シュートボクシング 12.26 TDCホール:MISAKI「投げてぬるっと判定勝ちは嫌なので、きっちり打撃で倒す」×撫子「打ちあってくれるのを信じています」、手塚翔太×成尾拓輝、都木航佑談話も|山田彪太朗の相手変更
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
中野駅徒歩3分。平日7~23時、年中無休営業。入会金&月謝2ヶ月分無料!
-SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT- GROUND ZERO TOKYO 2024(12月26日(木)TOKYO DOME CITY HALL)に出場する、MISAKI、撫子、手塚翔太、成尾拓輝、都木航佑のインタビューがシュートボクシング協会から届いた。
なお、山田彪太朗と対戦予定だったンガオパヤック・アドソンパトン(タイ)が左足首の負傷により欠場し、カオムーカイ・ペットシームー(タイ)が彪太朗と対戦する。彪太朗の相手はカード発表後2度目の変更となった。
第3試合 女子44.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
MISAKI(TEAM FOREST/SB日本女子アトム級(45kg)王者、元J-GIRLSミニフライ級王者
撫子(GRABS kickboxing studio/ミネルヴァ・ピン級(45.36kg)王者)
第2試合 61kg契約 3分3R(無制限延長R)
手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/SB日本フェザー級(57.5kg)1位、香港Energy Fightインターナショナル・スーパーフェザー級王者)
成尾拓輝(究道会館/HOOST CUP日本ライト級(60kg)王者)
第1試合 スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R)
都木航佑[たかぎ こうすけ](キャピタルレイズ fighting GlaNz/SB日本スーパーウェルター級(70kg)1位、元KROSS×OVER KICK -67.5kg王者)
ピラポン・ノーナクシン[Peerapong Nornaksin](タイ/ノーナクシンジム)
MISAKI「投げてぬるっと判定勝ちは嫌なので、きっちり打撃で倒す」
―― 前回6月のモンクットペット戦から半年ぶりの試合が決まりました。
MISAKI 怪我は特になかったのですが、モンクットペット選手が強いのは分かっていたのですが、私は3連勝していたことでムエタイルール初挑戦であっても、かなり勝つ気満々で臨んだ試合でした。それで負けたので正直、心のダメージが結構ありましたね。
―― 2Rにはパンチの連打でモンクペット選手をロープ際に追い込む場面もありましたが、倒し切れなかった理由をどう考えてますか。
MISAKI 練習させてもらったことがたくさんあり、出せたつもりで出せなかったですね。相手に組まれることはもちろん想定していたんですけど、最初にボディを打った時に「うーっ」といううめき声が聞こえてしまったことで、もうボディ打ちにこだわってしまいましたし、そこでハイキックやローと蹴りを散らすことを練習していたのにできませんでした。
―― モンクペット選手にはやり返したいですか?
MISAKI ぜひチャンスがあればやりたいです。私の希望としては、2試合やって勝ち続けていれば、モンクットペット選手と『GROUND ZERO』でやりたいと思っていたのですが、彼女はムエタイが主戦場の選手ですし、私は敗者なので次にやり返す機会があるとしたら、またムエタイのリングに乗り込むべきなのかなと。やられた相手には、みんなにやり返したいですね。
―― この半年間は、どういったところを強化してきたのでしょう。
MISAKI フィジカルやスタミナの強化に関しては、駆け出しの頃にやり尽くしたことで猪突猛進のスタイルができて、勝てなくなった原因も分かったことで、今の格闘技界では重要な技術、技のキレとスピードを極めてきました。でも、私は賢く戦えるタイプではないので、セコンドの言うことを一生懸命聞くことも徹底して戦うつもりです。
―― 今回の相手、撫子選手に関してはどういう印象がありますか。
MISAKI 去年、凄く勢いのあった藤原乃愛選手に勝った選手がいるという話を聞いて『やばい、強いのが出てきたな』と思ってその時に調べて映像を見たことがありました。今回試合が決まってからも映像を見返したところ、打ち合うところでは打ち合って、首相撲、顔面前蹴りも強く、ムエタイっぽい戦いをする強い選手だなと。身体は筋骨流々で力、フィジカルも強そうですが、私は54kgでの試合をしたり、イリアーナ・バレンティーノ選手といった海外の強い選手とも戦ってきたので、パワーの面でビックリすることはないんじゃないかなと思います。
―― 今回の契約体重44.5kgに関しては、動きの面で不安はないでしょうか。
MISAKI 普段の私は46kgくらいで、すごく減量をしないといけないというわけではないんですけど、普段から体脂肪率は10%を切っていて水抜きしないといけないからちょっと心配でした。試合では45kgまで落としたことはあったのですが、今回の契約体重での試合をしたことがなく、私はSBの46kgのチャンピオンなので、その体重に合わせてこいとは思ったんですけど(苦笑)、体重くらいは譲歩しないとSBのリングにSBルールで上がってくれる選手はなかなかいないので、なんとか落としますと。ちゃんといつも通り動けるかは心配なので、一回早めに落として動いてみようとも思います。
―― 最軽量のMISAKI選手はどういった姿を見せられそうですか。
MISAKI 私自身、SBのリングに乗り込んでSBルールでやってくれる日本人選手とやるのは久しぶりですが、SBルールで投げてぬるっと判定勝ちは嫌なので、きっちり打撃で倒して次に繋がる試合にしたいと思います。後半もめっちゃ面白い試合があるので、そこに繋げるためにもやっぱり会場を温めないといけないとも思っています。
―― 今回勝って2025年は何か目標を考えていますか。
MISAKI 小林愛理奈選手、宮﨑小雪選手の2人には、もちろんやり返さないといけないんですけど、SB世界タイトルしか見えてないですね。その二人が今はちょっとどんどん遠くに行ってしまい、その2人を超えて世界タイトルを狙うのが普通のルートだとは思うんですけど、世界の強豪に勝ってタイトルを獲ってから2人とやるルートもあるのかなとも思っています。
―― 同じシュートボクサーの風羽選手はONEに出たことで、海外の舞台に興味はありますか?
MISAKI いつも一緒にOISHI-GYMで練習してる大﨑孔稀選手もONEに出て勝ったことで、めちゃくちゃ刺激を受けているので、私もあの舞台で戦ってみたいとは思うんですけど、その前にSBの自分の本職でしっかり勝ち続けて、その先にもちろんお話があれば絶対に受けたいと思います。
―― ちなみに大﨑一貴選手との婚約発表もありましたけど、その後の生活はどうですか。
MISAKI まだ婚約の段階で結婚はできていないのですが、お互いに現役なので生活の方はそこまで変わってなく、みんなに「おめでとう」と言ってもらえるくらいです(笑)。ここでもし負けるようなことがあれば、いろいろと言われることもあるかと思うので、いろんな想いを背負って戦いたいと思います。当日は一貴さんがセコンドに付いてくれるので、心強いです。一貴さんには21日のRISEでしっかり勝っていいバトンをくださったので、私も頑張ります。
―― 最後に試合を楽しみにしているファンにメッセージをお願いします。
MISAKI 5年ぶりに開催される『GROUND ZERO』に、これだけSBのチャンピオンが勢ぞろいする大会はなかなかありません。年末のお忙しい時期ですが、お仕事を休んで会場まで応援しに多くの方に来てほしいなと思います。私の相手はNJKFの元チャンピオンでありながら、SBのリングに乗り込んでくださるカッコいい決断をしてくださったので感謝しつつ、しっかりと私は打撃で仕留めてやろうと思います。会場をしっかり爆発させて温めるので、私の応援もどうかよろしくお願いします。頑張ってKOします!
撫子「誰もが私はSBはできないと思っている。相手の土俵で勝ちたい」
―― 撫子選手は北海道在住ということで、今北海道はどういった気候ですか。
撫子 今、雪がちょっと降り始め最高気温は1度や2度の極寒で、朝はもう氷点下なのですごく寒いです。外のランニングはできないので、トレッドミルで走ったりと、室内でできる有酸素運動をしています。追い込み自体はもう冬だろうが夏だろうが関係なく室内で思いっきり走ったりもできますし、技術の練習もできます。
―― ご自身的には、季節的に冬は好きなんですか?
撫子 大嫌いです(笑)。寒くてもう動きたくないぐらい嫌です。体が温まるのに時間がかかるので、なかなかエンジンがかからず、冬の時期の試合はあまり関係ないですけど、できれば試合は夏の時期にやる方が好きですね。
―― ご自身のリングネームの“撫子”はどういった経緯で付けられたんですか。
撫子 成人式の時にこのジムに入ったんですけど、会長から「着物が似合うね」といわれ、私のリングネームを決める時に「ジャパンと大和撫子のどっちがいい?」と聞かれ、ジャパンだと私が背負うにはスケールが大きいので撫子でお願いしました。これから自分は海外でも試合をしたい気持ちがあるので、海外に行ったら大和撫子は有名な単語ですし、私の名前もすぐ覚えられるかなと思っています。ちなみに試合中にセコンドから一度も撫子と呼ばれたことがなく、「ジャパン! ジャパン!」と言われてます(笑)。セコンドにも注目してください(笑)。
―― 会長的にはジャパンにしてほしかったんですかね(笑)。
撫子 そうなのかなと思います。
―― キックの前に何か格闘技歴はあったんですか。
撫子 極真空手を6歳の頃からやっていて、19歳までずっと続けてました。北海道内だと何度も優勝して全日本大会には7回ぐらい出ています。
―― SBには2022年7月に愛知で定期的に開催されている『YOUNG CAESER CUP』に参戦し、その時はMAX FCルールで菊地美乃里選手に判定勝ちでした。今回はSBルール初挑戦になりますが、SBにはどういう印象がありますか。
撫子 自分がまさかSBの試合に出るとは思ったこともなかったので、今回のオファーをもらって初めてSBのルールを知りました。SB初心者の私ですが、知名度のあるMISAKI選手とやってもらえることが嬉しく、相手のリングだろうが関係なくやりたいという思いでこの試合を決めました。
―― MISAKI選手にはどういう印象がありますか。
撫子 打撃が強く、蹴り、足技、パンチと何でもできる印象があります。打撃だけでなく、出入りも上手いです。
―― いつかやるんじゃないかと思ったこともありました?
撫子 SBルールでやることは全然考えなかったのですが、階級も近いので普通にキックルールで一度は戦えたらいいなとは思っていました。
―― SBルールでは投げ技、立ち関節が認められるということで、ご自身はどのような対策を考えていますか。
撫子 私は柔道の経験が全くなく、北海道の周りの人間誰もSBの試合に出たこともなく、SB加盟のジムもないので、TOMONORI会長と2人で試行錯誤しながら1カ月間でできる最低限の受け身、投げ、絞め技をちゃんと練習しています。でもそういう姿勢になったら多分やられてしまうので、MISAKI選手には打撃で来てほしいですね。本人にもXで「打撃で決着しましょう」と伝えたので、打ち合いをしてくれたらいいなと思います。
―― 打ち合いをしてくれると、完全にMISAKI選手のことを信じきってますか?
撫子 もちろんSBルールなので投げられたり絞められたりもあると思うので、本当最低限のことだけは練習して対策はしてるんですけど、やっぱり1カ月と期間は短いのでなかなか完璧にはできません。打ちあってくれるのを信じています(笑)。MISAKI選手は一発一発が強い選手なのでKOされる覚悟で臨みます。
―― そうは言っておいてご自身が投げ技や立ち関節をやる可能性は?
撫子 練習もちゃんとやっているので、それもありえるかもしれないです(笑)。
―― 逆にご自身がKOする自信もありますか。
撫子 もちろんあります。自分もパンチは得意で、あと結構打ち合いたいタイプなので面白い試合になるのかなと。SBの舞台で、しかもこんなSB素人の私なのに大きい大会に呼んでもらえたということで、やっぱり大会自体を盛り上げたいという気持ちもあります。
―― 過去にシュートボクサーといえば風羽選手ともやっているんですよね。
撫子 昨年9月にBOUTのリングでやって勝ちました。風羽選手は小柄でしたけど、首相撲の展開になった時に、フィジカルがめちゃくちゃ強くてなかなか崩せなかったのがすごく印象的でした。今回のMISAKI選手は身長もありますし、フィジカルとかバランス力はすごいあるんじゃないかというイメージがあります。多分、シュートボクサーは投げ技とかをやっているから、足腰がすごく鍛えられて強いのかなと。
―― ここで勝って、2025年はどういう年にしたいですか。
撫子 とにかく今は目の前の試合に集中して、相手の土俵で戦ちたいですね。誰もが私はSBはできないと思っているじゃないですか。ここでSBの舞台でSBのチャンピオンに勝つというのにすごい意味があると思うので2024年の最後の試合で勝ちたいですね。うちのジムがNJKFに加盟していて、ピン級の下のペーパー級という階級が新設され、そのタイトルマッチが来年3月に決まっているので、まずそこのベルトを取って2階級制覇することが目標ですね。SBで勝って勢いつけてそのままタイトルマッチに行きたいです。
―― 最後にファンにメッセージをお願いします。
撫子 SBの経験もないのに、こんな大きい舞台に呼んでもらえたことに感謝しています。そしてMISAKI選手には、何もメリットもないのに今回対戦相手として私を選んでくれたことに感謝し、SBの舞台でも自分の強さをしっかり出せるように、そして女子だけど熱い試合をして会場を盛り上げられるように頑張ります。
手塚翔太「インパクトを残してぶっ倒す。進化した姿を見せたい」
―― 前回8月大会では山浦俊一選手との試合が決定していましたが、練習中の負傷で欠場となりました。どういった状況で負傷したのですか。
手塚 練習でバックハンドブローを肘に近い前腕でもらってしまって、右目が網膜裂孔といって眼球に穴が開く眼窩底骨折の手前の怪我になってしまい、右のまぶたを8針も縫う悲惨な状態でした……。医者からは全治1週間半~2週間しないくらいの診断書をいただいて、試合の1カ月きったあたりくらいの怪我だったので、僕自身はもちろん出たい気持ちもあったのですが、長井憲治会長やシュートボクシング協会の方々と話し合って、安全を優先して欠場することになりました。
―― 網膜剝離の手前ということで、選手生活に支障はないんですか?
手塚 飛蚊症といって視界に蚊のような影がありますが、今まで通りの生活ができているので問題はないです。網膜剥離でも手術して復帰している選手は多いので、特に気にしていないです。
―― 練習でバックハンドブローをもらったということですが、普段から練習でバチバチやってるんですか?
手塚 そうですね。スパーリングではバチバチにやってますね。近い階級の選手と緊張感あるスパーをやっていて、僕が相手を倒すこともあるし、最近はないですけど倒されることもありました。
―― 当初、4月大会で山浦選手と対戦する予定でしたが、手塚選手のふくらはぎの筋断裂により欠場でした。山浦選手との試合は2度流れてしまいましたが、今、山浦選手に対してはどういう思いがありますか。
手塚 本当に申し訳ない気持ちが一番にありますが、また3度目の対戦が決まっても僕がまた怪我してしまうんじゃないかと思うと怖いですね(苦笑)。もう試合はせずに直接、山浦選手にお詫びをして一緒に練習できればいいかなと思っています。
―― その後、試合に向けての調整は順調ですか?
手塚 欠場した休養期間を機に、もう普段の生活から全部見直して、しっかり基礎から学び直し、毎日充実したトレーニングができています。
―― でも変わらず練習ではバチバチやってるんですか?
手塚 そうですね。変わらずバチバチなスパーリングもやってますが、ディフェンス面を重視していますし、パーソナルジムでは反射神経や動体視力のトレーニングをして、攻撃をもらわないトレーニングができています。半年前の時の自分よりも強くなっている自信もあるので、今回の試合でしっかり進化したところを見せたいと思います。
―― ちなみに、どのあたりに注目ですか。
手塚 自分は結構、普段の食事の面から気を付けるようにしていて、毎日トレーニングをしながら昨日の自分よりも今日の自分は強くなるみたいな単純な考え方なんですけど、そういうのを意識していて、どのあたりかと言われたら、全部を見てほしいですけど、僕の顔つきからも“手塚強くなったな”と思わせるものを見せたいですね。
―― 今回はそういう中でもさらに強敵が用意されたわけですが、成尾選手についてはどういう印象がありますか。
手塚 成尾選手のことは試合が決まる前から意識していて、成尾選手がホーストカップでチャンピオンになった時もYouTubeでアップされた映像をチャックしていました。そのタイミングで自分の先輩のポッシブルKさんが成尾選手と10月大会で対戦し、その時はセコンドに付いたのですが、セコンド目線からでも強い選手だなという印象を受けました。
―― やはりあの強打は驚異的な部分はありますか。
手塚 もちろんパンチもそうなんですけど、左の三日月蹴りは特に注意してます。
―― ポッシブル選手が成尾選手とバチバチに打ち合った末に負けた時はどういった心境でした?
手塚 普段練習している先輩なんで、悔しい気持ちが第一にあったのと、自分の階級に近い選手なんでいつかやるだろうなと思っていたので、自分がやらないといけない使命感をグッと感じました。
―― 今回の試合が決まって、ポッシブル選手から何かアドバイスはありました?
手塚 戦っている人にしか分からないような感覚とか、アドバイスをもらっています。
―― どういう試合をイメージしてますか。
手塚 成尾選手は僕が今までやってきた対戦相手の中でも一番KO率があって、今までで一番緊張感のある試合になると思います。僕は今6連勝中の2連続KOで、成尾選手は前回ONEでKOで勝って連勝しているので斬り合うような試合ができそうで楽しみです。
―― SBルールだけに投げや関節技で倒したいというのもありますか?
手塚 特にそこのこだわりは正直ないんですけど、成尾選手のファイトスタイルに対して自分の新しいスタイルがアジャストするかどうか自分でもすごい楽しみですね。特にそんなに大幅に変わった感じじゃないですけど、強くなったなというところを見せたくて、もううずうずしています。怪我で試合が流れた半年分の鬱憤を爆発させます。
―― 2023年は12月にSB中国大会でベルトを獲っていい年だったかと思いますが、ここで勝てば2024年もいい1年の締めになりますね。
手塚 そうですね。僕の誕生日は12月14日なんですけど、誕生日プレゼントのケーキは2年連続で食えないし、クリスマスも潰れるから、成尾選手にその怒りをぶつけようかなと思っています。
―― 2025年は何か考えている展望とかありますか。
手塚 自分はちょっと目標が定まっていない時期があったんですけど、一番強くなりたいっていう気持ちは今もありますし、大きい大会に出て知名度だけじゃなく、注目されるような選手になりたいと思っているので、今回の試合でインパクトある勝ち方して俺の名前をポンって上げたいですね。来年、RISEでは自分の階級でトーナメントがあるみたいですけど、まだ僕レベルの知名度の選手は立候補しても話にならないので、次があれば僕の名前が出るような選手になりたいとも思います。
―― 今回のビッグマッチに関しても、モチベーション高いですか。
手塚 シュートボクシングの今回のような大きい大会に正直呼ばれるとは思っていなかったので、もうワクワクしています。僕の華があるところを見てほしいですね。
―― では最後にファンにメッセージをお願いします。
手塚 怪我をしてからの復帰戦になりますがインパクトを残してぶっ倒します。メリークリスマス!
成尾拓輝「実力差があるので一方的にボコボコにしたい」
―― 10月のポッシブルK戦以来、2度目のSB参戦になりました。
成尾 この3カ月間ずっと試合が続いて一度も練習の強度を落とさずにやれているので、調子は上がっています。
―― 今、現役大学生になりますか?
成尾 そうですね。今、大学4年生になり、この前、ちょうど所属している日本拳法部の引退試合があったんですけど、ずっと日本拳法部に所属しながらキックの試合に出ています。元々、空手を4歳から小学校6年生までやって、中学生の頃からキックに転向して、日本拳法は大学に入って部活動で始めました。
―― どうして日本拳法部に入部したんですか。
成尾 今まで空手とキックボクシングしかやってなかったんですけど、組み技とかグラウンド状態での攻撃といった、そっちの強さも追い求めたかったことと、先輩の勧誘に乗っかって入りました。
―― 今後はMMAをやる可能性もあるんですか?
成尾 やってみたいという気持ちはありますけど、オファー次第です。
―― プロで活動しながら、日本拳法の試合に出て反則じゃないですか(笑)。
成尾 そうですね。日本拳法は階級が分かれてなく無差別の試合になり、、本当に強さだけを追い求めた競技なので、そこは誰からも何も突っ込まれずで、むしろ自分よりもっと強いやつが日本拳法部にはたくさんいるので悔しいと思うことが多かったですね。
―― 負けることもあったんですか?
成尾 負けることの方が多かったですね。初段あたりの選手には勝てるんですけど、やっぱり弐段から上の段位の選手が相手となると、だいぶ勝つのが厳しく、自分は学生の全国大会でベスト8までしか進むことができず、同じ大学生でも自分より強いやつがたくさんいます。組み技に関してはやったことのない技もたくさんあったので、そこも敗因の一つかなと思うんですけど、結構引退しても悔しさが残っています。
―― ちなみに過去最高で体重差のある戦いは何kg差だったんですか。
成尾 明確に何kg差というのは分からないんですけど、肉だるまみたいなブヨッとしたヘビー級以上の選手が突進してきてタックルされても投げられることは結構ありましたね。そこをカウンターで銅突きや面突きを合わせて一本を取るというのが自分の得意技なんですが、それがうまくいかない時も多かったです。。
―― 成尾選手は21戦14勝のうち10KOと、KO率が高いのは日本拳法をやってるからですか。
成尾 そうですね。日本拳法で体幹も鍛えられてますし、試合になると頭のネジが飛んじゃうことで、他の選手とは違ってKO率が高いなのかなと思います。ギャンブルで勝った時みたいなヒリヒリ感を味わいながら一発ぶち当てた時の快感が忘れられなくて、本当に倒しにいくという強い覚悟を持って試合しています。
―― 昨年12月に負けてから現在5連勝と好調なのは?
成尾 昨年12月にKO負けして、それが本当に悔しくて、今までの練習態度だったり、日々の生活とかをちょっと考え直しました。今年2024年は正月からずっと、そういうところを改めて心機一転頑張り直したことで、それがバッチリハマって今5戦5勝4KOと好調が続いています。
―― 練習時間も増えたり?
成尾 そうですね。練習時間もそうですけど、練習の質もすごく高くなって、出稽古でいろんなジムに行かせていただいたり、あと、食生活もきちんと考えるようになって強くなりました。もっと早くからやっていけばよかったと後悔してます(笑)。
―― 今回対戦する手塚選手にはどういった印象がありますか。
成尾 手塚選手は今まで知らなかった選手だったので、改めて動画を見てみたら、本当にシュートボクサーらしく、バランスの取れた攻撃力、ディフェンス力も高いし、投げもできて、結構技の多彩な選手だという印象はあります。でも、バランスが良すぎることで、あまり突出して何かがあるわけじゃないなと動画を見て思いました。手塚選手はスーパーフェザー級1位の選手で、前回のポッシブルK選手はライト級1位だったので、二階級でランキング1位の選手を撃破できることになるので、本当においしいチャンスが来たなと思っています。
―― いつも倒し倒されの試合をされていますが、今回もそういう試合になりますか?
成尾 いつも激闘しようと思ってああいう試合になってるわけじゃなく、今回はしっかり自分の強いところをぶつけて、自分中心で試合を進めていきます。ちょっと申し訳ないんですけど、一方的にボコボコにしたいなと。パワーだけじゃなく、技術面でも実力差がある選手だと思います。自分は技術的な勝ち方もできるんですけど、試合ではあまり見せていないところがあるので、今回の試合に関してはテクニックも使って、うまく倒していこうかなと思っています。
―― 二連続でトップランカーを倒したとなるとSBのベルトへの挑戦も見えてますか?
成尾 そうですね。話があれば当然やりたいですし、特にベルトにこだわっているというわけではないので、もっと強い相手と組んでもらったり、オープンフィンガーグローブでの試合もやりたいと思っているので、よりヒリヒリする試合を求めていきたいですね。
―― 日本拳法をやっていることで、SBルールが自分には合っているなと感じますか?
成尾 そうですね。前回はポッシブルK選手に投げられましたけど、首投げは日本拳法と似てる部分もありますし、SBに活かせる部分があるので、次の試合では自分からも積極的に投げにいきたいと思っています。
―― 二階級には現チャンピオンの笠原兄弟が君臨していますけど、自信もありますか?
成尾 そうですね。笠原選手は強いというのは、もうみんなが認めるところですし、僕とやったら結構面白い勝負論のある試合になるんじゃないかなと思います。
―― ここで勝って2025年はどういった目標がありますか。
成尾 具体的な目標は全く考えていなく、やっぱりKOしてお客さんが喜んでいる姿をリング上から叫んで、その景色を眺めることが一番楽しみなところなので、よりスリリングな試合を一戦一戦重ねていって、チャンスがあれば色んな団体に出てベルトに絡めるようなチャンスがあればいいなと思います。
―― では最後にファンにメッセージはありますか。
成尾 自分の強みというのは爆発力になるので、自分の試合を瞬きせずに見ないと本当に一瞬で相手をぶっ倒しちゃいます。会場大爆発させるので、応援していただければと思います。
都木航佑「開幕からめちゃくちゃ盛り上がるような勝ち方をして会場に火を付ける」
―― 前回、11月の風間大輝戦を振り返ってもらいたいと思います。2R開始前にドクターチェックが入り、風間選手が肩を脱臼したことでドクターストップとなり、都木選手のTKO勝ちでした。
都木 それまで練習でやってきたことが全部形にもなってきて、すごくいい感じでなので、今回もすごく自分に期待しています。あのまま続けても自分がペースを握って変わらない結果だったと思いますし、脱臼したといっても僕が仕掛けた技での負傷だったので、そこら辺も気にしてもいないですね。戦ったのは1Rだけでしたが、圧倒した姿は見せられたのかなと思いますね。
―― 今回は『GROUND ZERO』参戦が決定し、心境はいかがですか。
都木 出場できて良かったなと、嬉しい気持ちでいっぱいです。以前からSBのビッグマッチに出てみたい気持ちはすごくありましたね。後楽園ホールでの試合以外もやっぱり経験してみたいと思っていました。
―― 今回の相手、ピラポンに関してはどういった情報が入手できていますか。
都木 ムエタイの名門ジム所属のサウスポーでテクニシャンタイプという情報です。
―― ご自身としては、サウスポー、オーソドックスと相手の構えに得意、不得意はありますか。
都木 特に相手がサウスポーでもオーソドックスでも気になったことはなく、自分はスイッチするタイプでもあるので、相手に合わせて対応できます。これは結構、空手をやってきたからというのもありますね。空手の時も相手の構えをそこまで意識して戦ったことはなく、勝手にその経験値は積まれていると思うので空手をやってきて良かったなとすごく思います。
―― 改めて空手をやってきて良かったと思うことは他にもありますか。
都木 空手の試合ではいろいろなタイプの選手とやってきているので今回のように急に対戦相手が決まっても対応できますし、キックにはない動きや蹴りのバリエーションは空手で培われてきたものであって、シュートボクシングでも活かせてるなと思いますね。今回は6月のヨークディーゼル戦以来のタイ人との2度目の対戦になりますが、ムエタイに対しても空手の技は通用すると思います。ムエタイの選手は特に蹴りが得意な選手が多いですが、もちろんそこでも全然蹴り負けないと思っていますし、蹴り勝ってやろうと思いますね。前回のタイ人選手は前重心のタイプで、今回は結構後ろ重心で距離をキープして蹴ってくるタイプと、スタイルは違うんですけど、前回から自分がレベルアップしているのを感じるので、そこのタイプの違いとかも問題ないと思います。
―― 具体的にはどのあたりが成長できていると感じますか。
都木 動きももちろんですけど、今年1年、SBの試合を通して成長面で成長させてもらったなと感じます。初めて2カ月に1回という短いスパンでたくさん試合を組んでいただき、1年間を通して集中力をほとんど切らさないで試合に臨むことができました。
―― 今回はどういった勝ち方をしたいですか。
都木 自分はベルトを持っていないので本戦の第1試合目を任せてもらえたという気持ちが強く、開幕からめちゃくちゃ盛り上がるような勝ち方をして会場に火を付けてやろうかなと。短期決着も狙っています。
―― 来年はどういった1年にしたいですか。
都木 来年はもう早々にタイトルマッチを組んでもらってベルトを巻いて、国内の70kgの選手で強いといわれている選手を手当たり次第、倒していきたいという目標もあります。海人選手が今70kgでは最強といわれていて、対戦はなかなか難しいと思うので“2番手はSBの都木”といわれるような強さを見せ続けたいと思います。あとはONEに出たり、SBでも国際戦を組んでいただきたいです。
―― 今年は5戦でしたが、来年は何試合くらいやりたいですか。
都木 1年に5試合のペースで試合するのも結構楽しいなとすごく思えました。欲をいうと、月1で試合して日本最多記録くらいの試合数をやってみたい気持ちはありますけど、さすがに身体は持たないと思うので(苦笑)普通の選手より多いくらいの試合数をしたいですね。26という自分の年齢的に試合数が少ないので、試合をどんどん組んでもらって経験させてもらえればなと。相手に関しては、明らかに格下の選手との試合よりも、『この選手をどうやって攻略しようかな』と思えるような選手と戦っていきたいという気持ちが強いですね。以前のRYOTARO戦前の下馬評では自分は圧倒的に低かった中、勝つことができました。空手の時からそういう無理難題な相手とぶつかってきて、そういう試合の方が自分は成長するというのを感じているので、SBでもそうしていけたらと思います。
―― では最後に、会場に来るファンにメッセージをお願いします。
都木 本戦第1試合目からめちゃくちゃ盛り上げますので、ぜひ応援よろしくお願いします!
対戦カード
第11試合 メインイベント スーパーウェルター級(70kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(無制限延長R)
海人(TEAM F.O.D/SB世界スーパーウェルター級(70kg)王者、KNOCK OUT-BLACK同級王者、RISEミドル級(70kg)王者、元SB日本スーパーライト級(65kg)王者)
ゲリック・ビレット[Guerric Billet](フランス/元GLORYライト級3位、WAKO-PRO世界ミドル級(75kg)王者)
第10試合 オープンフィンガーグローブマッチ(肘有り) スーパーライト級(65kg) 3分3R(無制限延長R)
笠原弘希(シーザージム/SB日本ライト級(62.5kg)王者、元同スーパーフェザー級(60kg)&フェザー級(57.5kg)王者)
ジャック・ジャックムエタイ[Jack Jack Muaythai](タイ)
第9試合 58kg契約 3分3R(無制限延長R)
山田彪太朗(シーザージム/SB日本フェザー級(57.5kg)王者)
カオムーカイ・ペットシームー(タイ)
第8試合 58kg契約 3分3R(無制限延長R)
山田虎矢太(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級(55kg)王者)
シッティチャイ・ソーデッチャパン[Sitthichai Sor.dechapan](タイ)
第7試合 ムエタイ(オープンフィンガーグローブ着用) スーパーフライ級(52.16kg) 3分3R
吉成名高(エイワスポーツジム/ラジャダムナン認定スーパーフライ級王者・元フライ級&ミニフライ級王者、プロムエタイ協会・WPMF世界・BOMフライ級王者、WBCムエタイ・ダイヤモンド・スーパーフライ級王者、同ナイカノムトム・スーパーバンタム級王者、元ルンピニー・LPNJ・WMC・WBC・IBFムエタイ世界ミニフライ級王者)
バックチョー・シックンナ(タイ)
第6試合 RISEルール 61.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
笠原友希(シーザージム/SB日本スーパーフェザー級(60kg)王者、元同フェザー級(57.5kg)王者)
GUMP[ガンプ](TEAM TEPPEN/RISEスーパーフェザー級(60kg)7位、DEEP☆KICK -60kg王者)
第5試合 RIZIN MMAルール フェザー級(66kg) 5分3R
白川ダーク陸斗(JAPAN TOP TEAM)
奥山貴大(NEX SPORTS/GSB/SB日本ウェルター級(67.5kg)王者)
第4試合 KNOCK OUT-BLACKルール(肘無し・ワンキャッチワンアタック) 53kg契約 3分3R(延長1R)
佐藤執斗(グラップリングシュートボクサーズ/SB日本バンタム級(52.5kg)王者)
柿﨑 瑠[るい](クロスポイント大泉)
第3試合 女子44.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
MISAKI(TEAM FOREST/SB日本女子アトム級(45kg)王者、元J-GIRLSミニフライ級王者
撫子(GRABS kickboxing studio/ミネルヴァ・ピン級(45.36kg)王者)
第2試合 61kg契約 3分3R(無制限延長R)
手塚翔太(Sublime guys・GONG-GYM坂戸/SB日本フェザー級(57.5kg)1位、香港Energy Fightインターナショナル・スーパーフェザー級王者)
成尾拓輝(究道会館/HOOST CUP日本ライト級(60kg)王者)
第1試合 スーパーウェルター級(70kg) 3分3R(無制限延長R)
都木航佑[たかぎ こうすけ](キャピタルレイズ fighting GlaNz/SB日本スーパーウェルター級(70kg)1位、元KROSS×OVER KICK -67.5kg王者)
ピラポン・ノーナクシン[Peerapong Nornaksin](タイ/ノーナクシンジム)
オープニングファイト第2試合 スーパーバンタム級(55kg) 3分3R(無制限延長R)
笠原直希(シーザージム/SB日本スーパーバンタム級(55kg)1位)
庄司理玖斗[りくと](拳乃会/NJKFスーパーバンタム級6位)
オープニングファイト第1試合 51.5kg契約 3分3R(無制限延長R)
片山 魁[かいと](TEAM FOREST)
和田修虎(橋本道場)
概要
大会名 -SHOOT BOXING BATTLE SUMMIT- GROUND ZERO TOKYO 2024
日時 2024年12月26日(木)開場・16:00 開始・17:30
会場 TOKYO DOME CITY HALL
中継 U-NEXT(2,189円/月)
チケット料金 VVIP 10万円 VIP 8万円 アリーナSRS 5万円 アリーナRS 3万円 アリーナS 15,000円 第1バルコニー 15,000円 第2バルコニー 10,000円 第3バルコニー 7,000円 ※当日券は各500円UP
チケット販売 チケットぴあ イープラス 楽天チケット 出場選手・所属ジム
お問い合わせ シュートボクシング協会 03-3843-1212 http://www.shootboxing.org/