REBELS 4.27 後楽園ホール:KOUMAと戦うKING強介、良太郎と戦うパスカル・コスター 直前インタビュー
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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REBELS.55(4月27日(金) 後楽園ホール)に出場するKING強介、パスカル・コスターの直前インタビューがREBELSプロモーションから届いた。
第5試合 セミファイナル REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R
KOUMA(ウィラサクレック・フェアテックス荒川/王者)
KING強介(ロイヤルキングス/挑戦者、MA日本バンタム級王者、元ホーストカップ日本同級王者)
第4試合 ライト級 3分3R
良太郎(池袋BLUE DOG GYM/REBELS-MUAYTHAI王者)
パスカル・コスター [Paskal Koster](オランダ/オトマニジム)
第4子誕生を控える「爆腕ビッグダディ」KING強介(きょうすけ)。
「KOUMA選手との闘いは“運命”。地方で頑張ってきて、辛い思いもしてきた。すべてをパンチに込めて、KOしたい」
「西からREBELSのリングを荒らしに来ました」
その言葉通り、KING強介(ロイヤルキングス)は前回のREBELS.54で強烈なインパクトを残した。
REBELS.53で世界2冠王の国崇を破り、勢いに乗る炎出丸に対して、KING強介は序盤から持ち前のハードパンチで攻め立て、2度のダウンを奪って完勝。噂通りのアグレッシブ&爆腕ぶりを山口代表が高く評価し、KOUMAの持つREBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級タイトルの挑戦者にKING強介を指名した。
王者KOUMAは「KING強介君となら熱い殴り合いが出来る」と胸を高鳴らせているが、参戦2戦目でタイトル挑戦となったKING強介はどんな思いでいるのか。
連絡を取ったところ、KING強介もまた様々な事情を抱えながら競技を続ける30代のキックボクサーだった。
取材・文 茂田浩司 スナップ写真提供 KING強介
仕事をし、練習し、単身赴任中のため家事もする
「すべて試合へのモチベーションにします」
強気で鳴らすKING強介が、ある日、珍しく自身のツイッターでこんな弱音を吐いた。
強介次戦レベルス55 vsKOUMA @doublenein
3月26日 1人になると寂しさが襲ってくる だからずっと練習していたい。 #単身赴任 #寂しさが俺を強くする #レベルス55 #レベルスムエタイタイトルマッチ #東京後楽園ホール #5ラウンドまでにどちらかが倒れる #お互いにそう思ってるはず #決め手は恐怖心
家庭の事情でKING強介は現在、単身赴任中だった。
「嫁さんと3人の子供は嫁さんの実家に帰ってて、僕は一人で神戸で生活しながら仕事して、練習して、っていう生活をしてます。洗濯物が溜まってしまうんですよ(苦笑)。洗って干したら畳まないといけないし、ご飯も全部自分一人でやらなければいけないんで。この生活になって2か月経って、ようやく慣れてきましたけどね」
子だくさんのにぎやかな家庭から一変、一人きりの生活にはわびしさが漂うが、KING強介にとって「家族」の存在が戦うモチベーションになっている。
「子供は5歳、3歳、1歳で、今年の8月にもう一人生まれてくるんです。『リング上で子供と写真を撮る』って決めてて、上の二人の子とは撮れたんです。去年、鈴木(真彦)戦の会場に一番下の子が来てたんですけど、負けちゃって撮れなかった。下の子と、今度生まれてくる子と、リング上で写真を撮りたい。それは試合へのモチベーションにもなってますし、仕事は大工をやってるんですけど、一生懸命にやってますよ。家族を養っていかないといけないんで。今は、家に帰ってきても一人なんで、仕事して、練習して、疲れ切って帰ってきてそのまま寝るだけの生活です」
「試合のない時はキャバクラに行ったり、女の子と遊んでる」と公言するKOUMAとは真逆の生活だが、実はKING強介とKOUMAは同い年で、様々な共通点があるのだという。
「KOUMA選手のインタビューを読みました。僕も昔、少しやんちゃはしましたけどKOUMA選手に比べたら全然です(笑)。KOUMA選手は一回道を外れて、よう戻ってきましたね。戻れない人もたくさんいるのに、こっちに戻ってきて、チャンピオンに上り詰めるのもすごいことですよ。しっかりと練習に取り組まないと、通用しない世界ですから。
KOUMA選手とは年齢も同じ、身長(163cm)も、ファイトスタイルも同じなんですけど、キックを始めたのが遅いのも同じなんです。
昔から格闘技は大好きだったんですけど、近くにジムがなくて、KING皇兵に出会ってキックを始めたのが26歳。1から教わって、アマチュアを1年ぐらいやって、27歳でデビューしました。
一人で黙々と練習するのもKOUMA選手と同じです。やるべきことは分かってるので」
KOUMAのことは、以前から知っていた。
「面白い試合をする選手だな、と思ってチェックしてました。去年、MAでタイトルを防衛した時に『REBELSでKOUMA選手とやりたい』と言ったんですよ。すごいアグレッシブで、ガチャガチャですけど『この選手と試合したら会場をわかせられるな』と思ったんで。
だから『いつかやりたい』と思ってましたけど、まさかこんなに早く、しかもタイトルマッチでやれるとは思っていなかったです。タイトルマッチまでは、もっと順序を踏むのかなと思ってましたから」
同い年ながら、全く違う場所で、違う生き方をしてきた二人が、いつしか「コイツと戦えば面白い試合になる」と同じ思いを抱くようになり、まるで吸い寄せられるようにREBELSという戦場にたどり着き、拳を交える。
「KOUMA選手と戦うのは運命だったんでしょうね」
打ち合いはしたくないです。痛いの嫌いなんで(笑)
だけど会場をわかせる試合になるんでしょうね。
KOして、REBELSのベルトを巻きます。
KING強介とKOUMAには共通点が多いが、明らかに違う点もある。それは、KING強介が常にアウェーで戦い続けてきた選手、ということだ。
「試合はいつもアウェーです。僕はKO率は低いですけど(28戦で7KO勝利)、勝った試合は全部ダウンを取っています。逆に言えば、いつもアウェーなんでダウンを取って、しっかりとポイントを取らないと勝てないんです。それで辛い思いもたくさんしてきたんで」
アウェーでは「判定になれば不利」になるのは否めず、接戦になればホームの相手側にポイントが付く。そのため、KING強介は得意のパンチを磨き、倒し方を工夫するうちにタイトルを手に入れ、やがて「西の激闘派」として少しずつ知られるようになった。
現在、33歳。守らなければならない家族もいるが、それでもキックボクシングで上を目指す姿勢は変わらない。
「体を動かすのが好きで、キックボクシングが好きなんで、自分が望んだ形でやめたいですね。中途半端に、思いを残してやめるのは嫌なんで。とことん自分がやりたいことをやって、上がりたいリングに上がって、ちょっとぐらい脚光も浴びてみたい。それに、強い選手は一杯いるんで、どれだけ強いのかを戦って知りたいんですよ。
KOUMA選手は『打ち合い』を望んでますけど、僕は断ろうと思ってます(笑)。痛いのは嫌いなんで(笑)。
まあ、誰もが予想する通りに、お互いにダメージの残る試合になるでしょうね。ただ、詳しくは言えないんですけど僕も幾つかの作戦を用意してて、パンチで打ち勝てると思ってますね。『タイミング』だけなんです。これ以上は言えませんけど(笑)。
僕もパンチの強さには自信があります。KOUMA選手とは絶対に会場をわかせる試合になるんで、KOで勝って、REBELSのベルトを取って、次回大会も出たいです。6月6日、誕生日なんですよ(笑)。
ずっと地方で頑張ってきて、僕のスタイルを山口代表に評価して貰えて、参戦2戦目でタイトルマッチをやらせて貰うのは嬉しいですし、今、すごくモチベーションが上がってます。
必ず熱くて、面白い試合をするので、応援してください」
プロフィール
KING強介(きんぐ・きょうすけ)
所属:ロイヤルキングス
生年月日:1984年6月6日(33歳)
出身:兵庫県神戸市
身長:163cm
体重:55㎏(試合時)
戦績:28戦14勝(7KO)13敗1分
タイトル:初代ホーストカップバンタム級王者、MA日本バンタム級王者
パスカル・コスター
―― 日本からの試合オファーを聞いてどう感じましたか?(写真右がコスター)
コスター 『おおお、来たーー!』って感じ。瞬間的にクレイジーになったよ。舞い上がった(笑)。すぐ親父に連絡してさ。親父も大喜びでね。『絶対勝つんだぞ』って。空港へ見送りに来てくれるって言ってたよ。
―― ところで生まれは?
コスター フローニンゲンというオランダ北方の街さ。アムステルダムからは車で2時間ほど。親父はオランダ人でお袋がイタリア人だった。僕はハーフさ。でもイタリア語はまったく話せない。だって物心つかないうちにお袋は病気で亡くなったからね。だからお袋のことはほとんど覚えてない。親父はインドネシア人女性と再婚した。どうやら親父はオランダ人女性があまり好きじゃないみたいだ(笑)。だって気が強いからね。再婚相手には娘がいたので僕には腹違いの妹ができた。家族はみんな仲いいよ。日焼けサロンをやってる。
―― 今はアムステルダムで独り暮らしですね。
コスター そう。ガールフレンドもいない(笑)。今はキックにのめりこんでいる。
―― 格闘技歴は?
コスター 中学高校とテコンドーをやってた。卒業するまで毎年5年連続でトーナメントでオランダ優勝していた。でも卒業してテコンドーじゃ飯は食えないから地元のキックジムに所属したんだ。でもさ、田舎だから試合チャンスというものに恵まれないんだよね。やっぱり中心地アムステルダムに行かないとだめだと思ってね。色々調べてカルビンジムに所属したんだ。
―― なぜカルビンジムを?
コスター カルビンさんってほら伝説の人だから。オランダキックの基礎というか形をつくり上げた人だって聞いたからね。きちんと基本を習おうと思って。それに好きな選手でアジス・カラーという選手がカルビンジムにいたのも理由の一つなんだ。
―― 今はオトマニジムですね。
コスター 昨年の春先に移籍した。もっとたくさん試合がしたかったから。カルビンジムにはなぜだかあまり試合オファーが来ないんだ。オトマニジムを見ていると選手たちがどんどん国内外で活躍している。試合チャンスが多い。海外遠征も多い。僕もその中に入りたいと思ったんだ。移籍したらすぐにクンルンから試合オファーが来た。驚いたよ。昨年クンルンで2試合もした。そしたら今回は日本からオファー。夢みたいだ。オトマニジムの勢いを感じる。ベルギーから3時間かけてオトマニジムに練習に来ている選手たちもいるんだよ。オトマニジムの渦に巻き込まれたいんだよ。試合チャンスを狙っているんだよ(笑)。
―― 今回の対戦相手のことは知ってますか?
コスター 良太郎選手はREBELS王者ですよね。トーナメント決勝でメジロの選手を破って王者になったって聞いた。オトマニジムが日本へ行くと必ずセコンドヘルプしてくれた人だって会長から聞いた。今回はヘルプじゃなくて対戦相手となるんだから面白いというか因縁というか。でもオトマニ会長は喜んでいた。良太郎は素晴らしい人間だって。対戦相手となったけど敵という感じはまったくしない。彼は友人だし仲間だって言ってた。でも試合は試合。負けるわけにはいかない。ノンタイトルマッチで王者に勝てば良太郎選手も黙っていられないはずだ。きっと再戦希望するからそのときはタイトルマッチでやりたい。そんな展開になるように大勝利したい。
―― 日本のことで知っていることは?
コスター 武道の国。キックの国。K-1の生まれた国。キックボクサーなら世界中の誰もが試合したい国。僕はかなり興奮している。コンディションはばっちりだしウエイト調整も問題ない。最高の状態で試合に臨み勝ちます。勝って再びレベルスに呼ばれたいし継続参戦したい。
―― 健闘を祈ります。凱旋帰国の節はインタビューをお願いします。
コスター インタビューしてもらえるように頑張ります。
プロフィール
パスカル・コスター(Pascal Koster)
所属:オトマニジム
生年月日:1993年10月30日(24歳)
出身:オランダGroningen(フローニンゲン市)
身長:172cm
体重:ライト級
戦績:32戦24勝7敗1分4KO。テコンドー5連覇。
ダウサコン×小笠原瑛作
対戦カード
第2部
第6試合 メインイベント WPMF世界スーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R
ダウサコン・モータッサナイ(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/王者、元ラジャダムナン認定スーパーフライ級8位、元プロムエタイ同級8位)
小笠原瑛作(クロスポイント吉祥寺/挑戦者、ISKA K-1ルール世界バンタム級(55kg)王者)
第5試合 セミファイナル REBELS-MUAYTHAIスーパーバンタム級タイトルマッチ 3分5R
KOUMA(ウィラサクレック・フェアテックス荒川/王者)
KING強介(ロイヤルキングス/挑戦者、MA日本バンタム級王者、元ホーストカップ日本同級王者)
第4試合 ライト級 3分3R
良太郎(池袋BLUE DOG GYM/REBELS-MUAYTHAI王者)
パスカル・コスター [Paskal Koster](オランダ/オトマニジム)
第3試合 スーパーライト級 3分3R
鈴木真治(フジマキックムエタイジム/元J-NETWORK王者)
橋本 悟(橋本道場/ムエタイオープン王者)
第2試合 57kg契約 3分3R
浜本‘キャット’雄大(クロスポイント大泉/WPMF日本スーパーバンタム級王者)
安本晴翔(橋本道場/INNOVATIONバンタム級1位、元REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王者)
第1試合 ウェルター級 3分3R
平野将志(インスパイヤードモーション/ムエタイオープン王者)
CAZ JANJIRA(JANJIRA GYM/蹴拳ムエタイ級王者)
第1部
第5試合 REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座決定リーグ戦 第2戦 3分3R
老沼隆斗(STRUGGLE/J-NETWORKスーパーフライ級新人王’17/勝ち点2)
濱田 巧(team AKATSUKI/勝ち点0)
第4試合 REBELS-MUAYTHAIスーパーフライ級王座決定リーグ戦 第2戦 3分3R
JIRO(創心會/勝ち点2)
蓮沼拓矢(テッサイジム/勝ち点0)
第3試合 REBELSルール(肘無し・首相撲制限あり) 60kg級 3分3R
橋本亮汰(NEXT LEVEL 渋谷)
聖也(ウィラサクレック・フェアテックス西川口)
第2試合 REBELSルール(肘無し・首相撲制限あり) 58kg契約 3分3R
清水 悟(シーザージム新小岩)
鈴木宙樹(クロスポイント吉祥寺)
第1試合 フェザー級 3分3R
原島 モルモット 佑治(テッサイジム)
三浦 翔(クロスポイント大泉)
概要
日程 2018年4月27日(金) 開場・17:00 第1部開始・17:10 第2部開始・19:00 ※第1部終了後、元UKF世界&MA日本ミドル級王者・港太郎の追悼セレモニーを実施
チケット料金 VIP席¥30,000 SRS席¥15,000 S席¥10,000 A席¥7,000 B席¥5,000 C席¥4,000 ※当日券500円アップ ※6歳未満は入場無料(座席を必要とする場合は有料)
チケット販売所 REBELS公式サイト http://rebels.jp/ イープラス 後楽園ホール
お問い合わせ REBELSプロモーション 03-6262-3760 inquiry@rebels.jp