RISE 2.23 後楽園ホール:スーパーフライ級王者・大﨑一貴、WBCムエタイ王者の一航との接戦制す。風音、復帰戦で初参戦のHIROYUKIを撃破
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
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RISE 146
2021年2月23日(火/祝) 後楽園ホール
レポート&写真:井原芳徳
第8試合 メインイベント スーパーフライ級(53kg)(ノンタイトル戦) 3分3R(延長1R)
○大﨑一貴(OISHI GYM/RISEスーパーフライ級王者)
×一航(新興ムエタイジム/WBCムエタイ日本統一バンタム級王者)
判定2-0 (大沢29-28/長瀬29-29/豊永30-28)
大﨑兄弟の兄・一貴は昨年2月からRISEに参戦し、風音(かざね)、政所仁を撃破後、9月には田丸辰から左フックでダウンを奪って判定勝ちし王座奪取。前回11月の試合では、シュートボクシング日本バンタム級王者の川上叶をボディ打ちで苦しめ判定勝ちした。
近年、RISEはWorld Seriesで大箱に進出し、2月28日にも横浜アリーナで年間最大のイベント「RISE ELDORADO」を開催する。一方、後楽園のナンバーシリーズで、一貴は3試合連続でメインイベントに登場しており、「RISEナンバーシリーズのエース」となりつつある。
1R、お互いほとんどステップせずやや前傾姿勢で、一貴は左ボディを随所で強打し、右アッパーもヒット。一航は右ミドル、ローを返すが、やや攻撃が少ない。
2R、一航は右ミドルの蹴り数を上げる。一貴は右のカーフキックを中盤に連打するが、まだ一航はひるまない。終盤、一貴が左ボディ、右フックで圧をかけ攻めるが、一航も右ミドルを返し続けて一歩も引かない。
3R、一貴は右のカーフキック、膝裏のロー、一航は右ミドルを蹴り合う展開。一貴は左の脇のあたりが内出血で赤くなる。パンチも交錯し、お互い一歩も引かないまま終了する。
記者採点は30-30。各ラウンド僅差でどちらかにつけようか悩む展開だったがイーブンとした。ジャッジは一貴のパンチとロー、一航のミドルの評価比重で差がついた模様で、採点がばらついたが、ジャッジ2者が一貴を支持し、一貴の判定勝ちとなった。
一貴は「メインを締めたかったんですけど、一航選手は打たれ強くて、今までやった選手で一番蹴りが重かったです。その選手に勝ったので、53kgのトーナメントに出れるよう練習し、優勝してベルトを取ります」とアピールした。バックステージでのインタビューで一貴は「右ミドルが重くて、なかなかパンチを返せなかったです。肘は結構痛いですね。肩は腫れてますけど痛くないです」と試合を振り返った。
第7試合 セミファイナル スーパーフライ級(53kg) 3分3R(延長1R)
×HIROYUKI(RIKIX/元新日本バンタム級&フライ級王者)
○風音(TEAM TEPPEN/RISEスーパーフライ級4位)
判定0-3 (小川28-30/豊永28-30/佐藤28-30)
セミファイナルも53kgのスーパーフライ級の試合で、TEAM TEPPENの風音が昨年2月に一貴に敗れて以来、怪我の手術を経て1年ぶりに復帰。対するHIROYUKIはRISE初参戦で、新日本キックの元バンタム級&フライ級王者。昨年1月にRIKIXに移籍後、練習量を増やし、天才的なセンスにより磨きをかけている。
1R、HIROYUKIは序盤から右のカーフキックを当て、その後も右ミドルを強打。風音も次第に距離を詰めて右のフックを随所でお返しし、まだ差はつけさせない。
2R、風音は打ち合いで右を狙うが、逆に打ち合いでHIROYUKIが右フックを効かせ、顔面狙いの右の前蹴りにもつなげて好印象を残す。だが終盤の打ち合いで、風音も次第に右フックを当てるようになると、少し下がったHIROYUKIの右ストレートのカウンターで右ストレートを当ててダウンを奪う。
3R、HIROYUKIは逆転を狙って手数蹴り数を上げるが、なかなかクリーンヒットにつながらず。パンチの打ち合いが再三繰り広げられ、相打ちになる場面もあったが、一歩も引かないまま終了。結局、風音が2Rに奪ったダウンのポイントで差をつけ判定勝ちした。
復帰戦を白星で飾った風音は、マイクを持つと「いやあ、これっすね。勝つ瞬間を待ちに待ったというか。感謝しかないです。勝って結果を残すことで返させてもらいます」と感慨深げに話した。
試合後のインタビューで風音は「勝たないと口だけ金髪男になってしまうんで、やっとスタートラインに立てた感じです」と話し、メインの一貴の試合の感想を聞かれると「バタバタしていて見ていないんですけど、強いんでしょうね。ただ、地味やろなって。絶対俺が盛り上げる自信があるんで、さっさと(主力が)変わらないとなって感じですね」とコメントした。
RISEの伊藤隆代表は「53kgのトーナメントに向けて手応えを感じました。大﨑(一貴)は王者2人に勝ったので当確です。風音はもう1試合見たいです。HIROYUKIと一航は負けたけど良かったのでまた出て欲しいです。53kgのトーナメントの他の選手はオファーしている選手もいますし、4名のうち半分は決まっています。(田丸)辰の復帰も待っています。今後の大会でセレクションしたいです」と話した。
第6試合 バンタム級(55kg) 3分3R(延長1R)
○良星(Team Bull/RISEバンタム級2位、元Bigbangスーパーバンタム級王者)※平井道場より所属変更
×内藤啓人(BELLWOOD FIGHT TEAM/シュートボクシング日本バンタム級4位)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
1R、双方とも右のカーフキックを打ちつつ、蹴り主体の攻防。良星は右フックも度々振り回すが、大振りで少し動きが硬いようにも見える。それでも中盤過ぎ、良星が右ハイで内藤をひるませ、連打をまとめ好印象を作る。
2Rも序盤の良星が右ハイで内藤をひるませたが、中盤以降のカーフの蹴り合いで、少しバランスを崩し印象を悪くする。
だが3R、序盤の良星の右のカーフキックが効き目を発揮し、内藤はひるんで後退。良星がコーナーに詰めてのパンチ連打でスタンディングダウンを奪う。その後は内藤はサウスポーに切り替え、お互いパンチを振り回し続け終了し、良星が判定勝ちした。
第5試合 スーパーフェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
×竹内皇貴(チームドラゴン/RISE 4位)
○石月祐作(KAGAYAKI/RISE 5位、DBS・KROSS×OVER王者)
2R 2’54” KO (パンチ連打)
1R、石月が圧力をかけ、サウスポーの竹内が回り、お互いボディ狙い主体の攻防。竹内は左ミドル、石月はボディブローで攻める。2R、竹内の左ミドルの蹴り数が少し増えてきたが、中盤、石月の左フックで竹内がダウン。その後も石月がパンチで攻め続け、最後はコーナーに詰めての連打でマットに沈めた。
第4試合 ライト級(63kg) 3分3R
△山畑雄摩(心将塾/DEEP☆KICK -63kg王者、NJKFライト級1位)
△大石健作(TEAM TEPPEN/DEEP☆KICK -63kg 4位)
判定1-1 (30-29/29-29/29-30)
第3試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R
×周 葉(TARGET SHIBUYA)
○都筑海杜[かいと](キックボクシングジム3K/and lab/極真会館関西総本部グランドチャンピオン決定戦2016高校1年生男子軽量級優勝)
1R 1’52” KO (左ハイキック)
第2試合 ライト級(63kg) 3分3R
久保田有哉(TARGET)
藤井重綺(トイカツ道場)
判定0-3 (26-30/25-30/25-30)
第1試合 スーパーフライ級(53kg) 3分3R
×穂波 楓(JOKER GYM)
○梅本彪司(TEAM TEPPEN/JAPAN CUP 2019 -55kg級優勝・大会MVP)
判定0-3 (27-30/26-30/26-30)