九州プロキック 2.14 アクロス福岡:政所仁、日畑達也に3R KO勝ちしWBKF世界スーパーフライ級王者に
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KPKB実行委員会「九州プロキックボクシングvol.2」
2021年2月14日(日)福岡・アクロス福岡イベントホール
記事提供:KPKB実行委員会
第10試合 メインイベント WBKF世界スーパーフライ級王座決定戦 3分5R延長1R
×日畑達也(FKD fighting sports gym/WKBA日本&KOSスーパーフライ級王者)51.7kg
KO 3R1分22秒
○政所 仁(魁塾/RISEスーパーフライ級2位、J-NETWORKフライ級王者)51.9kg
※政所がWBKF世界スーパーフライ級王者に
日畑は昨年2月に新日本キックのリングで行われたWKBA日本スーパーフライ級王座決定戦で元日本フライ級王者・泰史を1RKOで破りチャンピオンに輝いた。戦績は41戦20勝(9KO)16敗5分。対する政所は破壊力のあるパンチの持ち主。前戦では判定勝ちを収めている。戦績は19戦11勝(2KO)8敗。どちらが世界のベルトを巻くのか。
1R、オーソドックスに構える政所は右ローを集中打。サウスポーの日畑は左ローで距離を探り、左ストレートをクリーンヒット。日畑は左ハイ、左ストレート、さらに左ミドルで政所を突き離すなど手数を増やして徐々にペースを握る。
2R、圧力を強める政所に、日畑は左インロー、左ミドルと蹴り主体の攻めでなかなか政所を入り込ませない。左ストレートを被弾した政所は真っすぐに下がってしまい印象は悪い。終盤には、政所が右ストレート、バックブロー。冷静に見切る日畑も左ロー、左ストレートを当て返して一歩も譲らない展開となった。
3R、左ストレートの日畑に、強引に距離を詰める政所が右ストレートから連打。そして右ハイで日畑からダウンを奪う。一気に乱打戦を仕掛けた政所は2度目のダウンを奪取。立ち上がる日畑だったが、ふらつくように倒れるとレフェリーがストップ。敵地で世界のタイトルを巻いた政所は「どうもはじめまして。僕はこのベルトを巻けたのは応援してくれる皆さんのおかげです。日畑選手はめちゃくちゃ強かったのでまた再戦できればいいなと思います。コロナの時期なので予防をしっかりして帰って下さい」とあいさつした。
第9試合 KPKB初代スーパーライト級王座決定戦 3分3R延長1R
○康弘(ゴリラジム)63.2kg
KO 1R2分14秒
×関 幸一郎(Elephas)63.4kg
※松尾がKPKB初代スーパーライト級王者に
康弘は大和65kg王者の肩書を引っ提げて昨年11月にREBELS初出場。鈴木千裕に敗れはしたものの、会場を沸かせた。戦績は8戦4勝(3KO)4敗。リマッチを熱望しており、ここで九州2本目のベルトを引っ提げてアピールするか。対する熊本の雄、関はトーナメントで勝ち上がり今回のチャンスを得た。戦績は24戦8勝(1KO)14敗2分。念願のタイトル奪取なるか。
1R、右ローからパンチ連打につなぐ関に、両腕ガードで前進する康弘が右ストレートでダウンを奪う。立ち上がる関に、カウンターの右フックを浴びせた康弘が2度目のダウンを奪う。なおも立ち上がって打ち合いに持ち込む関に、康弘は左ジャブを突き刺して右ストレートを何度もヒット。
ダメージを誤魔化すようにしがみつく関に康弘が左フック。関が倒れたところでレフェリーがストップし、康弘がKO勝ち。ベルトを巻いた康弘は「知っている選手なのでやり辛さはありましたが、試合なので思いっきり行かせてもらいました。ゴリラジムの康弘、知らない人は覚えて帰って下さい。これから全国の強いやつを片っ端からやっつけていきます。もっと強くなります!」とあいさつした。
第8試合 KPKB初代フェザー級王座決定戦 3分3R延長1R
○銀次(Next零)57.1kg
KO 2R2分45秒
×鮫島 力(種子島道場)57.0kg
※銀次がKPKB初代フェザー級王者に
銀次は前戦で破壊力満点ファイトを繰り広げ、大翔KICK57.5kg王者に輝いた。現在TENKAICHIフェザー級王座と合わせて2冠王。戦績は19戦14勝(5KO)3敗2分。対する鮫島は、第2代&第4代のPRINCEREVOLUTION-58kg王者。前戦では同王座防衛戦で勝利している。戦績は27戦15勝(7KO)12敗。チャンピオン同士の一戦で勝利するのはどちらか。
1R、左ミドルの鮫島に、銀次は右ロー。ボディブロー連打で鮫島の動きを止めた銀次は一気にまとめるが、鮫島は耐える。終盤には銀次が右ストレートから回転の速い連打で仕掛ける。
2R、左フックを当てた銀次はバックスピン、右ストレートと次々と攻撃を当て流れを避けると、飛びヒザ。右ハイでダウンを奪った銀次は左右の連打、左ハイ、右ハイでKO狙いへ。何とか立った状態の鮫島に、銀次は飛びヒザからパンチラッシュを仕掛けたところでレフェリーがストップした。
KO勝ちした銀次は「これで自分は九州のベルトを3つ獲れたので、そろそろ関東に殴り込みしたいと思うのでぜひよろしくお願いします。あと、自分の仲間だった子がバイクで亡くなりました。めちゃくちゃ強くて若くこれからの選手だったのに亡くなってしまって、今後はその子の分の想いを背負って戦うので応援よろしくお願いします」とあいさつした。
第7試合 KPKB初代スーパーバンタム級王座決定戦 3分3R延長1R
×Gang-G(ゴリラジム)55.2kg
延長判定1-2 ※9-10、9-10、10-9
〇上野賢志(薩摩ジム)
※本戦は0-1(29-29、29-29、28-29)55.2kg
※上野がKPKB初代スーパーバンタム級王者に
Gang-Gは手数が多く無尽蔵のスタミナを持つファイターで戦績は13戦7勝(1KO)4敗2分。常に好戦的なファイトを仕掛け、大和KICK55kgタイトルを保持する。対する上野はサウスポーのテクニシャンでここ一番の技を秘めている。戦績は12戦7勝(3KO)4敗1分。
1R、遠い間合いじゃらGang-Gが左右ロー。長身の上野は遠い間合いから前蹴り、左ストレートを繰り出す。中央で構える上野に、Gang-Gは横に動き回り込みながらローを出してチャンスを伺う。
2R、左ローを当てながら飛び込むGang-Gに、上野はリーチ差を活かしたワンツー、テンカオで下がらせ、接近戦を許さない。Gang-Gは左右に動きながらコーナーを背にする上野にパンチをまとめたいが決定打はない。
3R、右ローから左右フックで詰めたい上野だが捉えきれず。本戦はドローとなり、延長戦へ。疲れを見せるGang-Gに、上のがパンチ連打でGang-Gを棒立ちにさせる。最後もまでGang-Gは前に突っ込みようにパンチを振るうが、上野は左ジャブ、右ストレートを当てていく。両者は最後まで打ち合いを見せ判定へ。
僅差で勝利した上野は「今日は鹿児島から来ました。自分は21歳からキックを始めて持病もあり入院して試合ができない期間もあり辛い時期もありました。もう30歳なのでチャンスはあまり来ないと思うので、今日は気持ちで戦いました。結果を出せて本当に良かったです。上に行けると思うのでまだまだ頑張ります」と涙ながらにアピールした。
第6試合 KPKB初代ヘビー級王座決定戦 3分3R延長1R
○丸山公豊(宮田ジム)119.0kg
KO 1R2分49秒
×森 謙太(秀心塾)111.0kg
※丸山がKPKB初代ヘビー級王者に
丸山は熊本で開催されている「激突」の初代ヘビー級王者。現在10戦10勝(6KO)と無敗記録を更新している。対する森は九州を代表するヘビー級選手で29戦17勝(9KO)10敗2分。
1R、森がワンツー、右ローと積極的に仕掛ける中、圧力をかける丸山は落ち着いた様子で距離を詰めていき、左インロー。コーナーに詰めた丸山は左フックからの右ストレートを浴びせてダウンを奪う。
立ち上がった森に、追加の右ストレートをクリーンヒットさせた丸山がKO勝ちした。秒殺KO勝利でベルトを巻いた丸山は「無事にKOで勝てて良かったです。ここで満足せず、次は強い相手が待ってるそうなのでしっかりそこも食って世界の頂を目指して頑張ります」とアピールした。
第5試合 KPKB初代スーパーウェルター級王座決定戦 3分3R延長1R
×絢太(CUC)69.6kg
KO 2R57秒
○幸輝(インタージム)69.7kg
※幸輝がKPKB初代スーパーウェルター級王者に
絢太はパンチでのKO勝ちが多いが蹴り技を得意とし、戦績は18戦12勝(8KO)6敗。対する幸輝は185㎝の好戦的なオーソドックススタイルで10戦6勝(2KO)4敗の戦績を持つ。現在TENKAICHIでウェルター級1位にランクインしている。
1R、幸輝は強烈な右ミドルをヒットさせて絢太を下がらせ一気にパンチをまとめる。凌いだ絢太も連打を返していくが、左ミドルからパンチ連打につなげる幸輝の爆発的な攻撃の前に押されてしまう。2R、一気に仕掛けた幸輝はワンツーでダウンを奪う。立ち上がる絢太に飛びヒザでダウンを追加した幸輝はパンチ連打をお見舞いし3度目のダウンを奪ってKO勝ち。マイクを握った幸輝は「初代チャンピオンになり、色んな大会に出てベルトの価値を高めていきたいと思います」とアピールした。
第4試合 KPKB初代ライト級王座決定戦 3分3R延長1R
×西本竜也(ダイアタイガージム)60.8kg
判定0-3 ※三者とも28-30
〇貞松宏隆(マタハリジム)60.8kg
※貞松がKPKB初代ライト級王者に
西本は空手をベースにしたファイトスタイルで蹴り技を得意とし、5戦3勝(3KO)1敗1分の戦績。対する貞松も幼少から空手に打ち込み戦績は3戦2勝(1KO)1敗。昨年11月にはK-1福岡大会に出場し、敗れはしたが高評価を得た。
1R、内回し蹴り、バックスピンキック、左ミドルといった華麗な足技を見せる西本はパンチも積極的に振るう。冷静にブロックする貞松は右ミドルを返す。
2R、圧力をかける貞松に、西本は左ミドル。一気に距離を詰める貞松は右ストレートをヒットさせ西本を棒立ちにさせる場面を作り優勢を印象付けた。
3R、巻き返しを狙う西本は回転系の足技を駆使するが、パンチの回転力で上回る貞松がワンツーをヒットさせて西林は鼻血を出す。劣勢の西本は回転蹴り、パンチで前に出るが、貞松もパンチを的確に返して逆襲を許さない。
判定3-0で勝利しベルトを巻いた貞松は「私は昨年11月3日にK-1福岡大会でKO負けして悔しい想いをしました。そしてこういう大きなチャンスをくださり、ありがとうございました。こうやって皆さんの前で死ぬ気で頑張って試合ができて良かったです。九州のキックボクシングを盛り上げていけるように頑張ります」とアピールした。
第3試合/KPKB初代バンタム級王座決定戦 3分3R延長1R
〇西林翔平(K-1ジム福岡)53.3kg
判定2-0 ※30-30、30-28、30-29
×臣龍(KIZUNA田川本部道場)53.2kg
※西林がKPKB初代バンタム級王者に
西林は俊敏な動きと目の良さが印象的な選手で戦績は2戦2敗。対する臣龍は距離感とスピードが定評で4戦3勝(2KO)1敗の戦績を持つ。今後の九州の軽量級を背負っていく2人の戦いとなった。
1Rからスピードある攻防を繰り広げる両者。西林は右ローからワンツー、臣龍はほぼパンチのみ攻撃で打ち合いにも応戦し一歩も退かない。
2Rもパンチ主体の臣龍に、西林はヒザ蹴り、接近戦を仕掛けて打ち合いを呼び込む。お互い激しく打ち合ったところで2Rが終了。
3R、距離を取って左フックの臣龍は徐々に手数が減る。ガンガン前に出る西林は右ローをテンポよく当て削っていく。足にダメージを感じさせる臣龍に、最後まで右ローを当てた西林が判定で勝利しベルトを獲得した。
マイクを握った西林は「プロ初勝利でチャンピオンになりました。こんな選手はなかなかいないと思います。連敗中の僕に九州のタイトルマッチという大きなチャンスをいただきありがとうございます。サポートしてくれた皆さんに感謝しています。僕はこれからK-1で活躍していきたいので、西林翔平を覚えていて下さい」とあいさつした。
第2試合/KPKB初代ミドル級王座決定戦 3分3R延長1R
〇堤徹(SWTK)72.5kg
判定3-0 ※30-29、30-27、30-28
×ロペス薩摩(薩摩ジム)72.0kg
※堤がKPKB初代ミドル級王者に
空手ベースの堤は7戦3勝2敗2分。対するロペスは昭和のキックボクシングを体現したいというベテランファイターで45戦30勝(14KO)13敗2分の戦績を持つ。
1Rから堤が右ローからパンチ連打でロペスを下がらせる。ガードを固めるロペスは左ミドル、左ストレートで反撃の糸口を掴みたいが堤の連打が上回る。
2R、堤がパンチで連打でコーナーに追い込む場面を作り優勢を印象付ける。ロペスは左ストレートを強振するが決定打はない。
3R、細かいパンチ連打を見せる堤に、ロペスはガードを固めながら左ロー、左ストレートで突進するも、堤に押し負けてしまう。最後まで手数の落ちない堤が前に出続け判定勝ち。ベルトを巻いた堤は「今日は大変な状況の中に試合を組んでいただきありがたいと思ってリングに立ちました。久々の試合で気持ちを前面に出せず悔いが残ったので、もっと練習して強くなって試合をしたいと思います」とマイクアピールした。
第1試合 KPKB初代ウェルター級王座決定戦 3分3R延長1R
〇宮森 聡(ダイアタイガージム)66.2kg
判定3-0 ※30-28、30-28、30-27
×手嶋道男(インタージム)65.9kg
※宮森がKPKB初代ウェルター級王者に
宮森は前PRINCEREVOLUTION67kg王者で戦績は9戦5勝(3KO)2敗2分。対する手嶋は6戦6勝(4KO)の無敗ファイター。
1R、左右ローを出しながら圧力をかける宮森は、終盤に右ストレートでダウンを奪う。2R、ローを多く出す宮森に、手嶋も左ロー、左ストレートを返すが下がってしまう展開に。
3R、飛び込みながらの左アッパー、右ローと次々と攻撃を当てる宮森に、手嶋は下がりながらも左ロー、打ち合いにも応戦するがペースを握れない。最後まで宮森がKO狙いで前に出続け試合終了。
ダウンを奪った宮森が判定勝ちでタイトルを獲得した。マイクを握った宮森は「手嶋選手は強かったので怖さがあり、なかなか手が出せずしょっぱい試合になりました。第4試合に同門の西本竜也が出場します。彼は強いし、面白い試合をするので楽しみにして下さい。めちゃイケメンです」とアピールした。
オープニングファイト KPKBスーパーウェルター級王座次期挑戦者決定戦 3分3R延長1R
○栗原 陵(MSKC)68.9kg
KO 2R2分19秒
×竜一(BLAED.)66.7kg
※栗原が次期挑戦権を獲得
2戦1敗1分の栗原と、今回がプロデビュー戦の竜一のタイトル挑戦権を懸けた一戦。
1R、お互いにローで探り合う展開。終盤には栗原が左ミドルを連発させるが、まだ差はない。
2Rに竜一がパンチで詰めるが、これを凌いだ栗原がカーフキック二連打でダウン奪取。さらにカーフキックでダウンを追加した栗原はガムシャラに突っ込んでくる竜一を強引に倒すと、もはや足を効かされた竜一は立ち上がれず。
KO勝ちし次期挑戦権を獲得した栗原は「YouTubeしているのでチャンネル登録お願いします。最近ベルトを買おうと思っているのですが、なかなかいいのが見つからないので次のタイトルマッチでベルトを獲ろうと思います」とアピールした。