Krush 12.8 後楽園ホール:ライト級戦線で浮上するのは?伊藤健人「来年トップに行く」×児玉兼慎「つまんない試合をしているチャンピオンがベルトを持ってても意味ない」、西京佑馬「2年分の遅れを取り戻す」×古宮晴「DEEP☆KICKに出て見える景色が変わった」
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Krush.169(12月8日(日)後楽園ホール)に出場する、ライト級の伊藤健人、児玉兼慎、西京佑馬、古宮晴のインタビューがK-1 GROUPから届いた。
第10試合 セミファイナル ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
伊藤健人(K-1ジム蒲田チームアスラ/元Krush同級王者)
児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
伊藤は31歳。昨年9月のK-1でKrushライト級王者の里見柚己をKO勝ちすると、今年2月に里見が王座を懸けてのリマッチで38秒右フックでKO勝ちし、Krush参戦10年にして初めて王座を獲得した。だが7月の初防衛戦で、Krush参戦9年半の大岩龍矢に判定負けし、ベルトを失った。
児玉は22歳。昨年6月に大谷翔司に判定負けし連勝が3で止まったが、1月大会で瓦田脩二をKOし、約1年ぶりの試合となる。
第9試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushスーパー・フェザー級(60kg)王者、K-1甲子園2016 -60kg優勝)
古宮 晴(昇龍會/元DEEP☆KICK -63kg王者、K-1甲子園2021 -65kg優勝)
佑馬は24歳。22年8月のK-1福岡大会で里見柚己に判定負けした後、モチベーションの低下により引退も考えていたが、KRESTの先輩の活躍に刺激を受け練習を再開し、今年8月の復帰戦では加藤港を2R KOした。
古宮は21歳。地元大阪でのDEEP☆KICKでの-63kg王者挑戦者決定トーナメントを勝ち上がり、6月に王者の足利也真登に挑戦し1R KO勝ち。10月のK-1大阪大会では篠原悠人にカーフキックを効かせ2R KO勝ちした。試合後のマイクでは「11月末(23日)の名古屋Krush、僕は怪我もないので、大岩(龍矢)選手(Krushの)ベルト懸けてやりましょう」とマイクアピールした。大岩戦は実現しなかったが、大岩と同門で元Krush王者の佑馬との一戦が用意された。
伊藤健人「来年トップに行く」
―― 今回は7月の王座陥落からの再起戦になります。あの試合の後、今回の試合が決まるまでにはどんなことを考えましたか?
伊藤 大岩戦の前まで5連勝していて、その中で勝ち続けていた時の練習と同じようにやってきたのに、負けたのは何でなんだろうという原因から追求して、勝つ理由も分かっていたのに負けてしまった理由を探していたら、やっぱり自分に原因があったので、そこのミスであったり負けた要因となった点を自分で考えて、あとジムの代表から言われたことを受け止めて、それを課題にやってきた感じですね。
―― その負けた理由というのは、もう自分の中で明確に分かった感じですか?
伊藤 そうですね。できていなかった点が、試合後映を像見て分かったので、いろんな要素があると思うんですけど、そういう目に見えるミスを一つずつなくしていったという形ですかね。
―― その上で児玉兼慎戦が決まってからは、どのように練習や対策を?
伊藤 チャンピオンになる前もそうですけど、チャンピオンになってベルトを失って、一戦一戦の重みが変わってきているというか……変わらない、変わらないと言っていても、やっぱり前回の一戦よりも、今回の一戦という風に、一つずつ重みが変わってくるというか、本当に一戦一戦、全てをかけるつもりでやっていく形になってきていると思います。そういったマインド面というか、気持ちの面では、より強くなってきたかなと思います。
―― 改めて、児玉選手の印象は?
伊藤 大きい勝利を成し遂げてから、ケガを経ての再起戦だと思うんですけど、僕が再起戦で、向こうがケガ明けの試合になりますよね。ただ前回、元チャンピオンの瓦田選手に勝っているので、自信をつけて勢いよく来るのかなとは思っています。勢いがある選手だなと。
―― ここに警戒しなきゃという点は?
伊藤 試合映像を見て、一つひとつの技自体は警戒する点もあるんですけど、一つはその波に乗ってるところじゃないですかね。う
―― カード発表会見でも、児玉選手からは自信の発言が目立っていましたが、どう感じましたか?
伊藤 むしろ僕は、前回の試合前とか、あとはマイクとかではもう少し勢いがあると思っていたので、この試合の会見ではそこまでの勢いは感じなくて。以前の方があったのかなと、ちょっと感じました。
―― その会見の際、伊藤選手からは「その勢いあるからこそ、自分としてはやりやすくなる」というような発言がありましたが、もう少し具体的に言うと?
伊藤 本当に実力がある選手で、強さもあると思いますし、勢いに乗っているとは思うんですけど、技術的な面ではなくて、まだ知らない部分がちょっと多いとは思うんですよね。なので、その勢いが仇となるような形に僕がハメていければなと思っています。ただ、この前の会見でも、思ったよりちょっと落ち着いているのかなとも感じたので、そういう風に想定と違うパターンになっても、僕が勝てるように準備しています。
―― そこは、自分と相手の重ねてきた経験の差によるところが大きい?
伊藤 はい、そこは感じています。試合に対してもそうなんですけど、自分が自分のことをよく理解できてきているので、その面での自分への対応力は上がってきているなと感じますし。そういった中で、自分をより理解しながら戦えるかなとは思っています。
―― 今年最後の試合になるかと思いますが、ここで勝って来年はどうしていこうと思っていますか?
伊藤 まずは、この前負けてしまってからの、年内の再起戦で僕が勝利する試合が決まったので、ここで必ず勝利を飾って、2025年は、僕はライト級がK-1 GROUPの中心に来るのかなと思っているんですね。だから、その中心に来るライト級の中で、より中心、トップに行きます。
―― その会見の際、宮田充プロデューサーから「来年、ライト級で考えていることがある」という発言もありましたが、そこについては?
伊藤 本当にそのための試合だと思っていますし、ここ3大会のKrushはどれもライト級がメインだったり後半に組まれていますよね。自分自身、その意味も意図も分かっていますし、そのためにもここでの勝利は絶対で、来年自分がどういう立ち位置で進んでいくかということを証明できる試合だと思っています。
―― 今回、最終的にこう勝ちたいというビジョンはもう明確に見えていますか?
伊藤 そうですね。やっぱりKrushという舞台で戦わせていただいている以上、倒すか倒されるか……今回に対しては、「倒す」しかないんですけど、お客さんが沸くような、ワクワクするような試合になる気がしていますし、必ず僕が倒して勝ちます。
―― 去年から今年にかけては、連続KO勝利でタイトル獲得を経験されました。それを経て、「倒して勝つ」ということへの意識についても、かなり変化は大きいのでは?
伊藤 それはだいぶ変わりましたね。倒して勝つ前から、そういう意識については変わっていたんですけど、それが試合の結果として表れるのはその後だったので、結果として表れてみると、KOで勝つと“その後”もかなり変わるなと思ったんですね。これでこそプロの試合なんだなというのを自分でも体感したので、これからもそれを見せていきたいですね。
―― “その後”が変わるというのは?
伊藤 応援してくれる人たちもそうですし、Krushを見てくださるお客さんたちからも反響が大きくて、一つの試合をする意味というか、それがお客さんに伝わる試合ができるのは、やっぱり倒し倒すされという形なのかなというのが実感できました。これこそこの舞台で戦っている意味というか、選手の価値なのかなということを、自分で理解するようになりました。
―― では最後に、改めて今回の試合への“決意”をいただけますでか?
伊藤 自分は一戦一戦、全てをかけている状況で、今回の試合に関しても、前回よりも大きなマインド、気持ちでぶつかっていきますし、必ずそこから「倒して勝つ」ということをゴールにしていくので、ぜひお客さんにも注目していただいて、Krushの年内最終興行を見に来てください。
―― 分かりました。ありがとうございました!
児玉兼慎「つまんない試合をしているチャンピオンがベルトを持ってても意味ない」
―― 今年1月には元チャンピオンの瓦田脩二選手にKO勝利しましたが、そこから負傷によって約10ヵ月ぶりの試合となりました。ケガの状況はどんな感じだったんでしょう?
児玉 瓦田戦で鼻が折れてしばらく試合ができなくて、その後に一度、試合が決まったんですけど、そこで足をケガして、それも出られなくなって、夏が終わったぐらいの頃に練習を再開して、今回の試合という感じです。
―― いい勝ち方の後だっただけに、もったいなかったですね。試合に出られなかった間に考えたことは?
児玉 その間に、ライト級のチャンピオンがコロコロ変わったじゃないですか。ベルトを目指してるので、「またか」みたいな感じはありましたね。しかもこの前は今のチャンピオンが名古屋で負けたので、「マジかよ」と。
―― 久々の復帰戦が、また元チャンピオンの伊藤健人選手との試合になりましたが、ブランク明けでいきなり大きな試合ということについてはどう思っていますか?
児玉 そのオファーをもらった時はすごくうれしかったですね。「元チャンピオン」というだけじゃなくて、この前までベルトを持っていた「前チャンピオン」なので、ベルトが僕にとっては余計にうれしいです。
―― ブランクについては心配ないですか?
児玉 全然ないです。今はしっかり練習できていますし、瓦田戦よりも強い自信があるので。
―― この間の練習などで、見直した点、変わった点などはありますか?
児玉 戦い方はいい感じに変わってきていると思います。すごく頭を使うようになったので。バカみたいにただ前に出るだけじゃなくて、頭を使って考えられるようになりました。格闘技について、やっと分かってきたなという感じがしていて。
―― 以前は勢いだけだった?
児玉 そうですね。「気合いで何とかなるっしょ」という感じでやってたんですけど、今は「こうすればいいんだ」というのが分かってきました。そこが一番ですね。
―― それは、続けているうちにだんだんと分かってきたものが形になったという感じですか?
児玉 そんな感じですね。やっぱり格闘技って、自分でやるしかないと思うので。もう何年もやってますけど、その中でやっと、ちょっと分かってきたかなと。
―― それによって、練習のやり方も変わってきた?
児玉 練習は同じなんですけど……格闘技の練習って、サンドバッグとミットとスパーリングぐらいしかないと思うんですけど、その中で、ちょっとずつ意識が変わってきた感じですかね。
―― そうなってくると、練習のやり甲斐も変わってきそうですね。
児玉 それはメッチャありますね。強い選手の映像を見ていて、自分の試合と比べた時に、「あ、みんなこうやってるんだ」と思えることが多くなったんですよ。それで格闘技が分かってきた感じなのかなと思いますね。今になってですけど。でも、まだ途中なので、もっともっと強くなれると思いますけど。
―― では今回の伊藤戦については、どうしようと考えていますか?
児玉 相手の対策ももちろんやってるんですけど、今は格闘技とかキックボクシング、K-1について「ああ、こうすればいいんだ」というのが分かってきた感じが強いんですよ。だから試合でもそれが出せればと思いますし、あとはスピードで圧倒しようかなと思っています。
―― 改めて、伊藤選手への印象は?
児玉 僕よりあるのは、キャリアと「元チャンピオン」という経歴、それからパワーとかフィジカルはありそうな感じがしますね。でも、僕の方が強いと思っています。
―― カード発表会見の時も、「相手のパンチは当たらない」という発言が出ていました。それはスピードに自信があるから?
児玉 はい。スピードにも自信があるし、技術にも差があると思うので、もらわないですね。
―― 最後はどう勝ちたいと思っていますか?
児玉 圧倒して、もちろん倒して、「次のチャンピオン候補は?」となった時に僕の名前がすぐ出るような、インパクトのある勝ち方をしたいと思っています。
―― 最近よく言われていることですが、今はKrush、K-1でライト級が充実してきていて、タイトル戦線のライバルになる選手もたくさんいますよね。その状況はどう見ていますか?
児玉 ライト級は僕と同じようなところにいる選手が多い中、今ベルトがほしい選手がいっぱいいる中で、その一つ前のチャンピオンとやれるということに、けっこう意味を感じていて。Krushなので、つまんない試合をしているチャンピオンがベルトを持ってても意味ないと思うんですよね。僕だったら絶対に面白い試合ができると思っているし、期待に応えられると思っているので、そこを見てほしいです。いろんなチャレンジャー候補がいる中で、僕だったらもっとオモロくできるよっていうのはありますね。
―― そこに、具体的に近づいてこれている実感がある?
児玉 ありますね。でも、ここで勝たないと始まらないんですけど。結果だけじゃなく、勝ち方も含めて。
―― では最後に、今回の試合に向けての“決意”を、改めていただけますか?
児玉 今年最後のKrushなので、ショボい試合をする気はないし、豪華なカードが並んでいる中で、試合順もかなり後ろの方だと思うんですけど、その期待に応える自信はあるし、チャンピオンにも「俺の試合を見とけよ」と言いたいですね。
―― 分かりました。ありがとうございました!
西京佑馬「2年分の遅れを取り戻す。来年もっと飛躍する」
―― 前回、約2年ぶりの復帰戦は見事な勝利でした。試合前は、ブランクに対して不安がありましたか?
西京 練習を重ねて、スパーリングとかもやっていくうちに、「大丈夫だろうな」と思えたので、特に試合前とか直前に不安とかはなかったですね。
―― 実際に試合をやってみて、もしかしたら「思った以上に動けたな」という感じですか?
西京 そうですね。今まで15戦やってきて、一番リラックスできました。それと、リカバリーだったりもうまくできて、体の状態としては万全でしたね。
―― 復帰戦でそれだけやれたというのは、休んでいた期間にリセット、リフレッシュできていたから?
西京 うーん……もしかしたらあるかもしれないですね。そんなに意識してはいないですけど、思い返せば、メンタル面とかはいい感じだったかなと思いますね。
―― ここからガンガン行こうと思える勝利だったのでは?
西京 そうですね。これから先に向けて、いい勝ち方ができたと思います。
―― 復帰2戦目は古宮晴選手との試合です。これまでの古宮選手の戦績については、どう見ていますか?
西京 僕と同じK-1甲子園出身で、直近では篠原悠人選手にも勝っているので、実力はかなりあるかなと思います。
―― 戦い方や攻撃面についての印象、警戒すべきと思っている点は?
西京 対策はしてますけど、そのへんはここでは言わないでおきます。
―― 了解です。では、自分としてはどう戦ってどう勝ちたいですか?
西京 最終的には、一番わかりやすい形で、KOで勝ちたいと思っています。今後、どんどん上に行くためには落とせない試合なので、実力の差をしっかり見せつけて勝ちたいですね。
―― 今回のように、明らかに終われる立場での戦いって、今までそんなになかった印象なんですが。
西京 確かに、あんまりなかったですね。数戦ぐらいだと思います。まあ正直、メンタル的には挑む側の方が楽ですけど、そこの課題もクリアしていかないといけないので。
―― 復帰したばかりだし、まだまだ上にもたくさんいる中でのこの一戦ですが、そのあたりはちょっと複雑なものがあったりしますか?
西京 とは言っても、古宮選手は最近、実績を残しているので、自分が追われる立場というのもそこまで大きくはないかなと思うんですよね。他団体のベルトも獲っているし、K-1 GROUP外で強い選手たちとも試合しているので。
―― 今回の試合で、西京選手自身のテーマは何かありますか?
西京 テーマらしいテーマはそんなにないですけど、復帰2戦目で、2年分の遅れはけっこう大きいと思うし、来年で25歳になるので、遅れを取り戻さないとという意味でも、絶対勝たなきゃいけない試合ですね。
―― いろんなところで言われていますが、今K-1、Krushはライト級が激戦区と言われている状況です。改めてそこに関しては?
西京 ライト級は、K-1チャンピオン以外は実力的に横並びの状況なのかなと思うので、確かに激戦区ではあるなというのは感じてますけど、そこから一つ抜けないといけないなとは思いますね。
―― 一つ抜けるために、現状にプラスして今、一番必要だなと思うことは?
西京 実力的には本当に自信はあるんですけど、それをしっかり試合で出せるような、安定したメンタルが自分には必要かなと感じています。
―― 過去を振り返っても?
西京 そうですね。試合によってメンタルというか、モチベーションがバラバラだったので、どんな試合でも一定でいけるようにすることが必要かなと思っています。前回は復帰戦でモチベーションが高かったですし、準備期間も長かったのでよかったですが、それを保てるかというのも重要ですね。
―― では、その点でこの試合がどうかというのも大事なところですか?
西京 はい。周りから見たら追われる立場みたいな感じもあるだろうし、そこを含めてという感じですね。
―― そこがうまくいけば、あとは大丈夫という感じ?
西京 そうですね。そこがうまくいけば、試合内容もうまくいけると思うので、見ている人は内容を見ていただければと思います。
―― では最後に、今回の試合に向けての“決意”をいただけますか?
西京 来年以降、もっともっと飛躍できるように、この試合で弾みをつけたいので、見ている人にも分かりやすい形で勝ちたいと思います。注目お願いします。
―― 分かりました。ありがとうございました!
古宮晴「DEEP☆KICKに出て見える景色が変わった」
―― Krushには久々の登場で、そこで西京佑馬選手が相手と、最初に聞いた時にはどう思いましたか?
古宮 西京選手は強くて、スーパー・フェザー級のチャンピオンになった時から見ていたので、最初に話を聞いた時には、「ああ、来たか。西京選手とやるんか」というのはありましたね。
―― 西京選手は前回、約2年ぶりの復帰戦でした。その試合はどう見ましたか?
古宮 復帰戦だったので、ブランクは多少あるのかなと思ってたんですけど、そんなことを感じさせないぐらいの強さで復帰してくれてたなと。追っている立場なのでワクワクはしないですけど、強くなって帰ってきてくれたのもあって、今回の試合が自分にとって楽しみな部分はありますね。
―― 改めて、西京選手の戦いで一番警戒しなければと思っている点は?
古宮 やっぱり距離感ですね。西京選手は距離感を崩さないし、自分の距離をずっと保つのがうまいなと思っているので、そこをどう崩すかというところを一番考えていますね。
―― そのためには、強引に崩すことも考えている?
古宮 強引なパターンも考えていますし、差し合いで縮めていったりとか、いろんなパターンを用意しています。
―― 自分としては、どう戦ってどう勝ちたいですか?
古宮 来年、ライト級で何か面白いことをやりたいと宮田充プロデューサーも言っていたし、今、僕はKrush、K-1のベルトがほしいので、ここは勝たなきゃいけないんですよね。だから倒しにいくのはもちろんですけど、泥臭くても汚くても勝ちにいきたいなという気持ちがあります。
―― 昨年8月に昇也戦でプロ2敗目を喫して、今年に入ってからはDEEP☆KICKに参戦していました。Krushで積み上げてきた古宮選手にとっては、ちょっと複雑な思いもあったのでは?
古宮 確かにKrushが大好きで、積み上げてきた部分もあったんですけど、自分がやっぱりまだまだというのも感じていたし、基本、僕はオファーを断らないようにしているんですね。そこで話が来て、昇也戦で負けたこともあってちょっと初心に返りたいなと思っていたので、受けたという感じですね。悪く言うつもりはないですけど、DEEP☆KICKって地方団体じゃないですか。そこに出てみて、見ている景色も変わるのかなと思って出たという感じですかね。
―― 実際に出て、ベルトも獲って、見える景色は変わりましたか?
古宮 3年前にK-1の大阪大会にプレリミナリーファイトに出たことがあって、それ以来の大阪での試合だったんですよ。東京での大会とは応援に来てくれる数も違うし、「自分ひとりで戦ってるわけじゃないな」というのとか、背負ってるものとかが分かって、特にメンタル面で見える景色は変わってきました。
―― では、確実にいい経験になったと。
古宮 そうですね。僕にとっては、大きな経験になりました。それが篠原悠人戦に繋がった部分もありましたし。あの試合も大阪で、たくさんの人たちが応援に来てくれて、自分ひとりで戦っていたわけじゃないし、楽に戦えたというか、気負わず戦えました。モチベーションとかも変わりましたし、その意味では大きかったです。
―― K-1の舞台で、そこで実績のある篠原選手に勝ったというのは、相当大きかったのでは?
古宮 はい。ゴンナパー選手をKOして勝った時から好きな選手だったのもありますし、そういう選手を倒して、トップ戦線に上がれたかなというのもあったので、自分にとってこのKOは大きいですね。
―― そして今回は、下の階級で王座を経験した相手、名前もある相手で、この激戦区と言われるライト級の中では、本当に大きな相手ですよね。
古宮 僕の中では、本当に西京選手は1番、2番ぐらいの強さだと思っているので、ここで勝てたら本当に前に進めるかなという感じです。
―― 先ほども出ましたが、来年、何かが起きそうなライト級は、トップ集団がたくさんいる状況だと思います。そこから抜け出してタイトル挑戦、そしてチャンピオンになっていくのに、今一番必要なものは何だと思っていますか?
古宮 やっぱり、倒せる力もそうなんですけど、会場を巻き込んで沸かせるファイターになるのが大事かなと思っていますね。横並びの状況から一つ抜け出すには、実力はもちろんですけど、見てもらう力も必要だし、それプラス華とかも大事になるんじゃないかなと思います。
―― 勝ち方も重要ですよね。
古宮 そうですね。それも魅せる力になりますし、勝ち方一つで可能性を感じてもらえますから。KOが一番いい形ですけど、KOの中にも種類があるじゃないですか。その中で、派手に倒したりできる選手にならないとなと思いますね。
―― では最後に、今回の試合に向けての“決意”を、改めていただけますか?
古宮 今回の西京戦は、もちろん一つの大きな壁なんですけど、ここを乗り越えて来年、ライト級のヤツらを全員倒していって、チャンピオンになるのが僕のストーリーやと思っているし、この試合もストーリーの一部やと思っているので、何としても倒しにいきます。
―― 分かりました。ありがとうございました!
対戦カード
第11試合 メインイベント Krushスーパー・フェザー級(60kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
横山朋哉(リーブルロア/王者)※初防衛戦
松山勇汰(ALONZA ABLAZE/挑戦者、K-1甲子園2020 -60kg優勝)
第10試合 セミファイナル ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
伊藤健人(K-1ジム蒲田チームアスラ/元Krush同級王者)
児玉兼慎(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
第9試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushスーパー・フェザー級(60kg)王者、K-1甲子園2016 -60kg優勝)
古宮 晴(昇龍會/元DEEP☆KICK -63kg王者、K-1甲子園2021 -65kg優勝)
第8試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushバンタム級(53kg)王者)
大鹿統毅(K-1ジム総本部チームペガサス/元Krushフライ級(51kg)王者、K-1甲子園2022 -55kg優勝)
~休憩~
第7試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
橋本実生[まお](KRAFT GYM)※K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTから所属変更
啓斗(team ALL-WIN/DEEP☆KICK -57.5kg王者)
第6試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
山本直樹(K-1ジム五反田チームキングス)
立基[りき](K-1ジム目黒TEAM TIGER)
第5試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
齊藤龍之介(ドージョー☆シャカリキ)
龍翔(EX ARES/ジャパンカップキック・スーパーバンタム級王者)
第4試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
藤田和希(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
坂本寿希(リーブルロア/元KROSS×OVERスーパーバンタム級王者)
第3試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
友尊(TEAM K/BLUE DOG GYM/元NJKFスーパーフェザー級王者)
山浦迅也(北斗会館)
第2試合 女子フライ級(52kg) 3分3R(延長1R)
真優(月心会チーム侍)
Yuka☆(SHINE沖縄/ミネルヴァ・ライトフライ級王者)
第1試合 女子アトム級(45kg) 3分3R(延長1R)
末松 晄[あき](K.I.K team BLADE)
大西日和(K-1ジム福岡チームbeginning)
概要
大会名 Krush.169
日時 2024年12月8日(日) 開場・17:00 開始・17:30
会場 後楽園ホール
中継 ABEMA(生放送)
チケット料金 SRS席 20,000円 RS席 15,000円 S席 10,000円 A席 7,000円 ※当日券500円アップ ※小学生からチケットが必要
チケット販売 K-1.CLUB イープラス ローソンチケット グッドルーザー 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/krush/