ジャパンキック 5.1 後楽園ホール(レポ):馬渡亮太、佐野貴信を3R KO。北野克樹、モトヤスックからハイで2ダウン奪い判定勝ち
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ジャパンキックボクシング協会「Challenger 5」
2022年5月1日(日)後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第9試合 ダブルメインイベント2 57.5kg契約 3分5R
○馬渡亮太(治政館/WMOインターナショナル・スーパーバンタム級王者、元ジャパンキック&チェンマイスタジアム・バンタム級王者)
×佐野貴信(創心會/WMC日本フェザー級王者)
3R 1’36” KO (右ストレート)
Challengerシリーズは治政館OBの武田幸三氏がプロモートする大会。ラスト3試合の他団体勢との対抗戦の前には入場式が行われ、武田氏がジャパンキック勢に「お前らわかってんな」と檄を飛ばす。
1月の後楽園大会のメインでヨーユットにTKO勝ちした馬渡亮太が、今回もメインに登場。BOMを主戦場とするWMC日本フェザー級王者の佐野貴信を迎え撃った。
1R、馬渡は右ローを度々放つ。佐野はある程度カットしているが、時折両足にもらってしまう。佐野は右フック、右ミドル主体。中盤に首相撲勝負に持ち込もうとするが、馬渡も膝を返し渡り合ったため、佐野はすぐ離れての展開に戻す。
2R、馬渡が執拗に右ローを出し続けると、次第に佐野もカットできる比率が下がり、足の腫れが目立つように。組んでの展開に持ち込むが、やや苦し紛れな感もある。中盤、バッティングで馬渡は左まぶたを切るが、傷は浅く出血はすぐ治まる。
試合は中盤の3Rへ。馬渡はしつこく右ローを当て続ける。佐野は耐え、右フックを返すが、馬渡はひるまない。すると中盤、馬渡は左ハイをヒット。セコンドから「思いっきり蹴ってみろ」との声が飛ぶと、馬渡はガードしたグローブの上ながら左ハイを強打。大きな音に場内もどよめくと、馬渡はその勢いで左右のパンチを連続でクリーンヒットしダウンを奪う。頭から足までダメージの溜まった佐野は立ち上がれず、馬渡のKO勝ちとなった。馬渡は大会MVPも獲得した。
第8試合 ダブルメインイベント1 68kg契約 3分5R
×モトヤスック(治政館/ジャパンキック・ウェルター級王者)
○北野克樹(誠至会/WPMFインターナショナル・WBCムエタイ日本統一・IOCインターコンチネンタル・スーパーライト級王者)
判定0-3 (少46-50/櫻井45-49/椎名45-49)
ジャパンキック・ウェルター級王者のモトヤスックも1月大会に続き出場し、RISEやホーストカップ等でトップ選手との対戦経験豊富な北野克樹と対戦した。
1R、北野が開始すぐから左ハイを当ててモトヤスックを脅かし、ハイ、ミドル、ロー、カーフと散らして的確にヒット。とはいえまだ慎重で、モトヤスックも時折左フックや左ミドルを返し、まだ五分に近い状態を維持する。
2R、北野は右のカーフを当ててから、左ハイをクリーンヒットダウンを奪取。その後も右ハイでモトヤスックをダウンすれすれの倒し方をする等、蹴り技で翻弄する。
3R、北野は首相撲主体の攻めに切り替えつつ、離れれば左ハイを随所で放つ。モトヤスックはハイをブロックし続けるが、あまり印象は良くなく、時折パンチを連打するが、北野をひるませるほどにはならない。
4R、北野は変わらず度々組むが、モトヤスックも膝を返し、ガードの上からでもパンチを当て続けていると、北野は少し息が荒くなる。北野は左ハイを放っても序盤のような力強さは減る。だがモトヤスックもなかなか攻撃をまとめきれない。
すると5R、インターバルで回復した北野は、モトヤスックの前に出てのパンチの連打を突き放してまっすぐ下がらせてから、右ハイを当ててまたもダウンを奪う。ポイント差を広げた北野はタイ人のように、首相撲と前蹴りとフェイントでモトヤスックの反撃を封じ、時間切れに持ち込み判定勝ちした。
第7試合 セミファイナル 62.5kg契約 3分3R
△睦雅[むが](ビクトリージム/ジャパンキック・ライト級1位)
△吉田凛汰朗[りんたろう](VERTEX/NJKFスーパーライト級2位)
判定0-0 (松田29-29/櫻井29-29/少29-29)
1R、ストレート、ロー、組んでの膝の応酬が続き、終盤、吉田の左右のフックが立て続けに当たり、やや優位に。2R、吉田が圧をかけ続け、組む場面は減り、離れてのパンチとローの攻防が続く。吉田のパンチがこのラウンドもやや目立つが、1Rほど強打は出ず、睦雅もフックを返す。
3R、ホームで負けられない睦雅は、序盤から積極的にパンチと肘を放ち挽回。距離が縮まり、吉田もパンチと肘で応戦するが、最後は睦雅が左ハイを当てつつ、右フックを連続で強打し追い詰め終了。結局3Rに睦雅がポイントを五分に戻す形で、ドローに終わった。
第6試合 フェザー級 3分3R
○皆川裕哉(Kick Box/ジャパンキック・フェザー級2位)
×大稚YAMATO(大和ジム/NJKFフェザー級8位)
判定3-0 (和田29-28/松田30-28/少30-27)
1R、皆川が圧をかけ続け、ミドル、ハイ等を当てつつ、首相撲では何発も鋭い膝を当て主導権。2Rも皆川が前に出て、蹴り、膝、左ボディ等を当てる。大稚も時折左フックを返すが、回り続ける状態は変わらない。3R、大稚の左フックのヒットが増え、巻き返したが、皆川は組んでの膝の連打と崩しで挽回し終了。ジャッジの採点はバラついたが皆川が3者から支持され判定勝ちした。
第5試合 ライト級 3分3R
×興之介(治政館/ジャパンキック・ライト級3位)
○棚橋賢二郎(拳心館/NKBライト級1位)
2R 1’29” KO (左フック)
1R、次第に接近戦でパンチを打ち合う場面が増えると、棚橋が右フック主体で時折興之介をふらつかせるが、終盤に興之介も左フックで棚橋をひるませる、スリリングな展開に。
だがダメージが溜まっていたのは興之介のほう。2R、序盤から棚橋がパンチを当てていると、興之介はダウンすれすれのスリップが増える。すると棚橋が左フックをクリーンヒットしダウンを奪取。興之介は立とうとしたがフラつき、棚橋のKO勝ちとなった。
第4試合 ウェルター級 3分3R
×正哉(誠真ジム/ジャパンキック・ウェルター級3位)
○田村大海(拳心館)
1R 2’31” KO (右フック)
開始すぐから正哉が顔面へのパンチを当てつつ、左ボディ、ミドルも絡め、優位に進めていたが、終盤のパンチの打ち合いの展開で、田村の右のカウンターのフックがクリーンヒットし正哉がダウン。さらに田村が右フックでダウンを奪うと、正哉は立ち上がれず、田村の逆転KO勝ちとなった。
第3試合 ウェルター級 3分3R
○鈴木凱斗(Kick Box)
×大将(KIX)
判定3-0 (30-25/30-25/30-25)
第2試合 スーパーフェザー級 3分3R
×布施有弥(KIX)
○和斗(大和ジム)
3R 3’00” TKO
第1試合 フェザー級 3分3R
△石川智崇(Kick Box)
△熊谷大輔(GTジム)
判定0-1 (29-29/29-2929-30)