UFC 3.27 ラスベガス:進化したフランシス・ガヌー、ミオシッチに2R KO勝ちでリベンジしヘビー級の頂点に
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UFC 260: Miocic vs. Ngannou 2
2021年3月27日(土/現地時間)米国ネバダ州ラスベガス/UFC APEX
レポート:井原芳徳
第10試合 メインイベント ヘビー級タイトルマッチ 5分5ラウンド
×スティーペ・ミオシッチ(王者)※2度目の防衛戦
○フランシス・ガヌー(1位)
2R 0’52” KO (左フック)
※ガヌーが王者に
ミオシッチはここ3試合連続でダニエル・コーミエと対戦。18年7月にコーミエがミオシッチからベルトを奪ったが、コーミエは19年8月のリターンマッチ、20年8月の初防衛戦と共に勝利した。このミオシッチとの3連戦の前、18年1月の前王者時代に防衛戦で戦った相手がガヌーだった。
当時のガヌーはアルロフスキー、オーフレイムら相手に6連続フィニッシュ勝利し、飛ぶ鳥を落とす勢いで、UFC無敗だったが、最初に土をつけたのがミオシッチ。ガヌーは続くデリック・ルイス戦でも判定負けし、壁にぶつかったものの、それ以降は18年11月のブレイズ戦から始まり、ヴェラスケス、ドス・サントス、ホーゼンストライクをいずれも1分前後でパンチで粉砕。因縁のミオシッチとのリベンジマッチに辿り着いた。
両者の3年前の初対決はミオシッチの5R判定勝ち。今回もガヌーの豪打をミオシッチがいかに封じて、グラウンドで押さえ込めるかが鍵となる。だががガヌーも3年間で破壊力・グラウンドの対応力・駆け引き能力・スタミナの全てにおいて進化しており、今回はその進化を示す内容に。
計量体重はミオシッチが106.14kg(234ポンド)、ガヌーが119.30kg(263ポンド)。1R、体格で勝るガヌーがプレッシャーをかけ、時折右フックを当てる。ミオシッチはガヌーの右フックに合わせて片足タックルを仕掛けるが、ガヌーはがぶって切り、ミオシッチの背後に素早く回り込むと、パウンドを連打し追い詰める。ミオシッチは脱出してスタンドに戻す。中盤、ガヌーは左ハイを当てるが、以降はお見合いが続く。ガヌーもスタミナを意識し、1ポイントを取ることを優先し、まだ慎重か。記者採点はガヌー。
すると2R、ガヌーが近距離で右のカーフキックを当てると、ミオシッチは圧をかけ返し、左フックを当てる。だがガヌーが前に出返すと、後退したミオシッチに、右ストレートからの左ストレートをクリーンヒットし、ミオシッチの腰が落ちる。ミオシッチはすぐ立つと、パンチが交錯し、ガヌーもミオシッチの右フックをもらう。だが、ここぞとばかりに前に出たミオシッチに、ガヌーがカウンターの左フックをクリーンヒット。ミオシッチは腰から崩れ落ち、すぐさまレフェリーがストップ。ガヌーがクレバーさも身に着け、圧巻のKO勝ちでリベンジとヘビー級王座獲得を果たした。
第9試合 セミメインイベント ウェルター級 5分3R
×タイロン・ウッドリー(7位、元王者)
○ビセンテ・ルーケ(10位)
1R 3’56” ダースチョーク
第8試合 バンタム級 5分3R
○ショーン・オマリー
×トーマス・アルメイダ
3R 3’52” KO (左ストレート→グラウンドパンチ)
第7試合 女子フライ級 5分3R
×ジリアン・ロバートソン
○ミランダ・マーベリック
判定3-0 (30-27/30-27/29-28)
第6試合 ライト級 5分3R
○ジェイミー・ムラーキー
×カーマ・ワーシー
1R 0’46” KO
第5試合 ライトヘビー級 5分3R
○アロンゾ・メニフィールド
×ファビオ・シェラント
1R 1’11” 肩固め
※シェラントは計量0.5ポンドオーバー
第4試合 ウェルター級マッチ
×ジャレッド・グッデン
○アブバカル・ヌルマゴメドフ
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第3試合 ライトヘビー級 5分3R
×モデスタス・ブカウスカス
○ミハル・オレクシェイチュク
判定1-2 (29-28/28-29/28-29)
第2試合 フェザー級 5分3R
×シェーン・ヤング
○オマール・モラレス・フェレール
判定0-3 (27-30/27-30/27-30)
第1試合 ミドル級 5分3R
○マルク・アンドレ・バリオー
×アブー・アツァイター
3R 4’56” TKO