)のインタビューがRISEクリエーションから届いた。なお、22日に予定されていた公開計量は、新型コロナウイルスの影響で一般公開が中止となった。計量と会見の模様はRISE公式Twitterにてライブ配信される。
“ブラックパンサー”ベイノア「チャンピオンベルトを持っていないと、僕は単なるアフロに終わってしまう」
昨年はタップロンに衝撃の1RKO負けを喫したと思ったら、その半年後にはリベンジに成功し、年末にはシュートボクシングとの海人との大一番も実現させたRISEウェルター級王者”ブラックパンサー”ベイノア(極真会館)。2月23日の「RISE137」ではHidekiを挑戦者に迎えRISEウェルター級王座初防衛戦に臨む。(聞き手◎布施鋼治)
――2019年は2勝2敗に終わりました。1年を通して振り返ってみたらどうですか。
ベイノア 始まりと終わりがね。始まりは倒されたところから始まったので。終わり良ければ全て良しともいえないけど、僕としては成長を感じた1年だったと思います。いろいろなタイプの選手と闘うこともできましたからね。
――しょっぱなのタップロン戦は1RKO負けながら、その後再起し、タップロンにも雪辱を果たしたから?
ベイノア そうですね。タップロンに負けるまでは勢いではないけど、強くなるためにひたすら練習するという精神論に寄り掛かったところがあったんです。でも、負けてからはしっかり勝つためにはどうしたらいいかということを考えるようになりました。練習に対する意識も大きく変わったと思います。
――それで得意技は右のガードになった、と。
ベイノア 得意技がそうなった矢先にタップロンに右フックをもらってしまいましたけどね(苦笑)。冗談はともかく、あの時はまだ試行錯誤中だったというか、試合をするたびに「ここを修正しなければ」という感じでいろいろ考えていましたね。対戦相手の対策はもちろん、今まで以上に自分の研究をするようになりました。それまで自分の試合映像はあまり見なかったけど、ちゃんと見るようになりましたよ。
――昨年12月にシュートボクシングのリングで実現した海人戦は?
ベイノア 強かったというより、うまかったですね。来る時には来る。まとめるところはまとめてくる。そんな感じだったけど、本当に悔しいです。結論から先に言ってしまうと、そこですよ。負けたままでは終われない。海人選手のリベンジすることが僕の目標になりました。
――なるほど。だったら、なおさら今年一発目に決まったRISEウェルター級王座の初防衛戦は負けられませんね。
ベイノア タイトルを獲ってから1年ちょっと、全然防衛していなかったので、そろそろみたいな感じもあったと思います。今自分が持っているベルトは結構ボロボロなんです。RISEの伊藤代表は「勝ったら、新調する」と約束してくれました。
――もう完全に追われる立場になってしまいましたね。
ベイノア チャンピオンベルトを持っていないと、僕はただのアフロになってしまうので。プレッシャーを感じていないわけではないけど、チャンピオンとしてRISEを背負って闘います。今回は挑戦者をチャンピオンにさせたくない。そういう気持ちが一番です。僕のようにRISE愛に溢れた者から見ると、彼にRISEウェルター級を背負わせるわけにはいかないので。
――言いますね。
ベイノア 改めて最近の試合を見ても、あまりパッとしないというか。別に勝ちに徹する選手がいてもいいけど、それほどの強さも感じない。だったら相手を倒すかといえば、そうでもないじゃないですか。
――過去に接点は?
ベイノア ないです。強いていえば、SNSで絡まれただけです。前回のRISE(1月13日)は盛り上がったじゃないですか。その時、僕はRISEには“ひでき”を名乗る選手が二人もいるので、リング上で「改名マッチにしよう」と提案したんですよ。そうしたら、喧嘩腰で僕のことを他の外国人タレントと例えてイジってきました。もしかしたら彼なりに盛り上げたいという気持ちがあるのかもしれないですけど。
――そんなことがあったんですね。
ベイノア 前回向こうの試合が終わったあとには「いまのままだったらギリギリ勝てるくらい」とも発言していたじゃないですか。見ていた人ならわかると思いますけど、あの試合内容で僕にギリギリ勝てるというのは謙遜して言っているのか、見下されているのかわからないんですよ。
――だったら、圧倒的な差を見せつけて勝ちたい?
ベイノア そうですね。向こうがどういう準備をしてくるかわからないけど、差を見せつけて勝つしかないです。もうイメージは何通りもできています。ラウンドが進むごとに、自然と差は出てくるんじゃないですか。途中まで盛り上がらなくても、最後は倒して盛り上げようと思っています。
――試合よりマイクの方が長くなりそう?
ベイノア それはどうでしょう。早期決着になれば、本部席から巻きのポーズも出ないと思いますけどね(微笑)。
――ちょっと気の早い話かもしれないけど、RISEのビッグマッチであるWORLD SERIESへの参戦は?
ベイノア もちろん興味はありますよ。チャンピオンとして出たいです。去年のWORLD SERISEではタップロンとしかやっていないし(2回)、大阪では喋るだけでした。横浜大会に出るとしたら、高校生の時に横浜で開催された大会で2位になって以来かなと。横浜といえば、ベイブリッジ。ベイといえば、やっぱりベイノアの出番でしょう。
――おあとでよろしいようで(笑)。
ベイノア 横浜は僕が出ないと始まらない。今年のWORLD SERISEで存在感を示せば、ウェルター級近辺の設定体重で世界トーナメントが開催という話になると思うんです。スーパーライト級からウェルター級にかけては世界が本当に強い。RISEはホンモノばかり連れてくるのでモチベーションは上がりますね。そういうこともあって、今年はスーパーライト級王者の山田洸誓選手と共闘したいです。「一緒にRISEの中量級を盛り上げよう」とエールを送りたい。試合は来年のトーナメント決勝でやればいいじゃないですか。
――試合が終わったら、今後の展望をじっくり聞かせてください。
ベイノア もちろん! 初防衛に成功して海人選手へのリベンジが成功したら、ひとつやりたいことがあるんですよ。
Hideki「RISEが僕のことを見放さないでくれたことは凄く嬉しい」
2017年1月28日『RISE115』のメインイベント、RISEスーパーライト級タイトルマッチで王者・裕樹と対戦する予定だったHideki(RISE/team gloria)だったが、インフルエンザを発症したことで大会当日にドクターストップで欠場。その後、無期限のRISE公式戦出場停止処分を受けていたが、復帰3戦目で2/23「RISE137」に“ブラックパンサー”ベイノアが保持するRISEウェルター級王座に挑戦することが決定した。復帰するまでの想い、その先に見据えていることとは!?
――今回RISE復帰2戦目でタイトルマッチ決まりましたが、心境はいかがですか。
Hideki 3年前の1月にインフルエンザを発症し、大会当日にドクターストップでRISEスーパーライト級タイトルマッチを欠場するという前代未聞のことをしてしまい、RISEの関係者、ファンの皆さんには大変ご迷惑をおかけしました。主催者から無期限のRISE公式戦出場停止処分を受けましたが、なんだかんだ諦めないで続け、昨年7月にRIZINで復帰戦(vs渡部太基)をやらせていただきました。とんとん拍子でここまで来ることができたので諦めないで良かったなと思います。RISEさんは僕のことを見放さないでくれたことは凄く嬉しいです。
――2017年12月に地元・兵庫で一度試合をされてますが(ABWライト・ウェルター級王座統一タイトルマッチで石原義也に1RKO勝ち)、RISEで復帰戦をするまでに約2年半かかりました。その間はどういうことを考えていたのでしょう。
Hideki もうこのまま格闘技を辞めようとも思っていたのですが、どこかで諦められない自分がいて複雑な気持ちでした。辞めなかったということは、いつかどこかで復帰したいなという想いが心にあったんだと思います。
――復帰するまでは練習はされていたのでしょうか。
Hideki そんなに格闘技の練習をしていないです。格闘技の練習だけをやっていても復帰する目途が全くなく辛くなってきたので、気持ちを紛らわすためにも体操やアクロバティックなスポーツをやっていました。
――復帰しようと思ったのはなぜですか?
Hideki 他のスポーツをやっていくうちに、今までできなかった動きができるようになったりと自分の身体がどんどん開花していき、スパーリングをしていても今まで以上に動けたんです。そういう中でRIZINで復帰戦をやらせていただきました。
――処分期間は格闘技の情報は入手していたのでしょうか。
Hideki 格闘技のニュースを見ると焦るし、辛くなるので見ないようにしていたのですが、テレビを付けたらRIZINがやっていたりFacebook、TwitterなどのSNSを見ていたらどうしても目に入ってましたね。
――以前と比べて調子は戻っているのでしょうか?
Hideki バリバリ調子いいです。RIZINの時もそうでしたが、上の階級の選手が相手でどうかなと不安はあったのですが、怖さは特になく緊張もしなかったので、感覚が衰えるどころか、むしろ強くなっています。
――今の練習環境を教えて下さい。
Hideki 練習内容はこれまでと変わらず、基本的にスパーリングしかしません。一般的にはミットやサンドバック打ち、走り込みをすると思うのですが、僕は高校時代に強豪校のサッカー部に所属していてめちゃくちゃ走り込みをしていたことでスタミナはすでに出来上がっているので、実戦メインのメニューになります。
――スパーリングはチーム内で? それとも出稽古先で?
Hideki 僕はボクシングのスパーしかしないですし、キックのジムよりはボクシングジムの方がつながりがあることで、長谷川穂積さんの真正ボクシングジムや、地元のボクシングジムに行かせていただいてます。
――キックなしでスパーリングをしないで不安はありませんか?
Hideki そうですね。でも僕はそれで勝ってきましたし、試合でも蹴りをほとんど使いません。自分でいうのも何ですが、蹴りはめちゃくちゃ強いんです。蹴りを使う前にパンチで勝つことが多かったのですが、今回は強いチャンピオンなのでパンチだけでなく色んな武器を使っていこうと思います。でも最終的に右のパンチで倒すことは変わりません。
――そこまで言っていいのですか?
Hideki 全然大丈夫です。相手に得意な攻撃がわかっていても、強い選手はその技で倒してきているパターンが多いですよね。ベイノア選手がどういう感じで来るかもわかってますし、逆に僕が右のパンチで倒すこともわかっているので問題はありません。
――ベイノア選手のお笑いキャラについてはどう思いますか?
Hideki 今回のウェルター級タイトルマッチはもっと盛り上がってもいいと思うのですが、RISEには那須川天心や強い選手が多いことでどうしても注目度は落ちています。僕らがもっと盛り上げないといけないかなと思っている中で、ベイノア選手が盛り上げようとしているのは伝わってくるので嬉しいです。
――タイトルを獲ったら、その先に考えている目標はありますか?
Hideki 2016年11月に、シュートボクシングのS-cup65kg世界トーナメント1回戦で鈴木博昭選手とやらせていただいたき延長戦で判定負けしました。その時に初めて足を効かされてやられたという屈辱を味わわされたので、リベンジしないといけません。RISEのベルトを獲ったらONEの舞台で鈴木選手へのリベンジを考えてます。僕が格闘技を辞めなかった理由の1つに、鈴木選手へのリベンジというのもありました。その試合では向こうも僕のパンチでドクターストップになり、トーナメント準決勝に進めなかったので僕と再戦したい気持ちはあると思いますよ。海外で再戦どうですか?
――それは面白い展開ですね。最後にファンにメッセージをお願いします。
Hideki ウェルター級戦線の注目度は低いと思いますが、僕がタイトルを獲ってからウェルター級を盛り上げるようにしていきます。まだこの階級に注目していない人に“見とけよ!”と言いたいですね。
対戦カード
第10試合 メインイベント RISEウェルター級(67.5kg)タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館/王者)※初防衛戦
Hideki(RISE/team gloria/RISE 1位)
第9試合 セミファイナル スーパーライト級(65kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
山田洸誓(正道会館KCIEL/RISEスーパーライト級王者)
中野椋太(誠至会/NJKFウェルター級王者、S1ジャパン65kg級王者)
第8試合 75kg契約 3分3R(延長1R)
松倉信太郎(TRY HARD GYM/RISEミドル級(70kg)2位)
西村清吾(TEAM-KOK/NKBミドル級王者)
第7試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
大﨑一貴(OISHI GYM/WMC日本&LPNJフライ級王者)
風音(TEAM TEPPEN/RISE 4位)
第6試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
政所 仁(魁塾/RISE 1位)
京介(TOP DIAMOND/RISE 3位)
第5試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
松谷 桐(VALLELY KICKBOXING TEAM/NJKFフライ級王者、RISE 5位)
遠山翔太(MONSTAR GYM/RISE 9位)
第4試合 58.5kg契約 3分3R(延長1R)
篠塚辰樹(TARGET SHIBUYA/RISEフェザー級(57.5kg)5位)※TEAM TEPPENから所属変更
平野凌我(MTS/2019英雄伝説アジアトーナメント3位)
第3試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
山川賢誠(Kickboxing Academy Sapporo/同級7位)
門口佳佑(EX ARES/同級9位)
第2試合 スーパーライト級(65kg) 3分3R
実方拓海(TSK Japan/WMC日本・LPNJ・J-NETWORKスーパーライト級王者、LPNJスーパーウェルター級王者)
杉本卓也(ウィラサクレック・フェアテックス/元J-NETWORKスーパーライト級王者)
第1試合 ヘビー級 3分3R
三上大智(ボスジム)
石川利輝(TEAM TEPPEN)
オープニングファイト第2試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R
黒田直也(ハーデスワークアウトジム)
寺山遼冴(TEAM TEPPEN/2018年KAMINARIMON全日本ジュニア-55kg級優勝)
オープニングファイト第1試合 69kg契約 3分3R
真弓勇気(LEOジム/2018年KAMINARIMON全日本大会-75kg級優勝)
稲井良弥(TARGET/JAPAN CUP 2019 -70kg級優勝)
概要
大会名 RISE 137(ライズ ハンドレッドサーティセブン)
日時 2020年2月23日(日) 開場・17:00 オープニングファイト開始・未定 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 AbemaTV(生中継)
チケット料金 SRS席 15,000円(残り僅か) RS席 10,000円(完売) S席 6,000円(完売) A席 5,000円(完売) 立見 4,000円(ぴあ、イープラスにて追加発売) ※当日は500円プラス ※未就学児は保護者膝上に限り無料
チケット販売 チケットぴあ イープラス 後楽園ホール
お問い合わせ RISEクリエーション 03-5319-1860 http://www.rise-rc.com/