新日本キック 6.6 後楽園ホール:重森陽太、健太に判定勝ち「新日本に2本目のKNOCK OUTのベルトを持って帰る」。勝次、ブラボ、髙橋亨汰はKO勝ち
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新日本キック「MAGNUM 54」
2021年6月6日(日) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 ダブルメインイベント 62kg契約 3分3R
○重森陽太(伊原道場稲城支部/WKBA世界ライト級王者)
×健太(E.S.G/元WBCムエタイ日本ウェルター級王者、元NJKFウェルター級&スーパーウェルター級王者、元Krushスーパー・ウェルター級(70kg)王者)
判定3-0 (櫻井30-28/少30-28/仲30-28)
重森はベテランの健太を迎え撃つ。最近の健太は2月のNJKFで髙橋一眞に判定勝ちし20カ月ぶりの白星をもぎ取ると、4月のBOMで晃希に2R KO勝ちし、波に乗ってきた感があるが、重森はテクニック勝負で差を示す。
1R、健太が圧力をかけ、重森が回って距離を取る構図で、健太が右ロー、右フックを随所で当てる。健太のヒット数が上回るが、重森も左ミドル、膝を時折返し、はっきりした差はつけさせない。
2Rも健太が前に出るが、健太に攻撃を出させる前に、重森が左右のミドル、左前蹴りをヒットする。中盤には重森が左フックで健太をスリップさせると、圧力をかける側に回る場面も。健太も時折右フック、右ボディを当てるが、ヒットが減り、重森が左ミドル、ジャブを終盤当て好印象を残す。
3R、重森は距離を取り、左の前蹴りを何発も当て続け、健太を突き放す。だが健太はひるまず前に出続けると、中盤からは右フックを随所でヒットし巻き返す。ジャッジは2Rだけでなく3Rもつけた模様で、3者とも30-28で重森の判定勝ちとなった。
完勝の重森は「私は7月(18日)、KNOCK OUTでスアレック選手にリベンジをします。私はこう見えて根に持つタイプなので、リベンジして、新日本キックに(元スーパーバンタム級王者の江幡塁に続く)2本目のKNOCK OUTのベルトを持って帰りたいと思います」と、丁寧な口調ながらもしっかり自己主張した。
第9試合 スペシャルメインイベント 64kg契約 3分3R
○勝次(藤本ジム/WKBA世界スーパーライト級王者)
×剣夜(SHINE沖縄/元TENKAICHIスーパーライト級王者)
3R 2’24” TKO (コーナーストップ:パンチ連打)
4月大会に続き、勝次、重森陽太、リカルド・ブラボ、髙橋亨汰の新日本所属の王者勢が揃い踏み。重森以外に対しては、沖縄が拠点のTENKAICHIの新旧王者・ランカーが彼らに挑む構図の3試合が組まれた。
1R、勝次が圧力をかけ続け、右ロー、右ストレートを随所で当て、主導権を握るが、中盤から剣夜も左右のミドル、右ストレート等を返すようになり挽回する。2Rも勝次が圧をかけるが、剣夜はしっかりパンチ、ミドルを返し続け、なかなか勝次に完全にペースを握らせない。
だが3R、勝次が序盤から左ボディを効かせると、次第にパンチ、ローのヒットを増やし、左の奥ロー、左の縦肘もヒット。剣夜は苦笑いを浮かべ始めると、勝次はパンチの連打からの右ローのコンビネーションを決め、接近戦で左フックをクリーンヒットしダウンを奪う。
勝次はパンチラッシュで剣夜を追い詰め、最後はコーナーに詰めてサンドバッグ状態にしたところで、剣夜陣営がタオルを投入した。
しっかりチャンスをものにしKO勝ちした勝次は「明日は(新日本キック並びに伊原道場の)伊原(信一)会長の70歳の誕生日なので、KOで飾れてうれしいです。もっと新日本の選手、強くなって、大きな団体にしたいです。大きな興行、いずれしたいです」とアピールした。
第7試合 ダブルメインイベント 70kg契約 3分3R
○リカルド・ブラボ(アルゼンチン/伊原道場アルゼンチン支部/新日本ウェルター級王者)
×杉原新也(ワイルドシーサー前橋/TENKAICHIウェルター級3位)
1R 2’43” TKO (ドクターストップ:右肘打ちによる眉間のカット)
1R、序盤からブラボが圧力をかけ、右ロー、右ストレート等を当て続ける。左ボディフックは重みがあり、杉原は耐えたものの、ブラボが右肘で眉間を切り裂き、ドクターチェックが入る。再開後すぐ、ブラボは一気にパンチをまとめてダウンを奪う。杉原の出血が激しくなり、ドクターストップがかかり、ブラボのTKO勝ちとなった。
第6試合 セミファイナル 62.5kg契約 3分3R
○髙橋亨汰(伊原道場本部/新日本ライト級王者)
×リュウイチ(フリー/TENKAICHIスーパーライト級王者)
2R 1’47” KO (右フック)
前回4月大会で重森に判定負けしたリュウイチは髙橋と対戦した。髙橋がレベルの違いを見せつける内容に。1R、両者サウスポーに構え、髙橋が左のミドル、ロー、カーフキック、ハイ等を当て続け優勢。
2R、左ハイを効かせ、左肘でダウンを奪うと、最後は右フックで2ダウン目を奪ったところでレフェリーがストップした。
また、この試合の前には、7月18日のRISE大阪大会でのRISE DEAD OR ALIVE -53kgトーナメント一回戦(風音と対戦)を控えた江幡睦(伊原道場/WKBA世界バンタム級王者)がリングイン。「伊原道場を背負って戦います、まず、7月大阪で勝って、キックボクシングを盛り上げたいです」と宣言した。最後は明日誕生日の伊原会長を祝福した。
第5試合 フェザー級(肘無し・膝無し) 3分2R
×中村哲生(伊原道場本部)
○新保基英(OGUNI GYM)
2R 1’05” KO (3ダウン:パンチ連打)
第4試合 58kg契約 3分3R
○瀬川 琉(伊原道場稲城支部)
×TAKAYUKI(REV/元NJKFスーパーバンタム級王者)※大輔(TRASH/NJKFフェザー級2位)から変更
判定3-0 (30-27/30-26/30-27)
TAKAYUKIはNJKF時代に金子貴幸の名前で戦い、5月9日のINNOVATION千葉大会での試合からリングネームに改め、2R TKO勝ちしている。大輔の欠場で急遽代役出場した。前回はスーパーバンタム級だったが、今回はフェザー級相当の58kg契約での試合に。なお、この変更について新日本から事前にアナウンスは無かった。
1R、瀬川がサウスポーに構え、終盤に左ストレート、左膝をまとめ好印象。2Rも左ボディ、ストレートを当て続け、終盤に左フックでダウンを奪う。3Rも左肘で切りつつ、左ストレート、膝を当て続け圧倒し判定勝ちした。
第3試合 フェザー級 3分2R
×木下竜輔(伊原道場本部)
○松山和弘(ReBORN経堂)
判定0-2 (18-20/19-20/19-19)
第2試合 ミネルヴァ 49kg契約 2分3R
×オンドラム(伊原道場本部)
○紗耶香(格闘技スタジオBLOOM)
判定0-3 (29-30/28-29/28-30)
※オンドラムが計量オーバーで罰金
第1試合 ジュニア 女子45kg契約 2分2R
×曽我さくら(クロスポイント大泉/NJKF EXPLOSION女子クラス43kg級王者、K-1ジュニアBクラス女子45kg優勝 )
○堀田優月(闘神塾/KOS 40kg級王者、K-GATE 35kg級王者)
判定0-2 (19-20/19-19/19-20)