AbemaTV「那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円」“浪速のインテリボクサー”藤崎美樹と“戦う放送作家”大井洋一が天心挑戦権獲得
MARTIAL WORLD PRESENTS GYM VILLAGE
センチャイムエタイジム錦糸町
最強のムエタイで最高の“美Body”を目指す!初心者の方、女性の方、大歓迎。見学無料!
AbemaTV「令和初日『那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円』挑戦者決定トーナメント」
2019年5月1日(水/祝)新宿フェイス
レポート&写真:井原芳徳
AbemaTVの3周年記念企画「那須川天心にボクシングで勝ったら1000万円」での那須川天心への挑戦者2名を決定するトーナメントが行われた(※番組のアーカイブはAbemaTVで視聴できる)。「勝ったら1000万円」シリーズは亀田興毅、亀田大毅、朝青龍で行われ今回は第4弾。約3,500名の応募者から、東京と大阪での面接やスパーリングなどの審査を通過した8名が、4名ずつ「ボクシング経験者トーナメント」と「異種格闘技トーナメント」に分かれ戦い、各トーナメントで優勝した2名が天心に挑戦できる。
試合は一般的なプロボクシングのルールをベースする。時間は2分3R。通常の8オンスよりも大きい14オンスグローブ、ヘッドギアを着用する、アマチュアに近いスタイル。レフェリーは元東洋太平洋バンタム級2位・熟山竜一氏、ジャッジは元WBA世界スーパーフェザー級王者・内山高志氏、元WBC世界ライトフライ級王者・木村悠氏、元日本ライト級&スーパーライト級1位・諸岡正明氏が務めた。
ボクシング経験者トーナメント
一回戦
×戎岡淳一(元WBCライトフライ級世界ランカー・38歳)
○村井勇希(元日本バンタム級1位・40歳)
判定
一回戦
×テーパリット・ジョウジム(タイ/元WBA世界スーパーフライ級王者・30歳)
○藤崎美樹[よしき](同志社大ボクシング部出身、関西学生リーグ2009 MVP・29歳)
判定1-2 (28-29/29-28/27-30)
決勝
×村井勇希
○藤崎美樹
判定0-3 (28-29/28-29/27-30)
決勝は一回戦で左ジャブ、左アッパーを駆使し、カウンターや防御でもうまさを印象付けた村井と、テーパリットのボディをもらいながらも打ち合いで随所で的確なパンチを当て続けた藤崎の戦いに。
1Rから藤崎が積極的な攻めで、左ボディ主体に顔面にもつなげて先手を取る。1R終盤、2R後半に村井は盛り返し、左ボディ、接近戦での打ち合いで挽回するが、3Rは失速。藤崎がヒット数で上回り判定勝ちした。
優勝した藤崎は選手を引退しているが、3年前に大阪で「天満橋ボクシングジム」をオープンし、指導を通じて自身のボクシング感覚を磨いた。「ボクサーってあんまり人の試合って見ないんですよ。選手を辞めてから人の試合を見るようになったら、色んな技の使い方を勉強するようになって、会員さんにこの選手のこの技はこうしているとか教えているうちに、考えてボクシングができるようになりました」と語る。今回のトーナメントも「距離にこだわって当てさせないように意識しました」とのこと。「天心選手はとても尊敬できる選手なので、そんな選手と拳を交えられるので、ボクシングをやっていて良かったです」とリング上のインタビューでは敬意を表しつつも、放送後の記者会見では「天心選手はサウスポーで、前の手(右手)の使い方が上手い。たぶん僕の右ストレートに左を合わせて来ると思う。普通にやっても勝てないんで、天心選手が嫌がることをやります」と攻略プランを早速思い描く。内山氏(右下写真)も大会後「藤崎選手はステップが使えるので、天心選手も楽(な試合)って感じじゃ無いと思いますね」と予想した。
天心と藤崎の対戦は5月18日(土)を予定(夜7~10時にAbemaTVで生放送)。天心は6月2日のRIZIN神戸大会での試合を控える身。5月18日はプロの試合よりも大きいグローブを着用するなど、日ごろのスパーリングに近いスタイルとはいえ、慣れないルールと過密スケジュールが天心に与える影響は気になるところ。天心は番組のエンディングで「次の試合が決まっているので、怪我無く終わらせたい」と話したが、同志社大卒の頭脳派・藤崎が天心の一瞬の隙を突けば、まさかの展開になったとしても不思議ではない。
異種格闘技トーナメント
一回戦
○田中 涼(GACKTのマネージャー・31歳)
×けんすけ(人気YouTuberはじめしゃちょーの後輩・21歳)
判定3-0 (30-25/30-25/29-28)
一回戦
×山崎尚英(K-1甲子園2016 60kgベスト8・18歳)
○大井洋一(THE OUTSIDER 55-60kg級王者)
2R TKO
決勝
×田中 涼
○大井洋一
3R TKO
青木真也の出場がサプライズ的に発表され、紹介VTRも当日の放送で流されたが、5月17日のONE Championshipでのライト級王座防衛戦を控えていることを理由に欠場し、青木推薦の“戦う放送作家”大井に変更となった。初戦では山崎にフェイントをうまく使いながら的確に右ストレートを当て続け、3Rにボディを効かせて2ダウンを奪い勝利した。
決勝は歌手のGACKTの格闘技の練習パートナー・田中との戦いに。大井は左膝にサポーターをつけていたが、一回戦で右足のふくらはぎの肉離れを起こし、リングに向かう足取りは少しぎこちない。それでもゴングが鳴れば終始前に詰め続けて田中を圧倒。3Rに詰めてのパンチの連打でスタンディングダウンを奪い、まさかの形で天心との対戦権を勝ち取った。
大井は「左足のじん帯が元々切れていてましたけど(サポーターをつけて)こっちは大丈夫でした。右足は一回戦で踏み込んだ時にブチって行って危なかったですね。でも青木さんが怖かったので頑張りました。ボクシングはやったことが無かったです。数日前に大急ぎで大沢ケンジさんに電話して、マンツーマンで付け焼刃で教えてもらってなんとか頑張りました。僕、昔キックジムにいて、天心選手の師匠の伊藤隆さんが(山木ジム時代の)先輩なんですけど、さっき天心選手のそばに行ったらオーラが凄くて、そんなどころじゃなかったですね(苦笑)。天心戦は(今日の2試合と比べて過酷さは)こんなもんじゃないと思うので、一生懸命、怪我治して戦います。格闘技が好きな人にしたら僕が戦うことが納得行かないかもしれないですけど、やるからには自分のためにファイトしたいです」と話した。