INNOVATION 7.15 新宿フェイス:INNOVATION×REBELS対抗戦 橋本悟×潘隆成、番長兇侍×UMA、久井淳平×浜本“キャット”雄大 直前インタビュー
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INNOVATION「Join Forces-14」(7月15日(月/祝)新宿フェイス)での「INNOVATION×REBELS 3vs3対抗戦」の6選手のインタビューがINNOVATIONから届いた。
第12試合 INNOVATIONスーパーライト級王座決定戦 INNOVATION×REBELS 3vs3対抗戦 大将戦 3分5回戦(延長1R)
橋本 悟(橋本道場/INNOVATIONスーパーライト級2位、MuayThaiOpenスーパーライト級王者、元INNOVATIONライト級王者)
潘 隆成(クロスポイント吉祥寺/INNOVATIONスーパーライト級1位、元WPMF日本スーパーライト級王者)
第11試合 INNOVATION×REBELS 3vs3対抗戦 中堅戦 67.5kg契約 3分3回戦
番長 兇侍(Hardworker/INNOVATIONウェルター級王者)
UMA(K&K BOXING CLUB/元REBELS65㎏王者 )
第10試合 INNOVATION×REBELS 3vs3対抗戦 58.5kg契約 3分3R
久井 淳平(多田ジム/INNOVATIONスーパーフェザー級王者)
浜本“キャット”雄大(クロスポイント大泉/ILFJ認定ラウェイ王者、元WPMF 日本スーパーバンタム級王者)
“激闘大魔神”橋本悟
——メインイベントでタイトルマッチ、団体対抗戦の大将戦、以前に対戦し引き分けた潘選手との再戦……様々な要素が加わった一戦ですが、今年1月16日の北川“ハチマキ”和裕戦(2ラウンドKO勝ち/KNOCK OUT)以来、半年ぶりの試合となります。
アゴやっちゃい(骨折して)まして。1月のハチマキ戦の次は、KNOCK OUTで4月29日、松本芳道戦が決まっていたんですけど、4月に入って悪化して申し訳ないことに試合を流してしまい、今回が再起戦です。
——顎の骨折は4月に向けての練習中に?
いえ、クリスマスの夜に(笑)。
——12月25日ですか? するとハチマキ戦の約3週間前ということになりますが???
ええ、実はそうなんです。
——骨折と言っても様々ですが「顎の付け根を痛めていた」といったなんとか試合が許される程度ですよね?
いや、アゴの先端の横がガッツリ割れていました。ただ、ズレてはいなかったので即手術ということではなく「絶対安静」で済みまして。まあ、安静はしないわけですが(笑)。
——いや、笑い事ではありません。足の指や肋軟骨が折れたままリングドクターに内緒で試合を強行するといった根性話は時々聞きますが、どう考えても戦うに致命傷、顎が折れたままなんてケースは初耳です。選手育成に定評のある名門・橋本道場でそんなことが許されるのでしょうか?
いや、師範(橋本敏彦会長/※1)には内緒です。そんなの報告したら即欠場です! 練習中も「ちょっとアゴを痛めたので」とスパーを避けたりしながらなんとか誤魔化して(汗)。
——橋本会長は、試合前も試合後も知らなかった?
えー、試合はなんとかKOで勝てたので、リングエプロンに上がってきた師範にハグをして、その場でツーショット写メを撮っていただいて、そこから「実は~」と告白したんです(※2)。
——絵に描いたような「結果オーライ」な無茶です。もし負けていたらどうなっていたのでしょう?
誰にも言えなかったですねー。試合で骨折したことにしてショゲていたことでしょう(笑)。
——相手の北川選手は、2012年10月7日に初対戦(当時のリングネームは「ハチマキ」)で敗北している強敵だけにノーダメージで勝つことなど想定できるものではないのでしょうか?
けど、「やらなきゃ!」って。試合キャンセルする気なんか毛頭なかったっす。メインイベントだったし、試合3週間前ってだけじゃなく、年末年始を挟んで代打なんてなかなか見つかるもんじゃないだろうし、(強行出場を)迷うことなんかなかったですよ。倒すのも倒されるのも仕事ですから。
——実際、試合中にアゴはどうだったのでしょうか?
一発ヒジをもらって、試合中「メチャクチャ痛てぇーっ!」ってピンチだったんですけど、ハイキックがガツンと入って、ほぼその一発で勝負が決まった感じで立て続けにダウンを奪えてKO勝ちになって助かりました(笑)。
——北川選手は、山口裕人、水落洋祐、小川翔など名立たる強豪に勝利してきた名王者で、橋本選手としても大勝負だったのでは?
最初にやった時、1ラウンドからダウンを取られて試合中に「これは勝てないな」って思ってしまって、そんなこと感じたのはそれ以来一度もないんですけど、その後にもう1度倒されて判定30-25のボロ負け。再戦でも1ラウンドが終わって「相変わらずウンメーなー(上手いな)コイツ」って、ちょっと脱帽でしたよ。
——そんな際どい試合をものにしながら、負傷を悪化させて次の試合を流してしまったと?
いや、順調に治りかけていたんです。それが突然腫れ上がって酷いことになって……(強引に北川戦を強行した)罰があたったかな?(笑)
——“激闘大魔神”と呼ばれる強面ながら人当たり優しく常識人の印象がある橋本選手ですが、このクレイジーエピソードには驚きました。
あはははっ(照)。
——そして、今度も大勝負、2018年2月18日の初対戦以来の再戦です。
潘君は、俺の気持ちに応えてくれるファイターだと思うので「熱い男の魅せあい」ってな試合になるんじゃないっすかねー!
——前回は、橋本選手がパンチでグラつかせながら、潘選手はコツコツとローキックを返し、首相撲からのヒザ蹴りで巻き返すパンチ対キックの典型的な展開となりました。
前は3回戦でしたけど、今回は5回戦だからハッキリと決着がつけられるんじゃないっすかね。
——パンチャーは短期決戦の3回戦を好む傾向がありますが、5回戦は問題ない?
スロースターターっていうのもありますけど、5回戦の方が全然好きっす。
——前試合でドロー判定が出た瞬間、レフェリーに手首を掴まれながら腰を下ろして顔を歪められていました。あれは勝利を確信していたのに勝てなかったから?
判定に不服があったわけでも怒っていたわけでもないです。きっちりと倒せなかった俺が悪いし、「ああーっ、またダメかーっ」って自分への脱力です。あの時、しゃがみながら笑っていたんですよ。とにかく悔しさが溜まっているのでリングで爆発させます!
——INNOVATIONと橋本道場の看板選手である橋本選手は、33歳、キャリア37戦のベテランですが、どこまで闘い続けて、何を目指しているのでしょう?
色んな試合をしてきましたけど、まだ「やりきったなー」って思いはないんです。終わったらすぐにまたリングに上がりたくなる。練習でも「齢だなぁ」って限界を感じてもいないし、弱くなってるところも微塵もない。アゴが割れたりしたけど、ちゃんと治って闘えるわけで、まー、やめる理由がないんですよねー。
——今回、INNOVATIONタイトル二階級制覇、三冠目のベルトがかかったタイトルマッチです。
ベルトが増えるのは嬉しいですけど、それが目的じゃない。
——INNOVATION×REBELSの団体対抗戦で大将でもあり、メインイベンターです。
正直、そんなに気にはしません。ですが、INNOVATIONは、俺の実家なので、どこよりもここを盛り上げてお客さんに満足して帰っていいただきたい。それが一番大きいかな。うん、INNOVATIONを熱くしたいなって。
——今後、どんなリングで誰と戦いたいなど希望は?
「あのベルトがほしい」「あそこに上がりたい」はもうあんまないっす。「誰だれとやりたい」ってのもない。ただ、試合が面白くなりそうな相手であってほしいっす。正直、とんでもなく強いタイ人とかとやって激闘になりようもない試合とかはいらない。最強は目指していないので。同じINNOVATION所属の山口裕人選手みたいなイケイケととことんやりたいっすね。弟の侑馬選手には2回もやられているからもういいや(笑)。兄貴の方が弱いことなんてないだろうけど、INNOVATION内の“ハズレなし”カードとしてここぞという時にバシっと組んでいただければ、見てる方もやってる方も気持ちいー試合します!
——INNOVATIONへ思い入れもありながら、強いキックボクシング愛を感じます。
俺、これしかないっすからね!
※1 橋本敏彦会長 橋本道場の橋本会長と橋本悟は、苗字からして親子関係と思われがちだが血縁関係はない。
※2 「実は~」と告白したんです この「橋本悟×北川“ハチマキ”和裕」戦は、KNOCK OUTのYouTube公式チャンネルで公開されているが、話題のハグからの告白シーンは、8分から見ることができるが、はっきりと橋本会長の驚き呆れる表情が確認できる。
“REBELS大将” 潘隆成
——試合に向けての調整はいかがでしょうか?
ここ数試合の中でも一番いい仕上がりになっています。去年は、練習でやってきたことが試合ではまりませんでした。あまり詳しいことは言えませんが、今までのベースを活かして新しくスタイルチェンジをした練習をしていたところ、結構はまってきました。それが試合で出せれば負けないと思います。
——それは前回の試合、4月のポーンパノム・イハラジム戦でも出せたのでしょうか?
前回とは違うスタイルなのですが、ベースは変わりません。戦い方、考え方も変えているので変わった自分を見せられると思います。
——それまでの不調が原因でスタイルチェンジを?
そうですね。不調が原因で模索している中、トレーナーから『こういうのはどう?』と新しいスタイルを提案されて、練習で取り入れてみたらいい感じではまったので試合でもやることになりました。ちなみに練習仲間もそのスタイルは良いと言ってくれています。
——今回はイノベーションとの対抗戦のメンバーに選ばれて心境はいかがですか?
前回は新日本キックとの対抗戦のメンバーに選ばれましたが、相手はタイ人でした。日本人が相手だったら盛り上がっていたのになと思っていた中で18年2月に対戦し引き分けていた橋本悟選手との再戦になるので、自分の中で燃えるものがあったのでモチベーションはかなり高いです。
——団体の看板を背負って戦うとなると、普通のワンマッチとは違いますか?
REBELSが最強だと証明しないといけません。しかもINNOVATIONスーパーライト級王座を懸けての試合になるので、前回とは違う自分の成長した姿を見せないといけませんね。
——橋本選手についてはどのような印象がありますか?
一度対戦してから凄くリスペクトしているファイターです。試合ではガンガン前に出てきて男気溢れるファイトをするじゃないですか。人としても凄くいい人なので、そこもリスペクトしています。ですが、負けないように自分もバージョンアップしているのでそこを見せたいと思います。
——一度対戦した時よりも、ここ数戦の橋本選手は強くなっている印象はありますか?
そうですね。KNOCK OUTで毎回盛り上がる試合をしていてあれから強くなっているのは感じます。お互いに次こそは決着を付けたいという気持ちは凄くあると思うので、ガンガン前に出て気持ちのいい試合になるでしょうね。
——橋本戦をクリアーしたら、その後見据えているものはありますか?
先輩たちもKNOCK OUTで活躍しているので、ここで橋本選手に勝って、REBELS、KNOCK OUTを引っ張っていける選手になりたいです。
——ファンにメッセージをお願いします。
僕の試合はメインイベントになりました。前回の試合は歓声が凄かったので、さらにこの日一番盛り上げて最後に僕が勝ってベルトを巻きます。向こうは打ち合いに来ると思いますが、自分もバッチリ準備しているのでそういうところも見せていきます。
“全弾フルスイング”番長兇侍インタビュー
——前試合、今年5月19日は、宿敵であり“ズッ友(※1)”の太聖選手と2度目の対戦でINNOVATIONウェルター級王座決定戦を戦い判定2-0の接戦ながら初のチャンピオンベルトを巻くことができました。
嫌な記憶なので、頭から追い出してしまっていました。
——試合直後、リング上でのマイクでも発言が終始ネガティブではありました。
試合後どころか試合中に落ち込んで暗黒面に落ちてしまった感じです。
——それは何故?
戦っている最中、お客さんが会場から出て行く姿が見えてしまって……あぁ、つまんない試合になっちゃってるんだなと。
——メインイベントで好敵手とのタイトルマッチ、勝利を目指して一直線が普通のところでしょうが、そんなところに頭がまわるとは。
元々ですが、ベルトに対する気持ちは薄いんです。それよりもお客さんが湧く試合内容こそが自分にとっては大切で。
——以前のインタビュー(※2)でも「自分、あまりチャンピオンベルトには、興味はないんです」とは冒頭から言われていました。
「チャンピオンになりたい」よりも「面白い試合をしたい」欲求しかなくて。
——「面白い試合」とは?
不良映画のような豪快なやつを。試合前によく映画「クローズZERO」とかを見ています。
——“全弾フルスイング”とキャッチコピーされるブンブン丸っぷりは、たしかにそんなイメージです。番長選手の生まれ育った千葉県は、アウトロー文化の中心地ではありますが、ご自身の十代は、そういったカラーに染まっていなかったと以前にお聞きしました。
前のインタビューでの通り「イケてないグループ(IKG/※3)」に入りたいくらいのゲーム、アニメ好きのオタクで、不良に憧れはありましたが、向こう側の住人ではありませんでした。
——番長選手と言えば、Twitterで試合後に発信される謎の作文(※4)など不思議かつ不気味というか独特な表現をされることで一部有名です。
あの作文、前の試合後に忘れてしまっていて書いていなかったんですよ。そうしたら、Twitterのダイレクトメッセージで見知らぬ人から問い合わせがあって。嬉し恥ずかしかったです。
——勇ましいリングネームと激しい試合内容ながらオタクな一面も隠さない番長選手は、個性が突き抜け過ぎておられますが、無理に分類すれば“サブカル系”といった趣があります。
そういって楽しんでいただければ本望です。
——そして、UMA戦が目前となってきました。
UMA選手には、なんというか強いシンパシーがあります。
——豪快なKOを頻発する攻撃力とか?
いや、どこかのインタビューかなにかで「彼女いない歴イコール年齢」と言われていたのを見て。
——そ、そこですか?
IKGの中心選手で町田光選手は、なんだかんだ言いながら当時からカワイイ彼女さんがいて、ご結婚されて、お子さんもお生まれになって、「おめでとうございます!」なんですけど、違うんですよね。その意味で自分はハチマキ派(※5)で、UMA選手もそこに類するんだろうなと。
——すると最近話題となった山里亮太と蒼井優の結婚については?
憤りと嫉妬が半分半分。「オイテカナイデ!」の気持ちです。
——閑話休題が過ぎました。そこはともかく、選手としていかがでしょう?
UMA選手の試合は前から注目していて、生で3、4回、観戦しています。前蹴りをジャブのように繰り出せる足技の鋭さ。パンチャーと対峙しても引かない勇気。中村広輝選手との2度目の試合(2014年7月25日、REBELS 65kg級王座決定戦、UMA判定勝利)なんか凄かったですね。だから、自分とも噛み合ってよい試合になりそうな気がします。
——対策は?
丸っきり同じではないですけど、丹羽圭介戦(2016年3月26日、1ラウンド46秒KO)と似たイメージです。あの時は、前蹴りにあわせて思い切りパンチをぶち込みました。今回はより一層、蹴りに全部パンチをあわせてやろうかなと。自分の最近の試合を見れば「腹が弱点だ」というのはバレバレなので、まず三日月蹴りなどで狙ってくるでしょうから、そこを殴り飛ばします。
——UMA陣営も読むかもしれないインタビュー記事でそれを公言してしまって大丈夫ですか?
向こうもすでに分かり切っていることでしょから問題ないです。僕は、首相撲やヒジ打ちが苦手で、(ヒジ打ちあり首相撲無制限の)INNOVATIONルールよりもRISEルール(ヒジ打も首相撲も禁止)が好きですが、彼も組み付くタイプではないので、分かりやすいパンチ×キックの格闘ゲームのような戦いができるんじゃないでしょうか。
——直接、お話しすると豪快な試合ぶりとは違って温厚で、それでいながら作文に秘めた狂気性も感じられ、すべては計算づくのトリックスターにも思えるつかみどころのなさが番長選手の独特の個性に思えます。
自分では自然体を心掛けているんですけどね。ともすればネガティブ全開な自分もそれを隠さないで自然に振る舞おうってことで。まぁ、その方が楽というのも大きいです。
——今回は、INNOVATIONとREBELSの団体対抗戦で中堅、好カード目白押しの中でセミファイナルでもあります。
太聖選手と争ったこのタイトルは、結果的に自分がベルトを巻いていますが、彼がチャンピオンであれば、太聖×UMAだったに違いない試合。だからこそ、勝手ながら太聖選手の気持ちも一緒に背負って闘います。
——かなりの意気込みですね。
UMA選手は、これまでやってこられた経験からして格上だと思っています。もしかしたら自分程度では「多くの中のいち試合」でしかないかもしれない。自分は挑戦者の気持ちでぶつかります。そして、無理やりにでも彼のハートに火をつけて今度こそ観客の皆様が熱狂できる熱い闘いをします!
※1 ズッ友 2018年9月8日、INNOVATIONウェルター級王座次期挑戦者決定戦で対戦した番長兇侍×太聖は、判定1-2の接戦で太聖の勝利。これをきっかけにSNSで親交を深めた両者は「ずっと友達」のズッ友として盟友となるが、その後、タイトルマッチで再戦して今度は番長が勝利するというライバル関係も続いている。
※2 以前のインタビュー
※3 イケてないグループ(IKG) 町田光や北川“ハチマキ”和裕が2015年頃に発信していた特殊ユニット。
※4 謎の作文 番長兇侍は、試合が終わると自身のTwitterで400字詰め原稿用紙に書いた作文の画像をアップすることが最近の恒例になっている。しかし、この内容は、試合のことにほとんど触れず、まるで円谷幸吉の遺書のような不思議な迫力がある怪文書であることが恐い。
※5 ハチマキ派 真偽のほどは不明だが、IKGのアピールが盛んだった時期、ハチマキこと北川選手は、童貞であることを公言しネタにしていた。キックボクサーのキャラ付けにしてもあまりに先進的でエッジの効いた具合だ。
“REBELS中堅”UMA
——試合が近づいてきました。
バッチリいい練習が出来ているのであとは体重調整のみだと思っています。相手がどうだからどうしようというような練習はしていなく、自分の良さ、打撃をしっかり出せるような練習をしています。
——4月のシュートボクシングとの対抗戦に続いて、今回はイノベーションとの対抗戦のメンバーに選ばれました。
昨年10月には新日本キックにも出場させてもらって全勝しているので、対抗戦は相性がいいと思っています。REBELSの看板を背負って戦わせていただけるので、しっかりREBELSの強さをアピールしつつ、REBELSで使っていただけるようなアピールにつながる試合をしたいと思います。
——REBELS査定試合の意味合いもあると。
そうですね。自分の中ではこのままでは終われないので、UMAもいるぞというところを見せ付けたいですね。そのために上京してクロスポイント吉祥寺で練習しています。これから与えられた試合でしっかりインパクトある結果を残しつつ、自分の中でも納得できるものにしていきたいです。
——対戦相手の番長兇侍選手についてはどのような印象がありますか?
試合はあまり見たことはありませんが、リングネーム通り、気合いと根性の選手なのかなと。あまり研究はしていませんが、周りの選手からは「相性がいいんじゃない?」と言われているので、相手のことは特に気にしないで自分の技をしっかり磨けば問題ない相手だと思います。相手との差がはっきりわかる試合をしますよ。
——北海道から上京してきてご自身の成長の手応えは以前よりも感じていますか?
北海道にいた時は練習がめんどくさくてさぼっていたこともありましたが、クロスポイント吉祥寺の選手はみんな常に試合が決まっている状況なので、いい刺激で練習が出来てます。スパーリングでも全く油断出来ないですし、REBELSのチャンピオンになった鈴木宙樹のように、若手で戦績が浅くても強い選手はいます。あと、練習ではムエタイに特化したものではなく、自分の持ち味が出せることを意識してやっています。トリッキーな動きにムエタイの技術をプラスしているので、レベルアップしたところを見て欲しいですね。キックをやるためだけに上京してきたので、一戦も落とせないという強い気持ちを持っています。
——今までは65.0kgで試合をしていたUMA選手ですが、今回は67.5kg契約と階級を上げての試合になりました。
いい練習は出来ているのですが、上京してバイト先のラーメン屋で毎日のようにラーメンを食べたらめちゃくちゃ太ってしまいました(苦笑)。練習前と後にランニングしているのですが、練習前よりも体重が増えているんですよね。普段は80kgぐらいあるので、階級を上げて正解でしたね。今は相手のことよりも、計量をパスすることに集中しています(笑)。
——試合ではどういうとことをアピールしたいですか?
今回はいいカードがたくさん決まっていますが、大会が終わった時にUMAの試合が良かったと思い返していただけるような試合をしたいですね。自分の特徴を出しつつインパクトを残します。
“新INNOVATION王者”久井淳平インタビュー
——今年3月31日、INNOVATIONスーパーフェザー級王座決定戦にて、初対戦では敗退している格上の元山祐希選手を判定3-0で下し、見事、チャンピオンとなりました。
その1年前に大阪で元山選手とやって、負けながら言うことではないですけど「これはイケるな(次は勝てる)」って感じてはいたので、その直感の通りになったなと。
——どんなプランで勝てたのでしょう?
自分、サウスポーなんですけど、序盤1、2ラウンドは、オーソドックスでいったんです。
——事前に練った作戦通りに?
それが“閃き”で。自分の入場曲がかかって息子と一緒にリングに向かって歩き出したあたりで急に。
——では、セコンドさえも知らず?
だから、ビックリしたみたいですよ。インターバルで「危ないから戻せ」とも言われましたが「まだイケるからもうちょっとやってみます」って3ラウンドまで右で、中盤から急にミックスして。このタイトルマッチは、昨年から決まっていたので、元山選手もサウスポーの自分を想定して練習していただろうから、面食らったんじゃないですかね。
——那須川天心選手を筆頭にスイッチャーが流行りの昨今ではありますが、オードソックススタイルを練習はされていた?
それがまったくのアドリブだからセコンドも止めたんでしょうね。けど、この試合に限っては上手くいったなと。
——それにしても相当な適応力です。
ぶっちゃけ、自分、強くないんで(笑)。自虐ネタじゃなく、筋トレなんかしないし、力比べしたら同階級の選手にはまず勝てません。その分、己の土俵に引きずり込む頭脳戦が得意ってことで。
——そして、INNOVATION王者としての重責、REBELSとの対抗戦で、浜本“キャット”雄大選手との先鋒戦と相成りました。
生意気いいますけど、負けるイメージが湧きません。
——その根拠は?
YouTubeで見れる試合は、コスるように毎日見てますけど、勝ってる試合が全然ないし。背丈低いし。目立つ舞台で手が上がった試合って、ラウェイ(※1)ぐらいじゃないですか?
——挑発的な言葉です。
喧嘩腰なくらいが面白いでしょ? まぁ、本音ですけど(笑)。
——WPMF日本王者でもあった浜本選手が負けっぱなしということはなく、RIZINの2017年大晦日イベントで“神童”那須川天心選手と試合したり、ルール的に敬遠しがちなラウェイに勇猛果敢に挑みベルトを巻くなどその実績は確かです。
そんなの自分だってやりたいですよ!
——ラウェイも?
全然ですよ! プロキックボクサーになる前は、地元で喧嘩祭りみたいなやつでオープンフィンガーグローブのヒジ打ちありルールを2回やって2勝だし、目立てるならルールとかなんでもいいですよ。
——もうすぐ7月25日のラウェイ後楽園ホール興行には、WBCムエタイ日本スーパーライト級王者の北野克樹選手が参戦することとなりました。
いいですねー! WBCタイトルも欲しいし!
——非常に貪欲なガツガツ感があります。
INNOVATION王者になって一発目の試合ですからね。団体対抗戦っていうなら、そこでバッチシ倒して、(前INNOVATIONスーパーフェザー級王者でWBCムエタイ日本同級王者の)葵拳士郎に挑戦したいです! ラウェイだって、なんだってガンガンやってやります! 注目してください!
※1 ラウェイ ミャンマーの国技で“世界で最も過激な格闘技”と言われるミャンマーラウェイの略称。源流を隣国タイの国技、ムエタイと同じくするが、ラウェイは、頭突きや投げを可とし、グローブを付けず素手(専用バンテージは着用する)で戦う超過激ルール。最近は、日本でこれを広めるべく一般財団法人ILFJ(インターナショナル・ラウェイ・フェデレーション・ジャパン)が設立され、2016年10月27日の旗揚げから定期的に後楽園ホールを中心に興行を開催している。浜本“キャット”雄大は、ILFJ興行とその斡旋によりミャンマーでラウェイマッチを戦いベルトを巻くに至っている。
“REBELS先鋒” 浜本“キャット”雄大
——5月のJ-NETWORKで竹内賢一選手に判定負けし、今回が再起戦となりました。
これを言うと竹内選手は怒るかもしれませんが、僕にとっては明らかに格下の相手だったんです。そんな選手に負けてしまったことがショックで……自殺しなきゃいけないと考えてしまうぐらい凹んでしまいました(苦笑)。『ここまでしないとお前は変われない』と神様に言われているように感じ、強くなるためにはどうすればいいのだろうと1から考えるようになりました。もう二度と同じような苦い経験はしたくないと思って日々の練習に励んでいます。
——試合が近づいてますが、調子はどうでしょう?
追い込みで疲れてますが、調子はいいと思います。練習で強化していることは秘密な部分もありますが、今回はいつもとは違う秘密兵器を用意しています。
——秘密兵器!?
17年大晦日に対戦している那須川天心選手が夢に出てきて、二人で食事しているんです。那須川選手がぼりぼりお菓子をたくさん食べていたので、僕が『凄くカロリーの高い物を食べるんですね!?』というような他愛のない会話をしつつ、僕が次の試合のアドバイスを聞いたところ、『サプライズをしっかり用意しろよ』と言って去っていったんです。それでサプライズを何か用意しないといけないなと。見ている人はそれをサプライズと思うかはわかりませんが、僕の試合を良く見ている人はいつもと違うと思うでしょうね。相手にとっては間違いなくサプライズになりますし、試合ではバッチリはまると思います。
——それは楽しみです。今回、イノベーション×REBELSの対抗戦のメンバーに選ばれました。
副将だと聞いていたのですが、実際は自分が最年長で先鋒だったので、もっとREBELSで自分の評価を上げないといけないなと感じました。あと、団体対抗戦でREBELSの看板を背負って出るので絶対に負けられません。現在REBELSはシュートボクシングとの対抗戦で勝ち越ししていてREBELSが最強だと証明している途中なので、僕が出ることでさらにその印象を強めたいですね。
——今回の相手、久井淳平選手についてはどのような印象がありますか?
みんなはどう思っているかはわかりませんが、僕の中では凄く評価の高い選手です。トリッキーな動きをする選手ですよね。性格とファイトスタイルがマッチしている選手は僕は強いと思っていて、久井選手はまさにそうだと思いました。
——どういうところを警戒していますか?
試合映像はあまり見ていませんが、距離感が長い選手だなというのは感じました。試合では相手がどう来るかはわからないので、試合展開がどうなるかは予想しづらいですね。僕はサウスポーの選手との対戦経験が凄く多く、最初はサウスポー嫌いでしたがその当時の師匠から『お前がチャンピオンになるために神様が用意してくれた相手なんだよ』と言われてからはだいぶ気持ちが楽になり、慣れました。
——次の試合をクリアーしたら何か見えている目標はありますか?
最終目標はもちろん打倒・那須川天心です。那須川選手が対戦してきた選手、例えばスアキムとやって勝っていくのもそうですし、それとは別ルートで強い選手を相手に勝ち続けてアピールするのもありかなと。僕は今までオファーを断ったことがなく、今回の久井選手も上の階級のチャンピオンですからね。毎回強い相手とやるのは宿命だと感じてます。
——ファンにメッセージをお願いします。
これから復活劇が始まります。どんどん上に上がっていきたいので、僕の名前、試合を焼き付けて応援して下さい!
7月14日、公開前日計量及び選手会見のお知らせ
本年7月15日の新宿FACE興行「Join Forces-14」の前日に行われます
公式計量会を今回特別にマスコミ及びファンに公開し、
計量後、出場選手による試合への意気込みをスピーチする会見も併せて行うこととなりました。
詳細は、以下の通りです。
イベント名:「Join Forces-14」公開計量及び選手会見会
主催:JAPAN KICKBOXING INNOVATION
日時:2019年7月14日(日) 15:00計量開始予定 ※全選手計量終了後、選手会見開始 見込終了時間16:00
会場:ホテル ウィングインターナショナル新宿(東京都新宿区歌舞伎町1-21-7) ビル3Fフロント前レストランスペース
参加選手:7月15日「Join Forces-14」出場全選手24名予定
見学資格:マスコミ、ファンなどどなたでも自由
見学費:無料
内容:公式計量→選手会見・質疑応答 ※どなたでも選手に質問することがが可能です。
お問合せ(INNOVATION興行本部):TEL 043-247- 0112
公式サイト:http://kick-innovation.com
会見後は、選手と記念撮影やサインを求めることなども可能です。
また、前売価格でチケットを購入することができます(当日受付販売は500円アップ)。
好カードが目白押しの試合をより楽しむためにも、是非、お越しになってください。
対戦カード
第12試合 INNOVATIONスーパーライト級王座決定戦 INNOVATION×REBELS 3vs3対抗戦 大将戦 3分5回戦(延長1R)
橋本 悟(橋本道場/INNOVATIONスーパーライト級2位、MuayThaiOpenスーパーライト級王者、元INNOVATIONライト級王者)
潘 隆成(クロスポイント吉祥寺/INNOVATIONスーパーライト級1位、元WPMF日本スーパーライト級王者)
第11試合 INNOVATION×REBELS 3vs3対抗戦 中堅戦 67.5kg契約 3分3回戦
番長 兇侍(Hardworker/INNOVATIONウェルター級王者)
UMA(K&K BOXING CLUB/元REBELS65㎏王者 )
第10試合 INNOVATION×REBELS 3vs3対抗戦 58.5kg契約 3分3R
久井 淳平(多田ジム/INNOVATIONスーパーフェザー級王者)
浜本“キャット”雄大(クロスポイント大泉/ILFJ認定ラウェイ王者、元WPMF 日本スーパーバンタム級王者)
第9試合 INOVATIONスーパーバンタム級(55.34kg)王座決定戦 3分5回戦(延長1R)
岩浪 悠弥(橋本道場/INNOVATIONスーパーバンタム級1位、同バンタム級王者、元同フライ級王者、元WBCムエタイ日本フライ級王者)
和斗(井上道場/INNOVATIONスーパーバンタム級2位)
第8試合 INNOVATIONフェザー級王座決定戦 3分5回戦(延長1R)
宮元 啓介(橋本道場/WPMF世界スーパーバンタム級王者、元WBCムエタイインターナショナルスーパーバンタム級王者、元WBCムエタイ日本スーパーバンタム級王者、元INNOVATIONスーパーバンタム級王者、元MA日本スーパーバンタム級王者)
直也(Versus/INNOVATIONフェザー級3位)
第7試合 INNOVATIONスーパーフェザー級挑戦者決定トーナメント決勝戦 3分5回戦(延長1R)
櫻井 健(Hardworker/INNOVATIONスーパーフェザー級1位)
マサル(MONKEY☆MAGIC/INNOVATIONスーパーフェザー級4位)
第6試合 INNOVATION×シュートボクシング 3vs3対抗戦 大将戦 65kg契約 3分3回戦 ※肘打ちなし
与座 優貴(橋本道場/極真会館2017全世界ウェイト制軽量級優勝)
イモト・ボルケーノ(グラップリングシュートボクサーズ/シュートボクシング協会/SB日本スーパーライト級7位)
第5試合 INNOVATION×シュートボクシング 3vs3対抗戦 中堅戦 62.5kg契約 3分3回戦 ※肘打ちなし
紀州のマルちゃん(武勇会/INNOVATIONライト級9位)
土佐丸(シュートボクシング摂津富田ジム/シュートボクシング協会)
第4試合 INNOVATION×シュートボクシング 3vs3対抗戦 先鋒戦 56kg契約 2分3回戦 ※肘打ちなし
遊羅(マイウェイスピリッツ)
翔汰(Sublime guys)
第3試合 INNOVATIONフライ級(50.8kg)INNOVATIONランキング査定及びルンピニージャパン認定マッチ 3分3回戦
花岡 竜(橋本道場/アマチュア28冠王)
平松 侑(岡山ジム/INNOVATIONフライ級7位)
第2試合 ジム対抗戦 スーパーフライ級(52.16kg) ルンピニージャパン認定マッチ 3分3回戦
光喜(マイウェイジム)
スダ456(BRING IT ONパラエストラAKK)
第1試合 INNOVATIONフェザー級(5715kg)INNOVATIONランキング査定及びルンピニージャパン認定マッチ 3分3回戦
井上 竜太(Hardworker)
真田 貴望(武勇会/INNOVATIONフェザー級10位)
概要
大会名 Join Forces-14
日時 2019年7月15日(月/祝) 16:30開場 16:45開始予定
会場 新宿FACE(東京都新宿区歌舞伎町1-20-1 ヒューマックスパビリオン新宿歌舞伎町7F)
チケット料金 RS席 12,000円 S席 8,000円(完売) A席 6,000円(完売) 自由席 5,000円 ※当日券は500円UP
チケット販売 チケットぴあ、参加各ジム・各選手
お問い合わせ INNOVATION事務局 TEL 043-247-0112 http://kick-innovation.com/