BOM 7.3 横浜大さん橋ホール(レポ):吉成名高、膝・肘連打で2R KO勝ちしプロムエタイ協会&WPMF世界王座獲得。魔裟斗氏も祝福
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
中野トイカツ道場
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Shimizu presents BOM 36
2022年7月3日(日) 横浜大さん橋ホール
レポート&写真:井原芳徳
第14試合 メインイベント タイ国プロムエタイ協会フライ級タイトルマッチ&WPMF世界同級王者決定戦 3分5R
×ペットニポン・サックチョロボー[Petniphon Suk.Chorobo](タイ/プロムエタイ協会王者)
○名高・エイワスポーツジム[吉成名高](エイワスポーツジム/挑戦者、BOMフライ級王者、WBCムエタイ・ナイカノムトム・スーパーバンタム級王者、元WBC・IBF・WMCムエタイ世界ミニフライ級王者、元ルンピニー&ラジャダムナン認定ミニフライ級王者)
2R 2’22” TKO (左肘打ち)
※名高が2団体の王者に
この試合は4月24日のBOM大分大会で組まれていたが、ペットニポンが空港での新型コロナウイルスの検査で陽性と判明したため中止となっていた。吉成は同大会で内藤啓人と対戦し2R TKO勝ちしている。ペットニポンは戦績75戦60勝13敗2分。今回はペットニポンが持つタイ国プロムエタイ協会フライ級王座の防衛戦と、石井一成が返上したWPMF世界フライ級王座の決定戦が兼ねて行われる。なお、リングサイド席では魔裟斗氏も試合を見守り、中継の解説席には石井、梅野源治も座る。
今大会のポスターには「ヒジなし?ヒザなし?立ち技最強…笑わせるな!?」というキャッチコピーが大きく中央に載り、大会後半パートの入場式の前のVTRでも、このコピーを吉成ら主要出場選手が次々と読み上げる演出が施された。メインの吉成の試合は、その肘・膝を駆使し、強さを示す内容となる。
両国の国歌斉唱、ワイクルーの後、ゴング。1R、吉成はサウスポーでプレッシャーをかけ、ペットニポンをロープ、コーナーに背負わせる。時折左ミドルを出すが、まだ軽めで攻撃も少な目だ。終了間際には両者組んで、力量を測り合って終える。ジャッジは2者がイーブンだが、1者はやや積極的な吉成につける。記者採点はイーブン。
ムエタイ流儀で本格的に攻め始めるのは2Rから。ペットニポンも時折前に出て、両者とも左右のミドルの応酬を繰り広げる。中盤には両者組んで膝も打ち合う。その中で吉成は左ミドル、ロー、テンカオを的確に当ててじわじわ流れを引き寄せる。するとフィニッシュは突如訪れる。ロープを背負ったペットニポンは右ミドルを吉成に当てるが、お返しに吉成は左のテンカオをペットニポンのボディに突き刺すと、すぐに続けて左肘をクリーンヒット。隙を突かれたペットニポンは前のめりにダウンし、立ちあがったがすぐうずくまり、ノッパデッソーン・レフェリーがストップ。吉成のTKO勝ちとなった。
完勝の吉成は「相手、本当に強くて、バリバリムエタイで活躍しているだけあって、途中までどうなるかわからない展開でした。まだ未熟なので、もっと成長した姿を見せられるよう頑張ります」「YouTubeチャンネル登録お願いします」とアピールした。試合後は魔裟斗氏も吉成を祝福した。
なお、メインの前には石井がリングインし「8月11日のK-1福岡大会からK-1に参戦します。BOMの王者としてムエタイを背負って戦ってきます」と宣言した。
第13試合 セミファイナル ムエサイアム・スーパーミドル級(76.2kg)王者決定戦 3分5R
×柿沼 慶(ポゴナクラブジム/BOM&WMCインターコンチネンタル・スーパーウェルター級王者、元WMC日本ウェルター級王者)
○パンペット・パドゥンチャイウィタヤ(タイ)
4R 1’30” TKO (右肘打ち)
※パンペットが王者に
パンペットはタイのオープンフィンガーグローブ着用ムエタイ大会「ムエ・エクストリーム」の常連選手で戦績は81戦51勝20敗10分。
1R、開始すぐ、柿沼がじわじわ圧力をかけ、左ストレートでダウンを奪い先手を取る。以降はパンペットは持ち直す。2R、パンペットは右ミドルのヒットを増やし、組んでの膝を当て続け攻勢に。柿沼はBOMの常連選手でありながら首相撲に対応できない。
すると3R、パンペットが膝を当て続け、肘もヒット。柿沼はフラフラになり、大成レフェリーは終盤にダウンを宣告する。4R、パンペットは開始すぐに右肘打ちでダウンを奪う。柿沼はここで止めてもいいぐらいのダメージを負っていたが、試合は続行。最後は首相撲のブレイク際にパンペットが右肘を当て、またもダウンを奪ったところでようやくレフェリーがストップ。パンペットが逆転TKO勝ちした。
第12試合 BOMスーパーフェザー級王者決定戦 3分5R
○ボム・ピンサヤーム(タイ/BOMスポーツジム大分/元ルンピニー認定バンタム&スーパーバンタム級王者、元HOOST CUP日本ライト級王者、元MA日本フェザー級王者)
×梅沢武彦(東京町田金子ジム/WMCインターコンチネンタル・スーパーフェザー級王者、元NJKF同級王者)
判定3-0 (シーン48-47/大成49-48/アラビア49-48)
※ピンサヤームが王者に
1R、ピンサヤームが開始間もなく、右ストレートを当ててダウンを奪う。梅沢はダメージは小さい様子で、以降はほぼ五分の状態に。2R以降もピンサヤームが右ロー、ミドル等を当て続け、攻撃をもらっても崩しで寸断するが、梅沢も右ロー、左ミドルを随所で返し渡り合う。すると4R、梅沢の右ローが効き目を発揮し、ピンサヤームは攻撃が減り、梅沢はミドルのヒットも増え優勢に。だが5R、ピンサヤームは崩しとステップワークで梅沢の反撃を封じ、逃げ切る形で判定勝ちした。
第11試合 WPMFインターナショナル・ミドル級王者決定戦 3分5R
△MIKE JOE(BATTLE FIELD/TEAM J.S.A/WMCインターコンチネンタル・ミドル級王者、Bigbangスーパーウェルター級王者)
△喜多村誠(ホライズンキックボクシングジム/元新日本&BOMミドル級王者)
判定0-1 (47-48/48-48/48-48)
※王座は保留
2Rから体格で勝るJOEが圧力をかけて喜多村を長時間コーナーに詰め、左テンカオ、左顔面前蹴り等を当てつつ、パンチの連打で追い詰める場面を度々作り攻勢に。だが3R、喜多村が右ローをコツコツと当てていると効き目を発揮し流れが変わる。4Rも喜多村ペースだったが、5R、JOEが力を振り絞り、パンチ、肘を度々当てて追い詰めて反撃する。
ジャッジの裁定は1者が喜多村を支持したが2者がイーブンでドローに。するとJOEは延長ラウンドでの決着を要求する。BOMの中川夏生代表は延長は無いと説明し、9月23日のBOM大田区総合体育館大会での再戦を提案し、両者も承諾した。
第10試合 WMC日本スーバーバンタム級王者決定戦 3分5R
○上野賢志(薩摩ジム/KPKB&KOSスーパーバンタム級王者)
×TAKAYOSHI(東京町田金子ジム)
判定3-0 (50-46/49-47/49-47)
※上野が王者に
サウスポーの上野が、左ミドル、ストレートを的確に当て続け主導権。ポイントを取り続け判定勝ちした。
第9試合 WMC日本フェザー級王座統一戦 3分5R
×佐野貴信(創心会/王者)※2度目の防衛戦
○大翔[ひろと](ウィラサクレック・フェアテックス荒川/暫定王者)
3R 2’46” TKO (レフェリーストップ:左ストレートによる右目の負傷)
※大翔が正規王者に
佐野と大翔は昨年4月のBOMで対戦し、佐野が2R KO勝ちしている。1R、サウスポーの大翔が、左ミドル、左ストレートを当て続け、佐野に鼻血を出させ主導権。2Rも佐野は圧を強め、右ミドルのヒットを増やして巻き返す。だが3R、大翔が左ストレートを当てていると、佐野は右まぶたを腫らす。佐野はダメージが大きく、大翔のラッシュで簡単に倒れ2度ダウンを宣告されたところでレフェリーがストップ。大翔のTKO勝ちとなった。
第8試合 WMC日本ウェルター級タイトルマッチ 3分5R
×KAZU(蒼天塾/GTジム/王者)
○与儀竜也(真樹ジム沖縄/挑戦者)
2R 1’29” TKO (3ダウン:右フック)
※与儀が王者に
2Rに与儀が右肘でKAZUの額を切り裂き、右フックでダウンを奪う。ドクターチェック後再開したが、与儀の流れは変わらず、引き続き右フックで2ダウンを奪いTKO勝ちした。
第7試合 67kg契約 3分3R(延長1R)
×引藤伸哉(ONE’S GOAL/WMC日本・WPMF日本・ムエサイアムイサーン・ウェルター級王者)
○ブッダルイ・ショウブカイ(タイ/尚武会)※森木一吉(K-Fit-Lab/元KOSウェルター級王者)から変更
判定0-3 (28-29/29-30/28-29)
第6試合 スーパーミドル級(76.2kg) 3分3R
○バス・レンジャージム(タイ/レンジャージム)
×植村真弥(ウィラサクレック・フェアテックス幕張/WMC日本ヘビー級王者、M-1 JAPANライトヘビー級王者)
判定3-0 (29-28/30-29/30-28)
第5試合 WMC日本フライ級王座次期挑戦者決定戦 3分3R(延長1R)
×優心(京都野口ジム/NJKF王者)
○シンイチ・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイ・プロモーション)
4R 判定1-2
3R 判定1-0
第4試合 スーパーフェザー級 3分3R
○パルコ・レンジャージム(RANGER GYM)
×渋谷昂治(東京町田金子ジム)
1R 2’45” TKO
第3試合 61kg契約 3分3R
×虎二郎・FLYSKY GYM(FLYSKY GYM)
○力也(ウィラサクレック・フェアテックス湖北)
1R 1’32” TKO
第2試合 スーパーフェザー級 3分3R
×向井貫太(ウィラサクレック・フェアテックス三ノ輪)
○しょーい(湘南格闘クラブ)
判定0-3
第1試合 女子スーバーバンタム級 2分3R
×NANA☆SE(MSJキックボクシングジム)
○北川 柚(京都野口ジム/ミネルヴァ5位)
判定0-3
オープニングファイト3 55kg契約 3分3R
△タクト・ウォーワンチャイ(ウォーワンチャイ・プロモーション)
△渋江健司(Y’ZD GYM)
判定1-0
オープニングファイト2 61kg契約 3分3R
○拳太(MSJキックボクシングジム)
×仲地宏治(Y’ZD GYM)
判定3-0
オープニングファイト1 女子48kg契約 2分2R(延長1R)
○押川香菜(ウォーワンチャイ・プロモーション)
×岩﨑美穂(YSSジム)
判定3-0