RISE 11.2 後楽園ホール:田丸辰、16歳・8戦全勝で王座獲得「これからも無敗で、天心にたどり着きたい」
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
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RISE 128
2018年11月2日(金) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳 中継 スカイA(パート1 11/15(木)20時~/パート2 11/16(金)20時~)
第11試合 メインイベント 初代RISEスーパーフライ級(53kg)王座決定戦 3分5R(無制限延長R)
×金子 梓(新宿レフティージム/53.0kg)
○田丸 辰[たまる とき](平井道場/53.0kg)
判定0-3 (長瀬45-49/豊永45-49/和田44-50)
※田丸が王者に
23歳の金子は工藤政英や秀樹の後輩。2017年5月にプロデビュー。レスリングと空手をバックボーンに持ち、瀧谷渉太や奥脇一哉らを下しプロ8戦全勝中だ。
16歳の田丸は2017年9月にプロデビューし、プロ7戦全勝。ジュニア時代から培ったテクニックとスピードを武器にMAキック王者のKING剛らを撃破してきた。
9月21日の後楽園で金子は酒井柚樹から2ダウンを奪い判定勝ちし、田丸はジュニア時代に1勝1敗だった林祐哉から1ダウンを奪い判定勝ち。揃ってタイトルマッチを希望する発言をし、RISE側も機が熟したタイミングでようやく53kgのタイトルを新設した。、
1R、田丸がサウスポー、金子はオーソドックスに構え、慎重に攻撃の機会をうかがい、お互いロー、ミドル、ストレートをヒット。まだ大差は無い。記者採点10-10。
2R、リングサイド席に座る田丸の先輩・那須川天心が「ジャブ見えてないよ。インロー」という声を飛ばすと、田丸はそれに応え、ジャブとローを増やし、終盤には顔面からローにつなぐコンビネーションも増やし、少し優勢に。記者採点9-10で田丸。
3R、田丸が同じようにジャブロー主体の中、金子も接近戦でフック、アッパー、右ミドルをを細かく返し続け、じわじわ追い上げるが、金子が終盤に連打した後、田丸が左ストレートでダウンを奪う。田丸は「嫌がった素振りで下がって狙った」と試合後のインタビューで明かす。田丸はさらにパンチラッシュで2ダウン目を奪う。記者採点7-10で田丸。
4Rも時折田丸が左ストレートでのけぞらせていたが、金子は耐え、細かくパンチを返し、右ミドルもボディに効かせ、じわじわ挽回。底力を発揮する。記者採点10-10。
5Rも金子がレフティジムでのハードトレーニングの成果を発揮し、疲れ知らずでパンチと右膝を当て続け優勢。終盤には右ハイも当てるが、田丸は耐えきり終了。記者採点10-9で金子。合計46-49で田丸。田丸は勝利を告げられると、涙を流して喜んだ。
田丸は「このベルトは僕のことを支えてくれた人たちのおかげえ取れたベルトです。那須川天心選手を超えると言って、こんな情けない試合をしてすみません。これからも無敗で、天心にたどり着きたいです。ベルトを防衛し、価値を上げて、最強になったら、那須川選手やりましょう」とアピールした。
第10試合 セミファイナル 72kg契約 3分3R(延長1R)
○松倉信太郎(TRY HARD GYM/RISEミドル級(70kg)3位/71.9kg)
×籔中謙佑(KUMA GYM/RISEミドル級(70kg)9位/71.6kg)※アンカージムから所属変更
2R 0’38” KO (左フック)
松倉は6月の幕張大会でRISEに初参戦したが、イ・ソンヒョンに延長判定負け。8月のRIZIN名古屋大会では奥山貴大にKO勝ちしている。
対する籔中は裕樹の弟子。2年前のホーストカップでWBCムエタイ日本王者の白神武央に延長判定勝ちしている。今回から自らのジムKUMA GYMを立ち上げ初戦となる。
1R、松倉がサウスポーに構え、中央から細かくフェイントを織り交ぜ、左ミドル、ロー、ストレートを着実に当て続け主導権を維持する。記者採点10-9で松倉。2Rも同じように圧力をかけ、三日月蹴りを当てると、少し遠い間合いから左のフックをクリーンヒット。藪中はダウンして立ち上がれずKOとなった。
ガッツポーズで大喜びした松倉は「RISEの70kgのベルトが欲しいです。ベルトを取ったら片っ端から他団体の王者を倒し、70kgで日本で一番強いのがRISEだと示したいです。TEPPEN GYMが盛り上がっていますけど、TRY HARD GYMはいつでも誰とでもやるんで、色々あったんですけど、俺たちが盛り上げていきます」とアピールした。
第9試合 スーパーライト級(65kg) 3分3RR(延長1R)
×川島史也(Battle Nation/RISEライト級(63kg)5位/64.8kg)
○山田洸誓(正道会館 高知/RISEスーパーライト級3位/64.7kg)
1R 1’53” TKO (3ダウン:パンチ連打)
正道会館の全日本選手権軽量級を制している山田は、昨年3月のキックデビュー以来6連勝中。夏にはTEPPEN GYMのタイ合宿に帯同し、大阪の正道会館本部でも技術を磨いた。今回は1階級下のランカーが相手で、差をはっきりと示す内容に。1R、序盤から重みのある右ローを効かせ、じわじわ圧力をかけると、右主体のパンチのラッシュでダウンを奪う。川島のダメージは大きく、山田がパンチラッシュで2ダウンを重ね快勝した。
山田は「前回、前々回と自分らしい動きができなかったので、1RでKOできてホッとしています。今日、地元の愛媛・高知からたくさん応援に来てくれています。ありがとうございます。来年はRISEのベルトを狙って戦いたいです。押忍」とアピールした。
第8試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○良星(平井道場/Bigbangスーパーバンタム級王者/54.9kg)
×カン・ジェヒョク[Kang Jae Hyuk](韓国/勝龍ジム/韓国KTK -54kg王者/54.1kg)
2R 0’50” KO (パンチ連打)
良星は7月大会でRISEに初参戦し、バンタム級王座決定トーナメント一回戦でWBCムエタイ日本&ホーストカップ日本王者の鈴木真彦に敗れたが、9月大会では元Krush王者の堀尾竜司に勝利している。
対するジェヒョクはRISE初参戦。幼少のころからキック、空手、テコンドーを習い、プロキック戦績10戦全勝。170cmとこの階級では長身だ。
1R、ジェヒョクが圧力をかけ、右ローを多く当てて先手を取るが、良星も次第に左の奥足狙いのローを返すようになり、終盤にヒットを増やし意識を下に向けさせると、左ハイでダウンを奪う。
2R、良星が左奥ロー、右ローを効かせると、右ハイをクリーンヒット。ジェヒョクが前のめりでひるむと、長瀬レフェリーが割って入ってダウンを宣告しようとしたが、良星が前に詰めたため入りきれずにいると、良星がそのままパンチを連打し、ジェヒョクをマットに沈めた。
第7試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R
△瀧谷渉太(KSS健生館/元Krushスーパー・バンタム級(55kg)王者/53.0kg)
△奥脇一哉(はまっこムエタイジム/元REBELS-MUAYTHAIフライ級王者/53.0kg)
判定1-1 (長瀬29-30/秋谷29-29/大澤29-28)
1R、サウスポーの瀧谷が回って距離を取りながら左ミドル、左ストレートを当て、ヒット数では上回るが、奥脇も右ストレートを返し、瀧谷の蹴り足をつかんで倒し、まだ大差はつけさせない。
2R、お互いクリンチが増え、豊永レフェリーが両者に注意1を出す。その後もクリンチが多く、瀧谷のほうが左フック、左膝をやや積極的に当てているが、終盤に組んでしまったタイミングで減点1を科されてしまう。3Rも瀧谷のほうがやや手数は上だが、両者クリンチが多く、攻撃が途切れ途切れになってしまう。ジャッジは三者三様でドロー。両者とも持ち味の出ない試合となってしまった。
第6試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R
×京介(TOP DIAMOND/RISEバンタム級(55kg)14位/53.0kg)
○栄井大進(TARGET/532.9kg)
判定0-3 (大澤28-30/長瀬27-30/豊永27-30)
1R、栄井がサウスポーからの左ストレート、京介が右ハイ、右ミドルを当てるが、まだ大差は無い状態。2R、中盤に栄井が左ストレートでダウンを奪う。3Rはお互いやや攻めあぐね、栄井が点差を守り切り勝利した。
第5試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○恭介(インスパヤードモーション/RISE 10位/59.9kg)
×小出龍哉(TEAM TEPPEN/新空手K-2 GRAND PRIX 2018中量級準優勝/60.0kg)
1R 2’26” TKO (3ダウン:右ストレート)
アマチュアの実力者が次々集まるTEPPENに所属する小出はプロデビュー戦。1R、恭介は上段回転蹴りを出せば、小出も飛び膝、ハイキックで威勢よく攻める。ローの応酬の後、小出が少しガードが甘くなると、恭介の右ストレートがクリーンヒット。恭介がコーナーに詰めての左膝蹴りでダウンを奪う。その後も恭介がダメージの残る小出から右ストレートで2ダウンを重ねKO勝ちした。
第4試合 女子58kg契約 3分3R
○空手こまち(武心会/J-GIRLSフェザー級王者/57.9kg)
×村上悠佳(TEAM TEPPEN/57.55kg)
判定2-0 (豊永29-28/和田29-29/小川30-29)
村上は極真会館で小学3年生の時から空手を習い、TEPPENに移籍し、9月大会でプロキックデビューし、菅原麻子をサウスポーからの蹴りで圧倒し判定勝ち。2戦目でいきなりJ-GIRLS王者の空手こまちとの試合が用意された。
空手こまちも極真会館が源流の武心会に所属し、そのリングネーム通り空手の技が持ち味。5月にJ-GIRLSの王座を取り、MMAでも活躍中で、9月16日のRISEと同じ日に開催されたDEEP JEWELSでは左ストレートで2R TKO勝ちしている。
1R、村上がサウスポーからの左ミドル、膝を当てるが、こまちは距離を詰め、接近戦で右ストレートをヒット。村上は顔面殴打無しの空手ルールの癖が残り、顔面へのパンチに十分適応できていない。だが村上も次第にパンチを返すようになり、大差はつけさせない。記者採点10-10。
2R、村上はこまちに近づかれる前に左ミドル、ハイ、膝を当てて優位に試合を運ぶが、中盤、組んでの膝を2連発し、1R目にも同じ反則を犯したため、注意1が宣告される。再開後、こまちは接近戦で顔面への右のパンチのヒットを増やし挽回する。記者採点10-10。
3R、村上は途中まで蹴りを当てていたが、次第にこまちの接近戦でのパンチが目立つようになり、こまちがやや優勢に。終盤、こまちは右ハイを当て、攻勢を印象付ける。記者採点10-9。合計28-29でこまち。ジャッジも2者がこまちを支持し、こまちが激戦を制した。
第3試合 RISING ROOKIES CUPフェザー級(57.5kg)決勝戦 3分3R(最大延長2R)
×YA-MAN(TARGET SHIBUYA/JAPAN CUP選抜トーナメント-57kg級優勝、第17回J-NETWORKアマチュア全日本選手権大会ライト級優勝/57.4kg)
○澤谷大樹(HAWK GYM/JAPAN CUP 2016 -60kg級優勝、第252回新空手道東京大会K-2トーナメント軽量級優勝/57.4kg)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)
※澤谷が優勝
第2試合 RISING ROOKIES CUPスーパーフェザー級(60kg)決勝戦 3分3R(最大延長2R)
×砂川貴洋(HAYATO GYM/JAPAN CUP 2017 -62kg級準優勝/59.96kg)
○石月祐作(KAGAYAKI/2017年RISING ROOKIES CUPライト級準優勝/60.0kg)
2R 1’22” KO (左フック)
※石月が優勝
第1試合 RISING ROOKIES CUPバンタム級(55kg)決勝戦 3分3R(最大延長2R)
×伊豆川雄之佑(インスパイヤードモーション/55.0kg)
○山田直樹(KSS健生館/JAPAN CUP2016 -55kg級優勝/55.0kg)
判定0-3 (28-30/29-30/29-30)
※山田が優勝
オープニングファイト.3 フェザー級(57.5kg) 3分3R
○門口佳佑(TOP DIAMOND×EX ARES/那須川天心挑戦者決定トーナメント優勝/57.3kg)
×常陸飛雄馬(TARGET SHIBUYA/全日本学生キックボクシング連盟2016・2017フェザー級王者/57.1kg)
1R TKO
オープニングファイト.2 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R
○和希(TRY HARD GYM/60.0kg)
×清水佑太郎(club TOSHI/2018年KAMINARIMON×新空手アマチュア最強決定戦-63kg級優勝/60.0kg)
判定3-0
オープニングファイト.1 スーパーフライ級(53kg) 3分3R
×横手太嵐(TARGET/2017年KAMINARIMON全日本大会-55kg級優勝/52.7kg)
○須田翔貴(TEAM TEPPEN/2018年KAMINARIMON×新空手アマチュア最強決定戦-57.5kg級優勝/52.9kg)
1R TKO