RISE 9.16 幕張メッセ:鈴木真彦「“夢の対決”になんてならない。普通に勝つ」、田丸辰「僕は楽しみながら倒す」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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RISE WORLD SERIES 2019 Final Round(9月16日(月/祝)千葉・幕張メッセ)で対戦する鈴木真彦(山口道場/RISEバンタム級(55kg)王者)と田丸辰(平井道場/RISEスーパーフライ級(53kg)王者)のインタビューがRISEクリエーションから届いた。(聞き手:布施鋼治)
田丸辰「鈴木選手はひとつ上のチャンピオン。格上なので食ってやろうという感じです」
9月上旬、大塚の平井道場を訪れると、すでに頬がこけた田丸辰がいた。9月16日、一階級上の王者に挑むスーパーフライ級王者は「今回は減量から意識してやっています」とキッパリ。「KOでも判定でも圧倒的な勝利を確信している」と不敵な笑みを漏らした。
――先月には平井道場の平井明道会長の郷里で毎年恒例の夏合宿を行なったと聞きました。
田丸 きつかったです。特に坂道ダッシュ。結構筋肉痛になりました。今年も行った収穫はありました。普通に楽しかったし、リフレッシュはできたんじゃないかと思います。
――合宿前には鈴木選手との試合の話も来ていた?
田丸 そうですね。合宿に行く前、8月10日くらいに話を聞いたと思います。「やってやろう」という気になりました。僕がファン目線で見るとしたら、楽しみでどうなるんだろうと思います。
――RISEでは久しぶりの現役王者対決となりました。田丸選手が10戦無敗ならば、鈴木選手は16連勝中。お互いリスクは高い。
田丸 無敗vs連勝は意識していないです。鈴木選手はひとつ上のチャンピオン。格上なので「食ってやろう」という感じです。逆にリスク的にいったら向こうの方があると思うし、僕は楽しみながら倒そうと思っています。
――これまでの接点は?
田丸 一緒に練習したこともなければ、喋ったこともないです。この間の会見の時、裏で少しだけ話をしただけです。
――鈴木選手を対戦相手として意識するようになったのはいつ?
田丸 そうですね。那須川選手とやりたいというからには、その前に倒さなければいけない相手だと思っていました。昨年良星先輩が鈴木選手に負けた時には「すごく強い選手だな。倒したい」と少し思いました。(階級も異なっていたので)まだやるまでには至らないけど、軽くそう思っていました。自分がRISEの王者になった頃には「やりたい」と思うようになりました。最短距離で那須川選手とやるためには鈴木選手との対戦は避けられないですね。
――良星選手との一戦はかなり参考に?
田丸 そうですね。でも、僕と先輩は闘い方が全然違う。一応ネットに上がっている鈴木選手の動画は全部見て研究しています。良星先輩からも「こういうのがあるよ」という話を聞きながら対策を練っています。ただ、先輩の話は参考にしつつ、自分の中でできそうなことを取捨選択しようと思っています。
――警戒している部分は?
田丸 パンチでガツガツ攻めてくるので、パンチが強いというイメージがありますね。
――鈴木選手は「闘って勝てると思われていることに腹が立つ」と語っています。
田丸 格闘技は個人的に強いと思われている相手を倒していく。そこにロマンがあるからこそカッコいい。鈴木選手が勝って当たり前で、KOするだろうと予想している人も多いでしょう。僕も前回の試合(初防衛戦)で、多くの人に「田丸は政所に圧倒して勝つだろう」と予想されていたけど、それは大きなプレッシャーになりました。今回はそういうプレッシャーを鈴木選手が背負うので、対照的に僕は気持ち的に楽にできます。
――下馬評は右から左へ受け流せる?
田丸 そうですね。まわりの意見は気にしていないです(微笑)。
――那須川選手は会見でシビアに3-7で鈴木選手が有利という予想を立てていました。
田丸 そうですね。しかも「僕がアドバイスすれば、田丸選手が勝てる確率が上がる」とまで発言していましたよね。与えられた試練ではないけど、これは那須川選手の僕に対する「自分で考えて、俺のところまでたどり着いてこい」という愛のムチだと解釈しています。
――プラス思考ですね。
田丸 目の前の敵を一人ずつ倒していけばいずれ那須川選手に近づく。そういえば、この間の会見では那須川選手と一言も喋っていないですね。でも、少しずつ認めてきてくれているのかなという思いはあります。
――いつになく集中している感じですね。
田丸 そうですね。試合後のことや次は誰とやりたいとか、他のことは全く考えていない。55kg級のベルトを欲しいという気持ちより、いまは鈴木選手を倒したいです。
――いまは不安より期待の方が大きい?
田丸 ハイ(キッパリと)。楽しみです。
鈴木真彦「王者対決は夢の対決でも何でもない。普通に僕が勝ちます」
巷で話題になっている鈴木真彦vs田丸辰と現役王者対決。しかしながら鈴木にとっては、それが気に入らない。話を聞くと、対戦相手の個人名は一度も発することなく、不機嫌に「王者対決は夢の対決でも何でもない。普通に俺が勝つ」と言い放った。
――7/21RISE大阪大会では、WKN世界フライ級王者エマヌエル・テッティ・メニチェッリを相手に3回ダウンを奪いTKO勝ち。地元で自分の良さを最大限にアピールすることに成功しました。
鈴木 エマヌエル選手は体も強かった。本当に倒せてよかったけど、あの声援と熱気はヤバかったですね。
――病み付きになりそう?
鈴木 やっていて気持ちが良かったです。
――試合後は記念撮影やサイン攻めにあっていましたね。
鈴木 RISEのチャンピオンになってから、その数はメチャクチャ増えてきました。声をかけてもらえることは本当に嬉しいけど、まだまだですね。
――その心は?
鈴木 だって今回も相手が『鈴木とやりたい』と言っていることは聞いていたんです。ということは舐められいてる証拠じゃないですか。やってわからせてやろうと思いました。
――試合のオファーが来た時、ムッとした?
鈴木 そうですね。本当にムッとしました。
――この一戦について那須川選手は「7-3で鈴木選手が有利」と予想していました。
鈴木 ホ~ッ、そうなんですか。知らなかったです。でも、7-3ではない。10-0。そういうところも含めて「鈴木はやっぱりヤバい」と思わせたい。僕、負けず嫌いなので。
――大成するアスリートは負けず嫌いであることが必要最低条件だと思います。
鈴木 ハイ。僕は気持ちだけなら、どんな選手にも負けていないです。みんな同じことを言うけど、絶対僕の方が勝っていると思う。今回は圧倒的にKOすることはもちろん、相手の心を折るくらいの試合をしたいと思います。「再戦がしたい」となんて絶対言わせない。
――今回契約体重は54kg。いつもの55kgより1kg低い設定体重です。大丈夫?
鈴木 僕、イノベーションに出ている時は53.5kgで闘っているので、54kgだったら普通に落とせます。全く不安はない。
――大阪大会に続き、今大会もビッグマッチ。最初から最後まで好カードが並んでいます。そうした中で、自分を光らせることは大変だと思います。
鈴木 そうですよね。いい試合になるかどうかは相手あってこそ。相手も那須川二世といわれているし、現役王者対決ということで楽しみにしている人も多いと思うけど、試合が終わったら「やっぱり鈴木は違うな」という感想で終わると思います。その先には那須川戦が続いていると信じたいです。
――現役王者同士の対戦ということで、巷では夢の対決と見る向きもありますが。
鈴木 夢の対決になんてならないですよ。確かに結構盛り上がっているようだけど、面白い内容にはならない。普通に俺が勝つという流れになると思います。
――何ラウンドから行く?
鈴木 行けたら、しょっぱなから行きます(語気を強めて)。
――ただ、先日の堀口恭司vs朝倉海を例に出すまでもなく、勝負の世界に絶対はありません。
鈴木 ハイ。だから僕も絶対油断はしないですよ。これから最終調整だけど、全体的にレベルアップさせて大阪以上の派手なKOをお見せします!
――標的にしている那須川選手の-58kgトーナメント決勝の行方は気になる?
鈴木 そうですね。お客さんとして普通に見ていたい。志朗選手も強敵を倒して勝ち上がってきているので。勝負の世界は何があるかわからないですから。
対戦カード
第12試合 メインイベント RISE WORLD SERIES 2019 -58kg Tournament決勝戦 3分3R(最大延長2R)
那須川天心(TARGET/Cygames/RISE世界フェザー級(57.15kg)王者、ISKAフリースタイルルール世界フェザー級(57kg)王者、ISKAオリエンタルルール世界バンタム級(55kg)王者)
志朗(BeWELLキックボクシングジム/ISKAムエタイ世界バンタム級(55kg)王者)
第11試合 セミファイナル RISE WORLD SERIES 2019 -61kg Tournament決勝戦 3分3R(最大延長2R)
白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISEライト級(63kg)王者)
梅野源治(PHOENIX/元ラジャダムナン認定ライト級王者、元WBCムエタイ世界スーパーフェザー級王者)
第10試合 54kg契約 3分3R(延長1R)
鈴木真彦(山口道場/RISEバンタム級(55kg)王者)
田丸 辰(平井道場/RISEスーパーフライ級(53kg)王者)
第9試合 RISE WORLD SERIES 61.5kg契約 3分3R(延長1R)
イ・チャンヒョン[チャンヒョン・リー](韓国/RAON/RISEスーパーフェザー級(60kg)王者)
原口健飛(FASCINATE FIGHT TEAM/Road to RIZIN KICK Tournament 2018(58kg)優勝、RISEライト級(63kg)2位)※Kick Lab/聖武会館から所属変更
第8試合 RISE WORLD SERIES 59kg契約 3分3R(延長1R)
スアキム・PKセンチャイムエタイジム(タイ/PKセンチャイムエタイジム/ルンピニー認定スーパーフェザー級王者)
ニキータ・サプン(ウクライナ/オクタゴン・キエフ)
第7試合 RISE WORLD SERIES 58kg契約 3分3R(延長1R)
森本“狂犬”義久(BRING IT ONパラエストラAKK/RISEフェザー級(57.5kg)2位)
タリソン・ゴメス・フェレイラ(ブラジル/チャンピオンズ・ファクトリー/ブラジルSAIKYO GP優勝)
~休憩~
第6試合 ウェルター級(67.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
“ブラックパンサー”ベイノア(極真会館/RISE王者)
タップロン・ハーデスワークアウト(タイ/ハーデスワークアウトジム/RISEスーパーライト(65kg)級3位、元WMC世界フェザー級王者)
第5試合 64kg契約 3分3R(延長1R)
秀樹(新宿レフティージム/RISEライト級(63kg)1位、K-1 REVOLUTION FINAL-65kg級世界王者)
稲石竜弥(TEAM OJ/元Bigbang&MA日本ライト級王者)
第4試合 64kg契約 3分3R(延長1R)
直樹(BRIGN IT ONパラエストラAKK/RISEライト級(63kg)6位)
松本芳道(KICK-DIET吉野町/元新日本ライト級王者、K-1 WORLD MAX 2010 -63kg Japan Tournament 3位)
第3試合 56kg契約 3分3R(延長1R)
金子 梓(新宿レフティージム/RISEバンタム級(55kg)8位)
京谷祐希(山口道場)
第2試合 女子アトム級(46kg) 3分3R(延長1R)
百花(魁塾/ミネルヴァ・アトム級王者)
平岡 琴(TRY HARD GYM)
第1試合 女子アトム級(46kg) 3分3R
那須川梨々(TEAM TEPPEN/2017年KAMINARIMON全日本女子トーナメント-45kg級優勝)
上仮屋真莉(ROAD MMA GYM/第4回K-1チャレンジ女子Bクラス 全日本トーナメント−50kg優勝)
オープニングファイト4 ウェルター級(67.5kg) 3分3R
高木覚清(岡山ジム/INNOVATIONウェルター級9位)
宮城寛克(赤雲會/TENKAICHIウェルター級&ミドル級王者)
オープニングファイト3 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
大石健作(TEAM TEPPEN/新空手K-2 GRAND PRIX 2019 軽中量級準優勝)
齋藤奨司(FIGHT FARM/2018年KAMINARIMON全日本大会-65kg級優勝・大会MVP)
オープニングファイト2 フェザー級(57.5kg) 3分3R
新井海希(極真会館)
田上健太(フリー)
オープニングファイト1 女子ミニフライ級(49kg) 3分3R
ERIKO(ファイティングラボ高田馬場)※宮内恵理子 改め
AKARI(TARGET/2018年KAMINARIMON全日本女子トーナメント-52kg級優勝)
概要
大会名 Cygames presents RISE WORLD SERIES 2019 Final Round
日時 2019年9月16日(月/祝)開場・13:00 オープニングファイト開始・未定 本戦開始・15:00
会場 幕張メッセ・イベントホール(JR京葉線「海浜幕張駅」より徒歩5分)
中継 AbemaTV FiteTV(海外有料放送)
チケット料金 VIP 80,000円(完売) SRS 25,000円(完売) RS 12,000円(完売) アリーナS 9,000円(完売) スタンドS 9,000円 スタンドA 5,000円(完売) 那須川天心応援シートSRS席 25,000円(完売) 那須川天心応援シートスタンドS席 10,000円(完売) ※当日券は各500円アップ ※未就学児は保護者膝上に限り無料
チケット販売 チケットぴあ、ローソンチケット、イープラス、後楽園ホール
お問い合わせ RISEクリエーション 03-5319-1860 http://www.rise-rc.com/