RIZIN榊原信行CEO、堀口恭司&朝倉海の参戦についてUFC代表と会談へ。4年ぶり日本進出のONEには「もっと力をつけてから僕らにかかってこないと」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
リバーサルジム久喜WINGS
未経験者でも大丈夫!様々な年代の方がキック 柔術 MMA等を楽しくトレーニング!今なら入会金等無料!
RIZINの榊原信行CEOは1月31日の東京での記者会見後の囲み取材で、近く渡米し、友好団体のベラトールを買収したPFLの首脳や、UFCのデイナ・ホワイト代表と話し合うことを明かした。また、1月28日に約4年ぶり3度目となる日本大会を開催したONEについても言及した。
榊原氏は「2月の頭からアメリカに行って、ベラトール・PFL陣営と話をします。今までRIZINがベラトールと起こしてきたことをPFLのドン・デイヴィス(会長)も凄く評価していて、建設的な関係は継続すると向こうからも言われていますので、前向きな話をしてきます」とコメント。一方でサウジアラビアで2月24日(現地時間)に行われるPFLとベラトールの4階級王者対抗戦については「それぞれのイベントの個性を磨くような風に聞いていた中での、いきなりの対抗戦で唐突過ぎる。相変わらずソフト的にはわかっていない」とPFLの戦略に疑問を呈し「(仮に)PFLとRIZINが対抗戦とか言われてもね」とも話し、機運の高まらない状態での大がかりな対抗戦については否定的だった。
ベラトールはPFLを吸収し、選手が増えたことで、契約解除した選手もいる。「日本向きの選手だったら捕まえに行きたいか」という質問に、榊原氏は「それはありますね」と即答した。「これはUFCの(選手契約の)訴訟問題もですけど、北米メジャープロモーションと選手の契約が今年は変わると思うんですね。中堅どころの選手は結構吐き出される可能性もある。僕らのところにも去年の後半から年明けにかけて売り込みが凄いです。出た選手たちの『RIZINは凄かった』という口コミが海を越えて世界に届いている。僕らのスタイルに合った選手を日本の市場に持って来れたらいいなと思っています」と話し、北米MMA市場の変化に対応して“漁夫の利”を得たい様子だった。
RIZIN大晦日大会で新王者となったフライ級王者の堀口恭司、バンタム級王者の朝倉海が、揃ってUFC参戦に意欲的な件について、榊原氏は「2人にこういう意向があるとダナ(=UFCのデイナ・ホワイト代表)に直接会って話します。一方的に契約で縛って、RIZINのチャンピオンだからRIZINでやれとは思いません。ファイトマネーも求心力もRIZINよりも落ちると思いますが、それでもやるんだということになるのか。トップランカーを何人か倒してから王者が見えるぐらい群雄割拠する中で、競技者としてそういう(挑戦したい)思いが優先するのか。色んな(過酷な)要素を集めつつ、海と堀口と話をしたいです」とコメントした。
なお、3日前の1月28日に行われたONE有明アリーナ大会について、榊原氏は「武尊は本当に凄い選手で、日本の格闘技界であそこまで極める選手がいることを誇りに思います」と、スーパーレックと死闘を繰り広げた武尊に関しては絶賛しつつも、大会全体については「ほとんど見ていないです」といい、「興行戦争の意識は?」という質問にも「戦争にならないです。戦争する気があるんなら、もっと力をつけて僕らにかかってこないと負けないです」と答え、眼中に無い様子だった。
また、ONEでの試合直前に対戦相手変更という災難に遭った青木真也については「ONEの中で句読点を打つのかなっていうようなテーマのあった試合が、こういう形になっちゃうのは。彼はプロモーターのこと、全体のことを考えて(相手変更を)受けたと思うんですけど、彼のケアも、もう少し僕らだったらするのかなという気はしますけどね」と話し、ONEのチャトリ・シットヨートンCEOに翻弄され続ける青木を気遣った。