UFC 11.7 ラスベガス(レポ):中村京一郎、UFCデビュー戦は3R猛攻もオリー・シュミットにポイントリード守られ判定負け

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UFC Fight Night: Cortes-Acosta vs. Walker
2026年11月7日(土/現地時間)米国ネバダ州ラスベガス:META APEX
レポート:井原芳徳
フェザー級 5分3R
×中村京一郎[けいいちろう](EXFIGHT)
○オリー・シュミット[Ollie Schmid](ニュージーランド)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)

LAS VEGAS, NEVADA – NOVEMBER 06: Keiichiro Nakamura of Japan poses on the scale during the UFC Fight Night weigh-in at Meta APEX on November 06, 2026 in Las Vegas, Nevada. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
中村は27歳。22年にMMAデビューし初戦は敗れたが以降は7連勝し8戦7勝(6KO)1敗。23年はGRACHANで3連続1R TKO勝ち。24年3~5月のABEMA「格闘代理戦争 THE MAX」フェザー級トーナメントに岡見勇信&中村倫也推薦で出場し優勝。24年5月のROAD TO UFCフェザー級トーナメント一回戦でパク・オジン(韓国)に2Rアゴへの左膝蹴りでKO勝ち。9月の準決勝ではリー・カイウェン(中国)に判定勝ち。今年2月のシドニー大会での決勝では地元オーストラリアのセバスチャン・サレイに2R左フックでダウンを奪われるなど苦戦するが、3R終盤、アゴへの左膝蹴りで逆転KO勝ちし、UFCとの契約と2万5千ドル(約400万円)のフィニッシュボーナスを獲得した。試合中に左拳を負傷し、療養を経て待望のUFC初戦をラスベガスで迎える。
シュミットはハンガリー出身、ニュージーランド在住の25歳。23年にMMAデビューし戦績7戦4勝(3KO)3敗。25年3月から今年3月、ニュージーランドの大会で3連勝、2連続1R KO勝ちし、UFCと契約し、5月のオーストラリア大会に参戦したが、モロッコのマルワン・ラヒキに1R TKO負けしている。

LAS VEGAS, NEVADA – NOVEMBER 06: (L-R) Opponents Keiichiro Nakamura of Japan and Ollie Schmid face off during the UFC Fight Night weigh-in at Meta APEX on November 06, 2026 in Las Vegas, Nevada. (Photo by Chris Unger/Zuffa LLC)
日本語中継で中村を良く知る岡見勇信は「(左)拳の状態が良くなかったので十分練習を積めなかったと聞いています」と明かしていた。中村のセコンドには中村倫也がつく。
1R、中村はサウスポーで構え、シュミットはオーソドックスで構える。シュミットは開始すぐからバックスピンキックを立て続けに出すが、中村はかわす。中村は左インロー、ミドルを随所で当てる。シュミットは時折オーソドックスにスイッチする。お互い慎重に距離を探り合う状態が続く。少し距離が詰まればお互い顔面へのパンチをを当てるが、シュミットのヒットが少し多い。終盤もお互い攻撃が少ない状態が続くが、残り10秒、シュミットがバックスピンキックを当てて終える。記者採点は僅差だがシュミット。KOにつながる可能性が比較的高い、顔面へのパンチのヒット数で上だった点を評価した。割れても不思議ではない程度の差だが、ジャッジ3者もシュミットにつける。
2R、シュミットが開始すぐに右ミドルを当てるとスリップし、猪木アリ状態となるが、中村は追撃せず、シュミットはスタンドに戻る。1分過ぎ、中村の左ローがローブローとなり一時中断する。再開後、シュミットはバックスピンキックをボディに当てる。中村は左ボディ、ストレート、インローを随所で当て、手数ではやや上回る。だが終盤、シュミットが左ストレート、フック、前蹴りを立て続けに当て、好印象を作る。その後もシュミットが左ジャブを当てつつ距離を取り、中村に追撃を許さない。記者採点はシュミット。
3R、劣勢の中村は開始すぐから圧を強め、左右のローを立て続けに当ててから、パンチの連打にもつなげる。シュミットはリードを守ろうと考えているか?タックルを仕掛けるが、中村は切る。中村は十分練習できなかったせいもあってか、口が開き、ラッシュは1分足らずで終わり、シュミットは距離を取り追撃を封じる。シュミットも右ミドル、ハイを返す。
中盤過ぎ、シュミットが右ミドルを当てると、中村がうずくまる。ハーブ・ディーン・レフェリーはローブローと判断して一時中断したが、オクタゴンの外の他の審判から有効打と指摘を受けた模様で、すぐに再開する。
すると終盤に差し掛かり、中村は一気にパンチラッシュを仕掛ける。シュミットは左のバック肘で応戦したが、距離が近く中村のボディに当たり、シュミットが体勢の崩れた状態となり、中村の左フックがクリーンヒットし、シュミットがダウンする。中村はパウンドラッシュでフィニッシュしようとするが、シュミットは立つ。中村は追いかけてパンチラッシュを仕掛けるが、消耗が激しく動きが次第に落ち、耐えたシュミットはタックルで倒して上になる。残り30秒、スタンドに戻り、疲れの溜まった中村の動きが落ちるが、最後、中務が右ストレートを連打し、シュミットを下がらせて終える。
記者採点は中村。合計28-29でシュミット。ジャッジ3者も同じ採点でシュミットを支持し、中村のUFCデビュー戦は黒星となった。勝ったシュミットは勝利者インタビューで「中村、ありがとう。なんという選手だ」と中村を称えた。
※そのほかの試合結果は追って掲載します。
