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[HERO'S] 10.9 横浜:前田氏、挨拶に来ない金子賢に失望

HERO'S "ミドル級&Lヘビー級トーナメント決勝戦" 10月9日(月/祝) 横浜アリーナ 【→カード&チケット】 [→掲示板]


 【ONLINE SHOP】所・レミギウスらのホームリングでの試合を収録。DVD「ZST III」9月20日新発売

(10/8 up) HERO'Sの前日記者会見が8日、東京・赤坂のTBSにて行われた。11時からの計量を3度目でパスした、ライトヘビー級(85kg)トーナメントリザーバーのカーロス・ニュートン(84.9kg)を除く全選手が出席。会見自体は平穏に終了したが、会見後の囲み取材で、出場を批判していた金子賢から一言も挨拶が無かったことについて、前田日明スーパーバイザーが不満を述べた。
 「彼がリングに上がったら、俺らは彼の安全も見ないといけない。もう少し周りのスタッフに心遣いがあってもいいはず」「俺にびびっているとかそういう問題じゃない。挨拶は人間としての基本でしょ。それで格闘技に挑戦とか言ってるようじゃあ(器が)ちっちゃい」「挨拶があれば、『俺も言い過ぎたかな?』ぐらいには思ったかもしれないのに」と、怒りを通り越して失望した様子で語る。
 さらに前田氏はUWF時代、知人の結婚式の二次会の会場にいた俳優の小林旭さんに関するエピソードを披露。二次会のドンチャン騒ぎをを詫びたところ、いつの間にか立ち去っていた小林さんが、祝儀代わりに会費全額を自腹で精算していてくれたという。
 「昔のスターは今時のどうしようもない芸能人とは(器が)違う。そういう役者の先輩達の顔を潰して平気な人間はダメ」「リングの上は人間の全人格・全人生が出る。人間力が無い奴は生き残れない」と指摘した。
 金子と対戦する所に対しては「1年位しか経験の無い奴に負けるようなら辞めろといいたい」と厳しいエール。所本人も「自分もそのつもりで戦う」と決意を新たにしていた。
 なお、所×金子は両者合意の上、契約体重無しに。所は68.9kg、金子は72.4.kgで、3.5kg差の試合となる。所は「自分もパワーアップしているし、いつも大きい選手と練習しているから大丈夫です」と話した。
 試合順は下記一覧のとおり。開会式前のオープニングファイトには、滝川リョウ×三浦広光のHERO'Sルールの試合が追加されている。(井原芳徳)

宮田戦決定のシャファー「やるからには倒す」

(10/7 up) ミドル級のリザーブファイト・宮田和幸戦が正式に決まったイアン・シャファーのコメントが、オーストラリアのライジングプロモーションより届いた。
 両者は昨年3月のHERO'S旗揚げ大会で一度対戦。シャファーが判定2-1で勝利しているが、その後の宮田の成長はご存知のとおり。シャファーのコメントも宮田を警戒した内容となっている。

この前のK-1 MAXでは後ろ回し蹴りがきれいに決まって、まるで最高の波に乗ったあとのように今でも気分は最高だよ。須藤元気に後ろ回し蹴りやバックブローをもらうことを何度も考えていたけど、本当に前回はラッキーだった。いい波だって乗ってみなくちゃ分らないし、何でもチャレンジしてみないと分らないね。
 今回は突然のオファーでHERO'Sに参戦することになった。前回のHERO'SのKID戦の時は足の靭帯を破損してしまい、注射を打ってからの出場だったんだ。一発いいのをKIDにもらったらHERO'Sのネオンがポワ−ンて空を舞ってくるくる回転してたよ。「ア、俺ぶっとんでる」って自分でも分った。でもケガした俺も悪いし欠場したくないしすごく悔しかった。
 案の定そのあとHERO'Sからオファーはもらえなかった。そこで宮田戦のオファーは本当に考えた。100%の自分でもう一度HERO'Sに出たいと思っていたから。でもHERO'Sの2006年のトーナメントのファイナルのリザーブ戦と聞いてよしやてみよう。
 宮田選手は強かったイメージがあって、突然の参戦では勝てる相手ではないのは分っているけど、敢えてそれにチャレンジするのがファイターだと思った。チームの人にも励まされて決めた。やるからには倒しにいくよ。マシンガンパンチで蜂の巣にしてやるぜ。応援よろしく。


前田発言の波紋は? 金子&所が公開練習

(10/5 up) 前田日明スーパーバイザーにHERO'S参戦を批判された金子賢と、対戦相手の所英男が5日、公開練習を行った。

 金子は出稽古先である東京・三軒茶屋のシルバーウルフジムにてミット打ちとボクシング形式のスパーリングを各3分ずつ披露した。サウスポーの構えからミットに叩き込まれる左ミドルとストレートは重みを増したものの、スパーになると両腕を振り回すだけになり、コンビネーションやステップがまだ体に染み付いていないという印象。組技の経験の方が長いため、総合的な実力は計りきれないものの、所戦は時期尚早という感は拭えない。
 前田氏の発言について金子は「去年からそういうことは言われている。仕方ない。そこ(HERO'S)に出るために頑張っている人には申し訳ない部分はある。自分が練習して強くなるしかない」とコメント。所への「二度と俳優に戻れないぐらいボコボコにして欲しい」という指令に関しては、「去年クレイジーホースにも言われたんで…」と苦笑いを浮かべた。
 セコンドには組技の指導者である桜庭和志が付くことに。桜庭は「2年一緒に練習している。技術と力強さが身に付いた。手足の長さを活かした技を覚えてきている」と金子を評価。前田氏の発言については「一生懸命練習しているのに、そういうことを言うのはかわいそう」と金子に同情を示した。

 所は六本木のK-1ジムにてミット打ち2Rを披露。前田氏の発言については「怖いなあ…。僕が金子さんの立場だったら逃げ出したいぐらいです」と率直な感想を述べつつも、「殺すつもりはないけど、腹をくくって行きたいです」とも話し、静かに闘志を燃やす。
 「(金子と)やってみてもしアレだったら、ZSTのアマチュア大会を薦めます」という発言も飛び出したが、「本当はいろいろ技を見せたいけど、勝負に絶対は無い」「覚悟はあると思うので、普通の選手とは違う強さがあると思います」と話し、警戒心は緩めなかった。
 練習面では最近、前田氏の紹介で和田良覚レフェリーの「ハイパーストレングス」に週2回行き、筋力トレーニングにも力を入れ、体格も少しずつ変化しているという。金子騒動に話題をさらわれがちだが、一ファイター・所の成長ぶりもしっかりと見届けたい。(井原芳徳)

秋山の相手はスミルノヴァス。宮田がリザーバーに

(10/3 up) ライトヘビー級トーナメント準決勝の秋山成勲の対戦相手が、欠場した桜庭和志と一回戦で対戦したケスタティス・スミルノヴァスに決定した。同級リザーブファイトは石澤常光×カーロス・ニュートンに決まった。
 東京の全日空ホテルで3日行われた会見には、同トーナメントの4選手が勢揃い。秋山は桜庭の欠場について「凄くショックだった。ブルーになった」が、「いろんな人に助けてもらった」ことから気持ちが切り替わってきたといい、桜庭には「じっくり怪我を治して欲しい」とエールを送った。
 この日来日したばかりのスミルノヴァスは「みなさんの期待していた桜庭選手が欠場した分、僕が頑張りたい」「秋山も僕も柔道出身。いい試合ができる」とコメント。大山峻護は「欠場した桜庭さんの分まで頑張りたい」、準決勝で大山と戦うメルヴィン・マヌーフは「大山とはいい試合をしたい」と話した。

 ミドル級のリザーブ戦には宮田和幸が出場。イアン・シャファーとの対戦に向け交渉が進められている。シャファーは11/3のS-CUP出場も決まっているが、谷川貞治FEG代表の話によると、本人は両方に出る意向。元々宮田戦をオファーしていたブラックマンバが腰を怪我したため、シャファーにはS-CUP出場を認めた後、宮田戦を要請したという。
 宮田は5月大会でKIDの飛び膝をもらい、アゴを骨折。回復具合は8割だが、6月からミット打ち、8月からスパーリングを再開している。「9月にアメリカで1ヶ月練習した成果を発揮したい」と抱負。主に柔術とフィジカルトレーニングに力を入れたといい、KID戦の鬱憤を晴らしたいところだ。

 同級トーナメントに唯一残った日本人として活躍の期待される宇野薫は、3日夕方より六本木のK-1ジムで公開練習。3分2R、同門の修斗バンタム級世界4位の漆谷康宏相手に、スムーズで最後まで止まらないグラップリングを披露し、好調ぶりを印象づけた。普段の練習では「いつもどおりにこれまでやってきたことをやってきた」といい、その蓄積の重みの感じられるスパーだった。

 さらに、ヘビー級のスーパーファイト2試合、ドン・フライ×キム・ミンス、アントニオ・シウバ×カイシノフ・ゲオルギー(Kaysinov Georgy)が決まっている。マルプロジムが送り込むゲオルギーは北オセチア共和国出身の35歳。身長210cm、体重135cmの大型選手で、91年にはレスリングのフリースタイルの世界大会を制したことがあり、総合も既に経験済だという。

前田氏、金子出場に激怒。「アマチュアからやり直せ」
 
 HERO'Sの会見に久々に登場した前田日明スーパーバイザーが、囲み取材の場で元俳優の金子賢の出場を痛烈に批判した。
 「参戦は論外。死ぬかもしれない覚悟はあるんか?」「俳優を辞めたと言ったって貯金がある。アルバイトもしてないでしょ?生活に苦労した所(英男)や大山とかと訳が違う」「体重差がある所とやったら善戦するだろうという考えが見え見え」「本気ならアマチュア大会から出直せ。HERO'Sは彼の上がる場じゃない」等と怒りはおさまらない。
 金子と戦う所に対しては「辛い役回りやと思う。優しい男だけど、そういう気持ちを捨てて全力を出さないと、恥をかくのはお前だよ、と言いたい」「二度と俳優に戻れないぐらいボコボコにして欲しい」とメッセージ。
 さらにファンやマスコミに対しても「昔のプロレスラーは芸能の仕事をするだけで文句を言われた。今はみんな大人しい。自分たちが本当に守らないといけないことは何なのか考えて欲しい」と苦言。「視聴率のためという風潮が嫌」「総合をバラエティ番組にしたくないから、あえてキツいこと言いました。後で谷川さんに叱られるかもしれへんけど」と締めくくった。
 これを聞いた谷川氏は金子を「芸能活動を休んで頑張っている」と弁護する一方、「選手経験のある前田さんのような方が、そういう発言をされたとしてもおかしくはない」と前田氏に対しても一定の理解を示した。(井原芳徳)

宇野、欠場の桜庭に「褒められる試合したい」

(9/28 up) 宇野薫が28日のケージフォースの記者会見の終了後、桜庭和志の欠場に関しコメント。「非常にびっくりしました。(26日に)電車で隣のおじさんの東スポを見たら入院の記事が載ってて、乗り換えの駅で思わず東スポを買いました。今はゆっくり休んでもらって、またベストの桜庭さんが見たいです。一緒の大会で試合ができればうれしかったですけど、今回桜庭さん出られなかったことも自分のパワーに換えて、桜庭さんに褒めてもらえるような試合をしたいです」と話していた。(井原芳徳)
 

桜庭が欠場。27日退院も当面安静必要

(9/27 up) 桜庭和志が25日のスパーリング中に嘔吐し目眩を訴え、病院に運ばれた。27日朝に退院したが、「椎骨脳底(ついこつのうてい)動脈血流不全」の疑いがあると診断され、ドクターストップがかかった。ライトヘビー級トーナメントの代替選手、チケットの払い戻しに関しては調整中だ。
 桜庭と谷川貞治FEG代表は27日昼、都内ホテルで会見。谷川氏は「医師の話によると、脳ではなく、首の古傷のダメージの蓄積が原因で、骨がささくれ立ち、血管を圧迫したのが原因ではないかとのことです。最近手がしびれると言っていた須藤元気選手と同じ症状のようです」と説明した。8月のスミルノヴァス戦との因果関係は不明で、詳しい検査は造影剤を入れ血管を膨張させて行うが、発症直後のためまだ行っておらず、当面は安静が必要だという。もしその症状ならば、「長くても1ヶ月で治る」といい、早ければ大みそかのDynamite!!で復帰する見通しだ。
 桜庭は「関係者やファンの皆さん、(準決勝で対戦予定だった)秋山選手には申し訳ありません。試合をしたいけど、先生からストップがかかり、どうしようもなくなってしまいました。大みそかには勝てるよう頑張ります」と挨拶。首は元々、高校のレスリング部時代から痛めており、目眩があったのは、練習を激しくし始めた7〜10日前から。スパーの終わりがけに倒れた時の状況も覚えているという。通院の必要は無いが、当面練習は控える。
 前田日明HERO'Sスーパーバイザーは会見を欠席したが、昨晩谷川氏が電話で桜庭の欠場を伝えたところ、「一日も長く格闘技ができるよう休ませてあげて欲しい」といった話をしていたという。
 主催者側では目玉選手の桜庭の欠場により、トーナメント延期も検討したというが、大会が迫っているため、予定どおり実施。代替選手に関して谷川氏は「コンディションがいい選手を選びたい」と話し、一回戦で敗れた選手だけでなく、他の選手も選考対象とする考えだ。(井原芳徳)

金子賢、2戦目の相手は所英男

(9/25 up) 金子賢の総合2戦目の対戦相手が、所英男に決まった。ルールは通常のHERO'Sルールで、試合時間は5分2R+延長1R。
 両選手は25日、東京全日空ホテルで会見。所は最初、オファーを断ったが「凄く練習していると色んな人から聞いて、それだったらやろうと思った」という。「クレイジーホース戦から成長してるとは思うけど、ガムシャラで来られた方がやりにくい。変に技術を覚え始めたほうがやりやすい」とも発言。前田日明HERO'Sスーパーバイザーからは「ここではちょっと言い辛い」アドバイスを受けたといい、「胸を貸すというより、どんどんスカして行きたい。巧さと経験で差を見せつけたい」と話した。
 金子は「まさか受けてもらえると思わなかった。光栄です」等とコメント。既に練習でも所を想定した動きを他の選手にやってもらっていることを明かした。(井原芳徳)

元俳優の金子賢、HERO'Sで2戦目

(9/19 up) 昨年大みそかのPRIDE男祭りで格闘家デビューした元俳優の金子賢が、10月のHERO'Sで総合2戦目を行うことが決まった。対戦相手は未定。
 金子と谷川貞治FEG代表は19日、東京全日空ホテルで記者会見。PRIDEでの金子の試合を見た谷川氏は「話題作りと思っていたが『凄くやるな』と思った」といい、魔裟斗や桜庭和志や宇野薫らK-1・HERO'S系の選手からも、金子が物凄く熱心に練習をしているという話を聞いていたことを明かす。
 男祭りがフジテレビで放送されていたことから、K-1ワールドGPシリーズでの2戦目も考えられたが、「本人は話題性より、きちんとした総合の競技でやりたがっていた」ことから、HERO'Sを選択。金子と旧知であるフジの清原邦夫プロデューサーもHERO'S出場を薦めたという。
 気になるのはPRIDEを主催するDSEとの関係だが、谷川氏は「わからない」と話し、金子は「僕は普通に自分の気持ちを(DSE側に)伝えただけ。険悪なムードは無く、快く送り出してくれた」と述べた。この2時間半後にDSEが都内事務所で実施したPRIDEラスベガス大会の緊急会見でも、この件の質問が飛び、榊原信行DSE代表は「直接挨拶は聞いていません。まあ、いいんじゃないですか。去年はフジテレビさんに言われて、頑張っている姿を伝えましたが、僕らとしては本編ではなく、チャレンジマッチとしてしか受け入れられませんでした。頑張って欲しいなと思います」とだけ語った。

 金子は男祭りの後もタレント業を行わず、週に5-6日練習する日々を過ごしている。未練は無く「初めてやりたいと思うことがあって、素晴らしいチャンスをもらって、棒に振ってもいいと思った」と目を輝かす。寝技は桜庭に、打撃はシルバーウルフで習い、修斗の道場にも通っている。「誰でも(HERO'Sに)出られるわけじゃないので、みなさんに失礼の無いよう、一生懸命練習したい」と抱負を語った。
 対戦相手については「所選手や須藤選手といった素晴らしい選手の胸を借りたい」とコメント。谷川氏は何人かの選手と交渉中であることを明かし、「HERO'Sだとこういう選手を当てるんだ、という選手を考えている」と話した。(井原芳徳)
 

ライトヘビー級準決勝で桜庭×秋山実現

(9/7 up) ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント準決勝の組み合わせが、桜庭和志 vs. 秋山成勲、メルヴィン・マヌーフ vs. 大山峻護に決まった。一日で決勝戦まで行われる。

 桜庭は8月5日のHERO'Sのスミルノヴァス戦後はノーコメントで、公の場への登場はそれ以来。「メインイベントということでいっぱいいっぱいになってしまった」と当時の心境を振り返り、ガードの空いた隙を突かれダウンしたことから、「もうちょっとガードを上げておけばよかった」と何度も話した。ダウン後は大量のパンチを浴び危険な状態に。幸い脳のCTとMRIの検査で問題は無かったものの、秋山戦までにもう一回検査し万全を期す。
 会見では桜庭が「秋山さん、打撃無しのほうがいいです。あんまり殴らないでください」と冗談めかして提案し、秋山は「じゃあ道衣ありで」と言い返す一幕も。秋山は道衣の着用有無について「まだ考えていません。桜庭さんのホイス戦を見ながら考えます」と話した。打撃と道衣という不安材料あるいは有効材料について、二人がどう備えるかも見所だ。
 お互いの印象について、秋山は「憧れの人と試合ができて幸せと思いながらリングに上がる」、桜庭は「経験者として見て、気持ちの強い選手だと毎回試合を見て感じる」と話し、敬意を表した。二人とも都内のゴールドジムを練習場所に使い、ちょうどこの日もニアミスがあったという。桜庭はブラジルのシュートボクセへの出稽古について「今のところあまり考えていませんけど、ちょっと考えてみます」と話している。

 大山は3月のHERO'Sでマヌーフの日本初戦の相手を務めたが、パンチを浴び続けるうちにまぶたを切りレフェリーストップ負けを喫した。だが実行委員会側は大山に足関のチャンスもあったと評価し、再戦の機会を用意した。
 大山は「メルヴィンとはもう一回やる予感がしていた。一つ一つ勝って優勝したい」とコメント。「過去最高のコンディションを作っている」と勝利に自信を示し、いつものように沖縄で調整に入る。

 競技運営のシステム改正に関しては、まだ議事録がまとまっていないといい、詳細発表は持ち越し。ライトヘビー級のラウンド制は前回と同じ1R10分・2R5分(延長R5分)が採用される。(井原芳徳)


宇野、準決勝はメンジヴァーと対戦

(8/31 up) ミドル級世界最強王者決定トーナメントの準決勝の組合せが、宇野薫 vs. イヴァン・メンジヴァー、J.Z. カルバン vs. ハニ・ヤヒーラに決まった。
 全日空ホテル東京で31日、宇野らが会見。前田日明HERO'Sスーパーバイザーは「宇野君もメンジヴァーもスタイルが似ている。相性が合う」と好勝負を保証。宇野は「打投極が優れている。これぞ総合格闘技という試合ができる。相手のビデオは見るが、対策は特に考えない」と語った。
 一日で決勝まで行われるが、「1試合目のことだけまずは考える」と話し、15日に双子の男の子のお父さんになった事について「勝ち負け関係無く、子供達に伝わる試合をしたい」と語った。
 今大会の会場・横浜アリーナは、宇野にとって地元であり好きな会場。桜庭和志がUFC-Jのトーナメントで優勝したことが思い出深いという。「これまでの試合もそうだったけど、ファンの人たちの声が力になる。どんどん声援を送って欲しい」とファンにメッセージを送った。

 ライトヘビー級の組合せは9月9日(土)のチケット一斉発売までに発表される模様。前の試合で大量の打撃を頭部に浴びた桜庭和志は、MRI検査でも異常が見つからなかったため出場の方向だが、念のため再検査し、出場の可否を決めるという。
 リザーバーはミドル級・宮田和幸、ライトヘビー級・カーロス・ニュートンが候補に上がっており、両階級とも1人は日本人となる。
 競技運営のシステム改正に関しては、29日に前田氏、谷川貞治FEG代表、審判団らが会議。サブレフェリーを増やし、審判団以外にも試合を止める権限を持つ審議委員を設ける方向だという。意見をまとめ、ライトヘビー級の組合せの発表と同じタイミングで、新システムが発表される模様だ。
 スーパーファイトではアントニオ・シウバ、曙、ドン・フライらヘビー級のカードが組まれる予定。大会の模様は当日夜9:00〜10:54にTBS系列にて放映される。(井原芳徳)

宇野薫、双子の男の子のお父さんに

(8/17 up) 宇野薫が15日に双子の男の子のお父さんになった。関係者によると、産後の経過も順調で、母子ともに元気に過ごしているという。宇野は「8月15日に双子の男の子のお父さんになりました。小さな体で一生懸命に生きる姿を見て、今までにはない気持ちが湧いてきました。また新たな気持ちで試合に向けてがんばります。今後とも応援よろしくお願いいたします」とコメントを発表している。

前田「格闘技は殺し合いじゃなくてスポーツ」

(8/6 up) 5日のHERO'Sで大量にパンチを浴び、試合後病院に向かった桜庭和志の容態について、谷川貞治FEG代表は一夜明け会見で、「CTスキャンの検査では問題が見つからなかった。今日はいったん自宅に帰り、月曜にMRIでさらに詳しく検査する」と説明した。試合直後の桜庭は谷川氏に「プロレスラーとして相手のいいところを引き出した」と強気なコメントを発していたという。

 谷川氏も前田日明HERO'Sスーパーバイザーも、10月のトーナメント準々決勝〜決勝の出場可否は慎重に判断すべきという考え。安全面に関しても、次回大会までに運営のマニュアルとシステムを整備することが急務だという考えで一致した。谷川氏は、K-1での角田信朗競技統括プロデューサー、猪狩元秀審議員のように、何かがあった場合“物言い”を付ける立場の役職がHERO'Sには無いことを指摘しており、同等のポストが新設されるかどうかも今後の焦点となる。

 大会直後、舞台裏で前田氏は谷川氏に「桜庭が死んだらどうするんだ?」と詰め寄り、マスコミにはノーコメントだった。一夜明け会見では「コーナー際で何発が(パンチを)もらった時に止めなきゃダメ」「ドクターもオロオロとしていたし、桜庭のセコンドも先輩に気を遣ってタオルを投げようとしない」「リング下から俺が『止めろ』と言ったけど止まらなかった。『スーパーバイザーって何だろうな?』って自分自身思った」「格闘技は殺し合いじゃなくてスポーツ。勝ち負けよりも安全が大事」等と不満を口にした。

 桜庭と同階級の秋山成勲も「前田さんが言うように、格闘技は殺し合いでは無い」とコメント。大山峻護は「ファンの立場としては、桜庭さんらしい素晴らしい試合だった」と前置きしつつ、「選手の立場としては、ちょっと怖い。ストップの基準が曖昧」と不満を述べた。

 谷川氏は「反対方向の解説席にいたので、遠くてはっきり見えなかった」と釈明。「秋山選手の試合の決着で揉め、審判団の何人かが控室に行ってしまい、現場(リング周辺)の人数が減っていた」ことを明かし、「レフェリーも桜庭の復帰戦ということで何か意識が働いたのかもしれない」と推測した。

宇野「ベルトに向かって行くだけ」

 大会全般に関して前田氏は「激闘続きで大会としては盛り上がった」、谷川氏は「KIDや(須藤)元気には出せない色を桜庭は出した。HERO'S的な総合に満足していないファンを取り込めるのでは?」と高い評価。ミドル級に関しても谷川氏は「メンジヴァーとブラックマンバは名勝負製造機」「カルバンはKIDみたいな何かを持っている」と新たなヒーロー誕生に笑顔だった。
 そんな中、唯一ミドル級で日本人として勝ち残った宇野薫は「一生懸命一つ一つの試合に勝ち、ベルトに向かって行くだけ」と抱負。眼の下の傷を縫い、この日は眼帯を付けて会見に出席した。今後戦いたい相手については「残ったのはみんな強い選手。どの選手とやってもいい」と話した。
 トーナメントの組合せは決定方法を含め実行委員会で今後協議。抽選という案もあるという。リザーブファイトは各階級1試合ずつ組まれる。(井原芳徳)

 

HERO'S "Sammy Presents HERO'S 2006 ミドル級&ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント 決勝戦"
2006年10月9日(月/祝) 神奈川・横浜アリーナ
開場・14:30 開始・16:00 (当日夜9:00〜10:54にTBS系で放映)


[ミドル級世界最強王者決定トーナメント]

第3試合 準決勝 5分2R(延長1R)
J.Z. カルバン(ブラジル/アメリカン・トップチーム)
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル/アタイジ・ジュニア柔術)

第4試合 準決勝 5分2R(延長1R)
宇野 薫(日本/和術慧舟會東京本部)
イヴァン・メンジヴァー(カナダ/トリスタージム)

第7試合 リザーブファイト 5分2R(延長1R)
宮田和幸(日本/フリー)
イアン・シャファー(オーストラリア/ファイブリングス・オーストラリア)

第10試合 決勝 5分2R(延長1R)

[ライトヘビー級世界最強王者決定トーナメント]

第5試合 準決勝 1R10分・2R5分(延長R5分)
秋山成勲(日本/フリー)
ケスタティス・スミルノヴァス(リトアニア/リングス・リトアニア)

第6試合 準決勝 1R10分・2R5分(延長R5分)
メルヴィン・マヌーフ(オランダ/ショータイム)
大山峻護(日本/フリー)

第8試合 リザーブファイト 1R10分・2R5分(延長R5分)
石澤常光(日本/TEAM JAPAN)
カーロス・ニュートン(カナダ/ウォリアーMMA)

第11試合 決勝 1R10分・2R5分(延長R5分)

[スーパーファイト]

第9試合 無差別級 5分2R(延長1R)
ドン・フライ(アメリカ/フリー)
キム・ミンス(韓国/リングス・コリア)

第2試合 無差別級 5分2R(延長1R)
所 英男(日本/リバーサルジム)
金子 賢(日本/フリー)

第1試合 無差別級 5分2R(延長1R)
アントニオ・シウバ(ブラジル/FIGHT CO.)
カイシノフ・ゲオルギー(ロシア/マルプロジム)

[オープニングファイト]

5分2R(延長1R)
滝川リョウ(日進会館)
三浦広光(SAMURAI SWORD)


<入場料金>
SRS席 25,000円 S席 15,000円 A席6,000円
※当日券は12時より販売

<チケット販売所&日程>

◆デジタル先行発売(実施中)
HERO'S公式サイト(ケータイの公式サイトでも発売)
FEG公式サイト

◆一斉発売 2006年9月9日(土) 10:00〜
e+(イープラス) http://eplus.jp/
チケットぴあ 0570-02-9999
ローソンチケット 0570-084-003(初日のみ特電:0570-084-638)(Lコード:39993)
CNプレイガイド 0570-08-9999(初日のみ特電:0570-08-9977)
キョードー東京 03-3498-9999
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可となります。

◆チケットに関するお問い合わせ先: キョードー東京 03-3498-9999

◆大会に関するお問い合わせ先:HERO'S 実行委員会   TEL:03-5775-5065

Last Update : 10/08 23:35

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