パンクラス 11.10 新木場スタジオコースト:瀧澤謙太、修斗ランカー石井逸人を3R飛び膝KO
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2019年11月10日(日) 東京・新木場スタジオコースト
レポート&写真:井原芳徳
第9試合 メインイベント バンタム級 5分3R
○瀧澤謙太(EXFIGHT/3位)※リバーサルジム東京スタンドアウトから所属変更
×石井逸人(TRIBE TOKYO M.M.A/修斗フライ級世界2位)
3R 1’59” TKO (レフェリーストップ:右飛び膝蹴り)
パンクラスと修斗は今年に入ってからONE Championshipと提携し、9月1日のRoad to ONE新木場スタジオコースト大会で両団体の対抗戦6試合が組まれたが、修斗の6戦全勝に終わった。この中で石井はパンクラス側の古間木崇宏に1R裸絞めで一本勝ち。今度はパンクラスの大会に乗り込み、上位ランカーの瀧澤との一戦が用意された。10月13日のONE両国大会では両団体の王者対決4試合が組まれ、2勝2敗の五分に。ランカー対決でさらに因縁が続く。
石井は戦績13勝2敗1分で、2年前には前田吉朗にも判定勝ちしており、実力者揃いの修斗バンタム級を彩る選手の一人。瀧澤は3月のパンクラスでハファエル・シウバのバンタム級王座に挑戦したが、1R裸絞めで一本負け。6月の試合も対戦相手のメディカルでの失格で直前に中止となっており、今年最後の試合で連続する無念を晴らすことに。
1R、瀧澤がプレッシャーをかけ、左右のロー、右バックスピンキック、左ボディストレート、左アッパーを随所で当てて好印象。中盤過ぎの石井のタックルも切る。石井はひるまないが、攻撃が少ない。ジャッジ3者も記者採点も瀧澤。
2Rも瀧澤がバックスピンキック、左ボディ、左ローを効かせ、石井を追い詰める。中盤過ぎ、石井のタックルを瀧澤が潰し、パウンドと肘のラッシュで追い詰める。最後はスタンドに戻ってからも瀧澤が三日月蹴り等を当て、主導権を維持する。ジャッジ3者も記者採点も瀧澤。
3R、瀧澤は少し疲れが見え、動きが落ち、石井は左右のフック、左ハイを積極的に出す。だが石井の右フックに、瀧澤が右フックのカウンターを合わせてひるませると、再び石井が右フックを振るったところに、飛び膝蹴りをクリーンヒット。石井がダウンすると、すぐさま梅田レフェリーがストップした。
完勝の瀧澤は「明日もまた生きるぞ。バンタム級、日本、盛り上がっているんで、強い奴、どんどん倒して行って、日本を盛り上げたいと思います」とアピールした。
第8試合 ストロー級(53.5kgキャッチウェイト) 5分3R
×八田 亮(ストライプルオハナ/3位、元ZST王者)
○曹 竜也(闘心/4位)
3R 4’34” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
※曹が計量53.5kgで1.3kg(約3ポンド)オーバー
八田は昨年11月にアンソニー・ドゥにTKO負けして以来の参戦。曹は4月の北方との王座挑戦者決定戦で判定負けして以来の試合。
1R、両者サウスポーでのお見合いの後、八田がタックルで倒し、すぐマウントを奪うが、曹は背中を向けてから八田を落としてリバースに成功する。だが八田が下から仕掛けを続けて、曹は攻めあぐね、スタンドに戻す。八田は時折パンチを当て、終盤、タックルを仕掛けるが、曹は切って上になって終える。ジャッジ3名とも八田を支持する。
2Rも八田がタックルを仕掛けるが、曹が潰し、リバース狙いの動きも封じ、ハーフをキープし、時折パウンドを当てる。終盤、スタンドに戻り、八田が組み付いて倒そうとするが、曹が潰す。ジャッジ3者とも曹を支持する。曹は体重が重い分、パワーで優っているようだ。
3Rも曹が八田のタックルを潰して上になり、度々パウンドをまとめて、裸絞めも狙って追い詰める。最後は終盤、パンチの連打でダウンさせ、パウンドをまとめて八田の動きが止まったところで梅木レフェリーがストップした。勝ったものの、計量オーバーの曹に笑顔は無かった。
第7試合 女子アトム級 5分3R
○沙弥子(リバーサルジム横浜グランドスラム)※マルワジム横浜から所属変更
×ホン・イェリン[Hong Yerin](韓国/DK GYM)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
GRACHANで活躍した沙弥子がパンクラスに初参戦した。日本体育大学出身の柔道三段でMMAプロ戦績は4勝1敗。イェリンは17歳で、キック4勝3敗、MMAはアマで5戦経験し、今回がプロデビュー戦。
1R、沙弥子がテイクダウンを奪い、ハーフ、サイドと動き、トップに戻る。時折パウンド、肘を当てる。終盤、イェリンが腕十字を仕掛けるが、沙弥子は防御する。
2R、イェリンがバックハンドブロー、右ストレートを当てるが、沙弥子は押し込んで倒す。スタンドに戻る。その後もパンチの打ち合いが繰り返されるが、その都度、沙弥子がしっかりテイクダウンを奪って好印象を残す。
3R、打ち合いで被弾した沙弥子だが、タックルで倒して上に。もがくイェリンを押さえてパウンドを随所で当て続け、このラウンドも取り判定勝ちした。なお、沙弥子には、5万円の国際戦WINボーナスがパンクラスから支給される。
第6試合 バンタム級 5分3R
×大橋悠一(P’s LAB大泉/6位、2018年ネオブラッド・トーナメント同級優勝)
○ユ・スヨン[Yoo Sooyoung](韓国/ボン柔術)
1R 0’13” TKO (レフェリーストップ:右ストレート)
スヨンはMMA戦績5勝1敗の23歳。1R開始すぐ、圧力を一気にかけて、金網に大橋を詰め、右ストレートでダウンさせると、すぐ立った大橋にパンチを連打し、右ストレートでマットに沈めた。層の厚いパンクラス・バンタム級で今後の活躍が楽しみだ。
第5試合 ストロー級 5分3R
×井島裕彰(GUTSMAN/5位)
○アダム・アントリン(米国/アメリカン・キックボクシング・アカデミー/Antdawgs MMA/7位)
2R 0’33” フロントチョーク
井島は昨年、北方と曹に連敗し、約1年ぶりの試合。アントリンは6月大会でパンクラスに初参戦し、前山哲兵にTKO勝ちしている。
1R、アントリンが先に上になるが、すぐ井島がスタンドに戻す。中盤、井島が蹴り足をつかんで倒し、ハーフで押さえ続ける。残り20秒にアントリンが返す。
2R、井島が序盤からタックルで倒すが、アントリンは金網を背にしながらギロチンを極めると、井島は脱出できないまま落ち、アントリンが一本勝ちした。パンクラス2連勝のアントリンは「次はタイトルに挑戦したいです」とアピールした。
第4試合 フェザー級 5分3R
○田中半蔵(FUN’S/10位)
×コンバ王子(HMC JAPAN/14位、元ハワイX-1王者)
判定2-1 (山崎29-28/太田28-29/荒牧29-28)
第3試合 ライト級 5分3R
×岸本泰昭(総合格闘技道場コブラ会/10位)
○松岡嵩志 (パンクラスイズム横浜)
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)
第2試合 フライ級 5分3R
×中村龍之(ロータス世田谷/9位)
○杉山廣平(SPLASH)
判定0-3 (28-29/28-29/27-29)
第1試合 ミドル級 3分3R
○中村勇太(T-Rex Jiu-Jitsu Academy/ウェルター級6位)
×一慶(フリー)
判定2-1 (28-29/29-28/29-28)
◆プレリミナリー
第3試合 バンタム級 3分3R
×田代悠生(パラエストラ千葉)
○力也(KRAZY BEE)
1R 0’40” フロントチョーク
第2試合 フェザー級 3分3R
○加藤泰貴(RODEO STYLE)
×平田純一(AACC×SPIDER)
判定3-0 (30-27/30-27/30-27)
第1試合 バンタム級 3分3R
×大谷啓元(パンクラスイズム横浜)
○林 駿平(和術慧舟會HEARTS)
判定0-3 (28-29/28-29/28-29)