ムエタイ 9.29 ラジャダムナン:佐賀の古村匡平&光兄弟が揃って勝利
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2019年9月29日、佐賀県より、古村匡平(ふるむらきょうへい)、古村光(ふるむらひかる)の兄弟が、ラジャダムナンスタジアム、スックチューチャルンムエタイに参戦した。両者は兄弟であり、2018年に実父の古村秀樹氏が佐賀県みやき町にオープンさせたFURUMURA-GYMに所属する。それぞれ40戦程度のアマチュア戦績があるが兄、匡平はプロ戦績13戦12勝6KO、弟の光は2戦1勝の戦績がある。今後は、国内とタイを並行して闘ってゆくという。(記事提供:早田寛 Photo & Text Hiroshi Soda)
2019年9月29日(日)
ラジャダムナンスタジアム
第4試合140P
キョウヘイ・フルムラジム(古村匡平)
VS
グルキアット。ジャルンムアン
(勝者:古村匡平 判定勝利)
対戦相手のグルキアットはナコンパトム出身の17歳、30戦の戦績がある。
試合は初回はゆっくりとた間合いで始まり、互いの攻撃が交差したのは2ラウンドから。
グルキアットの右ミドルに対し、匡平も右ミドルを返す。
この両者のミドルキックがスピード満点で場内にどよめきが走るが、匡平はここから右ストレーパンチに繋いだ。
ガードが薄くなったグルキアットの顔面に、匡平の右ストレートが直撃。この瞬間、一瞬グルキアットの動きが止まる。
3ラウンド、匡平はこれまでのミドルに加えローキックも多用した。そして返しのパンチも忘れなかった。
このラウンドまでは若干匡平有利であったものの、場内掛け率は互角(イーブン)であり、勝敗は第4ラウンド以降の攻勢で決まるだろう。
第4ラウンド、グルキアットは匡平の何気ない軽いローキックを食らった拍子に、前のめりにスリップしてしまう。
足が効き踏ん張れなかったようだ。レフリーはダウンを取らなかったが、ここで足が効いたことをばらしてしまい、匡平は、ここからローとパンチに重点を置く。上下のコンビネーションが冴え、あと一発ローキックが当たれば、グルキアットは倒れこむのではないか、というとっころだったが、4ラウンド終了ゴング。
最終5ラウンド、グルキアットは捨て身になって、蹴りから膝、肘の距離に接近してくるも、匡平は右ローとミドルで距離を取る。
攻め込めばKOできたかもしれないが、セコンド陣からの指示通り、距離を取る。匡平陣営は安全に勝つ戦法を選んだわけだ。
試合は3、4ラウンドと蹴りのヒット数を生みペースを握った匡平が勝利した。
初のラジャダムナン参戦という事だったが、初回からの落ち着いた動きは、陣営に安心感を与えるほどのものだった。
出す技もしっかりとした技でスピード、タイミング、ともにムエタイで闘ってゆけるものだった。
また首相撲の距離でもしっかりと膝合戦に対応できた。
今後も定期的にタイで闘うという事だが、今後が楽しみだ。
古村匡平より勝利の声が届いている。
「今回、初めてのラジャダムナンに出場できて、倒しこそできませんでしたが、感覚をつかむ良い経験になりました。
これまで指導してくださった方々、ありがとうございました。」
第10試合122P
ヒカル・フルムラジム(古村光)
VS
チャート・ソー、プラソープショーク
(勝者:古村光 1RTKO勝利)
これまでプロ2戦を経験したという光だが、ラジャダムナンでどのような動きを見せるのか。
対戦相手のチャートはサムットパカン県出身18歳30戦の戦績があるという。
試合は初回、サウスポーからの右ジャブで距離を取り、右ストレート、右フックを決めると、チャートが顔をそむけた。
光はそこにハイキックを決め、続けて右フックを当てると、チャートはダウン。レフリーはカウントエイトで試合を止めた。
ラジャダムナン初参戦で初回TKO勝利を決めた。
せっかくのラジャダムナン初戦なので、本人にしてみれば判定までじっくりと闘ってみたかったという気持ちも大きかった様だが、初回で右パンチ強打を決め、そこからダウン奪取に繋ぐまでのハイキックや右フックの一連の流れは素早く、タイ関係者からも評価されるべく試合内容であった。
今回初回TKO勝利という事で試合時間が短かったため、ラジャダムナンの関係者らは、古村光の闘い方を査定することは難しかったかもしれないが、次回の参戦では、大きくレベルアップした相手との対戦となるだろう。
古村光より勝利の声が届いている
「今回は1ラウンド目で倒してしまい、試合を楽しめなかったので次戦は5ラウンドフルに闘って勝ってみたいです。こういう結果が出せたのも、これまで切っ掛けをいただいたり、お世話になった皆様のおかげだと思い、今後も頑張っていきます。」