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(レポ&写真) [パンクラス] 7.31 後楽園:吉朗、志田下した強豪に対戦要求

パンクラス "SEGA SAMMY Presents PANCRASE 2005 SPIRAL TOUR"
2005年7月31日(日) 東京・後楽園ホール  観衆:1,950人(主催者発表)

  レポート&写真:井原芳徳  【→カード紹介記事】 【→掲示板スレッド】

第7試合 フェザー級 5分3R
○前田吉朗(パンクラス稲垣組)
×コリン・マンサー(オランダ/チーム・シュライバー)
1R 2'43" TKO (レフェリーストップ:マウントパンチ)


 開始前のレフェリーチェックで、マンサーが顔面にワセリンを塗っていることがわかり、イエローカード減点1。早くも不穏なムードが漂う。開始早々、吉朗はマンサーを倒しにかかるが、マンサーはロープをつかむ反則。さらには倒して吉朗が押さえ込んだ直後、目に指を入れる反則を犯し、レッドカード減点3が宣告される。
 相手がリングス・オランダ王者ということもあり、反則を想定していたという吉朗だが、ドクターチェック中も、観客の「熱くなるな」というヤジに「熱くなるわ!コラ!」と反論し、やや冷静さを欠いた状態。再開後、サイドからパンチで痛めつけた後、マウントパンチの連打でレフェリーストップ勝ちをおさめた。

 しかしストップに納得しないマンサーと小競り合いとなり、周囲が必死に制止するハプニングが起こった。マイクを持った吉朗は「熱くなってすみません。前の試合(志田×メンジヴァー)を見てて熱くなって、フェザー級のナンバー1らしくない行動をしてしまいました。ナンバー2が負けたので、9月に僕が大阪でナンバー1らしい仕事をします」とアピール。大阪でのメンジヴァー戦を希望した。

第6試合 フェザー級 5分3R
×志田 幹(パンクラスP'sLAB東京)
○イヴァン・メンジヴァー(カナダ/トリスター・ジム)
判定0-3 (大薮29-30/廣戸28-30/梅木29-30)


 メンジヴァーの強烈なスタンドパンチで志田は苦戦。志田も右フックやコンビネーションからの蹴りを当てるが、流れを変えられない。2Rにはパンチでダウン気味に倒され、顔面を踏みつけられる場面も。
 3R、コーナー際の差し合いを制してやっと上に。だがリバーサルを許すと、マウント、バックとピンチ。さらに立ち上がった直後に、弧を描くジャーマンスープレックスでマットに叩き付けられてしまう。その後スタンドに戻るが、さすがに体力が切れ、攻めきれないまま終了のゴングを聞いた。
 志田はブランクを感じさせない好調な動きだったが、メンジヴァーの実力が数枚上だった。前田吉朗にとっても強敵となることは間違いない。

第5試合 ライト級 5分3R
○矢野卓見(烏合会)
×クンタップ・ウィラサクレック(タイ/ウィラサクレック・フェアテックスジム/WMCウェルター級王者)
1R 4'38" レフェリーストップ (アームバー)


 矢野はクンタップの左ミドルをつかんでそのまま足関に持ち込むが、クンタップは矢野のボディをカカトと膝で蹴りまくって強引に脱出する。スタンドに戻ると、クンタップの右フックの勢いで矢野がロープ越しに転落するアクシデントもあったが、負傷はなく続行。矢野はクンタップの右ストレートに合わせて組み付いてテイクダウン。上四方からヘッドシザースを仕掛けつつアームロックを極め、激闘を締めくくった。
 クンタップ陣営はレフェリーストップに抗議したが、矢野はクンタップの健闘を讃えた後マイクを持ち「関節技は極まっていた。先のことを考えたらやめた方がいい」とたしなめた。そして最後に「セミとメインはもっとヒートアップすると思うので、声援をお願いします」とアピールした。

第4試合 ヘビー級 5分2R
○桜木裕司(掣圏会館)
×アスラン・デゼボエフ(ロシア/マルプロジム)
2R 1'31" KO (左ミドルキック)


 1R、デゼボエフのパウンドを浴び防戦一方だった桜木。2Rもハイキックを捕まえられ下になり、バックを取られそうになるが、脱出してスタンドに戻すと、左ミドルで見事逆転KO勝ちをおさめた。
 マイクを持った桜木は「まだまだ戦って、ヘビー級タイトル、そしてその先を目指します。今年は日露戦争100年、(太平洋戦争)終戦60年ですので、この勝利を靖国に眠る英霊に捧げます」とアピールした。

第3試合 フェザー級 5分2R
×DJ.taiki(K.I.B.A.)
○村田卓実(和術慧舟會A-3)
判定0-3 (梅木19-20/岡本19-20/大薮19-20)


 1R、打撃戦の後に村田が上になるも、taikiは防御。終盤にはtaikiがバックを奪うが、本格的な攻めに入る前にゴングが鳴る。2R、またも村田が上になるが、今度はパウンドが当たるようになり、taikiは劣勢に。結局この攻めが決め手となり、今泉を破り時の人となっていたtaikiから村田が白星を奪うことに成功した。

第2試合 ライト級 5分2R
×NUKINPO!(パンクラスP'sLAB東京)
○滝田J太郎(和術慧舟會東京本部)
判定0-3 (梅木18-20/岡本18-20/大薮18-20)


 この日のJ太郎劇場は、和田アキ子の「リーブ21」と郷ひろみの「ゴールドフィンガー'99」のメドレーに乗って、ハードゲイ風の衣装の久松勇二に先導されて入場という内容。試合では両ラウンドともパウンドで勢い良く攻め、スリーパーを狙う場面もあるなど、攻勢を維持し、返り討ち&パンクラス初勝利奪取に成功した。

第1試合 ライト級 5分2R
○井上和浩(インプレス)
×飯田崇人(和術慧舟會A-3)
不戦勝 (計量オーバー)


 飯田がライト級リミットの69kgに落とせなかったため失格に。前日計量の一回目では70.9kgだった。不戦勝の井上は試合コスチュームで勝ち名乗りを受けた。

Last Update : 08/03 12:20

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