RISE 9.16 後楽園ホール:清水賢吾、アーツの弟子・フェルダオスとの再戦は「負けたら引退」
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RISE 127(9月16日(日) 後楽園ホール)のメインイベント、RISEヘビー級タイトルマッチで対戦する清水賢吾(極真会館/王者)、バダ・フェルダオス(オランダ/挑戦者)の2選手、そして酒井柚樹(はまっこムエタイジム)と対戦する金子梓(新宿レフティージム)のインタビューがRISEクリエーションから届いた。清水は6月の幕張メッセ大会でフェルダオスに左フックをもらって最初のダウンを喫すると、パンチの連打で2ダウンを奪われ1R KO負け。リベンジマッチを志願し、今回は「正直、負けたら引退だと思います」と決意を語る。
清水賢吾『RISEヘビー級・清水賢吾を舐めてもらったら困るよ』
–前回の試合を振り返っていかがでしたか?
清水 会場着いた時に豪華なセットを見て、テンション上がって一番目立ってやろうというつもりでした。自分でもまさか負けるとは思ってなかったです。負けて本当に悔しい気持ちです。
–事前インタビューで舐めてた訳では無いとおっしゃってましたが、実際は少し油断していた?
清水 いや、舐めてるって事は勿論無いですけど、相手の映像を見て自分が倒されると全く思ってなかったです。
–想定外の攻撃力だった?
清水 やってる感じはそうでもなくて、ファーストコンタクトで対峙した時に大丈夫だと思ったんですけど、左フックを打った時にタイミング良く同時に合わされて自分の方が倒れてしまいました。そこで記憶が飛んでほとんど試合内容は覚えてないんですけど。後で映像を見ても効いてるなと、強かったんだなという感じですね。
–同時にもらって自分だけ倒れた?
清水 いつもなら相手が倒れてたと思うんですけど、向こうの方がスピードありましたね。速かったです。
–試合後にすぐにリベンジしたいとおっしゃってましたね。希望通りリベンジマッチが実現しましたが?
清水 完全なKO負けだったら自分の中で諦めて引退っていう思いもあったんですけど、KO負けではあったんですけどそこまで完全にやられた訳ではなかったので、すぐリベンジしたいという思いが湧いてきましたね。
–では、今回の試合は自分の中でどういった位置付けですか?
清水 正直、負けたら引退だと思います。ただ、この試合勝って11月の試合(11.17 両国国技館大会)に繋げたいと思ってます。
–負けたら引退も考えている?
清水 正直、この年齢で上がり目もそこまで無いんで、自分の中で引退も考えてます。とりあえず今回の試合に集中して全て懸けるって感じですね。
–試合後、バダ選手の師匠であるピーター・アーツさんはRISEのタイトルを狙うとおっしゃってました。そして、今回のリベンジマッチはRISEのタイトルを賭けて戦う事になりましたが?
清水 絶対、海外に流出させたくないです。キックボクサーとしてもRISEのチャンピオンとしてもRISEのタイトルを守らないとと思います。
–清水選手が引退すると日本重量級の選手がまた一人減ってしまう事になります。
清水 でも天心君いますからね。軽量級が盛り上がってるんで。中々、海外の重量級の選手とやるのは自分でやってても厳しいなと思ってるので、出てきて欲しいですけど現状として難しいですね。だから僕も頑張らなきゃなという思いはあるんですけど。
–今、選手生活を振り返ってみていかがですか?
清水 極真空手やってた頃からキックボクシングやってたんですけど、正直、自分がチャンピオンになれると思ってなかったので、RISEとシュートボクシング、GLORYの日本トーナメントでも優勝して、自分の中では出来過ぎというか想像よりもキャリアとしては頑張れたと思ってるんで満足してるんですけど、あとは終わり方というか格闘技人生のシメ方として良い終わり方したいですね。記憶にも記録にも残れたら良いですよね。
–理想の終わり方は?
清水 自分らしくKOで、“一撃”で。強い印象のまま終わりたいですね。逆転満塁ホームランですかね。いつものように、最後までソレかよ!みたいなのでも良いですよね(笑)
–バダ選手に何かメッセージはありますか?
清水 前回、バダ選手がKOしてるので、僕をKO出来ると思ってると思うんですけど、今回はしっかり前回と比べ物にならないぐらいの仕上がりでいきますんで、RISEヘビー級・清水賢吾を舐めてもらったら困るよと言いたいですね。
バダ・フェルダオス『シミズは、ディフェンスが甘いから今回も前回と同じようになる』
–現在のコンディションはどうでしょうか?
バダ とても良い状態です。ケガや痛めた所もなく100%です。
–前回見事なKO勝利でしたが気分はいかがですか?
バダ 初めての日本の試合で勝ててとても嬉しかった。KOはピーター会長の教えてくれた練習どうりにコンビネーションをしたから。とてもとても嬉しかったよ。
–前回の勝利があり今回はヘビー級タイトルマッチになりました。
バダ 前回どうり必ず勝つよ!ヘビー級のタイトルをすべて取るのが目標さ。日本へ行くのが待ちきれないよ。
–清水選手はリベンジに燃えていると思います。
バダ シミズは、ディフェンスが甘いから今回も前回と同じようになると思うよ。練習どうり動くだけだよ。
–今回はタイトルマッチなので5ラウンド無制限延長ラウンドです。
バダ 僕の試合は3ラウンドの試合が多いけど、キックボクシングでは5ラウンドは基本だと思っているから気になりません。
ピーター会長とジムではいつも5ラウンドをイメージして練習していますから、5ラウンドまでに必ずKOします。
–今回もKO決着を狙いますか?
バダ もちろんKO狙いで初回からガンガン行きます!
–最後にファンの皆さんに一言お願いします。
バダ また会場で会いましょう。長い歴史のあると聞いている後楽園ホールを早く試合がしたいです。
金子梓『正直、はまっこムエタイの選手は苦手。過去2回やっていずれも苦戦していますから』
左写真 晴山塾時代。一番右が金子。中央が実弟の翼(現在ビクトリージムで活躍中の翼)、左はのちにK-1甲子園王者となる翔栄
中写真 日大レスリング部で活動していた頃の金子
右写真 日大の冬季合宿の時の写真。一番左の二列目が大学1年の金子。その前にいるのが村田夏南子。その隣は現在プロレスラーとして活躍中の橋本千紘
(取材・布施鋼治/写真提供・金子梓)
–デビュー以来7戦全勝という戦績は自信になっている? それともプレッシャー?
金子 どっちもどっちですね(苦笑)。キックを始める前にはレスリング(名門・日本大学レスリング部出身。ひとつ上には現在MMAで活躍中の村田夏南子がいる)と空手(極真空手。その前は晴山塾に所属していた)をやっていたけど、ここまで勝ち続けた経験はない。うまくいきすぎていると思いますね。
–レスリング時代に獲った最後の金メダルは?
金子 う~ん、高2の時、関東地区の小さな大会で優勝したのが最後だと思います。4人くらいしか出ていないトーナメント(苦笑)。いまの僕はレスリング出身ということで少しだけ注目されているかもしれないけど、僕は本職でレスリングをやっている人に胸を張っていえるほどの戦績を残しているわけではない。
–だったら、なおさらキックでは大化けの予感がします。その理由は?
金子 空手やレスリングは親の意向というか、高校も大学もなりゆきに任せてやっていた感がある。対照的にキックボクシングは自分で選んで始めた。あとは今までダメだった分、キックではしっかりやらなきゃという思いも強かったですね。
–所属する新宿レフティージムは秀樹、工藤政英など目立った活躍をしている選手が多いですね。その影響もある?
金子 新宿レフティージムのチームワークですかね。誰かの試合が決まったら、みんなで徹底的にサポートしてくれる。毎週土曜日にはラントレをやっているんですが、そこでも徹底的に追い込んでくれる。仲間がいるから、何ともが自分も頑張れる。
–ラントレのトレーナーは“鬼嫁”として名を馳せる秀樹選手の嫁・いつかさん。徹底的に追い込んでくるいつかさんを恨んだことはない?
金子 (ちょっと慌てながら)全然ないです。ただ、練習日が近づくにつれ、「土曜なんか来なければいいのに」と思います。でも、やったらやった分だけ自信になる。やらないと、たぶん試合の時に不安になると思うので本当にありがたい。
–ところで、今回は他団体ではタイトルマッチの経験もある酒井柚樹選手との対戦になりました。
金子 ユーチューブに上がっていた最近のMAのタイトルマッチは見ました。あと生で見たことも何回かあって、その時はイメージは残っています。うまくて速い選手ですよね。
–どんなうまさを感じる?
金子 パンチからキックのコンビネーションですかね。そして酒井選手は必ず自分の攻撃で終えるようにしている。
–6.17 RISE 125では同じはまっこムエタイジム所属の奥脇一哉選手と闘っているので、2戦連続VSはまっこになりますね。
金子 そうですね。去年11月にもはまっこのギッティチャイ・タツヤ選手に苦戦しているので、正直はまっこはそんなに得意ではない。
–はまっこ陣営にしてみれば、VS金子3連敗は阻止したいところでしょう。
金子 奥脇戦もギッティチャイ戦も自分は決していい動きができていたわけではない。なので、はまっこサイドには僕の穴というか、弱点のデータはあると思う。ちょっとビビります(冷や汗)。
–そういう弱気なところを払拭したいがゆえに一生懸命練習する。それがいい結果につながっているのでは?
金子 あ~っ、そうですね。僕は弱気というかネガティブなので、「やられるならこういうパターンだろう」という展開をまず考えてしまう。だったら、先に攻撃した方がいいと思いますけど。基本ビビリなので。
–ビビリだからこそ格闘技を続けてきた?
金子 どうなんですかね。格闘技を続けてきたのは単純に好きだったからだと思います。
–現在重点的にやっている練習は?
金子「いろいろ考えすぎ」という前回の試合の反省を踏まえ、とにかく攻めることを考えながらやっています。自分ができることを全て出す。そういう練習です。
–自分の全てを出し切る、と。
金子 ハイ。いまのところいい感じで来ていると思います。
–今回酒井選手に勝てば、8戦全勝となり、RISE-53kg級王座決定戦に一歩近づくことになります。そこは意識する?
金子 そうでしすね。RISEのチャンピオンベルトは何としてもほしい。ただ、先のことを考えて勝てるほど酒井選手は楽な相手ではないこともわかっています。だから、いまはベルトより目の前の酒井選手との一戦しか考えていません(キッパリ)。
–田丸辰選手からは「王座決定戦まで負けないで」というメッセージをもらっています。
金子 それはプレッシャーになりますね(微笑)。負けないように頑張ります。
対戦カード
第11試合 メインイベント RISEヘビー級タイトルマッチ 3分5R(無制限延長R)
清水賢吾(極真会館/王者、シュートボクシング日本王者)
バダ・フェルダオス(オランダ/ドージョー・ピーター・アーツ/挑戦者)
第10試合 セミファイナル 第7代RISEバンタム級(55kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
優吾・FLYSKYGYM(FLYSKYGYM/RISE 2位)
鈴木真彦(山口道場/WBCムエタイ日本バンタム級王者&ホーストカップ日本バンタム級(55kg)王者)
第9試合 第7代RISEバンタム級(55kg)王座決定トーナメント準決勝 3分3R(延長1R)
山川賢誠(Kickboxing Academy Sapporo/RISE 4位)
結城将人(TEAM TEPPEN/RISE 5位)
第8試合 バンタム級(55kg) 3分3R
良星(平井道場/Bigbangスーパーバンタム級王者)
堀尾竜司(TRY HARD GYM/元Krushスーパー・バンタム級(55kg)王者)
~休憩~
第7試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
篠塚辰樹(TEAM TEPPEN/RISE 4位)
八神剣太(レジェンド横浜/REBELS-MUAYTHAIフェザー級王者、元J-NETWORK&WPMF日本フェザー級王者)
第6試合 53kg契約 3分3R
金子 梓(新宿レフティージム)
酒井柚樹(はまっこムエタイジム)
第5試合 53kg契約 3分3R
田丸 辰(平井道場)
林 祐哉(空修会館)
第4試合 スーパーフェザー級(-60kg) 3分3R(延長1R)
白鳥大珠(TEAM TEPPEN/RISE 4位、元WPMF日本スーパーフェザー級王者)
嶋田将典(Stay Gold/RISE 13位)
第3試合 スーパーライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
憂也(魁塾/RISE 3位、DEEP☆KICK -65kg級王者)
山田洸誓(正道会館 高知/RISE 5位)
第2試合 女子46kg契約 3分3R
祥子[しょうこ](JSKキックボクシングジム)
平岡 琴(TRY HARD GYM)※K-1 GYM YOKOHAMA TEAM TORNADOから所属変更
第1試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
MASATO(3POUND/RISE 6位、2016年RISING ROOKIES CUP同級優勝)
瑠夏(新潟誠道館/RISE 7位、2017年RISING ROOKIES CUPP同級優勝)
オープニングファイト第4試合 ミドル級(70kg) 3分3R(延長1R)
中島将志(新潟誠道館/RISE 5位、2017年RISING ROOKIES CUP同級優勝)
鳥居 剛(夕月堂本舗)
オープニングファイト第3試合 RISING ROOKIES CUPミドル級(70kg)決勝戦 3分3R(最大延長2R)
宮前達也(BattleNation)
天雷しゅんすけ(SLACK/第14回関東アマ修斗選手権ライト級優勝)
オープニングファイト第2試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
虎二郎・FLYSKYGYM(FLYSKYGYM)
門口佳佑(TOP DIAMOND×EX ARES/AbemaTV「VS那須川天心」挑戦者決定トーナメント優勝)
オープニングファイト第1試合 女子58kg契約 3分3R
村上悠佳(TEAM TEPPEN)
菅原麻子(トイカツ道場)
概要
スケジュール 2018年9月16日(日) 開場・17:00 オープニングファイト開始・17:15 本戦開始・18:00
中継 スカイA
チケット料金 SRS席 12,000円 RS席 8,000円 S席 6,000円 A席 5,000円 ※当日券は各500円アップ ※未就学児は保護者膝上に限り無料
チケット販売 チケットぴあ ローソンチケット イープラス 後楽園ホール RISEクリエーション
お問い合わせ RISEクリエーション 03-5319-1860 http://www.rise-rc.com/ http://www.facebook.com/rise2003/