ONE Championship 10.30 シンガポール:若松佑弥、1年ぶり試合は1R右フック一撃でKO勝ち「野性に帰って、ただ敵を狩るだけ」
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ONE Championship「ONE: INSIDE THE MATRIX II」
2020年10月30日(金)(11月6日放送)シンガポール・インドアスタジアム
レポート:井原芳徳 Photos by ONE Championship
第3試合 MMA フライ級 5分3R
×キム・キュサン(韓国)
○若松佑弥(TRIBE TOKYO M.M.A/4位)
1R 1’46 KO (右フック)
ONE Championshipはコロナ禍を経て、7月31日からタイの首都バンコクで大会を再開。これまでシンガポールやタイ在住の澤田龍人、秋元皓貴、Little Tigerらが出場していた。10月30日から再開したONEの本拠地・シンガポールでの大会には、日本在住の選手も続々登場し、ONE MMAフライ級4位の若松佑弥が放送ではその先陣を切る。
若松はONE参戦後、ダニー・キンガド、デメトリアス・ジョンソンと強豪相手に連敗したが、昨年8月のマニラ大会で元王者のジェヘ・ユスターキオを1R KO。10月の両国国技館大会でキム・デファンに判定勝ちし、それから約1年ぶりの試合となる。
対するキム・キュサンはMMA 10勝3敗で、11月5日に28歳になる。過去にHEATに上がり、春日井寒天たけしに1R裸絞めで一本負け。現在はONE直轄のイヴォルブMMAに所属し、昨年5月からONEに上がり、ユスターキオに判定負けしたが、11月には藤沢彰博に1R KO勝ちした。
若松はインタビューで「自分の持った野性的なパワーで1Rから倒しに行こうと思うので、今までと違う戦い方が見られると思います。楽しみにしてください」と話していたが、まさにその通りの試合に。
1R、長身のキュサンが中央付近から圧をかけ、若松は回って距離を取り、お互い左ジャブを当てる。中盤、キュサンが右ローを一発当てるが、若松は回って追撃を避ける。キュサンは圧力をかけ続けたが、キュサンが右フックを振ろうとすると、若松は右のショートフックを素早くキュサンのアゴにクリーンヒット。キュサンは意識を失って倒れ、若松が見事一撃でKO勝ちした。
フライ級ランキング4位の若松佑弥🇯🇵
韓国のキム・キュサンを圧倒し、1ラウンドKO
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勝利者インタビューで若松は「1年間、試合できなくて、自分が強くなったのか自問自答していました。最後、一発いいの当てましたけど、キム選手も気合が入っていて、いいのをもらいました。KOできてうれしいです」とコメント。今後の展望について聞かれると「リース・マクラーレン選手にKO勝ちして、タイトルマッチに挑みたいです」と話し、10月9日のバンコク大会で1R KO勝ちしたフライ級ランカーのマクラーレンを具体的なターゲットに挙げた。
若松の試合後のインタビューがONEから届いている。
(1年ぶりの試合が終わって率直な感想を)単純にやっと試合が出来たことが凄く嬉しかった。さらに、勝つことが出来て嬉しいと言うよりも“生き残った” とホッとしております。
(KOは想定していた?)はい。やはり僕は僕の戦いをしないといけないし、格闘技という概念に囚われたらダメだと思います。野性に帰って、ただ敵を狩るだけだと思い、単純に殴って倒すと考えていました。色々想定して練習していましたが、最後は簡潔に持っていけました。
(次はマクラーレンの名前を挙げました)ONEの中でトップの選手であることと、この間の試合で無敗の選手をKOしていて強いと思ったからです。この強い人間をみんなの前で倒したいと思い名前を出しました。
(実際にキムと対峙してみて)気持ちの強い選手で、打たれ強いと想定してきましたが、対峙した時も打ち合う気満々で来たので想定内ではありましたが、思っていたより気合いが入っていたので、気持ちの良い選手だと思いました。
(ゲームプランは?)どの局面でも圧倒してやろうと思って、勝つパターンを何通りも考えていました。 相手が出てきたときの事も想定していたし、1番の理想はジャブを突いて、触らせないで勝つことを想定していました。
(コロナの状況での渡航で、これまでとは違った経験になったかと思います)この経験は人生で2度ないと思う大会で、普段試合するよりもいくつも色んな事があり、とても良い経験になりました。PCR検査や、隔離で部屋から出られないこと、コロナに絶対に感染しないように配慮するなど、僕の中では、今までで1番、色々考えさせられた試合でした。
(最後にファンの方へメッセージを)本当に皆んなの支えで生きて行けています。僕の試合で少しでも皆んなが頑張ろう、とか思ってくれたらそれで良いと思います。いつも応援ありがとうございます。
第5試合 MMA ONEウェルター級チャンピオンシップ 5分5R
○キャムラン・アバゾフ(キルギス/王者)
×ジェームズ・ナカシマ(米国/挑戦者)
4R 3’27” TKO
※アバゾフが防衛
アバゾフは昨年5月、ONE初戦だった岡見勇信をKOし、10月、ゼバスチャン・カデスタムに判定勝ちし王座奪取して以来の試合。挑戦者のナカシマは米国のLFAで王座獲得後、2年前からONEに上がり、昨年8月の岡見戦までONEで3連勝し、プロ12戦全勝だ。
1R~2Rはスタンド勝負。1R、ナカシマはタックルを切られ続けるが、随所でサウスポーからの左ミドル、左フックを当て好印象。2R、アバゾフがタックルを出すようになり、中盤に片足タックルから抱えて倒しかけるが、ナカシマはすり抜けてスタンドに戻す。打撃戦でもアバゾフが右アッパー、ミドルを返すように。
3Rはグラウンド勝負。ナカシマが序盤にタックルで倒し、サイド、ハーフと動きながら上をキープ。アバゾフは下から脇や首を抱え、ナカシマにパウンドを打たせない。終盤、ナカシマがサイドを取り、マウントを狙うが、アバゾフはトップに戻す。
4Rもナカシマが押し込んで倒そうとするが、アバゾフは防御し突き放す。ナカシマはその後もタックルを仕掛けるが、アバゾフは切って距離を取り続ける。すると中盤、ナカシマの足へのタックルに合わせ、アバゾフが右の膝蹴りを顔面にクリーンヒット。ひるんで下がるナカシマに対し、アバゾフは突進して右アッパー、右膝、右ハイ等を当て続け、最後は押し倒すと、足にしがみつくナカシマに右アッパーを連打し、ナカシマが意識朦朧としたところでレフェリーがストップ。アバゾフが見事TKO勝ちで王座防衛に成功した。
キャムラン・アバゾフ🇰🇬4RKO勝利でタイトル防衛!
ジェームズ・ナカシマを迎えて臨んだ
ONEウェルター級世界タイトルマッチ
見事なノックアウトでアバゾフが初防衛を果たしました#InsideTheMatrix2 #WeAreONE #ONEChampionship #格闘技 pic.twitter.com/oldEmTthHD— ONECHAMPJP (@ONECHAMPJP) November 6, 2020
第4試合 MMA ONEライト級王座挑戦者決定戦 5分3R
○ティモフィ・ナシューヒン(オランダ/3位)
×ピーター・バウシュト(ロシア/4位)
判定3-0
第2試合 MMA フライ級 5分3R
○エコ・ロニ・サプトラ(インドネシア)
×ラモン・ゴンザレス(フィリピン)
1R 4’07” 裸絞め
第1試合 MMA 女子アトム級 5分3R
×プリシラ・ヘルタティ・ルンバン・ガオール(インドネシア)
○メン・ボー(中国/2位)
1R 1’26” KO (右ストレート)