ムエタイ 6.18 ラジャダムナン:福田海斗、有力プロモーション期待の選手を左ボディでKO
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スック・ワンギントーン
2018年6月18日(月)タイ・バンコク・ラジャダムナンスタジアム
記事提供:MuayThai Super Fight
第4試合 116ポンド契約 3分5R
◯カイト・ウォーワンチャイ [福田海斗](キング・ムエ/元タイ国プロムエタイ協会フライ級王者)
×ノーンビー・ピウワヨー(タイ)
4R KO
タイを主戦場として活躍を続ける福田海斗(カイト・ウォーワンチャイ/キング・ムエ)が18日(月)のラジャダムナンスタジアム興行「スック ワンギントーン」第4試合に出場、ペッティンディーグループが期待を寄せる若手強豪ノーンビー・ピウワヨーを4RKOに葬り、噂されている9月の名古屋でのビックプロジェクトに弾みをつけた。
この日は両者116ポンド(約52.6kg)契約で福田にとっては少々重い体重での試合、その証拠に両者が並ぶとノーンビーが一回り大きく見えるほどだ。ノーンビーはムエタイ界の有力プロモーション、ペッティンディーグループが期待を寄せる若手選手。長身のサウスポーでヒザとヒジで相手を追い詰めるファイター、最近は3連続KO勝利をおさめていた。タイプ的には福田と同じムエカオ(首相撲とヒザ蹴りを中心に戦うファイター)で、激戦が予想された。
試合は第2ラウンドから早くもヒザ合戦。深くロックしようとする福田に対し、ノーンビーは長い手足を生かして福田の顔を押さえて押しヒザ。福田はヒジを返すもののノーンビーの懐が深く届かず。体勢が不利なままこのラウンドが終了、賭け率が7-4とノーンビーがリード。
第3ラウンドから福田がいつも通り前進してプレッシャーを掛ける。ノーンビーはこの距離を嫌い、下がりながらミドルを蹴るが福田はしっかりディフェンス。福田の早いペースにノーンビーは後でに回り首相撲でも次第にコントロールされるように。ここで福田は「しっかり練習してきた」というボディブローを決め、ノーンビーは後退。福田はここで左ボディで上体を下げさせヒザのコンビネーション、そこから首をロックしヒザの連打!ノーンビーは必死にヒジを放ち組みつきゴングに救われたが、このラウンド終了時で5-1と大きく福田がリードした。
そして第4ラウンド、劣勢を挽回しようとノーンビーはミドルから前蹴り、そして組んでのヒジを狙う。福田は落ち着いてディフェンスし、首相撲でも素早く左ヒザから右ヒジのコンビネーション。そしてロープ際でノーンビーが放った右ミドルをキャッチして右のボディフック一閃!ノーンビーのガード越しにヒットし崩れるところを左右のヒザ連打をフォロー。ノーンビーはたまらずダウン、カウント8で立ち上がり再開するも福田の左ボディでうずくまりそのままダウン、レフェリーが試合を止め福田のKO勝利となった。
担架で運ばれていくノーンビーに対し、敬意を評し深々と挨拶した福田は多くの外国人ムエタイファンに記念撮影を求められ、なかなかその列が途絶えることがなかった。
プロモーターであるウィナイ・ナックシン氏をはじめ、ラジャダムナンスタジアム支配人プライ・パンヤーラックシャナー氏など多くの関係者が福田の快勝に高評価で、9月に地元名古屋で開催予定の「Suk Wanchai MuayThai Super Fight vol.5」で進んでいる福田のビックプロジェクトにGOサインが出た模様。ただし、福田は7月にもラジャダムナンスタジアムでの試合が決まっており、その結果次第では認められない可能性もある。ハイレベルで過酷な生き残り合戦が繰り広げられる本場タイのムエタイで、福田は確固たる地位を築けるかここ数ヶ月の動向が注目される。