UFC 3.19 ロンドン(レポ):佐藤天、柔術黒帯ネルソンに寝技で圧倒され判定負けし2連敗
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UFC Fight Night 204 : Volkov vs. Aspinall
2022年3月19日(土/現地時間)英国ロンドン・O2アリーナ
レポート:井原芳徳
第9試合 ウェルター級 5分3R
○グンナー・ネルソン
×佐藤 天[たかし](TRIBE TOKYO MMA/ハードノックス365)
判定3-0 (30-26/30-26/30-26)
佐藤は31歳。パンクラスでの活躍を経て3年前の19年4月からUFCに上がり2勝2敗。20年11月にミゲル・バエザに2R肩固めで一本負けして以来、16カ月ぶりの試合となる。前回の試合でUFCとの契約が終了したが、契約を継続。その間のフロリダでの練習成果を発揮したいところ。
対するネルソンはアイスランド出身で英国在住の33歳。12年から約10年間UFCに上がり続け、UFC 13戦8勝5敗。19年に2連続判定負けして以来2年6カ月ぶりの試合となるが、敗れた相手が現ウェルター級3位のレオン・エドワーズ、2位のギルバート・バーンズで、知名度も高いため、下馬評では圧倒的にネルソンが上だ。今回、ネルソンの相手だったクラウディオ・シウバが負傷欠場し、大会まで2週間を切って佐藤の代役出場が発表された。
1R、佐藤はサウスポーに構え、開始すぐから前に出る。ネルソンは回って距離を取り続け、なかなか攻めなかったが、中盤、一発の胴タックルでテイクダウンに成功。すぐさま中央付近でバックマウントを取り、両足を組んでガッチリと捕獲。ヘンゾ・グレイシーに与えられた柔術黒帯の技術を見せつける。ネルソンは背後から右の鉄槌をコツコツと当てる。佐藤は防戦一方だ。記者採点はネルソン。
2Rも佐藤が前に出て、ネルソンが距離を取る構図。ネルソンは随所で右のストレート、フック等の打撃を性格に叩き込み、このラウンドもタックル一発でテイクダウンに成功する。金網際でハーフバックの状態でコントロールし、じわじわ動いてバックマウントを取ると、最後までキープする。記者採点はネルソン。
3Rも1分過ぎにネルソンがテイクダウンを奪いすぐにバックを取り、鉄槌を当て、裸絞めの機会を伺い続ける。残り1分になると、ネルソンは裸絞めを積極的に狙って首元に手を回そうとする時間が長くなる。佐藤は防戦一方のまま試合を終える。記者採点は10-8でネルソン。合計30-26でネルソン。ジャッジ3者も同じ採点でネルソンを支持し、佐藤は完敗に終わり2連敗となった。試合決定から時間が短く、対策練習はほとんどできなかったと思われるが、それ以前の技術差が如実に出る試合内容だった。
その他の試合結果
第12試合 メインイベント ヘビー級 5分5R
×アレクサンドル・ボルコフ(6位)
○トム・アスピナル(11位)
1R 3’45” アームロック
第11試合 セミメインイベント フェザー級 5分3R
○アーノルド・アレン(7位)
×ダン・フッカー(8位)
1R 2’33” TKO
第10試合 ライト級 5分3R
○パディ・ピンブレット
×カズラ・バーガス
1R 3’49” 裸絞め
第8試合 女子フライ級 5分3R
○モリー・マッキャン
×ルアナ・カロリーナ
3R 1’52” KO (右回転肘打ち)
第7試合 ライト級 5分3R
×ジャイ・ハーバート
○イリア・トプリア(15位)
2R 1’07” KO
第6試合 フェザー級 5分3R
×マイク・グランディ
○マクワン・アミルカーニ
1R 0’57” アナコンダチョーク
第5試合 ヘビー級 5分3R
×シャミル・アブドゥラヒモフ(10位)
○セルゲイ・パブロビッチ
1R 4’04” TKO
第4試合 ライトヘビー級 5分3R
×ニキータ・クリロフ(9位)
○ポール・クレイグ(11位)
1R 3’57” 三角絞め
第3試合 バンタム級 5分3R
○ジャック・ショア
×ティムール・バリエフ
判定3-0(29-28/29-28/29-27)
第2試合 女子ストロー級 5分3R
×コーリー・マッケンナ
○エリース・リード
判定1-2 (27-30/28-29/28-29)
第1試合 フライ級 5分3R
○ムハンマド・モカエフ
×コーディ・ダーデン
1R 0’58” フロントチョーク