PFL 4.4 テキサス:女子フライ級リーグ初戦の渡辺華奈、計量1.18kgオーバーのシャナ・ヤングに「ルールを守れない子はお仕置きだ」
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米国のPFLのMMA階級別リーグ戦が4月4日(木/現地時間)米国テキサス州サンアントニオ・ボーイングセンター大会から開幕する。その公式計量が3日(現地時間)に行われた。女子フライ級リーグに出場する渡辺華奈(FIGHTER’S FLOW/ベラトール同級2位)はクリアしたが、対戦相手のシャナ・ヤングはオーバーしたためペナルティが科される。大会の模様はU-NEXTにて生中継される。第1試合は日本時間5日(金)午前7:30にスタートし、第4試合の渡辺×ヤングは8時台後半スタートの模様だ。
PFL(Professional Fighters League/プロフェッショナル・ファイターズ・リーグ)はMMAの階級別のリーグ戦が主体のイベント。
4~7月の予選(PFLでは「レギュラーシーズン」と呼ばれる)の2試合を戦い、約10選手のうち勝ち点上位の4選手が夏の4人トーナメントの準決勝(プレーオフ)に進み、秋の決勝(チャンピオンシップ)で勝利すれば100万ドル(約1億4千万円)の優勝賞金を獲得する。
レギュラーシーズンは短いラウンドで勝利するほど高い勝ち点を獲得できる(1R勝ち6点、2R勝ち5点、3R勝ち4点、判定勝ち・反則勝ち・不戦勝3点、引き分け1点)。試合場はケージ。通常のMMAルールと異なり肘無しとなっている。
PFLは18年からリーグ戦を行い、昨年のリーグ戦には、男子のフェザー級に工藤諒司、ライト級に西川大和、女子のフェザー級に東よう子が参戦したが、3人とも2連敗し予選で敗退した。
PFLはサウジアラビアからのバックアップを受け、昨年11月にベラトールを買収した。今年は男子のヘビー級、ライトヘビー級、ウェルター級、ライト級、フェザー級、女子のフライ級の6階級のリーグ戦を行う。女子フライ級にはベラトールの同級王者のリズ・カモーシェ、1位のジュリアナ・ベラスケス、2位の渡辺華奈、5位のデニス・キールホルツが参戦し、他の階級でもベラトールの選手が多数参加しているのが今年の特徴だ。
渡辺は35歳。柔道をベースにし、17年にMMAデビュー後、DEEP JEWELSとRIZINで活躍。21年からRIZINの派遣でベラトールにレギュラー参戦し、昨年は4月にイリマ・レイ・マクファーレンに判定負けしたが、7月のBELLATOR JAPAN(超RIZIN.2)ではイララ・ジョアニに判定勝ちしている。
初戦の相手・シャナ・ヤングはMMA 14戦8勝(2KO/3一本)6敗・33歳の米国人。伝統派空手とレスリングをベースとし、15年にMMAデビュー。同年にKOTCで女子バンタム級王座を獲得し、20~22年にUFCに上がり4戦1勝3敗。昨年2月にPFLに初参戦し、リーグ戦以外のワンマッチで判定勝ちしている。
PFLの試合前日の公式計量では、UFCのワンマッチ同様、各階級の1ポンド(0.45kg)のキャッチウェイトが設けられている。フライ級なら125ポンド(56.7kg)+1ポンドが認められ、渡辺は125ポンドでクリアしたが、ヤングは128.6ポンド(58.33kg)で2.6ポンド(1.18kg)オーバーした。ヤングにはリーグ戦勝ち点マイナス1と、ファイトマネーの20%を渡辺に譲渡するペナルティが科される。ファイトマネーを譲渡するペナルティはUFCと変わらない。
公式計量の後、公開計量が行われ、その様子をXにアップした渡辺は「ルールを守れない子はお仕置きだ」と投稿した。
Kana Watanabe vs. Shanna Young is set!
[ #PFLRegularSeason | Thurs, Apr 4th | 10pm ET | ESPN2] pic.twitter.com/Tqh1LpxhFH
— PFL (@PFLMMA) April 3, 2024