UFC 8.31 中国:ジャン・ウェイリー、アジア人初のUFC王者に。魅津希、UFC初戦は判定勝ち
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UFC Fight Night 157 (ESPN+ 15) : Andrade vs. Zhang
2019年8月31日(土)中国広東省深圳:ユニバーシアード・スポーツセンター
レポート:井原芳徳
第11試合 メインイベント UFC女子ストロー級タイトルマッチ 5分3R
×ジェシカ・アンドラージ(王者)
○ジャン・ウェイリー(6位)
1R 0’42” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
アンラージは5月にローズ・ナマユナスを下して王座獲得し今回が初防衛戦。ウェイリーは中国のクンルンファイトの元MMAストロー級王者。13年12月のKrushで佐々木仁子に判定負けし、16年8月にはクンルンとREBELSの合同興行で来日し、藤野恵実にTKO勝ちしている。昨年からUFCに上がり、ジェシカ・アギラー、ティーシャ・トーレスら相手に3連勝し、地元での王座挑戦という大チャンスをものにする。
試合は開始すぐから一気に動く。1R、圧力をかけるアンドラージに対し、ウェイリーは右に周りながら左のインローを連打する。そして左のジャブからの右ストレートを当てて、アンドラージをひるませる。アンドラージはそれでも前に出て来るが、ウェイリーが左と右のパンチを立て続けに当てると、アンドラージは前のめりでひるむ。するとウェイリーは首相撲で捕まえながら左右の膝とパンチを連打する。アンドラージが真っすぐに後退すると、ウェイリーは追いかけながらパンチを連打して倒し、最後は無防備なアンドラージにパウンドを連打したところでレフェリーがストップした。
ウェイリーの圧巻の秒殺に、地元中国の観客は立ち上がっての大歓声。中国人に留まらず、アジア人初のUFC王座獲得という快挙をウェイリーが成し遂げた。
第10試合 セミメインイベント ウェルター級 5分3R
○リー・ジンリャン
×エリゼウ・ザレスキ・ドス・サントス(14位)
3R 4’51” TKO (レフェリーストップ:グラウンドパンチ)
第9試合 フライ級 5分3R
○カイ・カラ・フランス(10位)
×マーク・デ・ラ・ロサ
判定3-0 (30–27/30–27/29–28)
第8試合 ウェルター級 5分3R
○ソン・ケナン
×デリック・クランツ
判定3-0 (29–28/29–28/29–28)
第7試合 女子フライ級 5分3R
×ウー・ヤナン[Wu Yanan]
○魅津希(セラ・ロンゴ・ファイト・チーム/元DEEP JEWELSストロー級王者)
判定1-2 (28–29/29–28/28-29)
魅津希は昨年夏から米国に渡り、11月にインヴィクタで勝利して以来の試合で、UFCには初参戦。ルアナ・カロリーナの負傷欠場でチャンスが巡って来た。対するヤナンは中国の大会で活躍後、17年からUFCに上がり1勝1敗の選手だ。計量でヤナンは3ポンド(約1.3kg)オーバーし、ファイトマネーの30%を魅津希にペナルティとして支払う。本来、魅津希はストロー級のため、より不利な戦いとなる。
1R、魅津希が細かく動いてプレッシャーをかけ続け、時折詰めて右フックを放つ。ヤナンも時折パンチとローを返し、数では勝るものの、的確さでは劣り、回って逃げている印象が強い。記者採点は魅津希。
2R、魅津希が組み付いて足を掛けて倒そうとするが、体が低くなると、ヤナンがギロチンで捕まえて金網に押し込む。魅津希はギロチンを外し、離れると、1R同様に圧力をかけ続け、右のパンチを主体にしつつ、左肘も当てる。記者採点は魅津希。
3Rも同様の構図で、ヤナンはタックルを仕掛けるが、魅津希は切る。ヤナンもようやく前に出て、右ストレートや左ミドルを返すように。ヤナンのパンチが一発当たると中国の観客は大きくどよめく。魅津希は終盤、ヒット数で劣ってしまう。記者採点はヤナン。合計29-28で魅津希。ジャッジは割れたが、2者が魅津希を支持し、UFC初戦を白星で飾った。魅津希は「母も日本から来てくれて、1年ぶりに再会できたので、勝てて良かったです」と勝利を喜んだ。
第6試合 ミドル級 5分3R
×パク・ジョンヨン
○アンソニー・ヘルナンデス
2R 4’39” アナコンダチョーク
第5試合 バンタム級 5分3R
○ス・ムダルジ
×アンドレ・スーカムタス
判定3-0 (30–26/30–26/30–25)
第4試合 ライトヘビー級 5分3R
○チョン・ダウン
×カディ・イブラギモフ
3R 2’00” ニンジャチョーク
第3試合 ライト級 5分3R
○ダミル・イスマグロフ
×ティアゴ・モイゼス
判定3-0 (30–26/30–27/30–27)
第2試合 バンタム級 5分3R
○アラテン・ヘイリ
×ダナー・バットゲレル
判定3-0 (29–27/29–27/29–27)
第1試合 女子バンタム級 5分3R
○ラーラ・プロコピオ
×カロル・ロサ
判定2-1 (28–29/30–27/29–28)