K-1 7.7 代々木第二体育館:-55kgトーナメント出場の金子晃大「答えを求めすぎるとおかしくなる。なんとなくでいい」、玖村将史「僕が出たからには絶対面白いトーナメントにする」
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K-1 7月7日(日)国立代々木競技場第二体育館大会で一回戦4試合の行われる「K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント」に出場する、金子晃大、玖村将史のインタビューがK-1 GROUPから届いた。
K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント・一回戦(1) 3分3R(延長1R)
金子晃大[あきひろ](K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM/K-1スーパー・バンタム級(55kg)王者、元Krushバンタム級(53kg)王者)※K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフから所属変更
カン・メンホン[Kan Meng Hong](カンボジア/クン・クメール・インターナショナル・ファイトジム/IPCCクンクメール54kg王者)
K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント・一回戦(2) 3分3R(延長1R)
璃明武[りあむ](K-1ジム総本部チームペガサス/Krushスーパー・バンタム級(55kg)王者)
アンジェロス・マルティノス[Angelos Martinos](ギリシャ/FFKポリティスチーム/ISKAフルコンタクト世界ライト級(61kg)王者)
K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント・一回戦(3) 3分3R(延長1R)
玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス/元Krushスーパー・バンタム級(55kg)王者)
アントニオ・オルデン[Antonio Orden](スペイン/El Origen Thaimartin/オルデンチーム/WBCムエタイ世界フェザー級王者)
K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント・一回戦(4) 3分3R(延長1R)
大久保琉唯[るい](K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER/元Krushフライ級(51kg)王者、K-1甲子園2021 -55kg優勝)
ジャオ・ジェンドン[Zhao Zhendong](中国/深圳盛力人和ファイトアカデミー/CFP)
“感謝”“無”“死神”『THE金子晃大ワールド』
8名参加の同トーナメントは、第3代K-1 WORLD GPスーパー・バンタム級王者の金子晃大(日本/K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM)がカンボジアの“クンクメール最強の男”IPCCクンクメール世界-54kg王者のカン・メンホンと対戦する。
金子は、昨年9月に玖村将史との3度目の対戦で、延長判定勝ちを収め、王座防衛に成功。12月はラン・シャンテンから判定勝利し6連勝。24年3月は、RISEのリングに乗り込み鈴木真彦を破り、リベンジを成し遂げたばかりだ。
メンホンは、カンボジアの国技クンクメール-54kgの世界チャンピオン。戦績は111戦82勝(30KO)17敗12分とキャリアが豊富で、弾丸のごとく飛び込み、豪快なロングフックからハイキックにつなげるコンビネーションは脅威。世界で新風を呼び込んでいるクンクメールの最強ファイターが、K-1でも猛威をふるうことになりそうだ。
カンボジアの強豪を迎え、決戦を控えた金子のインタビューをお届けする。
――金子選手は、今回の試合からチーム名が新しくなりましたね。
「はい。FROG(フロッグ)です」
――FROGは、カエルってことですよね。
「まあ、そうなってきますね。はい」
――カエルに特別な意味はありますか。
「意味はないですけど、カエルかなって。なるとしたら」
――なるとしたら?
「ええ」
――よくカエルの動画を見ているという話を聞いたことがありますが、本当ですか?
「はい。暇な時とか。寝る前とかもそうですね。練習終わった後とか」
――カエルのどういったシーンを見るのですか。
「捕食シーンですね」
――捕食?カエルが餌を食べるスロー映像ですか?
「スローじゃないっすね。そのまま、ありのまま」
――捕食シーンを見て何か感じるものがあるんですか?
「感じる? 感じるから見ているんですかね」
――捕食と格闘技の戦いが、少しリンクするところがあると。
「それもあるのかもしれないですね。まあ、捕食してるようなものなので、試合っていうのは」
――そうした動画から、何かインスピレーションみたいな感じるんですか?
「そうかもしれないですね。入ってるのかもしれないですね。捕食の感覚というか。ニュアンスが(格闘技に)」
――ヘビとかも瞬発力があったりすると思うんですけど。
「また違うっすよね。ヘビとカエルとじゃ。やっぱり、カエルの方が、淡々と食べるんで。
ヘビの方が好きなんですけどね。でも、ヘビの方が強いからといってヘビの方に行かない。それが、カエルなんですよ。そこでヘビに行っちゃったら、面白くないんで」
――カエルが、淡々と餌を食べるところに興味があると。
「無っすよね。無。捕食するとき、無じゃないですか」
――会見では、「無」がテーマとも話していましたね。
「無ですね。自分に対しても、トーナメントに対しても無っす。己との戦いなんで」
――雑念のない状態ということですか?
「まあだから、己との戦いですね。そこは無なんですよ」
――ポーカーフェイスというか、ドヤ顔せずに。
「だから無ですよ、無。そう言うことかって。淡々と食っていく、捕食していくっていう感じです」
――今年3月のRISE対抗戦で、鈴木真彦選手へのリベンジを達成しました。一つの目標を果たせたなってところですかね。
「そうですね、一つの目標としては。まあ、それを目標にやっていたわけではないですけど、単純にもう流れが来ていたからそのままやっちゃおうかなって。やっぱり、すぐできるものではないんで、対抗戦は。じゃ、次の試合をお願いしますというわけにいかないので。そこを1個クリアできたっていうのは良かったっすよね」
――ダウンを2回とって力の差を見せて勝てたことは、自分としては納得されていますか?
「いや、そうじゃなきゃ意味がなかったんで。圧倒的差を見せないとリベンジの意味でも。単純に試合自体は、まあ良かったんで、そこは良かったんじゃないですか。まあ倒したんで2回も」
――今回、-55kg世界最強トーナメント出場されるというところで、その前に-70kg世界トーナメントで日本人選手3人が負けてしまったことに関しては、どういう見方をされていますか。
「まあ、なめんなよって感じっすね」
――日本人全滅に関して?
「いや、単純になめんなよって言う、もう、全てに対して」
――悔しさとかなかったですか?同じ日本人として。
「いや、悔しいとかはないっすよ、全く」
――魔裟斗さんがいた頃の-70kgのK-1MAXと違い、日本人最強は階級下げて-55kgが世界最強という自負は?
「だから、もうなめんなよって感じ」
――それは、誰が誰に対して?
「いや、もうだから全てです」
――世界チャンピオンのベルト持っている金子選手が、1回戦から参戦で驚いたファンの多かったと思います。出場に躊躇はなかったですか?
「だから、もうなめんなよって感じ」
――世界王座のベルト持ってるのに、1回戦から出させるなんてと。
「いやいや、ほんとマジなめんなよって。ただそれは、出さないですよ僕は。試合にも持って行かないです。今の感想聞かれたから、最初の言われた時の率直な意見がそれです。ただ、もう無なんで。ま、来るなら来いと。無っすね。無。それは別に対戦相手だけじゃないです。全てに対してなめんなよと思ったっすけど。まあ、無っすよね。それも全てに対して今は無っす。全てに対して。それこそ対戦相手とかじゃなくて。もう全てに対して無でいこうって自分に」
――そうなんですね。-55kg世界最強トーナメントの全カードが揃いました。出場選手を見て、どんなお気持ちがありますか?
「感謝という言葉しか出てこないです。“無”から“感謝”ですね」
――出ましたね、「感謝!」。記者会見では、「感謝」という言葉を何回も使っていました。どういう思いから、その「感謝」という言葉が出てくるんですか。
「このトーナメントに向けてだったり、僕に対する想いのある選手だったり、そういうのを色々含めて感謝という位置付けです」
――無から感謝に移っていく過程というのは何かあったんですか?
「練習をやっていく中で、日々過ごしていく中で、無を持ちつつ、感謝になったかなと。無を持ちつつ。無は無で、大事な部分なんですけど、感謝も感謝で大事な部分だなと。ただ、その感謝をしっかり感じなければ無になりきれないなと。無でいるためには感謝をしないといけないという。そういうことです」
――感謝は、自分に余裕がないとできないと思います。
「あー、なるほど。でもその考えはちょっと面白いですね。いいとこつきますね」
――色々積み重ねてきたものがあって、その言葉を言えると。
「そうですね。積み重ねたものがあって、それがまた自分の中で成長に繋がるというか。その段階にいったからこそ、その感覚になれる。自分の目標が一つずつできていて、そこはやっぱり僕の力だけでは無理なんで。色んなことのエネルギーが合わさって、初めてそれが成果になっているので、そこに対しては感謝しかないなという。僕に対しても感謝だし、僕の体に対しても」
――1回戦の相手がカン・メンホンというクンクメールの最強選手に決まりました。
「クンクメールって言うのもよく分かんないですけど、試合映像を見た感じでは、しっかり身体も強くてガンガンくる選手っていう印象は持ちましたね」
――クンクメールはカンボジアの国技で、ムエタイに似ている競技のことだと思いますが、
111戦82勝ってすごい戦歴があります。
「そういうキャリアのある選手が、わざわざ日本に来てくれてやるというのは本当感謝だなと」
――そこも感謝なんですね。金子選手は、この階級の絶対的王者とも呼ばれています。いち挑戦者みたいな形で挑むこのトーナメントっていう思いがありますか?
「そういうのを含めても感謝ですよね。やっぱ特別扱いするんじゃなくて。何も変わらない試合というか。振り出しに戻るというか。そこは逆に感謝だなと」
――特別扱いをされたくないという思いもあるんですか?
「特別扱いされたいという思いは別にないですよ。ただ、こういうことが起きるというのは、もう感謝だという、それしか言いようがないなっていう。それが結局は、のちのち自分のためになるっていうことなんじゃないのかな」
――玖村将史選手は、4回目の対戦をアピールしています。
「4度目までできるという、そこがまた感謝だなと。4度闘えるっていう。そこに対して感謝を持ちながらやっていこうかなと思っています」
――前回の3回目(金子の2勝1敗)で、決着がついたと思っているのではないのでしょうか。
「もう決着がつきましたけど、僕はチャンピオンなんで。そういう何回でも勝つまでやるというのが挑戦者なので。そういうのも含めて、そういう状況に対しての感謝だなと一つ思いますけどね」
――玖村選手にも感謝していると。さすが金子選手ですね。
「決まったことをしっかりやる。そこに対して、しっかり仕上げるというのがチャンピオンとしての仕事だと思っているんで。チャンピオンだから、僕とやりたい選手もいるし、それがチャンピオンとしての宿命なので。K-1というものを選んだ僕の宿命だと思ってます」
――カッコいい!日々練習している時に感謝というのは転がっているという感じですか。
「もちろん。一つひとつのことが感謝です。その僕の一つひとつの動きだったり、それが感謝で成り立つものなんで。そこを忘れないで、最終的には無でやります。その無でやる為には感謝が必要だなって。無で作っていく過程には感謝は必要なんです」
――そこが凄いと思います。日々の感謝を実感してやるって言葉では言えるんですけど、一つひとつのことを意識して実感する、その感性は凄いとしか言いようがないです。
「やっていけば、本当に自分と向き合っていけば分かります。感謝がなければたどり着けないという、一つひとつの動きに」
――雑音みたいなものって入ってこないですか? 例えば悪口言ってるとか、自分に対して名乗りをあげてくる相手に対してとか。
「それは別に雑音じゃないです。そういう仕事なんでチャンピオンって。逆にそれがなかったら対戦相手がいなくなっちゃうんで。それを雑音だと思ったことないです」
――アンチファンの書き込みとか、そういうの全然目にしない?
「見たことないですね、アンチっていうのは。いたとしても別に、それぞれ意見があるんで気にならないというか。それも一つの意見なので、別にわざわざ見ないようにするわけでもないですし、見た上でこういう考えもあるんだなって。それでおしまいです」
――例えば、今回のトーナメントに新世代の大久保琉唯選手が入っていることについて、批判の声も出ていたりするようです。
「人に対してのそれは、なんとも思わないですよ。僕も、なんで入ってるんだって思ったですけど、ただ、それは決まったことなんでなんとも。それに対して言われても言われなくても僕の問題じゃないんで」
――例えば金子選手からしたら、「何で入ってんのお前」みたいなイライラはないですか?
「イライラはないです。あー、入ってんだくらいですね」
――関係ない?
「関係ないですよね。そういうもんじゃないですか」
――世界最強トーナメントの格が落ちてしまうみたいな、そういう感覚は?
「そもそも格があると思ってないですよね、このトーナメントに対して。振り出しに戻ってるんで。だから格とかないですよね」
――世界一を決める振り出し?
「振り出しっていうか、僕のやってきたことの振り出しに戻ったなって。鈴木戦が終わって、そして鈴木戦の前に戻ったみたいな。すごろくで言ったら」
――積み上げてきたのに、振り出し戻る。それは辛く苦しいことではないですか?
「それはそれで面白いなって。振り出しには戻ったけど、ただこのトーナメントをどう制するかで、ここの道は違いますからね。同じ道は進まないですから。同じ結果でも。3年前か2年前かのトーナメントで優勝して進んだ道と、このトーナメントは違います。振り出しに戻ったけれども、この道はまた違う道になってますから」
――なるほど。
「同じように見えてまた違うんですよね。振り出しには見えるけど、厳密にはめちゃめちゃ違うんじゃないのかっていう」
――金子選手は、独特の世界観を持っていますよね。つい、いろいろなことを聞いて答えを求めすぎてしまいます。
「答えを求めすぎると、またおかしなことやっちゃうんですよ。なんとなくでいいんです」
――今の時代、結構答えを求めるじゃないですか。これは何?どういうこととか聞いてしまう。そういうのは、ご自身の中では価値観としてはない?
「自分で考えて、自分で分からないと意味がないと思ってて。答えを聞いちゃったら、そこの面白さがなくて。もし、そこを何年後かにこういうことだってなれば、そっちも面白いかなと俺は思うっすね」
――例えば、インターネットで何でも調べられるじゃないですか。
「それは良くない。良くないというか、面白さが減っちゃう。だから僕は、それ(答え)は言わないです」
――自分で見つけていくものだと。
「見つけられる人は見つけるし、分からなかったら分からないで、ずっと分からないままだと思うし。ただ、それを見つけた時に面白いじゃないですか。ああ、そういうことだったのかとなると思うので」
――自然体というか。ニュートラルに感じるままに生きているように見えます。
「そうですね。思ったことを本当に言ってる。感じたこと。それを口に出すことによって、それが本当に生きてくるんで」
――でも答えは出さない。
「まあ、そうですね。FROGとか全部、死神とかも僕の中で思っただけじゃ生きてなかったので。それを会見で言ったことによってそれが生きたので。それを生かすのもやっぱり自分次第ですけど」
――鈴木戦の前は、「死神」がテーマでしたね。
「最初は訳がわからなくても、試合が終わってみたら死神だったじゃないですか。それでいいんです」
――ストーリーが繋がると。
「繋がるんですよ。その繋げるまでが、会見から試合終わるまでのそれが仕事なので。もう会見で答えを言っちゃって、答えがそこで出ちゃったら、試合終わっても面白くないじゃないですか。意味が、意味でなくなっちゃいます。そこで死んじゃうんで。答え言っちゃったら」
――そこは、ファンも金子ワールドを楽しんでほしいところですね。
「わかんなかったらわかんないんですけど、なんとなくでいいんですよ。完全理解しないで、なんとなく分かるじゃないですか、この死神とか。なんとなくですけど、それでいいのかなと思っています」
玖村将史「金子選手にリベンジして絶対に優勝します」=7.7「K-1 WORLD MAX」
7月7日(日)に国立代々木競技場第二体育館大会で開催の「K-1 WORLD MAX」において、「K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント」が行われる。8名参加の同トーナメントは、開幕戦で玖村将史(日本/K-1ジム五反田チームキングス)がアントニオ・オルデン(スペイン)と対戦する。
玖村は、昨年3月にRISE・鈴木真彦から勝利。9月は金子の持つK-1スーパー・バンタム級王座への挑戦するも、延長で判定負け。今年3月にルカ・チェケッティから判定勝ちを収め、世界一を狙う。
スペインのオルデンは、7つのタイトルを持つベルトコレクターで、17年4月にK-1 WORLD GP第2代スーパー・バンタム級王座決定トーナメント一回戦に参戦し、武居由樹と対戦するも、慣れないルールだったためか、ヒジ打ちの反則をしてしまうなどいいところなく敗北。23年10月にはONE Friday Fights 36でポンシリ・スージーバミーキアオから判定勝ちを収め、K-1へのリベンジとともに世界トップを目指す。
――K-1WORLD MAXの-55kg世界最強トーナメント開催されます。ずっと世界を見据えて戦ってくる中、この舞台をどのように捉えていますか?
「第一に、まず金子選手にリベンジできる機会がこんなに早く来ると思わなかったので、そこはめっちゃ気合い入ってます」
――金子選手への4度目について語ってきましたが、優勝して55kg最強の証明ということにもなるかと思います。
「そこは間違いなく思っています。K-1のチャンピオンが一番で、いまその一番は金子選手なんで。K-1最強っていう称号と金子選手にリベンジできるっていう、どっちも優勝したら叶えられると思っているんでワクワクしてますね」
――昨年9月に3回目の対戦で金子選手に負けて、もう一回リセットしてここまで駆け上がったきました。この時間は、自分にとっては長かったですか短かったですか?
「長いようで短いような、短いようで長いような、常に自分と向き合って次やったら絶対負けないっていうリベンジするためだけに生活していました」
――こんなにおいしい場所はないという感じですかね。
「めちゃめちゃありがたい舞台を用意してもらえたなっていうか。ここで勝てば一気に行けるなっていう。絶対勝たないといけないなっていう感じです。モチベーションしかないぐらいで、何としても今回は優勝しようと思ってます」
――もちろん決勝戦の相手は、金子選手と見ているわけですね。前回の悔しい思いも含めて決勝戦。まず決勝戦どういう戦いをしたいですか?
「決勝戦も9月で、ちょうど1年、前回から1年ぐらいなんですけど、そこで1年でどれだけ成長したか、お互い多分成長してると思うんすけど、その成長の差を見せて、この1年どれだけ強くなるためにやってきたかっていうのを見せて勝ちたいです」
――この1年は、かなり追い込んで練習してきたと。
「そうですね。練習もしてきたし、頭ももうひたすら考えて自分と向き合って、どうすれば強くなれるかっていうのを今まで以上に考えてやってきました」
――負けるということも自分にとって大きかったのでしょうか。
「負けたほうが得るものは大きい。そういう部分では大きかったなと思うし、負けをプラスにするしかないと思っていたので、ずっと。だからプラスにできてるんで、それをあとはもう一回リベンジして結果で出したいなと思っています」
――対戦相手のアントニオ・オルデン選手は、映像とかをご覧になって、どんな選手と分析されていますか?
「身長が大きくて、ムエタイスタイルのサウスポーで上手く戦ってくる選手かなっていうイメージですね。前回の相手もサウスポーだったので、その感覚をずっと残ったまま、今回もサウスポーで決まったから続けていいイメージで対策をできています」
――オルデン選手と戦った際の注意すべきところは?
「距離を取ってミドルでポイントとか取ってくれるタイプなんで、たまにハイキックとかも蹴ってくるため、そういう1発は気をつけないとなと思ってます。左の蹴りの殺傷能力は高いと思うので、そこは気を付けたいなと思ってます」
――逆に自分が彼より勝っている部分ていうのはいっぱいあると思いますけど、特にどこだと思います?
「トータル的には持っているんですけど、一番スピードは間違いなくレベルの差は圧倒的にあると思います」
――オルデン選手はK-1で武居由樹選手と戦いましたが、その時は階級上のチャレンジ。なかなかアジャスト出来ない印象でした。
「もう7年前とか、それぐらいで多分、今の方が強いと思う。K-1ルールにはまりきってないなっていうところは、見てて思いました。でも、最近の試合とかを見たら、やっぱり全然レベル上がっているし、強くなってるなとは思います」
――不気味な印象があります。
「自信しかないですね。今回はもう倒したいなっていう。今回は倒しに行こうかなと思ってます」
――その自信はどこから出てくるんですか?
「自分のレベルが上がっている、成長してるのを体感できますし、何よりも今回の試合に対する思い入れが全然違うというか、いつも以上に気合い入ってるんで。今回は倒して日本人の強さを見せたいなと思ってます」
――金子戦を見据える中で、オルデンに苦戦してる場合じゃないって感じですか。
「間違いなく強い選手なのであれなんですけど、でも自分が目指してるところはこのレベルじゃないんで、圧倒的に倒したいですね。でも、外国人のメンバーでは一番強いなと思ってます」
――決勝戦を見据えて特に集中してどういうところを鍛え直しました?
「ひたすら自分を見つめ直して、どの状況にあっても、自分の動きを出来るっていう自分のスタイルを貫き通すっていうことをイメージして練習してきました」
――先のビジョンとか見えていますか?
「海外の名前のある選手とか、有名な団体の選手を倒していって。間違いなくK-1が世界で一番の団体って言われる、みんなが認めるような団体にすることが目標です」
――他団体でも、各階級の世界トーナメントを開催しています。K-1を背負う気持ちが強いと。
「それを証明するために、僕はK-1にずっといるんで。K-1でやっているのは、そこを証明したいから昔からやってきてるんで。そこをやっと今、今回優勝したらその現実的に戦っていけると思う。今回優勝して、K-1が一番っていうのを世間にもう一回認めさせるためにやっていきたいです」
――玖村選手のK-1愛は、かなり強いと感じます。
「K-1は大好きですね」
――3月に70kg世界トーナメントで日本選手が全滅しました。この階級は違うぞというのを見せたいですか?
「日本人の強さを見せつけたい。そのためにも決勝は日本人同士でやりたい。でも日本人4人が全員勝ち上がったら、あまり面白くないと思うので、準決勝とかを外国人とやりたいですけど。でも決勝は日本人同士で、世界一のレベルの高い試合を見せて勝ちたいです」
――決勝はもう玖村選手と金子選手で間違いないと。
「はい。もう間違いないです。決勝で金子選手にリベンジして、今回は絶対に優勝します」
――金子選手に勝ったら、2勝2敗になりますね。
「そうしたら55kgのタイトルを懸けて、もう一回やりますよ」
――金子選手しか見てないと思いますが、璃明武選手については?
「全く興味が湧かないです」
――あとは大久保琉唯選手については、いかがでしょうか。今回、大久保選手が入ることによって疑問視する人たちのアンチコメントとかもありました。
「みんなと同じ意見はありますね。でも、若くてこれからの選手なんで、たとえば仮に準決勝で当たったりしていい勝負をしたら逆に盛り上がるのかなと思いますけど。でも、まだこれからの選手なので、ここで潰しちゃってもいいのかなみたいな」
――潰れると思っているんですか?
「壊しちゃってもいいのかなって。当たったからには、もう全力で倒しに行くんで。やっちゃっていいのかなっていう感じですね」
――それは、むしろ実現してほしいですね。玖村選手がSNSで、「このメンバーで世界一か」みたいなことを書き込んでいたので、本音を聞きたかったんです。
「やっぱ、そうですね。日本人のレベルがちょっと落ちちゃってるっていうのを感じて。日本人4人で、世界一決めるにはどうなのかなと正直思ったところもありますね」
――自分と金子選手でいいと。
「そうですね。でも、K-1はいつも日本人4人、外国人4人ていうのがあるので。だから準決勝を外国人とできたら、そこは何も変わらないのかなと思っています。逆にこういうトーナメント出たからこそ、何かイレギュラーなことがあって、面白くなるかも分かんないし、普通に僕と金子選手が勝って決勝で当たるっていうのもあるかも分からない。どっちになっても僕が出たからには、絶対面白いトーナメントにしようと思ってます」
――前回の金子選手との試合は延長までいきましたけど、あの4ラウンド全てフルで全力で戦って全部出し切った印象がありました。あのさらに上っていうのが、あるのかなとは思います。
「逆に真面目に戦いすぎたというか勝負をしすぎで、全力真っ向勝負で勝とうみたいなスタイルになってしまいました。自分のスタイルではなかったなって思いましたね。自分のスタイルじゃないところで、勝ちたいっていうのがあって、付き合っちゃって向こうのペースで勝ちたいっていうのがあって。そこで戦っちゃったなっていうのが敗因の一つかなと思ってます」
――なるほど。では、もしも金子選手と当たったら違う展開になると。
「全く違う展開に。同じ戦いは絶対しないです」
K-1 7.7 代々木第二体育館:-55kgトーナメント、番狂わせなるか?璃明武「金子選手と玖村選手を超える」、大久保琉唯「自分が優勝したら格闘技界が大きく変わる」
対戦カード
K-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界最強決定トーナメント・準々決勝(1) 3分3R(延長1R)
ストーヤン・コプリヴレンスキー(ブルガリア/マイクスジム/元GLORYライト級(70kg)2位、MAX FIGHTライト級(70kg)王者)
ブアカーオ・バンチャメーク(タイ/バンチャメークジム/K-1 WORLD MAX世界70kgトーナメント2004・2006優勝、シュートボクシングS-cup 70kg 2010優勝、元WMC世界スーパーウェルター級王者)
K-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界最強決定トーナメント・準々決勝(2) 3分3R(延長1R)
デング・シウバ(ブラジル/スクアドン・タイ・ブラジル/SFT COMBAT -70kg級王者)
ダリル・フェルドンク(オランダ/ファイトチーム・リンガー/元Enfusionライト級(70kg)王者)
K-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界最強決定トーナメント・準々決勝(3) 3分3R(延長1R)
ヴィクトル・アキモフ(ロシア/ブラジリアン・タイ/元RKSウェルター級王者)
ロマーノ・バクボード(スリナム/ARJトレーニンゲン/GLOBAL FIGHTS -70kg級王者)
K-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界最強決定トーナメント・準々決勝(4) 3分3R(延長1R)
カスペル・ムジンスキー(ポーランド/アルミア・ポルコビツェ/MFC・IRON FIGHTER・WFMCポーランド・WKSFポーランド-70kg級王者)
ゾーラ・アカピャン(アルメニア/グリディンジム/RCC Fair Fightウェルター級王者、FEA WGPライト級王者)
K-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界最強決定トーナメント・リザーブファイト 3分3R(延長1R)
ペトロス・カベリーニョ[Petros Cabelinho](ブラジル/テイシェイラ・チーム/WGP Kickboxingウェルター級(71.8kg)王者)
セルジオ・サンチェス(スペイン/エリートJTタルデア/ISKAフリースタイル・世界スーパーウェルター級王者、WAKO-PRO世界スーパーウェルター級王者)
K-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界最強決定トーナメント・準決勝(1) 3分3R(延長1R)
準々決勝(1)勝者
準々決勝(2)勝者
K-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界最強決定トーナメント・準決勝(2) 3分3R(延長1R)
準々決勝(3)勝者
準々決勝(4)勝者
K-1 WORLD MAX 2024 -70kg世界最強決定トーナメント・決勝 3分3R(延長1R)
準決勝(1)勝者
準決勝(2)勝者
K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント・一回戦(1) 3分3R(延長1R)
金子晃大[あきひろ](K-1ジム自由ヶ丘/FROG GYM/K-1スーパー・バンタム級(55kg)王者、元Krushバンタム級(53kg)王者)※K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフから所属変更
カン・メンホン[Kan Meng Hong](カンボジア/クン・クメール・インターナショナル・ファイトジム/IPCCクンクメール54kg王者)
K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント・一回戦(2) 3分3R(延長1R)
璃明武[りあむ](K-1ジム総本部チームペガサス/Krushスーパー・バンタム級(55kg)王者)
アンジェロス・マルティノス[Angelos Martinos](ギリシャ/FFKポリティスチーム/ISKAフルコンタクト世界ライト級(61kg)王者)
K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント・一回戦(3) 3分3R(延長1R)
玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス/元Krushスーパー・バンタム級(55kg)王者)
アントニオ・オルデン[Antonio Orden](スペイン/El Origen Thaimartin/オルデンチーム/WBCムエタイ世界フェザー級王者)
K-1 WORLD MAX 2024 -55kg世界最強決定トーナメント・一回戦(4) 3分3R(延長1R)
大久保琉唯[るい](K-1ジム・ウルフ TEAM ASTER/元Krushフライ級(51kg)王者、K-1甲子園2021 -55kg優勝)
ジャオ・ジェンドン[Zhao Zhendong](中国/深圳盛力人和ファイトアカデミー/CFP)
63.5kg契約 3分3R(延長1R)
与座優貴(team VASILEUS/K-1ライト級(62.5kg)王者、極真会館2017世界ウェイト制軽量級優勝)※K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTから所属変更
ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/元K-1&Krushライト級王者、元WPMF世界スーパーライト級王者)
80kg契約 3分3R(延長1R)
松倉信太郎(team VASILEUS/K-1ミドル級(75kg)王者、WPMF世界スーパーミドル級王者、元KNOCK OUT-BLACK同級王者、Krush YOUTH GP 2012 -70kg優勝、K-1甲子園2009 -70kg優勝)
アレクサンドル・アマリティ[Alexandru Amaritei](ルーマニア/スコーピオンズ・スコビンツィ/COLOSSEUMウェルター級(77kg)王者)
フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
兼田将暉(RKS顕修塾/RKS&ACCELフェザー級王者、元RKSスーパーフェザー級王者、元HEATキックライト級王者、K-1甲子園2017 -60kg優勝)
寺田 匠(team VASILEUS/ISKAオリエンタルルール世界スーパーフェザー級(59kg)王者)※K-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTから所属変更
女子アトム級(45kg) 3分3R(延長1R)
松谷 綺[きら](ALONZA ABLAZE/Krush女子アトム級王者)
チョン・ユジョン[Jung Yujung](韓国/ペバン・カンスンジム/Refresh女子-50kg級王者)
スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushバンタム級(53kg)王者)
池田幸司(ReBORN経堂/元Krushバンタム級(53kg)王者)
スーパー・フェザー級(60kg) 3分3分(延長1R)
横山朋哉(リーブルロア/Krushスーパー・フェザー級(60kg)王者)
カベロ・モンテイロ(ブラジル/CFハウス/WGP Kickboxingライト級(60kg)王者)
スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
山本直樹(K-1ジム五反田チームキングス)
松山勇汰(ALONZA ABLAZE/K-1甲子園2022 -60kg優勝)※TEAM TOP ZEROS/LARA TOKYOから所属変更
プレリミナリーファイト ライト級(60kg) 3分3R
川北“KONG”光生(K-1ジム蒲田チームアスラ)
上野空大[くうと](kickboxing gym SHINYUUKI+)
プレリミナリーファイト スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R
内垣内[うえがいと]一成(月心会ラスカルジム)
上野奏貴[かなた](kickboxing gym SHINYUUKI+/K-1甲子園2023 -60kg優勝)
プレリミナリーファイト スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R
内田竜斗(チーム・タイガーホーク/K-1カレッジ2021 -55kg優勝)
遥心[はると](K-1ジム総本部チームペガサス/K-1カレッジ2023 -60kg優勝)
プレリミナリーファイト クルーザー級(90kg) 3分3R
藤倉 悠(ポゴナ・クラブジム)
肉弾子[にくだんご](米子ジム)
概要
大会名 K-1 WORLD MAX 2024
日時 2024年7月7日(日) 開場・11:00(予定) プレリミナリーファイト開始・11:30(予定) 本戦開始・13:00(予定)
会場 国立代々木競技場第二体育館 [HP]
中継 ABEMA(5,500円)
チケット料金 ロイヤル 100,000円 アリーナSRS 60,000円 アリーナRS 35,000円 アリーナS 18,000円 スタンドS 18,000円 アリーナA 10,000円 スタンドA 10,000円 スタンドB 7,000円(完売) ※当日500円増し ※小学生からチケットが必要
チケット販売 チケットぴあ イープラス ローソンチケット K-1.SHOP グッドルーザー K-1ジム各店舗 出場選手・所属ジム
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/contact/