新極真会 7.21 代々木第二:「他の格闘技と違い、煽り合いは無い(渡辺優作)」、優勝賞金1千万円ワンデートーナメント「KCC」出場男女16名が直前会見で勢揃い
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全世界空手道連盟 新極真会「第1回 空手 Champion of Champions」(7月21日(日)東京・国立代々木競技場第二体育館)を2日後に控えた19日、出場選手が揃っての記者会見が東京プリンスホテルで行われた。
「空手 Champion of Champions(略称:KCC)」は新極真会が新たにスタートする男女各8選手による体重無差別ワンデートーナメント。2年に1回の開催を予定している。毎年秋の全日本大会、4年に1度の世界大会というサイクルは、フルコンタクト空手団体の伝統となっているが、そういった大会に比べて少数精鋭なのがKCCの特徴だ。
新極真会の場合、昨年10月の第13回世界大会は男子132名、女子37名がエントリーし、2日かけて開催され、男子は最大8試合、女子は最大6試合を勝たなければ優勝できなかった。例年、勝ち上がる途中のダメージの影響で敗退する強豪選手も少なくない。KCCは男女各8名のため、決勝まで3試合・約2時間半で、比較的ダメージが少ない状態で戦える。アグレッシブな組手が期待できる半面、パワーで勝る海外勢に日本勢が押し切られる恐れもある。
優勝賞金は1000万円で、男女合わせ賞金総額は3000万円。8選手による1DAYトーナメントという形式もK-1を彷彿とさせ、プロ格闘技を意識した様子が伺える。4月の発表会見で新極真会の緑健児代表も「この大会を開催する目的は2つあります。1つは海外・日本の選手を多くの人に知ってもらい、空手のスター選手を輩出することです。もう一つは厳しい稽古に臨んでいる選手たちに、プロ選手に負けないぐらいの奨学金を、少しでも多くお渡ししたいと思ったからです」と説明していた。
キック界でスターになり今やボクシング界でも注目される那須川天心も、ベースはフルコン空手で、中学1年生の時に1度、新極真会の全日本規模の大会に出場している。KCCと同日には「カラテドリームフェスティバル」も東京体育館で開催され、幼児からシニアまで約180階級のトーナメントが行われ、全日本選手権部門の入賞者はKCCに招待される。緑氏は「子供達がKCCを見て感動し、この大会に出たいと思えるような、夢のある大会を育てていきたいです」と4月の会見で話していた。
出場メンバーは昨年の世界大会、今年5月のJFKO全日本大会など、近年の大会の上位勢を中心とする。多数の強豪選手のいるロシアは戦争の影響で昨年の世界大会同様に不参加だ。
日本の男子は世界大会5位の岡田侑己、8位の渡辺優作、JFKO全日本重量級優勝の多田大祐が出場。女子は世界大会優勝者の鈴木未紘(みひろ)、準優勝の網川来夢(らむ)、3位の目代結菜、4位の藤原桃萌(もも)の4強が揃い踏みする。入来建武は昨年の世界大会男子優勝をもって現役を退いたため、次回3年後の世界大会に向け、新勢力がどれだけ台頭するかもKCCの注目点となる。
大会2日前の会見には、無事来日した海外勢も合わせ16選手が勢ぞろいした。男子トーナメント出場の渡辺優作は「世界のエース、日本のエースが今回で決まると思います」とコメント。1日最大3試合の短期決戦となることについて、優勝候補・エヴェンタス・グザウスカス(リトアニア/2022世界重量級優勝)は「短時間のため観客も集中して見ることができる」と話し、同ブロックの対抗馬となりそうなマシエ・マズール[ポーランド/2022世界重量級準優勝、2019世界準優勝)も「1試合から全力で戦えるので、面白い試合が見せられる」と、観客目線での魅力を語った。
- 鈴木未紘
- 網川来夢
女子の優勝候補・鈴木未紘は「いつも通りやるべきことに集中して、明るくポジティブに行きたいです」と、心構えの面についてコメント。
反対ブロックから鈴木へのリベンジを見据える網川来夢は「延長になり長期戦になるほどダメージが溜まるので、本戦で決めにいくことを考えています」と試合運びのプランを語った。
- 藤原桃萌
- 目代結菜
藤原桃萌は「重量級ですのであまりダメージを感じたことがないんですけど、一回戦から持ち味である圧力を最大パワーで出していきたいです」とフィジカルでの優位を活かしたい考えだ。
目代結菜は「特別練習を変えたことは無いですが、心の回復の仕方みたいなのは今回取り入れたので、そこをうまくできるようにしたいです」と話した。目代の初戦の相手・ブリジタ・グスタイタイテ(リトアニア/2022世界重量級優勝)は身長184cm・体重80kgと女子で最も体が大きいため(※下の集合写真の中央の選手がグスタイタイテ)、グスタイタイテのフィジカルに目代がどう対処していくか見ものだ。
- 多田大祐
- 渡辺優作
会場演出面でも普段の大会よりもショーアップされるが、試合そのものは新極真会の従来の試合と変わらない。多田大祐は「勝っても負けてもお互いをたたえ合うのかフルコンタクト空手の魅力」と語り、渡辺も「空手は礼儀礼節を重んじるので、他の格闘技と違い、煽り合いは無く、相手のことを尊重する」と、違いをアピールした。そういった選手達の所作を含め、プロ格闘技とは違う魅力をどれだけアピールできるかも、今後のKCCの浸透に向けての鍵となるだろう。
新極真会の公式YouTubeチャンネルには、出場16選手を詳しく紹介した約30分の番組がアップされている。
対戦カード
【男子】
一回戦(1)
エヴェンタス・グザウスカス[Eventas Guzauskas](リトアニア/2022世界重量級優勝、2019世界6位)
アンジェイ・キンザースキー[Anjey Kinzerskiy](カザフスタン/2023 KWU(極真世界連合)世界大会優勝)
一回戦(2)
多田大祐(日本/白蓮会館 東大阪南支部/2024 JFKO全日本重量級優勝)
マシエ・マズール[Maciej Mazur](ポーランド/2022世界重量級準優勝、2019世界準優勝)
一回戦(3)
アントン・ジマレフ[Anton Zimarev](カザフスタン/2023世界4位)
岡田侑己(日本/新極真会 和歌山支部/2023世界5位)
一回戦(4)
マレック・ヴォルニー[Marek Wolny](ポーランド/2023欧州軽重量級優勝、2022欧州優勝)
渡辺優作(日本/新極真会 世田谷・杉並支部/2023世界8位、2023 JFKO全日本重量級優勝)
準決勝(1) 一回戦(1)勝者 vs. 一回戦(2)勝者
準決勝(2) 一回戦(3)勝者 vs. 一回戦(4)勝者
決勝 準決勝(1)勝者 vs. 準決勝(2)勝者
【女子】
一回戦(1)
ブリジタ・グスタイタイテ[Brigita Gustaityte](リトアニア/2022世界重量級優勝)
目代結菜(日本/新極真会 東京城南川崎支部/2024 JFKO全日本軽重量級準優勝、2023世界3位、2022世界重量級3位)
一回戦(2)
ミリヤム・ビュークルンド[Mirjam Bjorklund](スウェーデン/2022世界軽重量級3位)
網川来夢[あみかわ らむ](日本/新極真会 福岡支部/2024 JFKO全日本軽重量級3位、2023世界準優勝)
一回戦(3)
イヴァンカ・ポポヴァ[Ivanka Popova](ブルガリア/2022世界重量級3位、2022欧州優勝)
藤原桃萌[もも](日本/新極真会 福岡支部/2024 JFKO全日本重量級準優勝、2023世界4位)
一回戦(4)
アリーナ・オシペンコ[Alina Ossipenko](カザフスタン)
鈴木未紘[みひろ](日本/新極真会 厚木・赤羽支部/2024 JFKO全日本重量級優勝、2023世界優勝)
準決勝(1) 一回戦(1)勝者 vs. 一回戦(2)勝者
準決勝(2) 一回戦(3)勝者 vs. 一回戦(4)勝者
決勝 準決勝(1)勝者 vs. 準決勝(2)勝者
概要
大会名 令和6年能登半島地震復興支援チャリティ 第1回 空手 Champion of Champions
日時 2024年7月21日(日)開場・17:00 開会式・18:00(予定)
会場 東京・国立代々木競技場第二体育館 [HP]
中継 中継 ZAIKO(生配信/3,500円) BS日テレ(8月11日(日)15時00分~16時00分) J SPORTS 3(8月18日(日)19時00分~20時00分)
チケット料金 ロイヤル席 50,000円(完売) SRS席 30,000円(完売) SS席 15,000円(完売) S席 10,000円(完売) A席(2Fスタンド自由席)8,000円 ※当日2000円増し ※小学生以下無料
チケット販売 チケットぴあ ローソンチケット イープラス CNプレイガイド 楽天チケット
お問い合わせ サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(平日12:00~18:00/土日祝休業) 新極真会公式サイト特設ページ