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[HERO'S] 3.15 武道館:所戦がメイン。須藤戦は試合着特別ルール

HERO'S "Sammy Presents HERO'S 2006" 3月15日(水) 日本武道館 【→カード&チケット】 [→掲示板]

(3/14 up) HERO'Sの出場選手が試合前日となる13日、都内のホテルでの記者会見に出席した。(試合順は下記一覧参照
 メインイベンターに抜てきされた所英男は「豪華なメンバーな中で最後の試合に選ばれ、不安な気持ちと光栄な気持ちがある。最高の試合をして、大会を締めくくりたい」とやや緊張気味に意気込みを語った。対戦相手の池田祥規は対照的に、「所戦自体が自分にとってメインなので、試合順は関係ない」と落ち着いた様子で話していた。
 セミファイナルに登場の須藤元気は「いい試合をして、地球の周波数を上げて、世の中を良くしたい」と抱負を語った。なお、今回のオーレ・ローセン戦のみ、コスチュームや体への塗布物に関しての特別ルールが採用される。コスチュームは通常のルールよりも許容範囲が広がっているが、大会前日までに競技役員の許可を得る事が必要で、それを使った攻撃は反則となる。競技の妨げにならない範囲なら顔面・頭髪にワセリン等を塗ることは可能に。須藤が12日の会見で、香港のアクション映画を参考にした戦法を考えていることを明かしたことから、それに対応して特別ルールが採用されたようだ。
 宇野薫と対戦するリッチ・クレメンティは2度目の計量をオーバーできず会見を欠席。70kg契約で、1度目は71.5kg、2度目は70.7kgだった。他の選手は全員1回目で計量をクリアしている。
 ヒース・ヒーリングは大みそかのDynamite!!の中尾芳広戦の“キス騒動”を受け「明日の相手はキスをしないだろう」とコメント。グッドリッジは「ノールールだからキスするかもよ」とジョークを飛ばし、最後は投げキッスをヒーリングにプレゼントしていた。
 急遽出場の決まった石澤常光は、会見と計量でもマスク姿。試合でかぶるかどうかは明かさなかった。
 当日券は15:30より全席種を販売。大会の模様はTBS系列28局ネットで20:00〜21:54に放送される。(井原芳徳)

石澤常光、イブラヒムの代打で緊急参戦

(3/13 up) 大会を3日後に控えた12日、都内ホテルで、HERO'S武道館大会のカード変更に関する緊急記者会見が開催された。当初登壇したのは、FEGの谷川貞治社長と秋山成勲。マイクを握った谷川氏は、秋山と対戦予定だったカラム・イブラヒムの欠場を発表。その経緯について語った。
 それによれば、8日深夜、アメリカ在住のイブラヒムのエージェントから突如連絡が入り、トルコでの練習中であったイブラヒムが拳に怪我を負い、出場不可能だと伝えて来たという。そのエージェントは早速現地に飛んで、事情確認に務めた模様だが、大会直前と言う事もあり、FEG側が要求した診断書も上がって来ないまま欠場が決定。これを受けたFEGは急遽、代打として現在プロレス活動休止中の石澤常光に出場を要請し、了承を得たという。

 事情説明に続いて呼び入れられた石澤は、プロレスラーとしての活動時に着用する黒いケンドー・カシンのマスクを冠ったまま登場。過去3回の総合格闘技戦では、いずれもマスクを外した“素顔の石澤常光”でリングに上がっており、今回も当日マスク着用はないと見られるが、あえて会見には“カシンモード”で登場するあたり、プロフェッショナルとしてのサービス精神と、そしてマスコミをも巻き込んだ対・秋山の精神戦が、既に幕を切って落とされている事を同時に感じさせる。

 開口一番、「ROMANEX(HERO'Sスタートの1年前にたった1回だけFEG主催で開催された総合格闘技イベント)に参戦できて光栄です」とマニア心をくすぐるシニカルなコメントで先制口撃。プロレス界で持てはやされた“カシン節”で、健在ぶりを示した。
 今回のオファーを受けた経緯について質問が飛ぶと「理由はプロレス界を追放になった状態なので、上がるリングが無かったから」と答え、久しぶりの総合戦に不安がないかという質問に対しては「不安とか考えてる暇もないし、目の前のチャンスを掴まないとダメですから。裁判もあるんで裁判費用も稼がないとダメだしね」と話す。トレーニングはできているかという問いにも「ご想像におまかせします。お互いにオリンピックに行けなかった同士、最高の戦いが出来れば良いと思います」と飄々としたコメントを重ね、色めき立つスポーツ紙の記者をケムに巻いた。

 一方、思わぬ伏兵の登場に対し秋山は「何度か記者会見にも出させてもらったけれど、マスクで出て来た人は初めてなので表情が読み取れない」と若干戸惑ったようなコメントを吐いたものの、黒いマスクに包まれた石澤の顔を興味深そうに見る、その表情には当惑の色は無かった。

 また会見後の囲み取材で石澤は、昨年夏の新日本プロレス参戦時に「チーム・ジャパン」(今回の所属チーム名にも採用)なるユニットを結成した、アマレス時代からの盟友・藤田和之に今回の参戦について相談し「やるなら協力する。自分で決めろ」との助言を得た事を明かしている。
 藤田は今年2月に所属の猪木事務所を離脱したばかりで、PRIDE無差別級トーナメント参戦も噂される“ホットな存在”である。今後、チーム・ジャパンが恒常的なものとなるかは不明だが、「石澤選手のセコンドにも付くと思う。今回の件とは全く別の話になるが、是非HERO'Sにも出て欲しい」(谷川氏)という声もあり、今後の流れにどういう影響が出るのかも興味深い所だ。

 また、宮田和幸との対戦が決定していたイヴァン・メンジヴァーも同じく練習中の怪我で欠場。変わって2月のZSTで所英男を破ったばかりのエリカス・ペトライディスが出場する。(井田英登)


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所、極真会館の元全日本王者・池田と対戦

(3/3 up) 次の3試合が新たに決定した。ほぼ全カード決定で、オープニングファイトが追加される可能性もある。

 所英男 vs.池田祥規(よしのり)
 ヒース・ヒーリング vs. ゲーリー・グッドリッジ
 ジェロム・レ・バンナ vs. ジミー・アンブリッツ

 所の相手には当初、修斗の上位ランカーや、外国人の王者クラスの選手が検討されたが、谷川貞治FEG社長によると「ピンと来るカードが無かった」といい、谷川氏が格闘技にハマった原点でもある極真空手の選手が選ばれた。
 池田は極真会館所属の32歳。01年の全日本ウェイト制軽重量級優勝者。03年の全世界大会でベスト8に終わった後、総合格闘技をスタート。パラエストラ東京、和術慧舟會、ゴールドジム等で練習し、昨年8月の一撃で初めて総合の試合を行い勝利をおさめた。今回が2戦目。公式発表の体重は75kg。所戦の契約体重は未定だが、71kg契約となる可能性もあるという。
 都内ホテルで2日行われた会見に出席した池田は「極真空手で培ったのもので闘う」等と抱負を述べた。所は池田について、ゴールドジムに貼ってある写真を見て以前から顔は知っていたが、名前とは一致していなかったというエピソードを話し、「極真の選手なので打ち合いは避けたいが、腰が重いと思うので、どう寝技に持ち込むかを考える」と対策を話した。
 ヒーリングは大みそかのDynamite!!の中尾芳広戦の“キス騒動”で試合ができず、今回は真価を発揮したいところ。初参戦のアンブリッツはKOTC元王者。03年に新日本プロレスのアルティメットクラッシュパンクラスに参戦経験がある。(井原芳徳)


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宇野×クレメンティ、秋山×イブラヒム他決定

(2/16 up) HERO'Sのカード発表会見が16日、東京・台場のジョイポリスで行われ、次の7試合が発表された。左の体重は契約体重。いずれも5分2R延長1R制。

 70kg:宇野薫 vs. リッチ・クレメンティ(米国)
 70kg:宮田和幸 vs. イヴァン・メンジヴァー(カナダ)
 72kg:須藤元気 vs. オーレ・ローセン(デンマーク)
 75kg:國奥麒樹真 vs. アントニオ・マッキー(米国)
 95kg:秋山成勲 vs. カラム・イブラヒム(エジプト)
 未発表:大山峻護 vs. メルビン・マンホーフ(オランダ)
 未発表:山本宜久 vs. キム・ミンス(韓国)

 残りは3〜4試合、全10〜11試合を予定。山本“KID”徳郁は体調不良により出場は微妙な情勢だという。所の相手は会見当日朝まで交渉したがまとまらなかったため未定。当初永田克彦との対戦が計画されていたが、永田がDynamite!!のレミーガ戦で肋骨を負傷したためまたも流れた。

 宇野の相手のクレメンティは03〜04年のZST GPに参戦し小谷直之にも勝っている強豪。総合戦績32戦22勝9敗1分で、特に最近は8連勝中と好調だ。前田日明HERO'Sスーパーバイザーは「今日の宇野君はスーパーマンのクラーク・ケントみたいな眼鏡をかけて弱々しく見えるけど、いつも『一番強い選手と戦わせて欲しい』と言って、プロモーターを喜ばせてくれる」と話し、宇野は「いい試合をするだけです」と静かに抱負を語った。
 宮田はタイでの1ヶ月のムエタイ修行帰り。口元には絆創膏が貼られ、ハードな練習を伺わせる。去年は負けが込んだが、「今年は自信がある」と話し目を輝かせる。とはいえ相手のメンジヴァーはUFCライト級で試合経験もあり、昨年7月にパンクラスで志田幹を強烈な打撃で苦しめた強豪。今年のミドル級戦線の台風の目となりそうな選手だ。
 ローセンはシュートボクシングのS-CUP '04に参戦経験もあるキックの強豪。総合の経験もあるといい、須藤戦は1年前のラモン・デッカー戦を思い起こさせる構図だ。須藤は「『こういう表現もあるんだ』と思ってもらえるスタイルでお客さんに楽しんでもらい勝ちます」と抱負。前田氏は去年、須藤の戦法を「フィッシング戦法」等と批判していたが、この日は「彼のポテンシャルをビバリーヒルズ柔術クラブの代表者や木口宣昭先生に聞いて、あのスタイルはもったいないと思って痛烈なことを言ったが、彼のさらなる発展を期待したい」とフォローを加えていた。

 國奥と戦うマッキー(Antonio Mckee)は、昨年前田氏がアメリカ視察で発見したという選手。今回は75kg契約だが、ミドル級戦線での活躍が見込まれる。
 イブラヒムはアネテ五輪グレコ96kg級金メダリストで、総合は04年のDynamite!!の藤田和之戦以来。秋山にとっては負傷明けでなおかつ体重差のあるキツい試合となる。谷川貞治FEG社長によるとこの試合はメインイベント候補の一つだという。
 HERO'Sは今年、85kgのライトヘビー級のトーナメント開催を計画しており、秋山はその主力として主催者側の期待がかかる。初参戦のケイジレイジ王者・マンホーフも85kgに対応できる選手。谷川氏によると「トーナメントをやるのなら俺が王者になる」と意気込んでいるという。前田氏の直弟子・山本は去年7月のHERO'Sのの前に交通事故に遭い長期欠場していたが、今回が復帰戦となる。

 大会の模様は当日夜8時よりTBS系で放映される。なお、HERO'S公式サイトには1/8付けで改訂されたHERO'Sルールがアップされている。(井原芳徳)

ワンマッチ大会開催。06年は国内4大会

(1/31 up) HERO'Sの2006年の大会スケジュールが発表された。

 3/15(水) 日本武道館
 5/3(水/祝) 代々木競技場第一体育館
 8/5(土) 有明コロシアム
 10/9(月/祝) 横浜アリーナ

 3/15武道館大会はワンマッチ大会。山本“KID”徳郁、須藤元気、宇野薫、所英男、秋山成勲、永田克彦、宮田和幸、上山龍紀らの出場を予定している。一部カードは早ければ2/4(土)のK-1 MAXの翌日の2/5に発表される。チケットは2/2(木)に公式サイトで先行発売。2/4のMAXの中継でも先行発売を実施。一斉発売は2/11(土)よりスタートする。
 5月以降の大会でトーナメントを実施するかは未定。去年の70kg級以外にも、85kg級、ヘビー級で開催するプランもあるという。
 他にもアメリカ、ヨーロッパ、韓国のプロモーターと協力してHERO'Sを開催予定。谷川貞治FEG社長によると、UFCへのホイス・グレイシーの復帰もFEGのマネージメントによるものだといい、UFCとの選手交換が今後活発化しそうだ。

 30日、六本木のK-1ジムで行われた会見にはKIDが出席。3月大会に出るかどうかはまだ正式には決まっていないが、既に再始動に向けて練習を開始しているという。MAXへの出場に関して聞かれると「とりあえずHERO'Sのベルトを守っていこうと思う。中途半端な事はできない」と話し、HERO'Sに軸足を置きたい考えを示した。
 さらに「HERO'Sの良さを世界にも広げたい。ベルトの価値も上げたい」と話し、海外大会への参戦にも意欲的。K-1が毎年行われるラスベガスでの試合についても「(ギャンブルをしすぎて)一文無しで帰ってきたらヤダな」と冗談を飛ばしつつも、「いいですね」と興味を示し、谷川氏も「むちゃむちゃラスベガスが似合うと思う」と試合実現に前向きだった。
 ちなみにKIDは2/4のMAXのテレビ中継の解説を務めることが決定。トーナメントについては「同じ山本姓の山本優弥選手にチャンピオンになって欲しい」と話し、魔裟斗×シャファーについては「魔裟斗君が普通にKOで勝つと思う」と予想していた。(井原芳徳)(写真:自分のカメラでマスコミを撮るリラックスモードのKID)

 

HERO'S "Sammy Presents HERO'S 2006"
2006年3月15日(水) 東京・日本武道館
開場・16:00 開始・17:30 (当日夜8時よりTBS系で放映)


第9試合 72kg契約 5分2R(延長1R)
所 英男(リバーサルジム)
池田祥規(極真会館)

第8試合 特別ルール 72kg契約 5分2R(延長1R)
須藤元気(ビバリーヒルズ柔術クラブ)
オーレ・ローセン(デンマーク/Untamed/IMTC世界Sウェルター級王者)

第7試合 契約体重なし 5分2R(延長1R)
山本宜久(フリー)
キム・ミンス(韓国/リングス・コリア)

第6試合 契約体重なし 5分2R(延長1R)
ヒース・ヒーリング(アメリカ/ゴールデン・グローリー)
ゲーリー・グッドリッジ(トリニダード・トバゴ/フリー)

第5試合 88kg契約 5分2R(延長1R)
秋山成勲(フリー)
石澤常光(TEAM JAPAN)

第4試合 70kg契約 5分2R(延長1R)
宇野 薫(和術慧舟會東京本部)
リッチ・クレメンティ(アメリカ/チーム・ブードゥー)

第3試合 70kg契約 5分2R(延長1R)
宮田和幸(フリー)
エリカス・ペトライティス(リトアニア/リングス・リトアニア)

第2試合 契約体重なし 5分2R(延長1R)
ジェロム・レ・バンナ(フランス/レ・バンナ・Xトリームチーム)
ジミー・アンブリッツ(アメリカ/トッド・メディーナ・フリースタイル・ファイトチーム)

第1試合 90kg契約 5分2R(延長1R)
大山峻護(フリー)
メルビン・マンホーフ(オランダ/ショータイム)

 〜開会式〜

オープニングファイト 75kg契約 5分2R(延長1R)
國奥麒樹真(フリー)
アントニオ・マッキー(アメリカ/チーム・ロード・オブ・ザ・リング)


<入場料金>
SRS席 22,000円 SS席 13,000円 S席10,000円 A席6,000円

<チケット販売所&日程>

◆K-1プレミアム会員先行発売 2月2日(木)

◆デジタル先行発売 2月2日(木)
HERO'S公式サイトFEG公式サイトK-1公式サイト(ケータイのK-1公式サイトでも発売)

◆TV先行発売 2月4日(金) TBS系列「K-1 WORLD MAX」19:00-20:54放送内

◆一斉発売 2006年2月11日(土) 10:00〜
e+(イープラス) http://eee.eplus.co.jp/
チケットぴあ 0570-02-9999(初日のみ特電:0570-02-9994)
ローソンチケット 0570-084-003(初日のみ特電:0570-084-637)(Lコード:31113)
CNプレイガイド 0570-08-9999(初日のみ特電:0570-03-9944)
キョードー東京 03-3498-9999
※0570から始まる番号は一部の携帯電話、PHS、CATVからの電話接続は不可となります。

◆チケットに関するお問い合わせ先: キョードー東京 03-3498-9999

◆大会に関するお問い合わせ先:HERO'S 実行委員会   TEL:03-5775-5065

Last Update : 03/14 21:46

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