KNOCK OUT 9.13 常葉アリーナ(レポ):約2年ぶり復帰の有川直毅、優勝賞金100万円 UNLIMITED 57kg 1DAYトーナメントで優勝「この階級のUNLIMITEDのベルトを作ってほしい」元UFCのカルロス・モタが王座戦の相手候補に

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KNOCK OUT REBELS SERIES.5
2025年9月13日(土)福島・KNOCK OUT常葉アリーナ

優勝賞金100万円 UNLIMITED 57kg 1DAYトーナメントを制した有川直毅。パンクラスの暫定王者決定戦で敗れてから約2年ぶりの復帰戦で「ここで負けたらやめよう」と覚悟を決めて1DAYトーナメント挑戦しての優勝だった
レポート&写真:井原芳徳 中継:Youtube KNOCK OUTチャンネル
KNOCK OUTが昨年秋オープンした福島県田村市常葉(ときわ)のトレーニング施設「KNOCK OUT TRAINING CAMP常葉」で開催している配信特化型大会「REBELS SERIES」では、「優勝賞金100万円 KNOCK OUT FIGHTER UNLIMITED 1DAYトーナメント」の開催が恒例化している。ムエタイに近い「KNOCK OUT-REDルール」をベースに、倒れた相手に対してのパウンドやサッカーボールキックも認める「KNOCK OUT-UNLIMITEDルール」が採用されるため、MMA・キック双方の選手がこのルールに挑戦している。
4月大会の第1回の61kgトーナメントではMMA選手の山野邉嵐(TRIBE TOKYO MMA)が、7月大会の第2回の66kgトーナメントではK-1ファイターの石田協(K-1ジム相模大野KREST)が優勝した。
これまでのトーナメントはプロデビュー予備軍からデビュー間もない選手が主体だったが、今回の57kgトーナメントには元パンクラス・フライ級2位で暫定王座戦も経験している有川直毅、KNOCK OUTアマチュア4冠でONEフライデーファイツにも参戦している川野龍輝、4月の-61kgトーナメント優勝者の山野邉が参戦し、これまで以上に過酷な争いとなりそうだ。(有川のインタビュー記事はこちら)
前日計量後の組み合わせ抽選決定会では、1番を引いた川野が準々決勝1試合目の赤コーナーに入るが、その後6人が川野の隣を選ばず、最後に残った有川が自動的に川野の相手となり、初戦から実績のある川野と有川がぶつかることになった。
なお、本戦に出場予定だった松本隼斗(リバーサルジム立川ALPHA)が減量時の脱水症状によりドクターストップがかかった。主催者で選考の結果、実績を考慮し福田貴也(ハーデスワークアウト)がリザーバーから本戦に繰り上がった。
優勝賞金100万円 THE KNOCK OUT FIGHTER UNLIMITED 57kg 1DAYトーナメント
第2試合 準々決勝(1) 2分3R
×川野龍輝(KNOCK OUTクロスポイント吉祥寺)
○有川直毅(K-PLACE)
1R 0’43” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
有川は埼玉出身の32歳。17年にプロMMAデビューし、19年からパンクラスに出場し、パンクラスで5勝2敗の後、23年12月、伊藤盛一郎とのフライ級暫定王者決定戦に臨んだが2R裸絞めで一本負け。それから約2年、怪我等の影響でブランクが続いていたが、このUNLIMITEDルールの1DAYトーナメントを復活の場に選んだ。
トーナメント上位2名の実力者対決は、有川が対キックボクサーでMMAスキルを存分に活かす展開に。1R、開始すぐから有川が両脇を差して組み付いて倒すと、すぐさまマウントポジションを奪い、パウンドを連打する。軽めの当たりもあるが、休まず打ち続け、レフェリーのブレイクを阻止すると、引き続き有川はパウンドを当て続け、レフェリーがストップ。有川が無傷で完勝した。
第3試合 準々決勝(2) 2分3R
×今村りんたろう(FIGHTER’S FLOW)
○山野邉嵐(TRIBE TOKYO MMA)
判定0-3 (橋本27-30/豊永27-30/植松27-30)
4月の61kgトーナメント優勝者の山野邉が、MMA選手同士の一戦で差を示す展開に。山野邉のセコンドにはTRIBEの先輩の若松佑弥、後藤丈治がつく。
1Rはスタンド勝負が続き、山野邉が慎重ながらも随所で右ストレート、前蹴りを的確に当てて優位に進める。
2R、山野邉は首相撲で捕まえ、ロープに押し込みつつ、膝、肘を的確に当て続け、主導権を維持する。
3R、序盤に今村がローブローを当て注意を受ける。今村も右カーフを効かせたが、最後、山野邉が首相撲からの膝と肘を当て続けて差を示し終了。山野邉が3Rともポイントを取り判定勝ちした。
第4試合 準々決勝(3) 2分3R
×福田貴也(ハーデスワークアウト)
○前田壮吉(リバーサルジム横浜グランドスラム)
判定0-3 (福田28-29/豊永28-29/橋本27-30)
1R、スタンド勝負の後、中盤過ぎ、MMA選手の前田がテイクダウンを奪い、パウンドで追い詰め、立ち上がるとサッカーボールキックも当てる、福田は脱出すると、右フックを当てるが、その先に持ち込めず終わる。終了時、福田は後頭部への肘打ちの反則で植松レフェリーから注意を受ける。
2R、前田はタックルからのテイクダウンを繰り返す。その先のパウンドは1Rほど打てないが、最後は肩で抱え上げて倒して、はっきり差を印象付ける。
3R、前田がこれまで同様、テイクダウンを繰り返し、パウンドで攻勢をキープする。最後、福田が右フックを当て、場内を沸かせるが、その先に持ち込めず終了する。前田がジャッジ3者から支持され判定勝ちした。
第5試合 準々決勝(4) 2分3R
○今村流星(KINGS)
×祐輝[よしき](OU-BU GYM)
判定3-0 (福田30-27/橋本30-27/豊永30-27)
今村はKrushで3戦2勝1敗で、週に1回、フィジカルトレーニングで通っているWICKY GYMの西浦ウィッキー聡生トレーナーの紹介で今回KNOCK OUTのトーナメントに乗り込んだ。祐輝は8月のKNOCK OUTで1R KO勝ちしたばかりで、その前から決まっていたこのトーナメントに出場した。
1R、スタンド勝負が続き、サウスポーの祐輝に対し、オーソドックスの今村が右ストレートを的確に当て続け、主導権を握る。
2R、今村が変わらず右ストレート、左ジャブを的確に当てる。終盤、今村が倒すと、上からパウンドを当て、グラウンドの展開でもはっきり差を示す。
3R、お互いパンチを当てるが、終盤、またも今村がテイクダウンを奪い、上からパウンドを当て、差を示し終了する。今村が3Rともポイントを取り判定勝ちし、キックボクサーではただ一人準決勝に残った。
第1試合 リザーブファイト 2分3R
×龍ノ息吹(フリー)
○松本将輝(リバーサルジム立川ALPHA)
判定0-3 (植松28-29/福田27-30/豊永27-29)
1R、パンチの打ち合いで龍ノ息吹が優位に進め、松本は鼻血を出す。2Rもスタンド勝負が続き、松本が巻き返すと、3R、松本は序盤から足を掛けて倒すと、パウンドと肘を何発も当て、レフェリーストップ寸前まで追い詰め、逆転判定勝ちした。松本が第1、龍ノ息吹が第2リザーバーに。なお、福田の本戦繰り上がりで試合の無くなった岡田悠希(KNOCK OUTクロスポイント吉祥寺)は第3リザーバーとなる。
第8試合 準決勝(1) 2分3R
○有川直毅(K-PLACE)
×山野邉嵐(TRIBE TOKYO MMA)
判定3-0 (橋本30-27/植松30-27/豊永30-27)
1R、お互い慎重な攻防だが、有川が右ストレート、カーフ、左前蹴りを当てつつ、テイクダウンは取れないがタックルも仕掛け、やや積極的な攻めを見せる。山野邉は左まぶたから出血する。記者採点は有川。
2R、有川がタックルで倒し、パウンドを少し当てると、ブレイクされる前にサッカーボールキックを放つ。中盤、有川の蹴りがローブローとなり一時中断する。再開後の打撃戦は目立つ攻撃がなくほぼ五分で終わる。記者採点は有川。
3R、山野邉も左ハイを当てるが、有川が右カーフを効かせるとその先が続かない。終盤、有川がテイクダウンを奪うと、グラウンドに持ち込み、バックからパウンドを当て続け、主導権を維持し終了する。有川が3Rともポイントを取り判定勝ちし、危なげなく決勝に進んだ。
第9試合 準決勝(2) 2分3R
×前田壮吉(リバーサルジム横浜グランドスラム)
○今村流星(KINGS)
1R 終了時 TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる頭部のカット)
1R、前田がタックルでテイクダウンを2度成功するが、上から押さえると、今村が下からしがみつき、ブレイクを誘い、パウンドを打たせない。スタンドに戻ると、今村が右ストレートをヒット。最後には今村が前に出てタイミングをズラしつつ飛びついて右肘を当て、前田は前頭部から出血する。記者採点は今村。インターバルの最後にドクターチェックが入ると、ストップがかかり、今村がTKO勝ちし、あまり消耗せずに決勝に進んだ。
第12試合 決勝 2分3R
○有川直毅(K-PLACE)
×今村流星(KINGS)
判定2-1 (橋本28-29/福田29-28/豊永29-28)
※有川が優勝。賞金100万円獲得
決勝はMMAの経験豊富な有川と、キックボクサーの今村の対戦構図に。1R、有川がじりじりプレッシャーをかけて今村を下がらせ、右ストレートを当ててダウンを奪う。すぐに有川はマウントを奪い、パウンドで追い詰めるが、今村は体勢を変えつつ耐えブレイクを誘う。終盤にも有川がタックルで倒すが、今村は下からしがみついて追撃を封じる。記者採点は有川。
2R、スタンドで今村が左フックを当てて有川をひるませる。有川はタックルを繰り返しサイドで押さえるが、今村は首を抱え防御し、有川は顔面に膝を当てる場面もあるが、強打は打てずブレイクされる。終盤も今村は右ストレート、肘で優位に進める。記者採点は今村。
3R、今村がタックルで倒され際に右膝を当てる場面もあるが、スタンドの打撃が減る。有川は3度タックルで倒し、サイドで押さえ、首を抱えられながらもボディや顔面に細かく鉄槌を当て、主導権を維持して終える。記者採点は有川。合計29-28で有川。ジャッジは割れたが、2者が順当に有川を支持し、有川が判定勝ちした。
優勝賞金100万円を獲得した有川は「このルールを聞いて、俺のためルールと思いました。(パンクラスの)タイトルマッチの後、怪我でやれなかった時期が続いていました。UNLIMITEDの57kgのトーナメントをやると聞いて、ここで負けたらやめようと思っていたので、今、優勝できてここに立っていて、いいスタートができたと思います。俺のためのルールなので、この階級のUNLIMITEDのベルトを作ってほしいです。これからKNOCK OUTに継続参戦できたらと思います」とアピールした。
有川に賞金を渡した山口元気プロデューサーは「このUNLIMITEDルールを1年続け、強い選手が入り、新しいフェーズに入ったかなと思います」と話した。大会後の総括で山口氏は、有川の57kg王座創設希望のアピールについて聞かれると、UNLIMITEDルールで昨年12月に栗秋祥梧に、今年8月に中村悠磨に勝利している元UFCファイターのカルロス・モタについて言及し「モタ本人は57kgでやりたいって言ってたんですけど、(UNLIMITEDスーパーフェザー級(60kg)王者の)倉本(一真)選手とやることを考えて、無理やりこの間60kgでやってもらった経緯があるので、モタと有川選手は十分年末あるんじゃないかなと思っています」と話し、12月30日の代々木第二体育館大会で両者による王座決定戦を組む可能性があることを明かしている。
ワンマッチ
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール
第11試合 BLACK スーパーフライ級(52kg) 3分3R
○渡部 惺[せいな](KNOCK OUTクロスポイント大泉)
×松田茄樹[なぎ](progress gym)
2R 1’34” KO (右膝蹴り)
渡部は16歳、松田は18歳の10代対決。1R、渡部が序盤から左フックを当て、中盤からは組んでの右膝を当て、離れ際には右フックもヒット。さらに右ロー、ハイと自在に攻め主導権を維持する。
2R、渡部が右ローを効かせつつ、カウンターの右ストレートでダウンを奪う。その後も渡部が攻めるが、バッティングでダメージを負い一時中断する。だが、再開後、渡部は右の飛び膝を当て、松田が崩れたところでさらに顔面に右膝蹴りをヒット。ダウンした松田はダメージが大きく、渡部のKO勝ちとなった。
第10試合 BLACK ウェルター級(67.5kg) 3分3R
○中嶋翔吾(HOSOKAWAジム)
×平安幸太郎(優志塾平安道場)
2R 0’57” KO (右フック)
1R、平安はパンチを振るう際に頭から突っ込みがちで、バッティングが多く、クリンチにつながることも多い。中嶋はバッティングでダメージを負うが、その中で随所で右フックを当て、有効打ではやや上回る。
2Rも平安は組み付きとバッティングを繰り返し、センチャイレフェリーは組み付きに対し減点1を宣告する。すると平安が突っ込んできたところで、中嶋が右フックをクリーンヒット。ダウンを奪うと、平安は立てず、中嶋のKO勝ちとなった。
マイクを持った中嶋は「空手の道場をやっているんですけど、自分の練習している間、子供たちをあまり見てあげられなくて」と話しつつ涙を浮かべ「まだまだ上行くんんで。人生懸けてやるんで応援お願いします」とアピールした。
第7試合 BLACK バンタム級(53.5kg) 3分3R
×馬上[もうえ]一樹(REX GYM)
○龍希(フリー)
1R 1’54” TKO (3ダウン:右ストレート)
7戦全敗の馬上、2戦2敗の龍希の未勝利対決は、18歳の龍希が勢いのいいファイトで馬上を圧倒することに。龍希が1R開始すぐから馬上を前蹴りで吹き飛ばすと、パンチラッシュで2ダウンを重ね、最後は右フックで3ダウン目を奪い完勝した。マイクを持った龍希は「KNOCK OUTの渡部兄弟(蕾(らいな)と惺(せいな))、俺より目立ってていらっと来るんで、首洗って待っててください」とアピールした。
なお、この日のセミファイナルでは渡部惺がKO勝ちすると「さっき雑魚が何か言ってたけど、52kgだったら相手してやるから来いよ」と、龍希を挑発した。
第6試合 UNLIMITEDアマチュア スーパーフェザー級(60kg) 2分3R
×住田真生(Candy gym/マッハ道場)
○安達優心(BRAVE FIGHT CLUB)
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)






















