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天皇杯

全日本選手権レスリング選手権大会

−王国復活宣言。−

 11月26日(金)から28日(日)の三日間、埼玉・新座市民総合体育館で「天皇杯全日本選手権レスリング選手権大会」がおこなわれた。

 「王国復活宣言。」と名付けられた今回の大会は、2000年シドニー五輪への出場権をかけた五大会への代表者選考会も兼ねている。代表選考は、世界選手権で川合達夫(日体大助手)が5位に入賞したフリースタイル85kg級以外の階級、15階級が対象となっている。今大会で優勝、もしくは準優勝した選手は、2000年1月22日から始まる、五輪出場資格獲得大会への出場権利を得ることができる。

 フリースタイル63kg級の世界選手権代表、矢山裕明(玉名工高教)はエントリーはしてきたものの、計量時に姿を見せず、第一線から退く意志を明らかにした。また、グレコローマンスタイル130kg級の世界選手権代表、鈴木克彰(拓殖大)は、靱帯を痛めているため、今大会を欠場、シドニー五輪を目指すことを見送ることとなった。

 また、フリースタイル58kg級石嶋勇次(綜合警備保障)が準決勝で大学の後輩でもあるが山本徳郁(山梨学院大)に破れ3位に、76kg級では小柴健二(自衛隊体育学校)が決勝で19歳の小幡邦彦(山梨学院大)に、グレコローマンスタイル63kg級で元木康年(自衛隊体育学校)が大学四年生の平井満生(日体大)に、85kg級では横山秀和(秋田経法大附高教)が同じく大学四年生の松本慎吾(日体大)に破れ、ベテラン揃いの1999年世界選手権代表選手が優勝を逃し、遅ればせながら世代交代の兆しを見せ始めた。

 天皇杯はフリースタイル85kg級の川合達夫、最優秀選手賞はフリースタイルが76kg級の小幡邦彦、グレコローマンスタイルが76kg級の片山貴光(自衛隊体育学校)に贈られた。

 各階級の順位、結果などは以下の通り

フリースタイル結果
54kg 58kg 63kg 69kg 76kg 85kg 97kg 130kg 
 
グレコローマンスタイル結果
54kg 58kg 63kg 69kg 76kg 85kg 97kg 130kg
 
選手のコメント[準備中]
石嶋勇次、太田拓弥、西見健吉、松本慎吾、和田貴広、川合達夫、小幡邦彦、小柴健二
 
代表選手プロフィール
 
総評:「王国復活の日は来るのか」 横森 綾
 
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