Krush 4.22 後楽園ホール 一夜明け会見:ゴンナパー「次はK-1のベルトも狙っていく」、レオナ・ペタス「チャンピオンになるまで全員ぶっ潰す」、松岡力「12月のK-1大阪大会にも出たい」
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Krush.87 4月22日 後楽園ホール大会の主要勝利選手による一夜明け会見が23日、東京・大久保のGENスポーツパレスで行われた。その中から、Krush -63kg王者となったゴンナパー・ウィラサクレック、今後の王座戦線に食い込みそうな-60kgのレオナ・ペタスと-67kgの松岡力和希のコメントをお届けする。(記事提供:K-1 JAPAN GROUP)
第10試合 メインイベント Krush -63kgタイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×佐々木大蔵(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/王者/63.0kg)※3度目の防衛戦
○ゴンナパー・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/挑戦者、WPMF世界スーパーライト級王者/63.0kg)
判定0-3 (水谷26-30/山根26-30/西村26-30)
※ゴンナパーが新王者に
第9試合 セミファイナル -60kg Fight 3分3R(延長1R)
○レオナ・ペタス(THE SPIRIT GYM TEAM TOP ZEROS/中国英雄伝説アジア-60kg級トーナメント’16優勝/60.0kg)※バンゲリングベイ・スピリットから所属変更
×西京佑馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/K-1甲子園’16 -60kg優勝/60.0kg)
判定3-0 (水谷29-28/西村30-29/梅木29-28)
第8試合 -67kg Fight 3分3R(延長1R)
×山際和希(谷山ジム/元Bigbangウェルター級王者/67.0kg)
○松岡 力(K-1ジム五反田チームキングス/元新日本キック日本ウェルター級1位/66.7kg)
判定0-3 (水谷29-30/梅木28-30/山根28-29)
-63kgタイトルマッチで佐々木大蔵を撃破!新王者ゴンナパー・ウィラサクレックが勝利の秘密を明かす!「佐々木はパンチが強いからローキックではなく、腕を潰すためにミドルキックを蹴る作戦だった」
-63kg(※新表記ではライト級)タイトルマッチで王者・佐々木大蔵に挑んだゴンナパー・ウィラサクレック。1Rから得意の左ミドルキックでペースを掴むと、3Rに右フックでダウンを奪って判定勝利を収めた。
試合後、ベルト&キックパンツ姿のまま写真撮影のファンサービスに応じて「着替える時間がなくなって、キックパンツのままジムに帰ったよ」というゴンナパー。会見では「佐々木はパンチが強いからローではなく、腕を潰すためにミドルを蹴る作戦だった」と試合を振り返り、今後の目標としてKrushでの王座防衛、そしてK-1での王座奪取を誓った。
「昨日、ベルトを獲ることが出来て本当にうれしい。試合後はファンの人たちの写真撮影に応じていて、着替える時間がなくなってしまって、キックパンツのままジムに帰ったよ。そのまま祝勝会を開いてもらったんだけど、本当は応援してくれた一人一人と話をして、感謝の言葉を伝えたい。なかなかそういった機会はないけれど、もし三ノ輪のジムに来てもらえるなら、ファンと一緒にパーティをやりたいね(笑)。
(試合展開については?)自分の計画通りの試合だった。佐々木大蔵は良い選手の一人だと思うが、攻撃力を含めてあらゆる面で自分が上回っていたと思う。(どんな作戦を立てていた?)佐々木のパンチが強いのは分かっていたので、ローキックを少なめにして、左ミドルを佐々木の腕に蹴ろうと思った。会長からもそういう作戦だったし、最後はスタミナが切れかかったけど、作戦通りに戦えたと思う。
(Krush王者になったことについて)ずっと成し遂げたかったことを実現できて本当にうれしい。これからKrushのベルトを防衛し、次はK-1でもベルトを獲りたいと思う。ファンのみなさんの期待に応えることが出来たし、ファンのみなさんには感謝している。これからもベストを尽くして戦うし、次はK-1のベルトも狙っていく」
戦績こそ130戦を超えるゴンナパーだが年齢は25歳。現在進行形で強さを増している新王者の今後の活躍に注目だ!
レオナ・ペタス、ベルトへの道を邪魔する相手は全員ぶっ潰す!
「下の選手が上の選手を食いに来るプレッシャーの中で勝てて良かった。タイトルマッチに近づくためなら同じ階級の日本人全員とやっても構わない」
セミファイナルで新鋭・西京佑馬に判定勝利し、-60kg(※新表記ではスーパー・フェザー級)トップコンテンダーとしての矜持を見せたレオナ・ペタス。「下の選手が上を食いにくるというプレッシャーの中で勝ててほっとしてます。試合全体を通してテクニックで圧倒しようと思ってたんですけど、1Rは逆にテクニックで圧倒されちゃった」と敗者を称えつつ「用意された相手に1人1人勝っていけばタイトルに確実に近づくと思っているんで、最後にチャンピオンになるまで全員ぶっ潰すという気持ちでいます」とベルトのための-60kg完全制圧を宣言した。
ハイリスクな一戦に勝利したレオナに宮田充プロデューサーも「今回はキャリアの浅い選手を受けて立つというレオナ選手のキャリアからすればちょっと損なカードではあったけど、しっかり強さを見せてくれた。当然、次の挑戦者という部分では有力なファイターだと思います。同じような試合ばかり重なって、レオナ選手のモチベーションが下がっちゃうといけないんで、彼のモチベーションが高まるようなマッチメイクをすぐ考えたい」と今後のマッチメイクにも言及。レオナは「僕は日本人全員とやっても全然良い」と誰が相手でも良いという姿勢を改めて強調した。
「昨日は勝つことができて本当にほっとしてて、下の選手が上を食いにくるというプレッシャーの中で勝てて良かったと思ってます。(自分より若い選手と戦って挑戦を受ける立場の試合だったが?)試合全体を通してテクニックで圧倒しようと思ってたんですけど、1Rやってみて、様子見もあったんですけど、1Rは逆にテクニックで圧倒されちゃって。どうしようかなとは思ったけど、自分の中で経験があったんで。2通りのパターンを考えていて、もう1個のパターンで戦えばいいやと思いました。だから2・3Rは作戦を変えてやりました。(西京は)やってみて若いのに強いなって感じで、経験値は僕の方があったんですけど、ちょっと逆に翻弄されちゃったなって感じでしたね。
(試合中に焦りはなかった?)1Rやってみてどうしようかと作戦を考えてたので、それも色々とセコンドと話をしていました。インタバールで話をする中で、考えてきた作戦があったので『それでいって良いか?』と言ったら、そっちで良いよということでした。相手は僕のことを研究してくると思っていて、僕はあんまりローキックをカットしないんで蹴ってくるだろうなと思っていました。それで蹴りのカットの練習をしてきて、試合中に一杯カットできたんで、それはちょっと良かったかなと思います。
(今回の試合を乗り越えてプラスになったことは?)下から食ってやるぞって選手に何とか勝てたんで、プレッシャーの中の戦いで勝てて良かったです。とても良い経験をさせてもらったと思ってます。
(先日亡くなったKOICHIさんへの想いは?)KOICHIさんは格闘技を始めた最初の頃から本当に良くしてもらって、面倒を見てもらっていました。そういう先輩が急に亡くなってしまったんで、本当に自分の中で複雑だったんですけど、そういう面も含めて今回は絶対勝ちたいなと思っていました。その中で沢山練習してきて、勝てたんで凄く良かったなって思います。
(これからの目標は?)前日会見でも言ったみたいに、用意された相手をちゃんと退けて、1人1人勝っていけば最後はタイトルに確実に近づくと思ってるんで。最後にチャンピオンになるまで全員ぶっ潰すという気持ちで今はいますね。(ファンのみなさんへのメッセージは?)宮田さんのお話があったんですけど、僕は日本人全員とやっても全然良いんで。1人1人潰していくだけなんで、それを応援してくださる方々、これからも頑張りますんで応援よろしくお願いします」
下からの突き上げ、亡き先輩への想い……様々なプレッシャーに打ち克ったレオナが、-60kg完全制圧してのタイトル挑戦に突き進む!
松岡力、実は1Rで鼓膜が破れて左拳を握ることが出来ない状態だった!
「とにかく前進するスタイルでいこうと思った。山際選手に勝ったので、もっと上で強い選手と試合をしたい」
第8試合でK-1参戦経験のある山際和希から勝利をもぎとった松岡力。一夜明け会見では1Rの時点で右の鼓膜が破れ、山際のミドルキックで左拳を握れない状態になっていたことを明かし「とにかく前進スタイルに変えて戦いました」と勝因を語った。-67kg(※新表記ではウェルター級)のトップ選手の一角である山際選手に勝ったことで「もっともっと上で強い選手と試合をしたい。次でタイトルマッチを組んでもらえたらうれしい」とタイトル挑戦をアピールした松岡。また京都府出身の松岡は12月8日のK-1大阪大会への出場も希望した。
「1Rの最初に山際選手の右ミドルを左の肘にもらって、左の拳が握ることができなくなりました。それで1Rのインターバル中に(久保)賢司さんに『左手が動かない』と言ったら苦笑いされて、何も言われなかったので、どうしようかなと思いました(苦笑)。あと右の鼓膜も1Rで破れていて、右側から言われる指示も聞こえなかったので…とにかく前進するスタイルに変えました。
(昨日の勝因は?)僕は相手を研究するタイプじゃなくて、誰が相手でも同じ戦い方をするタイプです。山際選手の研究というよりもミドルが得意な選手に対して、こういう試合をしようと思って戦いました。山際選手のミドルをカットできた自分を褒めたいです。
(K-1参戦経験のある山際に勝ったことについて)僕は山際選手のことを尊敬しているし、いい選手だったと思います。でも負ける相手じゃないなと思っていたので、もっともっと上で強い選手と組んでもらいたいです。(Krushに参戦するようになって2連勝だが?)僕はKrushに出るまで全然練習していなくて、週2回くらいの練習で試合をしていて、そりゃ負けるなって感じでした(苦笑)。でもKrushに出るようになって気合いが入って、毎日練習してそれが結果につながっているんだと思います。
(ジムの仲間たちの反応は?)みんな喜んでくれたし、最近ジムに入った(木村“フィリップ”)ミノルくんもよろこんでくれました。自分がいる環境が良い環境なんだなと再認識しました。(ファンのみなさんへのメッセージは?)昨日は応援ありがとうございました。強い相手に勝って自信になりましたし、次タイトルマッチ組んでもらえたらうれしいです。また欲張りですが…12月のK-1大阪大会にも出たいのでよろしくお願いします!」
手負いの状態ながら実力者・山際から勝利を収めた松岡。この勢いのままウェルター級の勢力図を塗り替えることが出来るか?