KNOCK OUT 7.20 後楽園ホール:「根本はブレてないです」王座陥落の大谷翔司が3戦全勝の木村涼仁を相手に再起戦。小林司、重森陽太に勝ったカンボジア人選手と対戦。NANA、ラジャのロシア人ランカーと対戦
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KNOCK OUT.55(7月20日(日) 後楽園ホール)の主要カードが6月10日の記者会見で発表された。6月22日のビッグイベント「THE KNOCK OUT」代々木競技場第二体育館大会が終わってから最初の本戦シリーズの大会となる。
「KNOCK OUT.55」という大会名についてKNOCK OUTの山口元気プロデューサーは「今までKNOCK OUT 2025 vol.2とかvol.3という大会名にしていたんですが、この7月大会からナンバーシリーズに変更させていただきます。7月20日の大会で通算55なので、KNOCK OUT.55となります」「Twitter(X)のハッシュタグでも分かりやすくなったと思うので、ぜひ拡散いただければと思います」とコメントしている。大会数は16年旗揚げの旧体制時代からの、本戦シリーズとビッグイベントのカウントで、旧体制のROAD TO KNOCK OUTや、現体制のEXシリーズや常葉でのREBELSシリーズは含まれない。
「根本はブレてないです」王座陥落の大谷翔司が3戦全勝の木村涼仁を相手に再起戦
BLACK ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
大谷翔司(スクランブル渋谷/元KNOCK OUT-BLACKライト級(62.5kg)王者、元INNOVATION同級王者)
木村涼仁[りょうと](Bellus Gym)
大谷は34歳。昨年12月、KNOCK OUT-BLACKライト級王座決定戦で、6月にKO負けした相手であるセーンダオレックに2R TKO勝ちしてリベンジしベルトを巻く。だが今年5月の後楽園大会での初防衛戦では、23年11月のKrushで延長判定勝ちした相手である大沢文也に判定負けし、ベルトを失った。
木村は21歳。岩手県盛岡市のBellus Gym所属。ボクシングをベースとし、昨年6月のNEXUS川越大会でキックデビューし1R TKO勝ち。4月のREBELSシリーズでの61kg UNLIMITED 1DAYトーナメントの初戦で山野邉嵐に判定勝ちしたが、準決勝ではローブローをもらった際のダメージが大きくドクターストップがかかり、敗者復活した山野邉が優勝していた。6月1日のREBELSシリーズでは津田翔を2R KOすると、REBELSシリーズ継続参戦を希望していたが、その後、ジムの代表と話し合う内に、より上のレベルの相手との試合を希望し、大谷戦のオファーを受けた。
大谷はプロ37戦、木村はプロ3戦と、キャリアの差が大きいが、大谷は「特に何も思わないですね。よっぽど自分の意思と違うオファーでなければ断らないです。相手がどうかは全く関係なく、常に自分との勝負です」と話し、木村について「才能があって若くてフレッシュないい選手ですので、調子に乗させると結構厄介だと思っているので、僕のペースで終始試合を展開できるようにしたいです」と話した。
前回の大沢戦の敗戦について大谷は「かなり勉強になりました。悔しいですけど負けも認めます」「今までワンチャンス、ツーチャンスをものにする力はあったと思うんですけど、そこに頼りすぎた。3R通してペースをつかむのが欠けていた」と分析し、「大沢選手は本当に勝ちにこだわってやっている選手で、本当にプロ」と大沢を讃えた。
一方で大谷は「僕が二十歳とかなら大沢選手みたいなスタイルも考えたかもしれないですけど、年齢的なものもありますし、一通り考えた結果、彼みたいなタイプを倒すには、自分の今武器である当て勘や嗅覚や攻撃力をさらに伸ばしたほうがいいと思いました。一つ考えるきっかけにはなりましたけど、根本はブレてないです」「彼への執着は全くないです。大沢選手とできるタイミングが来たらやりたいですけど、自分がどこまで強くなれるかを考えています」と、今後のファイトスタイルや方針についてコメントしている。
とはいえ今回の試合展開について大谷は「3R通して支配してその上で倒しきる。また一皮剥けたなというか、今までの特化した能力にプラスして、その辺も意識して3Rを通して支配するというのを意識してやっていこうと思っています」と語っており、展開によっては大沢から肌で学んだゲームメイクが発揮されることもありそうだ。
対する木村は「みんな負けると思ってるんで、勝てばジャイアントキリングだと思うんで、7月20日、死に物狂いでリスペクト持って勝ちます」「大谷選手のナパームストレートはすごく危険な攻撃で、コツコツ淡々と自分のリズムを作っていく選手だと思うので、先にペース握れるようにやっていきたいなと思っています」「自分の武器は勢いとスピード感だと思います。ベテランの選手なんでリズムつかまれると自分にどんどん不利な状況にはなると思っているので、最初から飛ばしていきます」とコメント。
小林司、重森陽太に勝ったカンボジア人選手と対戦
RED ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
小林 司(Sports 24/スック・ワンキントーン・ライト級王者)
ムン・メイキア[Meun Mekkhea](カンボジア)
小林は14戦11勝(1KO)2敗1分の28歳。ムエタイ大会・スック・ワンキントーンの主力として活躍し、5月大会でKNOCK OUTに初参戦すると、サウスポーからのパンチと肘を駆使し、力也に1RでTKO勝ちしている。
対するメイキアは100戦92勝(29KO)7敗1分の27歳。今大会でデンサヤームと対戦するエイ・マムリンプートングの兄で、カンボジアで重森陽太、古村匡平に勝利し、今回KNOCK OUTに初参戦する。
KNOCK OUTの山口代表は「小林司選手も木村涼仁選手もそうですけど、ライト級、REDもBLACKもかなり層が厚くなってきてて面白いですよね。新しい選手が出てきて、今までの選手も活躍しているので、REDとBLACKを股にかけたトーナメント的なことも考えたいです」と話した。7月大会では大谷×木村、小林×メイキア、6月の代々木ではライト級で重森陽太×ゴンナパー(REDタイトルマッチ)、セーンダオレック×髙橋亨汰(BLACKルール)、63kg契約で大沢文也×祖根寿麻(UNLIMITEDルール)が組まれており、これらの試合の結果や内容が、トーナメント等の企画実現に向けての山口氏の判断材料となりそうだ。
KNOCK OUT-REDスーパーライト級(65kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
デンサヤーム・ウィラサクレック[Dansiam Weerasakreck](タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/王者、M-1 JAPANスーパーウェルター級王者)※初防衛戦
エイ・マムリンプートング[Eh Amerinphouthong](カンボジア/クンクメール/挑戦者)
デンサヤームは昨年8月のKNOCK OUTでのカンボジア勢との対抗戦ではエイ・マムリンプートング相手にやや優位に進めたが、延長Rに右ストレートをもらいKO負けした(動画)。デンサヤームは12月の後楽園大会では良太郎に2R TKO勝ちしREDスーパーライト級王座を獲得した。デンサヤームの希望により、エイへのリベンジ戦兼防衛戦が4月大会で組まれたが、デンサヤームが発熱・発疹によりドクターストップがかかり、大会4日前に中止となっていた。このタイトルマッチが今大会のメインイベントとなる予定だ。
NANA、ラジャダムナンのロシア人ランカーと対戦
BLACK 女子バンタム級(53.5kg) 3分3R(延長1R)
NANA(エスジム/元ミネルヴァ・スーパーフライ級王者)
ザリーナ・イスラモバ[Zarina Islamova](ロシア/ラジャダムナン女子バンタム級4位)
NANAは昨年6月の代々木大会で、ぱんちゃん璃奈に勝った実績のあるルシア・アプデルガリムに判定勝ちして以来となるKNOCK OUT登場。バンタム級は女子の中でも比較的上の階級ということもあり、国内だと相手が見つかりにくい状況だが、4月に中島玲に勝ったユリアン・ポズドニアコフが練習拠点とするタイの名門・シッソンピーノンジム推薦のロシア人選手が初来日しNANAと戦う。
イスラモバは24歳。タイでのRWSを主戦場とし、最新ランキングで女子バンタム級4位にいる。下動画はイスラモバが1月のRWSで判定勝ちした試合で、相手のダンコンファーは2月のNJKFでSAHOに判定負けしている選手。
BLACK 女子アトム級(46kg) 3分3R(延長1R)
Kiho(KNOCK OUT GYM 調布)
森川侑凜[ゆり](J-KRANG)
両選手とも5月の後楽園大会に出場し、Kihoはミネルヴァ・アトム級王者のNaoに3R右ハイキック一撃でKO勝ちし、インパクトを残した。森川はK-1 GROUPで10戦のキャリアがあり。5月のKNOCK OUT初戦ではBONNIEに判定勝ちしている。
RED スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
優翔[ゆうと](team NOVA)
紀州のマルちゃん(武勇会/INNOVATIONライト級王者)
BLACK バンタム級(53.5kg) 3分3R(延長1R)
工藤“red”玲央(TEAM TEPPEN)
比嘉龍一(TEAM PREPARED)
※KNOCK OUTのBLACKルールは肘無し・ワンキャッチワンアタックのキックルール。REDルールはオープンフィンガーグローブ着用・肘有りキックルール。UNLIMITEDルールはREDルールに加え倒してからの打撃も有効なルール
概要
大会名 MAROOMS presents KNOCK OUT.55
日時 2025年7月20日(日) 開場・17:00 プレリミナリーファイト開始・未定 本戦開始・17:45
会場 後楽園ホール
中継 U-NEXT(2,189円/月)
チケット料金 SRS席20,000円 RS席10,000円 S席8,000円 A席6,000円 ※当日券500円アップ ※6歳未満は入場無料。座席を必要とする場合は有料
チケット販売 KNOCK OUTオフィシャルショップ イープラス チケットぴあ ローソンチケット 出場選手・所属ジム
お問い合わせ Def Fellow 03-6262-3760 inquiry@knockout.co.jp https://knockoutkb.com/