RIZIN 12.31 さいたま:榊原信行CEO総括「誰がシェイドゥラエフを攻略するかが2026年の大きな軸」「ノジモフとサトシの再戦は視野に入れている」。次回大晦日名古屋大会、新採点方式「デュアルマストシステム」についても説明

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RIZIN師走の超強者祭り 12月31日 さいたまスーパーアリーナ大会終了後、RIZINの榊原信行CEOが記者会見した。
フェザー級王座3度目の挑戦も失敗に終わった朝倉未来について「成就していれば、一つの物語が終わったのかなというふうに思うんですが、そうはいかないんだなっていう」と話し、未来を応援したファンには「チャレンジをした朝倉未来の生き様に、みんな前を向いてほしい」と呼びかけた。未来を下し2度目の防衛を果たしたラジャブアリ・シェイドゥラエフについて「誰が攻略するかが、2026年のRIZINの大きな軸」と語り、同級で浮上している平本蓮×萩原京平、斎藤裕×秋元強真といった日本人対決の可能性についても語った。
イルホム・ノジモフがホベルト・サトシ・ソウザをわずか13秒でKOし、ライト級王座を奪取したが、急な挑戦者変更だったため「サトシの思いに助けられてこのカードが成立したところもある」と配慮し「ノジモフとサトシのダイレクトリマッチはもちろん視野に入れています」とコメント。シェイドゥラエフが希望するノジモフとの王者対決についても「ないことはない」と話した。
さいたまスーパーアリーナが今年から改修に入るため、2026年の大晦日大会は愛知のバンテリンドームナゴヤで開催することも発表された。首都圏の大晦日の会場確保の難しさを説明しつつ「バンテリンドームナゴヤさんも『格闘技やりたいです』という思いを持ってくれた」と決定経緯を説明した。
大会前日のルールミーティングでは、2026年から新しい採点方式「デュアルマストシステム」を採用することも発表された。世界標準のいわゆるユニファイドルールのラウンドマストとRIZIN式のトータルマストを融合したもので、「ユニファイドのいいところを活かしつつ、ポイントゲームじゃなくて、みんなが本当に一本・KOを狙いに行く。2R取ってても、3R目は流さずに取りに行かなくちゃいけないっていう意識になってもらう」と話している。
榊原信行CEO「エンターテイメントの全ての要素を凝縮するイベントに昇華できた」
大晦日だけで言うとメディアの皆さんとは実は11回目の大晦日で、去年は年越しになって「しんどいな」という上に、さらに「しんどいな」って感じでお付き合いいただいたんですが、(今)11時(過ぎ)で、僕の総括で年を越えることはないと思いますので、端的にいろいろお話できたらなというふうに思っています。
まずは本当に10th Anniversaryとして1年間、今日のシーズンピークに向けて積み上げてきたわけですけど、マスコミの皆さんに1年、本当にお世話になったことを、この場を借りて、高い席からではありますけど心から本当に感謝したいと思います。ありがとうございました。
皆さんの日々の報道とか、いろいろな形で企画として取り上げていただくことも本当に大きな力となって、RIZINという、格闘技っていうジャンルのコンテンツとして、戦う舞台として僕らは成立していますけども、大きなムーブメントとしてこれだけ大観衆の人たちの胸を鷲掴みにして衝撃を与え、そして感動と興奮、そして涙、笑い、全てのエンターテイメントとして持っていなくちゃいけない要素を凝縮するイベントに昇華させてこれたことを嬉しく思います。
繰り返しになりますけど、マスコミの皆さんに至らない点が多いにもかかわらず、しっかりお付き合いいただいてこれたことの感謝を伝えたいと思いますが、この先もまた11年目、もうあと1時間ちょっとで2026年を迎えますけど、来年もどうぞよろしくお願いします。
「チャレンジした朝倉未来の生き様に、みんな前を向いてほしい」
そして総括、正直、自分も人生の中でプロモーターとして、主催者としていろんな大会を作らせていただいて、「完結したな」っていう時をPRIDE時代もRIZINの時代も結果迎えられずにいると。「To Be Continued」になるというか、すごいことになったなという感じです。
今日、ひょっとすると朝倉未来が3度目のチャレンジでベルトを巻くという瞬間が訪れていたならば、RIZINとしての10年が一つの区切りになり、かつひとつの作品としてはもう完結した、っていう風になったのかもしれない。それぐらいのファンの人たちの期待と熱と、ここまでの朝倉未来とともにRIZINを積み上げてきた歴史がありました。
オープニングでも10年間を象徴する選手たちの映像を編集して流させていただいたんですが、その10年の歴史をここまでの高みに持ち上げる中で最大の功労者である朝倉未来が、佐藤大輔が作ったオープニング映像にもあったような思いを託して、思いを持って挑んで成就していれば、一つの終焉というか、一つの物語が終わったのかなというふうに思うんですが、そうはいかないんだなっていう。
これまでに「そうはいかないんだな」という負けをたくさん経験しているために、ちょっと免疫力ができてしまっている自分がいるんですけど、多分ファンのみんなは、今日の大晦日という日に朝倉未来の背中を押すというか期待をして、朝倉未来の勝利を信じてこの会場に足を運んでくれたファンと、PPVでたくさん見てくれたファンはすごくブルーな感じで、ひょっとすると「最悪の年末や」って思ってるかもしれません。
それでも明日は来るんだから、やっぱりここは本当にみんなの思いと夢を全部背負って一歩前にチャレンジをした、朝倉未来のそんな生き様に、みんな前を向いてほしいですね。
未来が今、病院に行って、まだ救急車で運ばさせていただいて、今精密検査を受けてますけど意識はあります。未来の回復をしっかりサポートしていけたらと思いますし、ファンのみんなも下を向いてないで前を向いて、未来がくれたこのチャレンジするということの尊さを、そしてこのエネルギーを前向きに受け止めて、2026年に臨んでほしいなと思っています。(※追記:未来は1月1日午前1時頃のInstagramで「眼科底骨折があるけど他は大丈夫そう。心配かけました。やることやってきたので後悔はないです。また頑張ります」と報告している。)
「シェイドゥラエフを誰が攻略するかが、2026年のRIZINの大きな軸」
朝倉未来の大きな野望の成就を果たせるかどうかというのが、一つの大きなフェザー級タイトルマッチのテーマではあったんですけど、とにかくラジャブアリ・シェイドゥラエフの強さには舌を巻くというか、「どうなるんだ、こいつは」っていう。本当にここまでも一戦一戦、彼の潜在能力の高さとかモンスターぶりっていうのは際立ってきてたのは事実ですけども、朝倉未来をもってしても、あれだけ同じ階級で戦いながら、いとも簡単に腰の重い未来を、体格も自分より大きな未来を持ち上げている姿も、そして躊躇ないパウンドも含めて、ちょっとモノが違うなっていうふうに見えてしまいました。
マスコミの皆さん、ファンの皆さんにどう映ってるかはあれですけども、それでもRIZINのベルトはラジャブアリ・シェイドゥラエフの腰に巻かれています。朝倉未来とコレスニックもチャレンジして敵わない。そのベルトを奪取するというか、タイトルをもぎ取るというテーマが2026年にフェザー級の選手たちには本当に大きなテーマというか、巨大な敵がいるので。次なるコンテンダーが誰になるのか、どうやってシェイドゥラエフを攻略するのか、それを果たせるのか果たせないのか、そういう展開も一つまたRIZINの全体の階級の中の大きな軸としては生まれたかな、というふうに思っています。
日本人選手、特に若手の日本人選手も台頭してきているフェザー級ですので、すぐに叶うものなのかどうなのか分かりませんが、RIZINのフェザー級の王座奪取に向けて頑張ってもらえたらなと期待をしております。
「ノジモフとサトシのダイレクトリマッチはもちろん視野に入れています」
そしてライト級。ホベルト・サトシ・ソウザが初めてタイトルを防衛し続けた初代王者として、トフィック・ムサエフとのタイトルショットでタイトルを奪取して以来、一度も動くことのなかったベルトがついに動きました。ライト級も大きな局面が変わるタイミングが2026年訪れると思います。
(イルホム・)ノジモフはリング上でも言ってましたが、あの刹那を狙っていたのかもしれませんが、アクシデント的な、本当に一瞬の刹那で起きた決着だったと思うので、サトシがどう考えるかですけれども、ダイレクトでのタイトルリマッチというのももちろん視野に入れています。サトシの方も、まずは体の回復を待って早急に来年のサトシが何をしていきたいか話し合いたいです。
今回も本当に野村(駿太)選手が3週間前に怪我でキャンセルになって、対戦相手がノジモフに変わるっていうことになって、全くタイプの違う選手というか、キャラクターとか身長体重も含めてですね、フィジカルの部分も多分想定してた準備とはまた違う中から、3週間でノジモフにアジャストをしてくれた上での試合ではあったんで、受けてくれた時点でもちろんサトシの決断ではあるんですが、プロモーターとすると、今回もサトシの「誰のオファーも断らない」っていう、この舞台を自分がチャンピオンとして守り続けたいんだっていう思いに助けられてこのカードが成立したところもあります。サトシとしっかり話をして、サトシ陣営と2026年のアクションプランを考えていきたいと思ってます。
僕らはずっとアゼルバイジャンの大会のときに、アゼルバイジャンに近いことも含めて中央アジアの選手たちをピックアップした中の一人で、ノジモフはRIZINに参戦を果たしてきているんですけれども、もともと彼のポテンシャルが高いものをずっとマッチメーカーのチャーリー(柏木)も見抜いてはいたんです。このタイトルが、この勝利がフロックじゃないっていうところを証明していって、タイトルを防衛していけるかどうか、そういうところも新しいライト級の中の見どころとして生まれたのかな、とそう思っています。
「海外の強豪女子選手からも積極的にラブコールが来ている」
そして、いくつも今日はトピックスになるような試合はあったと思いますが、あともう一つ、僕がトピックスとして挙げたいのは、やっぱりRENAがこの10年前にこのさいたまスーパーアリーナで扉を開く第1試合を務めてくれた、そのRENAが10年というこのタイミングの締めくくる大晦日に戻ってきてくれたことを本当に嬉しく思います。やっぱりRENAは爪痕を残すというか、ワンサイドでやられるんじゃないか、かなり試合間隔も空いた中での試合でしたので(心配されましたが)、絶対王者の伊澤選手からダウンを奪うというような、その瞬間さいたまもどよめいてましたけど、そういうRENAとしての存在感をしっかり見せてくれました。それには本当に感謝もしてます。
ただ、やっぱり伊澤選手の圧倒的な強さというかですね。そこからのリカバリーも含めて、王者としての懐の深いというか、そこで変に焦ることもなく、戦略をしっかり持って一本を決めてみせるところには、やっぱり王者だなっていう姿も見せてもらったんで。
来年からはスーパーアトム級にですね、伊澤チャンピオンも言うように、若くて女子格の未来を担うような選手たちがたくさん生まれてます。日本国内にも、ただ海外にも実はたくさんいて、今我々のところに、これまで52kgで活躍をしていたり、52kgで戦ってた世界の強豪も、なかなか海外でRIZINほどメジャーな舞台がなくなってきてるんですね、女子格は。52kgの階級がコンスタントに組まれることもなかなかないし。本当にレベルの高い選手たちが何人かもちろんいてしのぎを削るっていうことにはもちろんUFCの場になるんですけど。それ以外、世界を見渡すと女子格にすごくスポットライトが当たったり(することは少ないです)。伊澤チャンピオンはああいう形でもっともっと「女子格見てください」っていうことを言って、今回もRENA選手と伊澤選手の試合は試合前からお互い舌戦があって結構注目を集めるような形にもなってますし、RIZINの中での女子格っていうのは、きちっと存在感あるものだと思うんで。若い選手たちの奮起とともにですね、海外からの52kgから49kg転向組で「結構これは強いね」っていうような選手たちからも、今我々に積極的にラブコールが来てるんで、2026年、またスーパーアトム級に出てくる景色も変わると思うんで、期待していただけたらと。伊澤という絶対的な王者がいますんで。今世界中で、RIZINの中でパウンド・フォー・パウンドで世界1位は伊澤ですから、伊澤選手はRIZINの中でチャンピオンで世界1位です、ランキングでは。だから本当に世界中が認める伊澤星花というスーパーアトム級のチャンピオンを我々は有してますんで、世界から未知なる強豪をガンガン連れて、レベルの高い女子格の魅力が大爆発するようなカードをラインナップしていきたいと、そう思っています。
話し出すと長くなって「なんだよ、12時超えちゃったよ」ってことになりかねないんで、あとは質問に答えさせていただくような形で対応させていただければと思います。以上です。
「斎藤裕とタイミングをすり合わせて、秋元強真がハマってくればあり得る」
―― 未来選手はこちら来られなかったので、少し未来選手のことをお伺いしたいんですけども、試合後は会話はされましたか?
榊原 してないですね。リング上は(未来が応急処置を受けるためドクターやスタッフに)囲まれてたんで、当然そこで僕が声かけるのもおかしいし。ただ、完全に意識が飛んでるという状態ではなかったですが、ダメージもあるし、担架で運ぶっていう対応にはなりました。本人も少し吐き気もあるということだったんで、そのまま救急車で病院に行って、いろんな検査を受けている状態というところです。
―― 試合前にこの試合に向けた覚悟で、未来選手が引退をかけるとかそういうような話とかっていうのは榊原さんは聞いていますか?
榊原 聞いてないですね。引退はかけてないと思います。この試合には。引退をする気は僕はなかったんじゃないかなと思いますけどね。まあ、この試合の結果を受けてどう彼が気持ちが動くのかは、フィジカルの部分の回復次第というところももちろんあると思いますし、わからないですけど、まあみんなには言わずしてこの試合を引退試合にするっていうふうに未来は考えてなかったと思います。
―― もう一つ先の話なんです。休憩中に萩原(京平)選手の(3月か4月の)試合発表されて、あの場で平本(蓮)選手とやりたいというようなことをおっしゃってました。それを聞いて榊原さんはどう思いますか?
榊原 いずれにしても平本も鈴木千裕も萩原京平も、当然その中にYA-MANが入ってきたりするのかもしれないと思ってたんですけど、この辺の選手たちにまた新たに若い選手、今日、相本(宗輝)選手も(3月7日の有明アリーナ大会でのビクター・コレスニック戦を)発表しましたけど、そういう意味では気づけば秋元強真というとんでもない、日本国内からまたフェザー級にモンスターが突如として現れてるんで。この群雄割拠した中にまたニューカマーも若くて出てくる中で、これからこのフェザー級、もちろんシェイドゥラエフを頂点にして日本の選手たちの中の序列というかですね、ここはそれぞれ戦って、やっぱり決着をつけてシェイドゥラエフにチャレンジをしていく、海外勢とチャレンジをしていく上では、やっぱり日本人同士の戦いっていうのは避けて通れないところだと思うんで、平本蓮と萩原京平というのも十分あり得るカードだなというふうには思っています。
―― 秋元選手は斎藤(裕)選手に対戦表明されましたけれども、そこはどうですか?
榊原 秋元らしいなという気がします。斎藤選手とも、秋元選手の今日のリング上での発言とは別に、この年明けたところでじゃあ、今年のいつにどういう形で、この大晦日に一旦白紙に戻した試合、キャンセルになったものを動かすかっていうのは話し合いたいと思うんで。でもその中の候補としては、YA-MANは少し時間かかると思いますから、YA-MANの回復を待ってっていう気は斎藤にもないんで、斎藤選手とタイミングをすり合わせて、そこに秋元強真という選手がハマってくればあり得ると思います。
「ヘビー級はもう一回シャッフルして新たな流れを作っていく」
―― 今回からテロップなどの映像のデザイン、戦績の画面だったりの部分が大きく変わったかと思うのですが、これは今回の特別バージョンでしょうか、それとも今後もこれで継続される予定でしょうか。
榊原 気づいていただいたんですね。ありがとうございます。10年お機にリニューアルしようと。この大晦日から新しく佐藤映像とも話をして、そういう表記のところは全部リニューアルしたんですね。このまましばらくこのスタイルのものでいきたいと思っています。
―― SNSではPRIDE風なのかなという意見もあったんですが、何か意識されていたりしますでしょうか?
榊原 どうだろうね。僕は特にPRIDE風にしてほしいとかってのは言ってないんで。でも、どこかで韻を踏んだり僕らの中に刷り込まれちゃってるので、自分たちのスイートスポットがPRIDEに寄っちゃってるのかもしれないですけど、特別にそこに寄せて作るっていう考えでやったわけではないです。
―― 元々組まれていたヘビー級タイトルマッチにつきまして、次の大会にスライドさせるなど、何か予定は決まっておりますでしょうか。
榊原 負ってる怪我がちょっと重篤な怪我なんですね、ライアン・ベイダーが。かなりキャリアとしては最終盤の選手でもあるし、その中でこの怪我を負って、本人は怪我を治して必ずやりたいというふうには言ってはいますけども、しっかり今の怪我の状況、回復具合を含めてこの先の相談というか話し合いをして結論を出したいなというふうに思います。でも一旦はヘビー級はもう一回ちょっとシャッフルをしてですね、2026年に新たな形でまた流れを作っていくというか。ヘビー級はやめるってことではなくてですね。日本人の選手もいっぱいいますし、エドポロキングも年明けには帰ってきますから、また違う形で彼がヘビー級をかき回すかもしれませんので。少し僕らもこの先未来を見据えて、どういう選手たちを軸にどんな世界観を作っていくかというのは、ヘビー級はもう一回再考して、新たな形で皆さんにご提案させていただけたらなと思っています。
「来年大晦日のバンテリンドームナゴヤさんも『格闘技やりたいです』という思いを持ってくれた」

三つ巴の興行戦争となった2003年大晦日、K-1主催のDynamite!!はナゴヤドーム(現バンテリンドームナゴヤ)で開催され、ボブ・サップと曙の一戦が紅白歌合戦の視聴率を瞬間的に抜き大きな話題に。だがそれ以降、この会場で格闘技の大会は行われていない
―― 来年大晦日(バンテリンドーム)名古屋に決めた経緯、狙いだったり、あとは愛知県ということで、(愛知出身の)未来選手の参戦を希望したいみたいな考えはどうでしょうか。
榊原 大晦日っていう日はこのさいたまスーパーアリーナが誕生して、竣工されたのが2001年だというふうに記憶してるんですけども、それ以来、PRIDEでも6回やったのかな。RIZINで11回ですから、その空いてるところもですね、DEEPの佐伯(繁)社長が頑張ってやってくれたり、いろいろな形で格闘技でバトンをつないできた場所で、大晦日に関してはさいたまスーパーアリーナっていう決め事があったので、大晦日に何の苦もなく会場の手配がついたんですけど。
まあまあ、全国どの会場も大会場、アリーナもドームクラスもあらゆるエンターテイメントがやっぱりこの日に何かイベントをやることを画策してるんでですね、むちゃくちゃ取り合いなんですよ。既得権益がたくさんはまっているアリーナが大半なんで、その中でナゴヤドームさんとはもう1年前ぐらいからこの「2026年問題」というのは僕らの中では必ず訪れるということだったんで、もう1年以上前からナゴヤドームさんとはいろんな話をして。もう都内というか関東圏の1万人以上入るようなところはもう取れないんですよね。そういう中でナゴヤドームさんが来てくれるんだったら、と。気づけば2003年のボブ・サップvs曙以来、ナゴヤドームの格闘技興行はない中で、ナゴヤドームさん、バンテリンドームナゴヤさんも「格闘技やりたいです」という思いを持ってくれたので。じゃあ正式申し込みをさせていただいて。名古屋という場所も当然関東のファンからすればですね、今までは日帰りができた場所が日帰りできないという可能性もあるし、これからどういう作りにするかはまた考えますけど、しっかり1年かけて2026年のシーズンピークをナゴヤドームに旗を立ててブームアップしていこうという決断をした、というのが現状です。
朝倉兄弟、井上直樹は地元が豊橋なんで、少し距離はあるんですけども、ご当地の選手というふうに捉えられなくもないと思いますが、あまりそこにはこだわらずにですね。この26年の1年を総括するような大会と、この2026年来年活躍してくれる選手たちを中心としたラインナップで臨みたいなというふうに思っています。
「僕が見てる側からでは未来がどういう状況か見えなかった」
―― 今日、未来選手の試合のストップが遅すぎたんじゃないかという声が結構SNS上とかで多いんですけど、あれに関してはどう思われますか。
榊原 みんな早いとか、遅いとか、ね、結果はそうだと思うんですけど、まずタイトルマッチであるということだから、やっぱり朝倉未来はまだ動いてたし、レフェリーも場所、ポジション変えて未来の表情をしっかり追ってたので。やっぱり本当に思いを持って戦う試合ではあるしね。タイトルマッチっていうのは逆に、やっぱり選手同士の戦いの中で決着がつくといいと思うんで、なるべくTKOっていうことには進みたくないっていうところで。僕は多分、そういう未来の怪我の状況に応じてはストップが遅かった、早かったっていうようなことに声が出るだろうなというふうには思ってました。けど、本当にじゃあ、もっと早く止めて、「まだ俺、やれたのに」っていうことも、よくあると思うんで、難しいところではありますけども。僕がリングサイドで見てる側からでは未来がどういう状況かって見えなかったんでね。ただ表情が見えない中でレフェリーの止めたタイミングは、僕はいいタイミングで止めたなっていうふうに思いましたけどね。
「扇久保博正のフライ級ベルトに他のプロモーションの選手もチャレンジしに来るかもしれない」
―― 今回、フライ級トーナメントの決勝がありまして扇久保(博正)選手が戴冠されたわけですけども、今UFCのフライ級も堀口(恭司)選手や(マネル・)ケイプがタイトルショットがそろそろ近づいてるんじゃないかということで、日本色、RIZIN色が強くなってくるんですけど、フライ級が日本人の華となりつつある感じもするんですけれども、そこに関してどう思われているのか。これからUFCと比較当然されていくと思うんですけども。扇久保選手もTUFでUFCチャンプを破っているという経歴もあるものですから。(RIZINフライ級の対戦構図は)一周した感じがあるんですね。(渉外の)柏木さんに強い選手を連れてきてもらうとか、そういうところも含めてお伺いできればと思います。
榊原 そうですね。RIZINの戦略にまんまとUFCがハマってますね。RIZINで磨いた選手たち、RIZINでベルトを巻いた選手が実はUFCに行って活躍しているのは僕らの戦略なんで。自分たちオリジナルのものが作れなくなっちゃうんじゃないですか? RIZINから全部選手を供給してもらうというか、RIZINで作った選手を契約で持っていっちゃうとか。僕らはフェデレーションという立場で、PRIDEの時に本当にプロモーターのエゴでその選手の自由を奪ったり、契約で縛って塩漬けにするというのは最低の行為だと思っているので。本当に僕らはもちろん、自分たちで磨いた選手がこのRIZINを愛して、RIZINで末永く戦い続けてくれることを願ってますけど、当然RIZINの中でやることを終えた、その先にUFCに行きたいとか、他にも目指すところがあったらそっちに行きたいとかって、選手がそういう思いが選手の中に去来したものに関しては、極力それを認めてあげたいなというのはこれまでもこれからも変わらないので。
堀口恭司がああいう形で、みんなどう思ってるか分からないけど(11月のタギル・ウランベコフ戦は)まあまあいやらしいUFCとしてのマッチメイクというか対応だったと思いますけど、堀口に関してはね。でもそんなのひっくり返して余りあるぐらいの勝ちっぷりとマイクパフォーマンスで、一気にUFCのフライ級のトップ戦線にジャンプインしちゃうっていう、ビジネスなんでそうなるわなっていう。UFCのランキングってあまり意味がわからなくなってきたね、そんな気がするんだけど。でも僕らからすると、これから一つのフライ級の、これで王者が堀口が返上したベルトの行き場所というか持ち主が決まったんで。扇久保博正、本当に世界に出して、多分堀口と、堀口恭司、そして扇久保というのは世界中にもフライ級の中では名前が届いている選手だと思いますので、扇久保選手のベルトをどういう形で誰が奪うのか。また海外からのチャレンジしたいという選手もたくさんいるので、他のプロモーションに契約下の選手でも話し合ってチャレンジに来るかもしれないので、ちょっとそこは新しい展開になると思いますので、ご期待いただけたらと。
扇久保と元谷の試合を見て、フライ級って階級は日本人の平均的な身長とか体重とかからすれば、活躍が十分世界で活躍できる可能性のある階級だと思うので、若い選手たちが奮起をして世代交代を一気に進めてくれるような、そういう選手が出てきてくれることも期待したいな、というふうに思っています。
新採点方式「デュアルマストシステム」では「ポイントゲームじゃなく、みんなが本当に一本・KOを狙いに行く」
――(大会前日のルールミーティングで)判定がトータルマストから変わるという話がありまして、あとその変わった点について。あと、変わる際に、今回堀口選手がUFC復帰戦戦った際に「UFCだとマットがより滑りにくい」ということをおっしゃってたので、別にRIZINが滑るとかそういうことを言ってるんじゃないと思うんですけども、RIZINにも空手の選手であるとか、キックボクシングの選手だとか、フットワーク使って魅了する選手もいると思いますので、よりさらにグリップが効くような形にすると、さらに選手の魅力が輝くのかなと感じた次第なんですけど、そこら辺についてどう思いますか?
榊原 そうですね。全ての可能性は否定したくないので、僕らは常に進化を続けていきたいし、今が完成形だっていう風で、ここで自分たちのルールにしても、競技的なリングにするのかケージにするのかっていう問題も、ファンからは常に「ケージにしろよ」とか言われるんですけど、ケージはLANDMARKでやってますから。僕はでもリングで見るMMAっていうものの魅力っていうものを、ケージでは見られない魅力が僕はファンのみんなに届けられるという風に、長年の経験の中で(思います)。それは「榊原がボケてる」っていう風に言う人がいるかもしれませんけど、そういう人はケージの大会いっぱいあるんだからそっちで見ときゃいいじゃんって。ONEでもUFCでもPFLでもケージでやってるんだからそれを見りゃいいじゃんって。僕はリングっていう舞台でやってるっていうことに、自分たちのアイデンティティとこだわりを持ってやってるんで、それを本当に理解して、そこを楽しんで見てもらえるようになったらいいなって。でも、これは僕らがだからって言って進化を止めてないんで、いろんな可能性は常に検証していきたいし。
リングマットも滑るんですよ。だから、照明とかでどんどん乾いていくことによって滑りやすくなるところもあるし、本当に素材を変えることによって。広告は全部手書きで書いてるんですね、なんかプリントしてるわけではないんですけど、そういうところも技術革新というかですね、いろいろ日進月歩だと思うんで、今のところに立ち止まらずに全てのレベルアップを目指したいと思います。
この「デュアルマストシステム」という採点システムは、僕らが本当に付け焼き刃的に考えたのではなくて(競技運営の)JMOCと我々の選手に近い(渉外・マッチメイカーの)柏木とか(広報の)笹原(圭一)とか(で考えました)。大会終わったごとにですが、今日もすでに現場の中でどういうことがあって、何か気づいたことがあるのかどうかって簡単な会話をしたりとかすり合わせをしてました。常に大会の映像を見て「みんなここはどうするべきだった」「こうするべきだった」「ジャッジも本当に同じ基準でつけていれば基本3対0ってなるのが普通じゃないの」って思ったりするんですけど、見る角度によって(変わります)。さっきも言ったように僕の席、今日座った席から朝倉未来の試合は青コーナー側だったんで見えないですよね。映像のモニターでチェックするとかっていうのはもちろんあるんですけど、レフェリーはその近くで見る、ジャッジはそれぞれのコーナーで見る。そういうところも含めていろいろ精度を上げていくってことはしたいです。
(上写真はJMOCの公式Xアカウントに掲載された、大晦日大会の前日のルールミーティングでの、新ルール説明の様子。パネルでは世界標準のラウンドマストとRIZIN式のトータルマストを融合したものになることが説明されている)
「デュアルマストシステム」も、考えに考え抜いてですね、チャレンジをしてみようと。ユニファイド(=UFC等で採用される米国統一ルール)のいいところを活かしつつ、ポイントゲームじゃなくて、みんなが本当に一本・KOを狙いに行く。2ラウンド取ってたら3ラウンド目の戦い方が変わりますよね。2ラウンド取ってるなって思っても、3ラウンド目は流さずに取りに行かなくちゃいけないっていう意識になってもらうこととか。これがしっくりいくのかどうかもこれも検証しながらですけど、でもかなり考えて新しい新システムを2026年3月(の次回大会)から導入して、選手たちともしっかりルールミーティングを重ねて、マスコミの皆さんにもより理解していただけるような資料も作って、啓蒙させていただくし、試行錯誤していきたいと、そういうふうに思っています。
シェイドゥラエフ×ノジモフについて「王者同士がやるっていうこともないことはない」
―― シェイドゥラエフがあそこまで圧倒的な強さを見せた中、なかなか対戦相手が難しくなってくるかと思うんですけれど。今回、ケラモフに競り勝ったクレベル(・コイケ)、あるいはノジモフは元々フェザー級で、そしてシェイドゥラエフはライト級も狙うという中で、ダブルタイトル戦の可能性とかについて感触はどのように感じていますか。
榊原 クレベルはやりたがっていましたよ。今日の結果も踏まえてですね。でも、軽々にそういう判断になるわけではないので。(シェイドゥラエフ)本当にべらぼうに強いんでですね。期せずしてというか、ノジモフがああいう形でライト級の王者になっちゃったっていうのも、タイミングとしては絶妙かもしれないんで。本当におっしゃる通り、階級を揃えてその2人が、王者同士がやるっていうこともないことはないと思いますし。でも海外に目を向けると十分2人とまだ見てみたいって選手もいますし。やっぱりでも日本の中でね、メイド・イン・ジャパンのRIZINですんで、日本の中にこれだけフェザー級の素晴らしい選手がいるんで、その中から「我こそは」っていう思いを持ってシェイドゥラエフに挑んできてくれる選手を望みますし、そういう結果をきちっと積み上げて、もう「誰々がシェイドゥラエフと戦うべきじゃないか」というような機運を作ってもらえたらいいなと思っています。
司会 では時間が…、もうちょっと他にも手が上がっているので、もう日付を超えてしまうので。皆さん、日付を超える前に終わろうと言ってたんですが。
榊原 日付を超えても超えなくても、まあまあ一緒な感じっていう時間になっちゃってますけどね(笑)
―― 先ほどシェイドゥラエフ選手がパウンドではなくて、どこかの投げの段階で朝倉選手が首を痛めたようだという風にリングで聞いたという話されてたんですけど、その情報っていうのは榊原さんに入ってましたか?
榊原 僕はまだ聞いてないですね。
―― オフィシャルで首を痛めたっていう話があるわけではない?
榊原 今うちのスタッフがついて病院に行っていて検査している状況で、この総括の前に少しでも情報が手に入ればと思って聞いてみたんですけど、まだちょっとそういういろんな診察をした結果が出てきてないんで、何ともお答えできない状況なんですけど、僕は首を痛めたっていう話は僕の耳には届いてなかったです。
―― 本当に年内に終わらせます。第1試合、ジョリー選手と芦澤(竜誠)選手の試合、あの試合についても。
榊原 ジョリー選手が本当にこの大舞台に飲まれることもなく、よくああいう結果を導き出したなということで、しっかり準備してきたんだなっていうことが見て取れましたけどね。もちろんアマ修(アマチュア修斗)からやって、総合での経験というかキャリアも、表立ってプロとしての成績は別としてもある人なんで。かなりこの先、ジョリーといろいろ組んだら面白いなっていう選手が思いついたというか、いろいろアイデアが浮かぶような感じではありましたね。芦澤選手に至ってはですね、しっかりまた話をしてどうするかを決めて、彼がどういう判断をするかですけどね、またちゃんと向き合っていきたいというふうに思っています。
じゃあいいですか、終わって。ありがとうございました。











