KHAOS 5.26 新宿フェイス:和島大海、神保克哉を豪快KOしピケオーのKrush王座挑戦熱望。椿原龍矢・平山迅も勝利し関西が関東に勝ち越し
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KHAOS.5
2018年5月26日(土) 新宿フェイス
レポート&写真:井原芳徳
KHAOSは昨年3月からスタートしたK-1 JAPANグループの新大会で、10月まで4回開催。毎回テーマを決めたマッチメイクを行い、K-1 WORLD GP、Krush、そして既存のフェイス大会とは違ったカラーを打ち出している。
7か月ぶりとなる今大会は前回第4回に続き、関東と関西の対抗戦が行われる。前回は6試合3対3で引き分けている。K-1では12月8日に現体制では初の大阪大会をエディオンアリーナ大阪第一競技場で開催することが決まっており、関西勢にとって絶好のアピール機会にもなる。
なお、KHAOSの階級名称も、Krush同様に5月からK-1に準じる形になっている。
第7試合 KHAOS of WAR ~関東vs関西・5対5全面戦争~ 大将戦 スーパー・ウェルター級(-70kg) 3分3R(延長1R)
×神保克哉(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
○和島大海(月心会チーム侍)
2R 2’32” KO (左フック)
神保と和島は16年7月のKrush.67のオープニングファイトで対戦し、和島が2R KO勝ちしている。20歳の神保はプロ4戦目で初黒星を喫し、21歳の和島はデビュー2連続KO勝ちとなった。
和島は17年1月の4戦目で元Krush同級王者・中島弘貴の相手に抜擢され、判定負けを喫しているが、それ以外の試合は全勝して、9戦8勝(8KO)1敗と、勝った試合は全てKO勝ち。昨年12月のK-1では山崎陽一を左の飛び膝でKOし、インパクトを残した。
神保も和島戦のほかに昨年10月に小西拓槙に判定負けした以外は負け無しで戦績8戦5勝(3KO)2敗1分。今年1月には、和島が勝てなかった中島から勝利をもぎ取った。
現在、K-1ではチンギス・アラゾフ、Krushではジョーダン・ピケオーが頂点に立ち、中島、日菜太、廣野裕ら日本勢が総崩れ状態で、若い神保と和島には将来の打倒海外強豪勢の期待がかかっている。
1R、和島がサウスポーに構え、圧力をかけ、オーソドックスの神保に左インロー、奥ロー、ミドル、ハイ、右フック等を当て、やや手数の多い状況が続く。神保は落ち着いて距離を取りながら右ローを返し続け、終盤のパンチの打ち合いでは右ストレートで少し和島をひるませる。記者採点は10-10。
2R、和島は左の奥足狙いのローをコツコツ当て続けて少しずつ効かせると、中盤過ぎ、神保がロープ際に下がったところで、左の伸びのあるフックを当ててダウンを奪取。神保は立ち上がるが、その後も和島が左フックを当て続け、ダメージを蓄積させる。そして最後は右ジャブを連打した後、左フックをクリーンヒット。神保が伸びたままうつぶせでダウンすると、すぐさま山根レフェリーがストップした。
落ち着いた試合運びでしっかり神保を仕留めた和島は、これで10戦9勝(9KO)1敗に。「これからの日本の70kgは僕が引っ張って行くんで、Krushのタイトルマッチに挑戦させてください」とアピールした。
和島大海 KOシーン リプレイ @AbemaTV で視聴中 https://t.co/IRwZ89FER8 pic.twitter.com/CfpQdL69x9
— K-1/Krush/KHAOS【公式】 (@k1wgp_pr) 2018年5月26日
第6試合 KHAOS of WAR ~関東vs関西・5対5全面戦争~ 副将戦 スーパー・バンタム級(-55kg) 3分3R(延長1R)
×森坂 陸(エスジム)
○椿原龍矢(月心会チーム侍/K-1甲子園’17 -55kg優勝)
判定0-3 (山根28-30/豊永28-30/千葉27-30)
森坂は1月のKrushで亀本勇翔に敗れ、椿原は3月に玖村将史に敗れ、どちらも再浮上を図る上でも大事な試合だ。
1R、椿原が距離を取りながらも、一気に詰めて左右の顔面とボディへのパンチ、左右のミドル等を随所でまとめて好印象。森坂も右ロー、左ミドルを返すが、手数で劣り押され気味だ。記者採点は9-10で椿原。
2R、椿原は左右のローも増やし、顔面とボディへのパンチも当て、軽快に攻め続ける。森坂も右ローを当て、椿原の腿は赤くなるが、森坂のほうがバランスが悪くなってきた。記者採点は9-10で椿原。
3R、椿原は回って距離を取りつつ随所で攻撃を当てるこれまでのファイトを続けるものの、手数は落ち、逆に森坂がしぶとく前に出ながら2Rまでよりも攻撃を増やし、ほとんど五分の状態に戻す。記者採点は10-10。合計28-30で椿原。椿原は最後は失速してしまったものの、逆転の糸口を与えず判定勝ちした。
第5試合 KHAOS of WAR ~関東vs関西・5対5全面戦争~ 中堅戦 ウェルター級(-67.5kg) 3分3R(延長1R)
×小鉄(K-1ジム目黒TEAM TIGER)
○平山 迅(ROYAL KINGS)
2R 3’02” KO (右フック)
小鉄はスーパー・ウェルター級(-70kg)から階級を下げての初戦。1R、平山は左の前蹴りで距離を作りつつ、時折左右のストレートを連打。小鉄は回って平山のパンチをブロックしつつ、左右のローをコツコツと当て続ける。記者採点は10-10。
2Rも平山がしつこく左の前蹴りを小鉄のボディに当て続けていると、小鉄は攻撃を返せなくなる。平山は時折パンチも絡めて主導権を握ると、終了間際、右フックをクリーンヒットし、小鉄をマットに沈めた。小鉄は意識はある程度戻った様子だが目が虚ろで、担架で運ばれた。マイクを持った平山は「12月のK-1、自分がいないと絶対盛り上がりません」とアピールした。
第4試合 KHAOS of WAR ~関東vs関西・5対5全面戦争~ 次鋒戦 ライト級(-62.5kg) 3分3R(延長1R)
○東本央貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
×近藤拳成(大成会館/K-1甲子園’16 -65kg優勝)
3R 3’03” KO (左フック)
1R、サウスポーの東本に対し、残り1分過ぎから近藤が詰めて右ストレート等のパンチのヒットを増やし、右ミドルも当てるが、東本も左ミドルを返し、まだ大差をつけさせず。記者採点は10-10。
2R、近藤が中盤に右ストレート、右テンカオを立て続けに当てて主導権を握るが、終盤は東本も持ち直して左ミドルを返す。記者採点は10-10。
3Rもしばらく東本は蹴り主体だったが、差が無いか劣勢と判断したか?セコンドが「打ち合え」と指示すると、東本はパンチ主体に切り替え打ち合うように。すると少しずつ優勢になり、近藤はクリンチが増え、豊永レフェリーは警告を宣告する。その後も東本がパンチと左ミドルで押し気味に進めていると、クリンチになってブレイクがかり、少し後退した近藤を東本が追いかけ左フックをヒット。近藤はダウンし、立ち上がるも目が虚ろで、レフェリーがストップした。
第3試合 KHAOS of WAR ~関東vs関西・5対5全面戦争~ 先鋒戦 スーパー・バンタム級(-55kg) 3分3R(延長1R)
○林 勇汰(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
×黒田勇斗(陸拳塾)
判定3-0 (太田28-27/西村28-27/山根28-27)
1R、黒田がロー、ミドル、テンカオ等の蹴り技主体、林がパンチ主体で激しく打ち合う。ヒット数は少し黒田が上だが、まだ大差はなく、記者採点は10-10。
2R、黒田がパンチの比重も上げつつ、蹴りもパンチも手数多く当て少し優勢。左フック、左ミドルを強打するが、終盤、右のテンカオを当てた直前、林も右フックを当て、ダブルダウンという珍しい形に。記者採点は8-8。
3R、林が右ローも絡めてパンチを当てていると、少しずつ黒田が失速。中盤以降、林がパンチの連打で追い詰める場面が目立つように。記者採点は10-9で林。計28-27で林。林がダブルダウンをきっかけに流れを変え判定勝ちした。
なお、関東vs関西の対抗戦は関東が2勝した後、関西が3勝し関西の勝ち越しに。関東側の勝った東本と林も関西出身で、総じて関西勢の活躍が光る大会となった。
第2試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
×古田太一(ポルティファミリアジム/90.2kg)
○OD・KEN(ReBORN経堂/92.3kg)
3R 2’10” KO (右フック)
第1試合 ヘビー級 3分3R(延長1R)
×訓 -NORI-(K-1ジム総本部チームペガサス/99.9kg)
○RUI(K-1ジム蒲田チームキングス/91.0kg)
判定0-3 (28-30/29-30/28-30)
プレリミナリーファイト第2試合 女子フライ級(-50kg) 2分3R
×RINA(谷山ジム小田原道場)
○壽美 [ことみ](NEXT LEVEL渋谷)
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
プレリミナリーファイト第1試合 フェザー級(-57.5kg) 3分3R
○小久保裕気(TANG TANG FIGHT CLUB)
×龍斗(K-1 GYM横浜infinity)
判定2-0 (29-28/29-29/29-28)