K-1 KRUSH 11.8 後楽園ホール:元ボクサー佐々木洵樹、キック3戦目で王座獲得。KO勝ちの朝久泰央「最強を証明します」
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K-1 KRUSH FIGHT.107
2019年11月8日(金) 後楽園ホール
レポート:井原芳徳
第9試合 メインイベント K-1 KRUSH FIGHTバンタム級(53kg)タイトルマッチ 3分3R(延長1R)
×晃貴(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/王者)※2度目の防衛戦
○佐々木洵樹(POWER OF DREAM/挑戦者、プロボクシング元東洋太平洋フェザー級13位・元日本7位)
判定0-3 (28-30/28-30/28-29)
※佐々木が王者に
晃貴は4月に隼也ウィラサクレックに判定勝ちして以来2度目の防衛戦。6月のK-1スーパー・バンタム級世界最強決定トーナメントでサンベル・ババヤンに判定負けして以来の試合となる。佐々木はプロボクシングの名門・帝拳ジム出身で09年にデビューし戦績23戦19勝(7KO)4敗。今年2月にキックデビューし、林勇汰に判定勝ち。1月に晃貴と王座を争い延長判定負けした萩原秀斗を6月の2戦目でKOし、キック3戦目で王座挑戦権を獲得した。
1R、サウスポーの佐々木が細かくステップし、リーチも活かして右ジャブで距離を取り、左ストレート、左ミドルを当てる。晃貴は圧力をかけ続け、右のインローを当てる。まだ均衡状態だ。
2R、佐々木が右ジャブを突いて晃貴を下がらせ、左ストレート、左テンカオを連続にヒットする。晃貴は負けじとじわじわと前に詰めてきたが、佐々木は右ジャブで距離を取ってから、晃貴が左の前蹴りを振った直後に左ストレートを当ててダウンを奪う。佐々木はパンチラッシュで詰め、落ち着いた後もボディ打ち、左テンカオを的確に決め続け主導権を維持する。
3R、晃貴は挽回を狙い前に出るが、佐々木は軽快にステップしつつ、右ジャブ、右前蹴りで距離を取る。それでも晃貴は前に出て、時折パンチを叩き込み、終盤には右のインローで佐々木をひるませる。最後は佐々木も前に出てパンチを増やして晃貴の反撃を封じて試合終了。佐々木が2Rのダウン分のポイントで差を付け判定勝ちし、ベルトを巻いた。
第8試合 セミファイナル スーパー・フェザー級(60kg) 3分3R(延長1R)
○朝久泰央(朝久道場)
×西元也史(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
2R 2’21” KO (左三日月蹴り)
朝久兄弟の弟・泰央は今年2月にレオナ・ペタスに判定負けしたが、その後は5月に山本直樹に、8月に横山朋哉に判定勝ちしている。西元は京都出身でホーストカップを主戦場とし、京賀塾の先輩・山崎秀晃のいる神奈川のKRESTに今年移籍。9月のKRUSH初戦で友尊をKOしているが、KRUSHで経験豊富な泰央が圧倒することに。
1R、泰央が左インロー、右ローを着実に当て、カウンターの左フックを合わせる。スイッチも絡めながら、左テンカオ、右の顔面狙いの前蹴りも当て、主導権を維持する。
2Rも泰央が左インロー、左顔面狙いの前蹴り、右の前蹴り、右フックと、左右の蹴りとパンチを自在にヒット。スイッチも繰り返し、途切れず動き続ける。中盤に左ミドルを効かせ、終盤、右の顔面狙いの前蹴りをクリーンヒット。西元はひるんで組み付き、ブレイクの直後、泰央が左の三日月蹴りを当てると、西元がダウン。西元がうずくまったまま立ち上がれず、泰央のKO勝ちとなった。
泰央は「来月(レオナと直樹の)タイトルマッチがありますけど、次、俺しかいないでしょ。今、K-1以外にも他団体も盛り上がっていますけど、俺はK-1含め、他の団体含め、最強を証明します」とアピールした。
第7試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
×クォン・ギソプ[Kwon Gi Seop](韓国/IBジム/大韓キックボクシング協会-65kg級&-67kg級王者)
○寺島 輝(TANG TANG FIGHT CLUB)
判定1-2 (28-29/29-28/28-29)
第6試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
×佐野天馬(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST/Bigbang王者)
○新美貴士(名古屋JKファクトリー)
判定0-2 (28-29/29-29/28-29)
※佐野が計量900gオーバー。佐野は10オンス、新美は8オンスのグローブハンデ。佐野は1R減点1、ファイトマネー20%減額
第5試合 フェザー級(57.5kg) 3分3R(延長1R)
○鷹大(ウィラサクレック・フェアテックス西川口/元WMC世界スーパーバンタム級王者)
×森坂 陸(エスジム)
判定2-0 (29-29/30-29/30-29)
第4試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○蓮實 光(パラエストラ栃木)
×関川和将(DTS GYM)
判定3-0 (30-24/30-24/30-24)
※1R右ストレートで関川に1ダウン。2R右フックで関川に1ダウン。3R右ストレートで関川に1ダウン
第3試合 ライト級(62.5kg) 3分3R(延長1R)
○龍華(K-1ジム総本部チームペガサス/K-1甲子園2019 -65kg優勝)
×迅也(北斗会館浅科道場)
判定3-0 (29-28/29-28/29-27)
※1R右フックで迅也に1ダウン
第2試合 女子アトム級(45kg) 2’3R(延長1R)
×MOE(若獅子会館)
○山田真子(KINGS/元J-GIRLSアトム級王者、元プロボクシングWBO女子世界ミニフライ級王者)
4R 判定1-2 (9-10/10-9/9-10)
3R 判定0-1 (29-30/29-29/30-30)
第1試合 スーパー・ライト級(65kg) 3分3R(延長1R)
○泰斗(LEOPARD GYM)※チーム泰斗から所属変更
×斉藤雄太(K-1ジム五反田チームキングス)
1R 2’46” KO (3ダウン:右ストレート)
プレリミナリーファイト第3試合 女子アトム級(45kg) 2’3R
×チャン・リー(ROCK ON)
○優(北斗会館押上道場)※福原優 改め。K-1 GYM EBISU FREE HAWKから所属変更
判定0-3 (28-30/28-30/29-30)
プレリミナリーファイト第2試合 ウェルター級(67.5kg) 3分3R
○寧仁太・アリ(K-1ジム総本部チームペガサス)
×マーク・バード・ジェイムス[Mark Bird James](英国/K-1五反田チームキングス/第8回K-1アマチュア全日本大会 チャレンジAクラス -70kg優勝)
3R 0’33” KO (右フック)
プレリミナリーファイト第1試合 バンタム級(53kg) 3分3R
×倉田永輝(K-1 GYM SAGAMI-ONO KREST)
○高橋享祐(戦-IKUSA-GYM)
判定1-2 (30-29/29-30/29-30)