K-1 KRUSH 7.21 後楽園ホール:中国との対抗戦に臨む日本チームが公開練習。卜部功也「しっかり大将として対抗戦を締める」
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7月9日(火)東京・新宿区にあるK-1ジム総本部にて、7月21日(日)東京・後楽園ホールで開催される「K-1 KRUSH FIGHT.103」の[日本vs中国・7対7全面対抗戦戦]に出場する日本人7選手がそれぞれ公開練習を行った。(記事提供:K-1 JAPAN GROUP 写真 (C)M-1 Sports Media)
対抗戦の先鋒を務めるのは、3月のKrush後楽園大会で川﨑真一朗に初めてのKO負けを喫して以来の再起戦となる瓦田脩二。対戦相手のワン・ジーウェイは日本人選手との対戦経験も多く、昨年は佐々木大蔵に判定で敗れ、KRUSHのリングでの汚名返上に燃えている。
瓦田は慣れ親しんだ総本部のリングで梶原龍児代表を相手に左のパンチのコンビネーションを中心としたミット打ちを披露。「いつも通り順調に仕上がってるんで、試合で出せればなと思ってます。前回は気持ちの面ではじめから自分のベストの状態で臨めてなかったと思うんで、一から自分を見つめ直して、今回は良い状態で迎えれるかなと思ってます」と意気込みを語る。
ジーウェイに勝利した日本人選手がトップ戦線で活躍していることについて「日本人で前回の日中戦の佐々木選手もそうですけど、完封はできても倒せてはいない。ここで自分が倒せたら、自分の方が他の日本人選手より強いことをアピールできると思う」と、ジーウェイをKOして自分の存在をアピールしたいと語った。
次鋒戦を戦うのは日本チームでは唯一の2年連続出場、しかも昨年と同じワン・ジュンユーと再戦となる山本直樹。公開練習では多彩な蹴り技を中心としたミット打ちを行い「前回延長まで行ってしまったんで、しっかり倒せるように仕上げてきます」と完全決着を誓う。
ジュンユーは延長判定の末に山本に敗れた後、中国・武林風では挑戦者決定トーナメントを制して朝久裕貴の持つ-60kgのタイトルに挑戦するなど躍進。朝久には敗れたものの進化を遂げている相手に対して、山本は「前回の対戦から1年も経ってるんでジュンユー選手も成長してると思うんですけど、自分の方が成長している姿をこの試合で見せたい」と自信を見せ「7月21日はしっかり倒して次につなげる」と改めてKOを宣言した。
五将戦では加藤虎於奈が過去にブアカーオとも対戦したことのある古豪ジャン・チュンユーと激突。対抗戦で大将を務める卜部功也が大好きだという加藤はインタビューでも「今回はアンタッチャブル戦法で行く」と功也のキャッチコピーを使った発言をしていたが、公開練習を共にして「もうめちゃめちゃカッコイイっす。本当にリスペクトしてます」と改めて功也へ尊敬の意を表した。
チュンユーはキャリアで加藤を大きく上回り、長年ムエタイルールを主戦場に戦い、ブアカーオとも判定までもつれたタフファイター。だが加藤は「今回は格上なんですけど倒します」と言いきり「次は必殺技を2つ考えたんで、それを出して倒します」とサプライズKOを予告した。
中堅戦では藤村大輔とドン・ウェンフェイが拳を交える。ウェンフェイは武林風の古参選手で“兄貴”と親しまれる中国チームのリーダー的存在。ファイトスタイルもパンチで前に出てくるアグレッシブなファイターで、藤村との日中ハードパンチャー対決が期待される。
この試合決定後にK-1 GYM SAGAMI-ONO KRESTへの移籍を決意した藤村は「やっぱり地元・静岡にいる時は練習環境を整えるのが大変で、今回思いきってKRESTに移籍という形になりました。世界レベルの選手と毎日切磋琢磨して、めちゃくちゃ練習は厳しいですけど、その成果が出るんじゃないかと思って、早く戦いたくてウズウズしてます」と既に臨戦態勢。ボクシングの井上尚弥やK-1ライト級王者・林健太のフィジカルトレーナーを務める高村淳也氏の指導も仰ぎ、心肺機能やフィジカルの向上にも力を入れている。
三将戦は中野滉太とワン・ポンフェイの一戦。ポンフェイは初来日となった2016年の名古屋Krushでは野杁正明に三日月蹴りでKO負けを喫したが、その後めきめきと力をつけ、今回は武林風の現役王者として来日。中国ではマサロ・グランダーに勝利した実績もあり、パンチのコンビネーションを武器とする中国新世代のファイターだ。
そのポンフェイを迎え撃つ中野はPOWER OF DREAMの新鋭。先輩のKRUSHフェザー級王者・江川優生を相手にリズミカルなミット打ちを披露した中野は「最高の状態に仕上がってるので、しっかり倒します。相手がチャンピオンというのもありますし、けっこう強い相手なのでしっかりした対策と、コンディションは今はばっちりなので試合するのが楽しみです」と武林風王者の撃破に自信を見せる。
POWER OF DREAM勢が今年全勝と波に乗っていることもあり「先輩方が良い勝ち方で6月も終ったので、7月はしっかり自分が良い勝ち方で倒して次につなげる。日中対抗戦なので日本を代表してしっかり仕上げてきます」と力強く語った。
副将戦に抜擢された伊藤健人は4月のKRUSH後楽園大会で優谷と対戦し、約5年振りのKO勝利を挙げた。その対戦相手として選ばれたジャオ・チョンヤンは昨年の対抗戦ではレオナ・ペタスと激闘の末にKO負けに終ったが、ムエタイの強豪やK-1で活躍しているホルヘ・バレラにも勝利するなど実力は折り紙つきだ。
「調子はばっちりなので、試合でどれだけ出せるかが勝負なので試合まで集中してやります」と万全のコンディションで臨む伊藤は「YouTubeで映像も見て、警戒する技だけは警戒して、(強いといわれているが)これといった印象は特にないですね」と全く臆するところはない。「強豪と言われている相手に勝って、そこから日本人の強い選手とやってベルトに駆け上がるイメージを持っています」と、チョンヤン戦を足がかりに一気にスーパー・フェザー級トップ戦線への浮上を狙う。
対抗戦の大将を務めるのは元K-1ライト級王者・卜部功也。今年3月の「K’FESTA.2」で同門の林健太に敗れてベルトを失い、引退も考えていたが、過去に兄・弘嵩が対抗戦で敗れているジェン・ジュンフェンとの対戦オファーを受けて再びリングに上がることを決断した。
カード発表会見時には「もしかしたら次が僕にとって最後の試合になるかもしれない」と語っていた功也だが、「本当に良い練習ができているので試合当日は楽しみにしてほしい。今回が最後だとかそういうことは今は考えてなくて、目の前の試合にベストな状態で臨むだけ。今はネガティブなことは考えずに、ただ単に強い姿を見せたいとシンプルに思ってます」とジュンフェン戦に完全に集中している。
昨年の怪我から半年以上フィジカルトレーニングができていなかったこともあり「もう1度身体を作り直してベストな状態に持って行きたかったので、まずはフィジカルをもう1度戻そうと。そうするとやっぱり身体の反応も良くなりますし、フィジカルは自分にとって凄い合っていて、今は本当に良い練習ができてますね」とフィジカル面でも最高の状態を再構築。「しっかり大将として試合を締めたい」と対抗戦の大将としての心意気も見せた。
昨年の対抗戦では6勝1敗と完勝した日本チーム。昨年の雪辱を誓う中国チームを相手に今年も対抗戦を制することが出来るか?
対戦カード
第9試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・大将戦 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
卜部功也(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元K-1 WORLD GPライト級&スーパー・フェザー級(60kg)王者)
ジェン・ジュンフェン[Zheng Junfeng](中国/重慶鋒豹クラブ/CFP)
第8試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・副将戦 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
伊藤健人(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
ジャオ・チョンヤン[Zhao Chongyang](中国/一龍奥宇ジム/CFP)
第7試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・三将戦 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
中野滉太(POWER OF DREAM)
ワン・ポンフェイ[Wang Pengfei](中国/遼寧創新ジム/CFP)
第6試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・中堅戦 スーパー・ウェルター級(70kg) 3分3R(延長1R)
藤村大輔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)※A-BLAZE×KICKGYMから所属変更
ドン・ウェンフェイ[Dong Wenfei](中国/項城浩爽武校/CFP/WLF武林風-75kg級インターコンチネンタル王者、S-1 -71kg級世界王者)
第5試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・五将戦 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
加藤虎於奈(TEAM TOP ZEROS)
ジャン・チュンユー[Zhang Chunyu](中国/盛利人合ファイトクラブ/CFP)
第4試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・次鋒戦 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
山本直樹(優弥道場)
ワン・ジュンユー[Wang Junyu](中国/星武創新ジム/CFP)
第3試合 日本vs中国・7対7全面対抗戦・先鋒戦 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
瓦田脩二(K-1ジム総本部チームペガサス)
ワン・ジーウェイ[Wang Zhiwei](中国/遼寧創新ジム/CFP)
第2試合 バンタム級(53kg) 3分3R(延長1R)
萩原秀斗(K-1ジム総本部チームペガサス)
佐々木洵樹(POWER OF DREAM/元プロボクシング東洋太平洋フェザー級13位)
第1試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
林 将多(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/FSG)
プレリミナリーファイト第3試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
山田泰士(K-1ジム五反田チームキングス)
藤田義文(優弥道場)
プレリミナリーファイト第2試合 女子アトム級(45kg) 2分3R
チャン・リー(ROCK ON)※CLUB E.D.Oから所属変更
菅原美優(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
プレリミナリーファイト第1試合 ライト級(62.5kg) 3分3R
塚本拓真(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ)
志村力輝(兼清流総本部)
概要
大会名 K-1 KRUSH FIGHT.103
日時 2019年7月21日(日) 開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・17:15 本戦開始・18:00
会場 後楽園ホール
中継 AbemaTV(生放送)、GAORA(18:00~生放送)
チケット料金 SRS席18,000円(前売り完売) RS席10,000円 S席8,000円(前売り完売) A席6,000円(前売り完売) ※当日座席券は各500円アップ ※小学生からチケットが必要です。
チケット販売 チケットぴあ イープラス ローソンチケット 後楽園ホール5F事務所(店頭販売) グッドルーザー(電話予約) K-1.SHOP
お問い合わせ グッドルーザー 03-6450-5470 https://www.k-1.co.jp/