K-1 3.22 さいたまスーパーアリーナ:武尊、KO勝ちし涙ながらの「格闘技最高」。木村“フィリップ”ミノル、3連続1R KO勝ちで70kgの王者に
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
中野駅徒歩3分。平日7~23時、年中無休営業。入会金&月謝2ヶ月分無料!
K-1 WORLD GP 2020 JAPAN ~K’FESTA.3~
2020年3月22日(日) さいたまスーパーアリーナ
レポート&写真:井原芳徳
第19試合 フュディアルクリエーション Presents スーパー・フェザー級(60kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○武尊(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1 WGP王者)※2度目の防衛戦
×ペッダム・ペットギャットペット[Petchdam Petchkiatpetch](タイ/ペットギャットペットジム/元タイBBTVフェザー級王者)
2R 0’49” KO (右フック)
武尊はISKA世界ライト級王者・アダム・ブアフフ(モロッコ)とのダブルタイトルマッチを予定していたが、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大の影響でブアフフが来日できなくなり、大会3日前の19日にカード変更が発表されていた。
代わって武尊と対戦するペッダムは140戦92勝(15KO)46敗2分の24歳でK-1は初参戦。タイの首都バンコクでもムエタイの興行が中止され、ペッダムも試合が無い状態だった。
前日計量後の会見で武尊は「対策は全部変わりますけど、どういう選手にも対応し、それで勝って自信をつけたかったので、これも自分への試練だと思っています」「こういう状況なので、K-1を開催する意味を僕らの試合で見せないといけないと思っています。みんなにパワーを与えるような、世界中が元気になるような試合を見せたいです」と話した。
なお、今大会ではK-1公式サイトに掲載の通り、コロナ感染予防策として、マスクやミネラルウォーターの配布、飲食物の販売禁止、入口でのサーモグラフィーの設置、換気、空間除菌などが実施された(ただし、水を頻繁に飲むこと、空間除菌に関しては、多くの医師や専門家から、コロナ対策として効果が無いとの指摘がされている)。大会開始直後には中村拓己プロデューサーが緊急会見を行い、対策について一般メディアに対しても伝えている。
武尊の試合は1R、武尊がプレッシャーをかけ続け、左のインローを連打で当てる攻撃を繰り返す。ペッダムも右ミドルを返し続けたが、終盤、武尊が右ストレートを連続で当ててダウンを奪う。
すると2R、序盤からペッダムが圧力をかけてきたものの、武尊はかわすと、右フックをヒット。少しペッダムが苦しそうにすると、武尊は圧を強め、ボディ打ちも絡めながら左右のフックを連打する。最後は右フックをクリーンヒットし、ペッダムは意識を失った状態でノックアウトした。ペッダムは担架で運ばれた。
マイクを持った武尊はファンに感謝の言葉を述べた後、涙を浮かべ言葉を詰まらせ、「こんな状況で、色々言われるけど、格闘技でたくさんの人にパワーを与えたいです。今日言うなって言われたんですけど、やっぱり、こういう時こそ…、格闘技でパワーを与えられると思うので、団体関係なく、格闘技で世界にパワーを与えたいんで、たくさんの方の応援あってだと思いますけど、必ずデカい大会をやります。その時はK-1とか関係なく応援してください。それに向けて頑張ります」と、以前から希望している他団体も巻き込んでのビッグイベントを改めて熱望し、最後はいつもの「K-1最高」のフレーズではなく「格闘技最高」と絶叫した。
K-1 WORLD GP 第3代スーパー・ウェルター級(70kg)王座決定トーナメント
第1試合 一回戦(1) 3分3R(延長1R)
×海斗(ポゴナ・クラブジム)
○木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス/Krushウェルター級(67.5kg)王者)
1R 2’09” KO (2ダウン:右ストレート)
前日計量後の会見を欠席した木村だが、初戦は持ち味を存分に発揮する。1R、ガードを低くしてプレッシャーをかけ、左ボディを効かせると、右ストレートを当て、さらに右ストレートを連打しダウンを奪取。海斗は立つがダメージが大きく、木村が再び右の連打でダウンを奪い、無傷で初戦を突破した。
第2試合 一回戦(2) 3分3R(延長1R)
×神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
○エダー・ロープス[ロペス/Eder Lopes](ポルトガル/ジャジー・ファイト・クラブK.Oチーム/ISKA欧州同級王者、WKA世界72kg級王者)
2R 0’49” KO (2ダウン:右フック)
1R、神保はボディ狙いの左右のパンチ、ロープスは左右のロー、ミドル、ハイといった蹴り主体の攻防。パンチの打ち合いもあるが、まだどちらも崩れない。だが2R、開始すぐからロープスは距離を詰めると、パンチを連打し、ダウンを奪取。神保は立ったがダメージが大きく、ロープスがパンチの連打で再び倒し快勝した。
第3試合 一回戦(3) 3分3R(延長1R)
○城戸康裕(谷山ジム/K-1 WGP第2代王座決定トーナメント準優勝、元Krush王者)
×ミラン・ペイルス[Milan Pales](スロバキア/ダイヤモンドジム・ジリナ/FKO-PROウェルター級王者)
2R 1’54” KO (左ハイキック)
1R、城戸はサウスポーに構え、圧をかけるペイルスをかわし、度々コーナーを背負って回り続ける展開。お互いヒットは乏しい。
2R、ペイルスが詰めて右のパンチを当てる場面もあったが、城戸はかわすと、不意打ちの左ハイをヒット。ひるんだペイルスにパンチを畳みかけてから、再び不意打ちの左ハイを当ててダウンを奪う。ダメージが大きいと見た豊永レフェリーはすぐにストップした。
第4試合 一回戦(4) 3分3R(延長1R)
○和島大海(月心会チーム侍)
×アワターン・トー・モースィー[Avatar Tor.Mosri](タイ/トー・モースィージム/WPMF世界ミドル級&スーパーウェルター級王者、TOP KING世界-70kg級王者)
3R 0’40” KO (左ローキック)
ニコラス・ラーセンがコロナの影響で来日できなくなり、アワターンが緊急出場した。1R、和島はサウスポーに構えて圧力をかけ続け、左ローを時折当てると、アワターンは足を引きずるようになる。
2R、アワターンは少しミドルを返すようになるが、同様に和島ペースは変わらず。終盤、アワターンが左ミドルを当てたタイミングで、和島が左ストレートを当てて、スリップ気味ではあったが、西村レフェリーはアワターンにダウンを宣告する。
3Rも和島が左ローを当てていると、効き目を発揮し、左ローを強打し、ダウンを奪うと、アワターンは立ち上がれず、和島のKO勝ちとなった。
リザーブファイト 3分3R(延長1R)
○藤村大輔(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
×小鉄(K-1ジム琉球チーム琉神)※K-1ジム目黒TEAM TIGERから所属変更
判定3-0 (30-28/30-29/30-27)
第12試合 準決勝(1) 3分3R(延長1R)
○木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス/Krushウェルター級(67.5kg)王者)
×エダー・ロープス[ロペス/Eder Lopes](ポルトガル/ジャジー・ファイト・クラブK.Oチーム/ISKA欧州同級王者、WKA世界72kg級王者)
1R 1’02” KO (右ストレート)
1R開始すぐから、木村が圧力をかけ、左ボディを強打し、右フックも振り回して圧力をかける。腰が引け気味のロープスの右ストレートのカウンターで、木村がスピードで上回る右ストレートをクリーンヒットすると、ロープスは伸びた状態で倒れフィニッシュ。木村が一回戦に続き無傷で決勝に駒を進めた。
第13試合 準決勝(2) 3分3R(延長1R)
×城戸康裕(谷山ジム/K-1 WGP第2代王座決定トーナメント準優勝、元Krush王者)
○和島大海(月心会チーム侍)
判定0-3 (豊永27-30/梅木28-29/水谷28-30)
1R、両者サウスポーで、和島が終始圧力をかけ、何度か左ボディと右フックのコンビネーションを決める。城戸もバックハンドブローや左ハイの奇襲を仕掛けるが、当たりは浅く、守る時間が長くなってしまう。記者採点は和島。
2Rも同様に和島が圧をかけ続け、左ボディ、右フックを当て続ける。城戸は口から出血し苦しそうだ。記者採点は和島。
3R、城戸が左ローを当て続けていると、効き目を発揮し、和島がバランスを崩すように。和島は強引に詰めてパンチを返して追い詰めるが、終盤には足に力が入らずスリップする場面も。記者採点は城戸。合計28-29で和島。採点はばらつきがあったが、和島がジャッジ3者に支持され判定勝ちし、苦しみながらも決勝に進出した。
第20試合 決勝 3分3R(延長1R)
○木村“フィリップ”ミノル(ブラジル/K-1ジム五反田チームキングス/Krushウェルター級(67.5kg)王者)
×和島大海(月心会チーム侍)
1R 1’10” TKO (タオル投入:左ストレートでダウン後)
※木村が優勝。スーパー・ウェルター級王者に。
1R、木村がサウスポーの和島に右インローをコツコツと当て続け、右フックも振り回しプレッシャーをかける。すると距離が縮まったところで、木村が左のショートフックをヒット。和島はダウンすると、立ち上がったものの、意識がもうろうとした様子。準決勝までのダメージも考慮してか、すぐさまセコンドがタオルを投入した。
木村は全試合1R KO勝ち、合計わずか4分21秒での完全優勝。「この階級で取れたのが意味があります。魔裟斗選手を超えるようなチャンピオンになります。今日は最高でした」と喜びを語った。
武尊戦以外のワンマッチ
第18試合 K-1 WORLD GPクルーザー級(90kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○シナ・カリミアン(イラン/POWER OF DREAM/王者)※ウィラサクレック・フェアテックス・イランから所属変更
×愛鷹 亮(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/挑戦者、Bigbangヘビー級王者)
判定3-0 (岡田28-27/太田28-27/三浦28-27)
※カリミアンが2度目の防衛
1R、カリミアンが体格差を活かし、右のテンカオ等を放ってくるが、愛鷹はしのぎ、終盤、右のオーバーハンドフックを効かせ、パンチラッシュでダウンを奪う。前回8月の初対決を再現するような展開だ。
2R、カリミアンは序盤の愛鷹のパンチラッシュを耐えると、右のバックハンドブローを当てダウンを奪い返す。愛鷹は立ち上がるのがやっとで、ラッシュを耐え、時折右フックの連打で盛り返すが、かなり苦しそうだ。
3R、カリミアンも体力を消耗し、勢いは落ちるものの、愛鷹の右フックにも力が入りきらない。カリミアンは随所で右のテンカオやパンチを当て、ヒット数では上回る。記者採点はカリミアン。合計28-27でカリミアン。ジャッジ3者も同じ採点で、カリミアンが愛鷹へのリベンジを果たし、王座を死守した。
第17試合 喧嘩道 Presents スーパー・バンタム級(55kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○武居由樹(POWER OF DREAM/K-1 WGP王者)
×デンサヤーム・アユタヤファイトジム[Dansiam Ayothaya Fight Gym](タイ/アユタヤファイトジム/タイTrue4U CPトーナメント バンタム級 2018-2019優勝)
判定3-0 (太田30-29/水谷30-29/山根30-29)
1R、両者サウスポーに構え、武居が圧力をかけ、序盤から左右のボディをクリーンヒットする。デンサヤームは顔をしかめるが耐え、回ってかわし続け、時折左右のミドルを返す。
2R、武居が同じようにデンサヤームを追いかけるが、1Rのようにパンチをほとんど当てられなくなる。デンサヤームはうまくかわし、随所でミドルを返すが、威力は乏しい。
3R、武居は同じように追いかけ、時折左ローを当てるが、デンサヤームは耐え、ミドルのヒットを増やす。終盤は逆にデンサヤームが圧力をかけ追いかける展開に変わるが、ポイントにつながる攻撃は乏しい。記者採点は1Rだけ武居につけ30-29で武居。ジャッジ3者も30-29で、武居が判定勝ちしたが、今回も対タイ人でKO勝ちをすることができなかった。
第16試合 女子フライ級(52kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○KANA(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/K-1 WGP女子フライ級(52kg)王者)
×グロリア・ペリトーレ[Gloria Peritore](イタリア/ライニ・クラン/ISKA女子世界53.5kg級王者)
1R 2’42” KO (右フック)
1R開始すぐから、KANAが圧力をかけ続け、右ロー、右フックを放つ。ペリトーレは回ってかわし、時折攻撃を返し、右ストレートで少しKANAをふらつかせる場面も。だがKANAもすぐに右フックを当て返してふらつかせる。するとペリトーレはクリンチから右膝を当ててきたが、KANAは突き放すと、すぐさま右フックをクリーンヒットし、見事一撃でKOした。
第15試合 ライト級(62.5kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
×林 健太(FLYSLY GYM/K-1 WGP王者)
○朝久泰央(朝久道場)
判定0-3 (26-30/26-29/26-29)
1R、緊急出場の朝久が、左の前蹴り、ミドル、左右のローを矢継ぎ早に当て続け主導権。相手の変わった林は独特な動きの朝久の対策が不十分な様子だ。林は手数は少ないものの、終盤、随所でカウンターの右ストレートを返すようになる。
2Rも同じ構図が続くが、中盤、朝久の二段式の左ハイがクリーンヒットし、林はダウンする。林はダメージが大きく、朝久はロープに詰め、スローな左前蹴りのフェイントからの右フックでダウンを重ねる。その後も林をパンチと蹴りで追い詰める。
3R、さすがに朝久は疲れが見え、攻撃が減るが、林が振り回すパンチの大半をかわし続け、左インローを随所で当て、反撃を封じ終了。朝久が急なチャンスをものにし判定勝ちした。
第14試合 株式会社 武州鳶 Presents K-1 WORLD GP スーパー・ライト級(65kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○安保瑠輝也(team ALL-WIN/王者)
×不可思(クロスポイント吉祥寺/挑戦者、元KNOCK OUT・WPMF日本・REBELS-MUAYTHAIスーパーライト級王者、元RISE・Bigbangライト級王者)
判定3-0 (山根30-27/西村30-27/梅木29-28)
※安保が2度目の防衛
1R、不可思が圧力をかけるが、瑠輝也が左ミドル、ハイを随所で当て続け、やや優位。中盤、瑠輝也の前蹴りで不可思のファウルカップがズレて、装着のため一時中断する。再開後、既に手応えをつかんだ様子の瑠輝也は、パンチ主体に切り替え、右ストレート、左ジャブを当てて不可思をふらつかせ、終盤には右ストレートでロープの外に不可思の上半身を吹き飛ばす形でダウンを奪う。記者採点10-8で瑠輝也。
2R、序盤の瑠輝也のラッシュで、不可思もパンチを返し挽回。クリンチが増え、不可思に2度の注意(警告)、瑠輝也に1度の注意が出されるが、不可思は突き放してからパンチを当てるなど、ベテランならではの巧さも見せる。不可思が左ボディも当て続けていると、減量に苦しんだ瑠輝也がしんどうそうな様子を見せるように。記者採点はイーブン。
3Rも不可思は距離を詰め頭をつけ、ボディにパンチを集中する。瑠輝也は耐え、随所で左ミドルや右の前蹴りを返し抵抗し続け終了する。記者採点はイーブン。合計30-28で瑠輝也。ジャッジ3者も瑠輝也を支持し、瑠輝也が判定勝ちで2度目の防衛を果たした。
瑠輝也は「最近KO勝ちから遠ざかって、今回こそは噛み合う相手で、倒すと言いましたが、不可思選手、気迫が凄くて、倒しきれなかったです。盛り上がったのなら不可思選手のおかげです。ありがとうございます」と謙虚にコメントした。
第11試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R(延長1R)
○野杁正明(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元K-1 WGPスーパー・ライト級王者)
×ダビド・メヒア[David Mejia](スペイン/ヒムナシオ・フォルマス/ISKAフリースタイルルール世界ウェルター級(67kg)王者)
判定3-0 (豊永30-28/水谷30-29/太田30-28)
1R、野杁が圧力をかけ、右ロー、腿狙いの右テンカオ、左ボディを着実にヒットし続ける。左ボディをもらったメヒアは両手を広げて効いていないとばかりにアピールするが、逆に効果的だということを示してしまう。
2R、野杁は手数多くパンチを顔面とボディに当て続けて主導権を維持する。メヒアは耐え、攻撃を時折返すが、手数差は大きい。
3Rも野杁が主導権を維持する。度々詰めて左ボディを皮切りにパンチの連打で追い詰める。記者採点は3Rとも野杁で30-27。野杁の完勝だが、ジャッジの採点は1~2点差で意外と厳しかった。
第10試合 スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×村越優汰(湘南格闘クラブ/元K-1 WGPフェザー級(57.5kg)王者、元RISEバンタム級(55kg)王者)
○レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/Krushスーパー・フェザー級王者、中国英雄伝説アジア60kg級トーナメント2016優勝)
3R 2’33” KO (パンチ連打)
1R、サウスポーの村越に対し、レオナはガードを下げてじわじわ圧をかける。終盤、村越が右ジャブで飛び込んできたところに、レオナが右フックを合わせてダウンを奪う。
2R、村越は右の顔面狙いの前蹴り、左ミドル、レオナは右ミドルを当てつつ、時折パンチの打ち合いも繰り広げる。村越は盛り返したがポイントがつくかは微妙なところだ。
3R、村越も挽回を狙って手数を上げるが、レオナはクリーンヒットを免れ続ける。すると終盤、右のテンカオをクリーンヒットさせて村越をロープまで下がらせてから、右フックをクリーンヒットし、さらにパンチの連打でダウンを奪う。村越は立ち上がるがダメージが大きく、レオナがパンチの連打で再びダウンを奪ったところでレフェリーがストップした。
マイクを持ったレオナは「僕が一番強いのがわかったと思います。村越選手をKOしたので、次、武尊選手とやるのを皆さん見たいですよね。年内に武尊選手とやりたいです」とアピールした。
第9試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○玖村将史(K-1ジム五反田チームキングス/Krush王者)
×金子晃大(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/元Krushバンタム級(53kg)王者)
判定2-0 (山根30-29/岡田30-30/伊藤30-28)
お互い左ボディから顔面へつなぐコンビネーションを駆使し、左右のミドルも当て、スピードのある攻防を繰り広げるが、なかなか均衡が崩れない。2Rは中盤過ぎからやや玖村の左フックが目立ったか。
3R、お互い少しずつパンチのヒットを増やし、金子が中盤にやや優勢になったが、玖村も終盤にかけて左フックを増やして攻勢に転ずる。記者採点は僅差だが3Rだけ玖村につけ合計30-29で玖村。ジャッジは1者がイーブンだが、2者が玖村を支持し玖村の勝利となった。金子はデビュー以来の連勝が9で止まった。
第8試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×小澤海斗(K-1ジム三軒茶屋シルバーウルフ/元Krush王者)
○ジャオスアヤイ・ソー・デッチャパン[Jawsuayai Sor.Dechaphan](タイ/アユタヤファイトジム/K-1 WGP第3代フェザー級王座決定トーナメント準優勝、タイBBTV 8位)※ジャオスアヤイ・アユタヤファイトジム 改め
3R 0’02” TKO (レフェリーストップ:唇のカット)
1R、小澤はサウスポーに構え、次第に左のミドル、ローのヒットを増やすが、終盤、蹴りの連打に合わせ、ジャオスアヤイが右ストレートを当ててダウンを奪う。だが直後のパンチの打ち合いで、小澤が右フックを当ててダウンを奪い返し、ポイントを五分とする。
しかし2R、ジャオスアヤイは回復すると、右ミドルをコツコツ当て、終盤、左フックでダウンを奪う。最後も小澤のバックハンドブローに右ハイを合わせて、ダウンを重ねる。すると3R開始すぐ、小澤は下唇が切れているためドクターチェックを受け、ストップがかかった。
第7試合 K-1 WORLD GP ウェルター級(67.5kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
○久保優太(サラバニアファミリー/王者)※K-1ジム五反田チームキングスから所属変更
×ジョーダン・ピケオー(オランダ/マイクスジム/挑戦者)
判定3-0 (山根30-29/三浦30-29/岡田30-29)
※久保が3度目の防衛
久保は妻で歌手のサラさんと芦澤竜誠のラップをBGMに入場する。1R、久保はサウスポーからの左ミドル、ローを随所でヒットする。ピケオーは攻撃は少ないものの、重みのある右ストレート、右ミドルで印象を残す。
2Rも同じような構図だが、久保がしぶとく左の蹴りを出し続けていると、三日月蹴りが中盤過ぎに効き目を発揮。ピケオーがロープ際まで下がり、久保が詰める場面も。
3R、久保も随所で蹴りを当てるが、ピケオーは変わらず圧をかけ続け、随所で右ボディ、右ストレートをヒット。中盤過ぎ、ロープに詰め、右ストレートで久保をのけぞらせる。久保はホールディングが多く警告を受ける。記者採点は2Rが久保、3Rが僅差で迷ったがピケオーで、合計29-29のドロー。ジャッジ3者は3Rのピケオーの攻めにはつけず、久保の判定勝ちとなった。
久保は「何がなんでも勝たないといけなかったので、2Rは効かせてから、3Rはポイントアウトして、KOを見せられなくて申し訳ないです」「これからは新しいリングに挑戦したいので、後日発表します」等と話した後、最近は久保と仲の悪いサラさんをリングに呼び寄せ、復縁を申し込むと、サラさんは「友達から」と厳しい回答をし、場内を和ませた。
第6試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○山崎秀晃(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/元Krushスーパー・ライト級&ライト級(62.5kg)王者)
×寺島 輝(TANG TANG FIGHT CLUB/team JOKER)
2R 2’59” KO (右ストレート)
1R、寺島はサウスポーに構えて空手式の細かいステップを踏みながら、前に出る山崎をかわし続け、随所で右のインロー、ミドルを当てる。山崎は戦いにくそうに見える。
だが2R、山崎は序盤から距離を詰めて右ストレートを効かせる。中盤は均衡状態に戻るが、山崎はしつこく前に出続け、寺島のステップのスピードが落ちてくると、左ボディを効かせてから、右ストレートでひるませる。さらに寺島を追いかけ、終了間際に右ストレート一撃でマットに沈めた。
山崎は「最高の準備できていますんで、すぐにでも行ける気持ちです。この後タイトルマッチありますけど、山崎のタイトルマッチ見たいと思わせるよう仕上げます」とアピールした。
第5試合 61kg契約 3分3R(延長1R)
×SATORU成合(K-1ジム総本部チームペガサス)
○友尊(TEAM K/BLUE DOG GYM/元NJKFスーパーフェザー級王者)
判定0-3 (25-30/25-29/25-30)
1R、友尊がサウスポーに構え、終盤、右ジャブを当ててからの左ストレートでダウンを奪う。2Rにも友尊は右フックで2ダウンを奪取する。3R、成合は前に出続けるが、友尊はかわし続け、判定勝ちした。
プレリミナリーファイト
第4試合 クルーザー級(90kg) 3分3R
△植村真弥(ウィラサクレック・フェアテックス幕張/WMC日本ヘビー級王者)
△谷川聖哉(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/真正会全日本ウェイト制重量級2017優勝、正道会館同2016準優勝、極真会館同2016 4位)※真正会から所属変更
判定1-0 (29-28/28-28/28-28)
第3試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R
○璃明武(K-1ジム総本部チームペガサス)
×龍斗(K-1 GYM横浜infinity)
判定3-0 (30-28/30-28/30-29)
第2試合 ライト級(62.5kg) 3分3R
×東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
○蓮實 光(パラエストラ栃木)
3R 2’53” KO (右フック)
第1試合 スーパー・バンタム級(55kg) 3分3R
○吏羅(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
ד狂拳”迅 (WIZARDキックボクシングジム)
1R 1’57” KO (左ハイキック)