格闘技医学会、試合場・ジム等での血液感染について警笛。対策マニュアルを公開
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格闘技経験のある医療者、指導者、弁護士らで構成される研究機関「格闘技医学会」代表であり医師の二重作拓也氏が、試合場・ジムなどでの血液感染について、自身のTwitterにて警笛を鳴らしている。
リングに付着した血液、サンドバッグや砂袋、グローブや衣服に付いた血液には【次亜塩素酸ナトリウム以外は消毒効果が無い】ことは常識として共有されるべき内容。アルコールもリセッシュも肝炎ウイルスには効かない。しかもウイルスは数か月生きる。大会や道場・ジムが感染の温床となってはならない。
— Dr.F @格闘技医学 (@takuyafutaesaku) 2019年3月25日
多くの格闘技大会ではB型肝炎、C型肝炎、HIV、梅毒などの血液検査結果の提出が事前に義務づけられているが、格闘技医学会の公式ブログに27日に掲載された「危険すぎる! 格闘技・武道と血液感染」と題した記事によると「ウイルスに感染していたとして検査で陽性になるまでに約2か月を要」するという。また、肝炎ウイルスはアルコールで消毒できず、次亜塩素酸ナトリウム以外は効かないとのこと。全員が血液検査を実施するわけにはいかないジムや道場では「感染が広まることなく共に練習できる環境をつくりあげていくしか現実は方法はないように思われます」と同会は考え、「道場・ジム内の血液感染対策マニュアル」を作成し、上記の記事に掲載している。
【道場・ジム内の血液感染対策マニュアル】
練習中、出血がおきたら、、、1.指導者に出血を報告、練習ストップ
2.出血者に対して適切な処置を行う
感染防止のグローブ(手袋)着用
↓
厚手の清潔ガーゼで圧迫止血・ガーゼ保護
↓
受傷部位の安静
↓
血液付着物は特定のビニール袋に入れ2重に密封3.血液が人体にかかった場合
・流水で洗い流し消毒、感染が疑われる場合は必ず医療機関を受診4.マットやグローブ、衣類にかかった場合
・大量のペーパータオルで拭き、付着物はビニール袋で2重に密封
・次亜塩素酸ナトリウムで消毒
・衣類は水で洗いハイターなどにつけ置きしてから洗濯
また、この記事では、肝炎の具体的な症状、予防対策、治療方法もわかりやすく紹介。最後には「選手、指導者、審判、大会運営、組織運営、報道など、それぞれ立場は違っても、正しい知識とノウハウを共有し、協調しながらできることを実践していく。流派や考えが違っても、全体として同じ方向で進んでいくべきテーマだと考えています」と、関係者に呼びかけている。